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 人気のNHK朝ドラ「マッサン」のモデルとなった竹鶴政孝・リタ夫妻の故郷余市町ニッカウィスキーと義経伝説で名高い景勝地神威岬の二つをメインに、岩内〜仁木〜余市〜神威岬〜神恵内〜泊〜岩内と、時計回りににドライブしてきた。<br /> 晴れていれば積丹プルーと称されるコバルトブルーの澄んだ海が見られたであろうが、あいにくの雨天模様で、それは叶わなかった。<br /> 月曜日と言う平日、雨模様、観光には不向きな初冬と悪条件ぞろいであったが、それが幸い?して、ニッカウヰスキーを除いては、観光客が大変少ない、静かでのんびり、じっくり楽しむことができた。<br /> 翌日は、朝からピーカンの晴天。これは昨日のリベンジ、積丹ブルーを見て来なければ積丹半島の良さは分からないと思い、岩内〜神威岬、片道50?のドライブに出かけた。

マッサンゆかりの地と義経伝説の神威岬を訪ねてぐるり積丹半島一周ドライブ 後編

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2014/11/10 - 2014/11/11

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孝遊子

孝遊子さん

 人気のNHK朝ドラ「マッサン」のモデルとなった竹鶴政孝・リタ夫妻の故郷余市町ニッカウィスキーと義経伝説で名高い景勝地神威岬の二つをメインに、岩内〜仁木〜余市〜神威岬〜神恵内〜泊〜岩内と、時計回りににドライブしてきた。
 晴れていれば積丹プルーと称されるコバルトブルーの澄んだ海が見られたであろうが、あいにくの雨天模様で、それは叶わなかった。
 月曜日と言う平日、雨模様、観光には不向きな初冬と悪条件ぞろいであったが、それが幸い?して、ニッカウヰスキーを除いては、観光客が大変少ない、静かでのんびり、じっくり楽しむことができた。
 翌日は、朝からピーカンの晴天。これは昨日のリベンジ、積丹ブルーを見て来なければ積丹半島の良さは分からないと思い、岩内〜神威岬、片道50?のドライブに出かけた。

旅行の満足度
4.0
同行者
一人旅
交通手段
自家用車

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  • 「神威岬遠望」<br /> セタカムイ岩から更に走って、古平町を抜け、積丹町美国を過ぎると道路は海岸沿いから内陸部を走ることになる。<br /> 高原状の台地を抜け、下って行って海岸に出ると、いよいよ神威岬が見えてくる。ここからは、走るにつれ、岬の先の海中に立つ神威岩がだんだんと大きく、はっきりと見えてくる。<br />

    「神威岬遠望」
     セタカムイ岩から更に走って、古平町を抜け、積丹町美国を過ぎると道路は海岸沿いから内陸部を走ることになる。
     高原状の台地を抜け、下って行って海岸に出ると、いよいよ神威岬が見えてくる。ここからは、走るにつれ、岬の先の海中に立つ神威岩がだんだんと大きく、はっきりと見えてくる。

  • 「神威岩(チャレンカ姫)」<br /> 神威岬の先端の海中に立つ神威岩は高さが41mあり、別名「チャレンカ姫」と呼ばれる。それには次のような伝説が‥‥<br />「悲運の公達、源義経は北へと逃れた。<br /> その義経を強く慕う首長の娘チャレンカ。<br />乙女がやっとたどり着いた神威岬は、義経が平取へと旅立ったあとであった。<br /> 愛しい人の温もりもすでになく、過ぎ去りし日々がよみがえる。<br /> もうここまでと思いチャレンカは「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」との言葉を残し海に身を投じてしまった。<br /> その身体はやがて岩と化し神威岩となった。以来、女性を乗せた船が通ると必ず転覆し、神威岬は女人禁制となった。」<br /> <br /> なお、積丹岬には、やはり義経伝説に因んだ「シララ姫」と呼ばれる奇岩がある。

    「神威岩(チャレンカ姫)」
     神威岬の先端の海中に立つ神威岩は高さが41mあり、別名「チャレンカ姫」と呼ばれる。それには次のような伝説が‥‥
    「悲運の公達、源義経は北へと逃れた。
     その義経を強く慕う首長の娘チャレンカ。
    乙女がやっとたどり着いた神威岬は、義経が平取へと旅立ったあとであった。
     愛しい人の温もりもすでになく、過ぎ去りし日々がよみがえる。
     もうここまでと思いチャレンカは「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」との言葉を残し海に身を投じてしまった。
     その身体はやがて岩と化し神威岩となった。以来、女性を乗せた船が通ると必ず転覆し、神威岬は女人禁制となった。」
     
