バルトの国々を訪ねて（ リトアニア篇 ）⑤ ～ 「リトアニア民族生活博物館」 見学記

2014/07/26 - 2014/07/26

リトアニアの様々な地方の文化や生活を紹介する野外博物館がカウナス近郊にある。カウナスからバスで40分位かかるが、あまりバスで来る人はいないのか小生が乗ったバスではここで降りた人は小生と数人の外国人のみであった。

ここには18世紀から20世紀初頭にかけてのリトアニアの木造建築が150ほど集められ、のどかな田園風景がここかしこに見ることが出来る。日本だと、愛知県の明治村のような感じである。ただ広さという点ではこちらの方が何十倍もあるようなところだ。

エリア カウナス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 4.5

カウナスのバスセンターからバスに乗って40分位で博物館前に着いた。ここで降りたのは小生と数人の外国人のみであった。

この入口から中に入るが、まずチケット売り場で入場券を購入し、その際帰りのバスの時間を確認した。驚いたことに、帰りのバスは博物館前からのバスはなく、近くの村のバス停まで行かないといけないようであった。

入り口付近に大きな地図が一枚掲示されているが、しかし、入場の際何も案内図らしきものを渡されなかったので、何かないかと求めると、大雑把で小さな地図を一枚くれただけであった。

もらった地図を頼りに出発した。少し歩くと、木造の橋があり、地元の子供たちが釣り糸を垂れていた。魚が釣れるのだろうか。

しばらく歩くと、カウナス海の近くに出た。鏡のような水面にヨツトが浮かんでいた。

遠くの方から船が岸の方へ戻ってきた。

海岸にはカモが群れがっている。

どんどん歩いていくと、集落があり、百年以上もたったと思われる家々が見られ、その中の何軒かの家を見学した。

庭の隅の方に井戸がある。昔は井戸から水をくみ上げていた。

ある家の入り口にこの国独特の十字架形をしたポールが立っている。

そのポールに近づいて、もっとその形を見てみたい。鳥の巣箱のような箱形のものがあるが、その中にはイエス・キリストや聖人たちの像が安置されている。

風車が草原の真ん中にあり、羽根が動いている。

この方は風車の管理をしている人で、残念ながら英語を話さず、いろいろ質問したかったが、断念せざるを得なかった。

この方の手を見たら、両手にタトゥー ( イレズミ ) がしてあるのに気が付いた。

農家の納屋のようなところを覗いてみたところ、暗闇に動くものがあった。少々驚いてしまった。

それは何頭かの羊で、急に暗闇の中から出て来た。

しばらく歩いていくと、集落のようなところに出てきた。ほとんど人の姿は見えない。

観光客らしき人たちが数人いた。そのうちの一人に日本人のよゥな男性がいたので、声を掛けると果たして日本人であった。

集落の中央に数世紀前の服装をした人物像が立っていた。

これは共同水道場で、昔は個人の家には井戸や水道がない家が多かったで、このような施設が造られたのだろう。

軽食を扱う食堂もあり、ちょうど昼時でもあったのでコーヒーとサンドイッチを注文した。

隣には酒屋があり、たくさんのお酒が陳列されていて、実際に販売されているようだ。

教会堂もある。

集落を離れて、しばらくさらに奥の方へ行ってみた。

木造の小さな教会がある。ドアが開いているので、中に入って見た。

園内は自動車での移動は出来ないので、このような馬車を利用するか、もしくは歩くしかない。小生の場合はすべて歩いて回った。

遠くから風に乗って、美しい歌声が聞こえてきた。その歌声が聞こえる方へ歩いていくと、５〜６人の女性たちが作業をしながら歌を唄っていた。

周囲にもたくさんの女性や子供たちがいて、歌いながら一箇所に集まって来た。

大きな鎌を持った男性もいた。

この男性はなかなかおしゃれで、さっそうとしている。

これは恐らく収穫祭を祝っているのかもしれない。先頭の女性たちが草花で編んだものを持って、家のある方へ移動して行った。小生も後について行ってみた。

一行が農家の前に来ると、入り口でご夫婦と思われる年配の男女が手にパンを持ち待ち受けていた。

一行は何やら挨拶や口上を述べていたようであるが、小生にはリトアニア語は分からないので、どのような内容か不明である。

鎌を持った男性群も勢揃いした。

しばらくすると、家の前の大きなテーブルの上に食べ物が並べられた。収穫祭のお祝いなのか。チーズ、パン、肉、飲み物等があり、どれも手作りの素朴なものばかりである。小生もご相伴にあずかった。

食事が終わると、庭先で音楽の音が聞こえてきた。

アコーデオンの音色に合わせてダンスが始まった。

午後3時過ぎになっきたので、帰ることにした。

その途中に木靴を作る職人の家があり、入り口付近で作業をしている人がいた。

家の中を見せてもらうと、たくさんの木靴が並べられ、同時にいろいろな道具類も展示されていた。

博物館を出て、帰路についた。しかし、バスがどこから出るのか分からず、あちこち探していたら、ちょうどこの家の方が外に出てきて、丁寧に教えてくださった。小生がよく分からない風だったので、バス停まで案内してくれた。大いに助かった。

この旅行記へのコメント （2）

• 川岸　町子さん 2014/12/08 21:36:51

  台風

  Tamegaiさん、おばんでした☆
  
  　ニュースでフィリピンの台風の報道をしていました。
  　ご無事ですか？
  　慣れない所で、ご不自由ないですか？
  　お気をつけ下さいませ。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　町子

  Weiwojingさん からの返信 2014/12/08 21:50:05

  RE: 台風

  町子さん
  
  こんばんは。お気遣いありがとうございます。
  
  フイリピンでは大型台風がマニラ近辺に来ていますが、私がいるところはマニラから北へ400キロ以上も離れていますので、台風の影響は何らありません。
  
  フイリピンでは普通８〜９月頃に台風は多いようですね。でも時には今頃もあるようです。十分気を付けたいと思います。
  
  今年は北海道は雪がずいぶん多いとの報道を目にしていますが、いかがですか。
  
  ありがとうございました。では、また。
  
  Tamegai