2015/02/01 - 2015/02/01
44位(同エリア206件中)
エスペラさん
ここ4travel で精力的に活動されているかっちんさんの記事の中に「真空管ラジオ博物館」というものがあり、長らく気になっていた。
「しだれ桜の里 信濃境を訪ねて(長野)」
http://4travel.jp/travelogue/10880542
ちょうど茅野に行く用事があり、その帰りにやっと訪ねることができた。
事前に連絡を取っていたところ、館主である中山さんがわざわざ待機していただいて、コーヒーまでごちそうになった。
博物館は自宅の一部を展示室にしたもので、8畳ほどの小さな展示室だが、真空管ラジオ、真空管テレビ、オーディオ機器はすべて動作するものだという。さらに、ケースの状態も良くその点について尋ねると、実家はもともと木工の仕事をしていてその技術で再生したものだという。国産の真空管の技術や、どのようにして収集したかなど興味深い話ばかりだった。
単なるレトロ趣味ではなく、技術的な部分も含めて知ることが多かった。そうしたことに興味のある人はぜひ訪れて欲しい。
なお、基本的に週末のみの開館で、館長さんのお住まいは現在茅野市だということなので、事前に連絡を取ることをお勧めする。連絡先については、やはりかっちんさんより教えていただいた、長野日報の記事に記載がある。
「真空管ラジオでミニ博物館 富士見に6月1日オープン」長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=28445
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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博物館の場所は長野県富士見町田端。
JR信濃境駅から線路の南側を通る感じで小淵沢方面に向かうと、田端地区の案内がある。さらにその方向に進むと、「田端天神社」があり、そのすぐ前にこの看板がある。あるいは、「田端のしだれ桜」を目指せば、そこから100メートルほどのところに博物館はある。 -
北側から来ると看板が見えるが、田端のしだれ桜のある南側から来ると見えないので注意。
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博物館のすぐそばから見える八ヶ岳。
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きれいに磨かれた真空管ラジオ。それだけもじつは珍しい。キャプションもきれいだが、館長の中山さんは現在看板屋さんだということ。
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樹脂製のケースは状態のいいものが少ないだろうと思う。
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スピーカーの保護布が非常に状態がいいので理由を聞くと、すでに閉店したような古い電気店を訪ねたところ、保守用として保護布が残っていて、それを譲ってもらったということだった。たしかに、子どもの頃は町の電気店でも真空管など売っていたが、こういう布なども扱っていたということは知らなかった。
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右側のラジオは、現在はLEDやノイズ対策部品で有名な岡谷電機産業がごくわずかに製造したMT管のラジオだとのこと。詳しいことを教えてもらうために岡谷電機産業に持って行ったところ、社史に写真が残っているだけで、逆に売って欲しいと懇願されたとのこと。
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ニッパー君も懐かしいが、手前の真空管は送信管。解体業の知り合いの人が、中山さんなら分かるんじゃないかとわざわざ持ってきてくれたという。
このエピソードに限らず、深い人間関係でコレクションが集まり、さらに芸術的ともいえる作品が、完璧ともいえる状態で保存されていることに感動すら覚えた。
現在真空管に関しては、オーディオ用のものは中国や東欧などで新しく作られているが、ラジオ用のものは新造されていないという。それでも、中山さんのノウハウなどを聞くと、まだまだ当分の間は「新しい」真空管ラジオを生み出すことができるのではないかと感じた。
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