     なお、積丹岬には、やはり義経伝説に因んだ「シララ姫」と呼ばれる奇岩がある。

  • 「女人禁制の門」<br /> 神威岬駐車場から遊歩道を100mほど辿るとこの門に着く。<br /> ここは、今も昔も日本海最大の交通の難所で、昔、女性を乗せた船が通ると良く遭難したため女人禁制とされた。<br /> 現在は、強風のために通行止めの際に閉じられる。

    「女人禁制の門」
     神威岬駐車場から遊歩道を100mほど辿るとこの門に着く。
     ここは、今も昔も日本海最大の交通の難所で、昔、女性を乗せた船が通ると良く遭難したため女人禁制とされた。
     現在は、強風のために通行止めの際に閉じられる。

  • 「チャレンカの小径」<br /> 駐車場からはチャレンカの小径と呼ばれる稜線上の遊歩道を歩く。<br /> 遊歩道の両側の日本海は積丹ブルーと言われる澄んだコバルトブルーで海底の岩まではっきりと見え、先端までの700mほどは大自然の美しさを満喫できる。<br />

    「チャレンカの小径」
     駐車場からはチャレンカの小径と呼ばれる稜線上の遊歩道を歩く。
     遊歩道の両側の日本海は積丹ブルーと言われる澄んだコバルトブルーで海底の岩まではっきりと見え、先端までの700mほどは大自然の美しさを満喫できる。

  • 「積丹ブルーとアワビ漁」<br /> この日は運よく「アワビ漁(ウニ漁かも知れないが、時期的にはアワビ漁だと思われる)」が行われていて、たくさんの船外機と呼ばれる小舟が出ていた。<br /> 透き通ったコバルトブルーの海底の岩まではっきり見える積丹ブルーの海での漁の様子が遊歩道から見ることができた。<br /> 口に海底を覗き見る箱メガネを咥え、両手で長い銛を操って海底のアワビを突くのである。昔は船の位置を微調整するために櫂を足で操っていたが、今日見てみると手元に小さな船外機がつけられていた。

    「積丹ブルーとアワビ漁」
     この日は運よく「アワビ漁(ウニ漁かも知れないが、時期的にはアワビ漁だと思われる)」が行われていて、たくさんの船外機と呼ばれる小舟が出ていた。
     透き通ったコバルトブルーの海底の岩まではっきり見える積丹ブルーの海での漁の様子が遊歩道から見ることができた。
     口に海底を覗き見る箱メガネを咥え、両手で長い銛を操って海底のアワビを突くのである。昔は船の位置を微調整するために櫂を足で操っていたが、今日見てみると手元に小さな船外機がつけられていた。

  • 「念仏トンネル(崖の下、右手の四角の穴)」<br /> 昔、私が初めてこの地を訪れた時には、今のような取り付け道路や遊歩道は無く、海岸沿いに歩いて念仏トンネルを抜けるしかルートは無かったのである。<br /> 念仏トンネルは、ワクシリ岬にある全長60mのトンネルである。<br /> 1918年(大正7年)開通。現在は立入禁止となっている。<br /> 1912年(大正元年)、灯台守の家族がワクシリ岬付近で荒波にさらわれ死亡するという事故が起きたのを契機に、1914年(大正3年)に着工した。両側から手掘りで掘り進むうちに食い違いが生じ、工事が中断したが、村人たちが念仏を唱えて鐘を打ち鳴らしたところ、その音で掘り進む方向が分かり工事が再開できたと言われている。<br /> このため、途中で2度折れ曲がっており、内部は真っ暗である。念仏を唱えながら通ると安全であると言い伝えられている。

    「念仏トンネル(崖の下、右手の四角の穴)」
     昔、私が初めてこの地を訪れた時には、今のような取り付け道路や遊歩道は無く、海岸沿いに歩いて念仏トンネルを抜けるしかルートは無かったのである。
     念仏トンネルは、ワクシリ岬にある全長60mのトンネルである。
     1918年(大正7年)開通。現在は立入禁止となっている。
     1912年(大正元年)、灯台守の家族がワクシリ岬付近で荒波にさらわれ死亡するという事故が起きたのを契機に、1914年(大正3年)に着工した。両側から手掘りで掘り進むうちに食い違いが生じ、工事が中断したが、村人たちが念仏を唱えて鐘を打ち鳴らしたところ、その音で掘り進む方向が分かり工事が再開できたと言われている。
     このため、途中で2度折れ曲がっており、内部は真っ暗である。念仏を唱えながら通ると安全であると言い伝えられている。

  • 「神威岬灯台と神威岩」<br /> 駐車場からチャレンカの小経を歩くこと20〜30分で先端に着く。<br /> 先端には灯台が立ち、更にその先には、神威岩岩礁を始め、大小いくつかの岩礁が連なっていて、積丹半島の背骨がそのまま海に沈みこんでいる感がある。<br /> 水平線が、心なしか円弧に見えるのは私の目の錯覚であろうか。

