2014/09/02 - 2014/09/02
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Takashiさん
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ラヴェンナには美しいモザイクがある。いつか見に行こうと思ってから長い年月が経った。今度こそと、ボローニャを拠点にしてラヴェンナを日帰りで訪れた。
最も期待していたのはガッラ プラチーディアの廟で、たしかに青い天井が全体を神秘的にしていた。同じように、あるいはそれ以上に素晴らしかったのはサンヴィターレ教会。緑と金のコントラストが美しかった。
ガッラ プラチーディアの廟には滅び行く西ローマ帝国の哀愁が、サンヴィターレ教会には勢いを増すビザンチン帝国の活力が反映されていると感じられた。
ひっそりと佇むアリウス派洗礼堂、そして郊外にあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ教会の、それぞれのモザイクも忘れがたかった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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9月2日。ボローニャ発8時52分の列車に乗り、9時51分にラヴェンナに着いた。この区間は完全なローカル線であるが、1時間に1?2本の便がある。まず中心部のポポロ広場を目指した。
ポポロ広場 (ラヴェンナ) 広場・公園
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そして、サンヴィターレ教会へ。ビザンチン帝国時代の548年に完成した。
ラヴェンナのモザイク共通チケットで入場した。サン ヴィターレ教会 寺院・教会
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目に飛び込んでくるモザイクの美しさに驚嘆した。緑と金色の対比が見事である。
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イチオシ
キリストは天使を従え聖人ヴィターレに殉教を称える冠を渡している。このような情報は現地でお土産に買った日本語の案内書によった。
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旧約聖書から。左は天使がアブラハムに息子イサクの誕生を告げている。右ではイサクを生贄にしようとするアブラハムを神が止めている。
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生贄の子羊を捧げるアベルとパンと葡萄酒を捧げるメルキセデス。
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燃え立つ茨の茂みに足を踏み入れるモーゼ。
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余りの美しさにうっとりして、ミスをしてしまった。ユスティニアヌス帝やテオドラ妃のモザイクは確かに見ているのだが、ぶれた写真だったり、撮り忘れたりしていた。
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サンヴィターレ教会の背後にある小さな建物がガッラプラチーディアの廟。プラチーディアは西ローマ帝国末期の王女であった。息子が皇帝となり、彼女は後見人として衰え行く帝国に一時の平安をもたらしたという。
この霊廟は5世紀に作られ、そこにラヴェンナで最も古いモザイクの1つが残っている。天井の青は有名で、私は大いに期待していた。
入り口に入場は5分間だけと書いてあって驚いたが、心配することはなかった。どうも混んでいる時の話のようで、皆ゆっくりと時を過ごすことができた。ガッラ プラチーディアの廟 寺院・教会
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深い青の天井に、金の十字架が輝き、多くの金の星が散りばめられている。青と金は不思議な神秘感をかもしだす。クラクフの聖マリア教会もそうだった。
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ワシは聖ヨハネ、獅子は聖マルコ、牛は聖ルカ、人間は聖マタイの象徴。
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獅子。
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ワシ。
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ブドウのつるの模様。
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多くの花。白いのはマーガレットか。
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水を飲むシカ。
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正面の半円形の部分には殉教の様子が描かれている。
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焼き網に向かう聖人。
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聖書。
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その上の使徒と思われる人物とハト。もう一つの有名なハトのモザイクの写真はぶれていた。
暗くて、当然フラッシュ禁止だから、気を付けないとぶれてしまう。 -
イチオシ
入り口には有名な、よき羊飼いのモザイクがある。キリストと使徒の象徴らしい。
一番見たかった、ここのモザイクを十二分に楽しんで次へ向かった。 -
大司教礼拝堂には美しいモザイクが残っている。青い天井は印象的だ。ここは撮影禁止。
近くのネオニアーノ洗礼堂は5世紀に作られ、古いモザイクがある。ヨルダン川で洗礼を受けるイエスの姿と、それを丸く囲む使徒たちだ。
有名なところなのだが、急に混み合ってきたせいか、それほど凄いとは思わなかった。
後で行ったアリウス派洗礼堂のほうがよほど良かった。
ここは案内にもらった地図で3番の記号が付いているので必見の場所と思って訪ねていった。分かりにくいので店で道を聞くと親切に教えてくれた。
脇道を奥に入りレストランの所で右に曲がるというのだが、レストランは分かっても洗礼堂が分からない。レストランで聞くと道に出て教えてくれた。小さな建物である。
中に入ると係りの人がここは無料です、どうぞご自由にといってくれた。客はパラパラとしかいない。定番コースではないらしい。 -
ネオニアーノ洗礼堂より50年ほど後に作られたというこの洗礼堂のモザイクは同じテーマを扱っている。
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イチオシ
キリストは若々しい青年だ。
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つぎにサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂に行った。本当はここに先に行き、駅に行く途中にアリウス派洗礼堂とすれば、すこしだけ時間の節約になっただろう。
大きな塔が印象的だ。サンタポリナーレ ヌオヴォ聖堂 寺院・教会
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中も立派である。
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しかし、聖人聖女の行列をしばらく見て、もう十分だと教会を後にした。
キリストの生涯を描いたという最上段のモザイクなど細かいところをもっと見るべきだったかもしれない。 -
駅に戻って、タクシーを雇い、郊外にあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂に向かった。雨が本降りとなった。
サンタポッリナーレ イン クラッセ聖堂 寺院・教会
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聖アポリナーレと子羊たちのモザイクが見事である。
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イチオシ
望遠レンズを取り出して写そうとしたら、望遠はだめだと係員がいった。おかしいな、超望遠ではない普通のズームなのに、と試にレンズフードをはずしてみたら、それでよいといってくれた。レンズフードが長大だったらしい。
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待っていたタクシーで駅に帰った。費用は30ユーロほど。2時31分発の列車に乗り、3時54分にボローニャに帰ってきた。
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