    「神威岬灯台と神威岩」
     駐車場からチャレンカの小経を歩くこと20〜30分で先端に着く。
     先端には灯台が立ち、更にその先には、神威岩岩礁を始め、大小いくつかの岩礁が連なっていて、積丹半島の背骨がそのまま海に沈みこんでいる感がある。
     水平線が、心なしか円弧に見えるのは私の目の錯覚であろうか。

  • 「西の河原遠望」<br /> 東方に目を転ずると、逆光の中、青色の濃淡で描かれた一幅の絵のような光景が見られ、東山魁夷の青い世界に通じるものがあった。<br /> 

    「西の河原遠望」
     東方に目を転ずると、逆光の中、青色の濃淡で描かれた一幅の絵のような光景が見られ、東山魁夷の青い世界に通じるものがあった。
     

  • 「神威岬」<br /> 積丹町側から神威トンネルを通って神恵内村側に出、神威岬を振り返ると、これまで眺めていた光景とは左右が逆の光景が見られる。

    「神威岬」
     積丹町側から神威トンネルを通って神恵内村側に出、神威岬を振り返ると、これまで眺めていた光景とは左右が逆の光景が見られる。

  • 「窓岩・ジュウボウ岬・西の河原」<br /> 神威岬からおよそ10km、南に鉞型に突き出し位置するジュウボウ岬の付け根付近一帯は、海岸を形成する奇岩が地の果てを思わせる荒涼とした景観を形成している。<br /> 「蝦夷日誌」には「西院の河原と和人が呼ぶ地有り」との記述が見られる。風が強く、ハマナスの咲き乱れる浜には、ゴロタ石に混ざり、多くの漂着物が打ち上げられて独自の雰囲気を醸し出しており、古来より霊場として地元の人々によって信仰され守られてきた地である。<br /> 左端の岩は窓岩で、名前通り中央付近に小さな窓があいている。

    「窓岩・ジュウボウ岬・西の河原」
     神威岬からおよそ10km、南に鉞型に突き出し位置するジュウボウ岬の付け根付近一帯は、海岸を形成する奇岩が地の果てを思わせる荒涼とした景観を形成している。
     「蝦夷日誌」には「西院の河原と和人が呼ぶ地有り」との記述が見られる。風が強く、ハマナスの咲き乱れる浜には、ゴロタ石に混ざり、多くの漂着物が打ち上げられて独自の雰囲気を醸し出しており、古来より霊場として地元の人々によって信仰され守られてきた地である。
     左端の岩は窓岩で、名前通り中央付近に小さな窓があいている。

  • 「西の河原腰の神威岬」<br /> 神威岬は条件が揃えば意外に遠くからでも見ることができる。<br /> この日は、国道229号沿いの窓岩付近から、西の河原の奥に霞んでいた。

    「西の河原腰の神威岬」
     神威岬は条件が揃えば意外に遠くからでも見ることができる。
     この日は、国道229号沿いの窓岩付近から、西の河原の奥に霞んでいた。

  • 「神恵内村の海蝕棚群 ①」

    「神恵内村の海蝕棚群 ①」

  • 「神恵内村の海蝕棚群 ②」<br /> 神恵内村の中心部を抜け、泊村方面へ少し走ると入り江の上に架けられた橋上からか連続した海蝕棚を見ることができる。<br /> 229号線の改良工事が進み、トンネル化されたところが多くて、絶景が見られなくなった所が多いのだが、ここだけは、今まで見られなかった絶景が見えるスポットとなった。

    「神恵内村の海蝕棚群 ②」
     神恵内村の中心部を抜け、泊村方面へ少し走ると入り江の上に架けられた橋上からか連続した海蝕棚を見ることができる。
     229号線の改良工事が進み、トンネル化されたところが多くて、絶景が見られなくなった所が多いのだが、ここだけは、今まで見られなかった絶景が見えるスポットとなった。

  • 「旅の終わりは‥」<br /> 岩内〜余市〜神威岬〜岩内ルートは、およそ170?。所要時間6時間程である。<br /> その旅の終わりは秀峰羊蹄山(左端)とニセコ連峰である。<br /> 生憎の逆光で影絵的にしか見えないのが残念であるが、午後になると明瞭になり、やがて、夕照に輝く様も見られるのである。

    「旅の終わりは‥」
     岩内〜余市〜神威岬〜岩内ルートは、およそ170?。所要時間6時間程である。
     その旅の終わりは秀峰羊蹄山(左端)とニセコ連峰である。
     生憎の逆光で影絵的にしか見えないのが残念であるが、午後になると明瞭になり、やがて、夕照に輝く様も見られるのである。

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