2014/09/03 - 2014/09/04
706位(同エリア1466件中)
かとぽんさん
立春から数えて二百十日の九月一日から三日
越中八尾の町は風の盆本番を迎えます。
人口3万足らずの小さな町にこの三日間で30万人もの観光客が訪れ、
雪洞のあかりのもと哀調を帯びた胡弓や三味線、太鼓の音の流れる中くりひろげられる男女の踊り手の情趣あふれる踊りに酔いしれます。
おわら風の盆を訪れるのも今年で6回目を数え、毎回あの手この手の作戦を考えなんとかおわらの醍醐味を満喫しようと画策するが、
想像を絶する混雑ぶりに加え折りしも台風のシーズン到来ということもあり天候にも恵まれず風の盆を堪能できたことは皆無といっていいほどw
今年もしょっぱなの一日から雨模様ということで今年は見合わせようと思っていたが最終日の3日は降水確率も低くどうやらお天気に恵まれそう・・・と、いうことで急きょ参戦を決定!!
このところ雨女のレッテルを貼られ不本意な自分だが今回は汚名返上できるか??
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
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当日朝まで今年はやめとこ!と思っていたのがネットで検索しているうちにやっぱり行きたい気持ちがムクムクと湧き起こり急きょ参戦を決意w
1人で出かける予定だったマイミクさんにLINEで頼み込みちょうど仕事を半休で終えて今から出発・・・というところをつかまえ駅まで迎えに行き彼女のアパートまで向かい、車を乗り換え出発しました。
いやー、いつもながらスリルに満ちた展開ですw
車は東海北陸道を一路富山に向けて走行。
東海北陸道はその大半が片側1車線の対面通行の上山あいを走行するため長いトンネルの連続で軽自動車で参戦のドライバーは大変なプレッシャーの中の運転です。 -
3時間ほどでようやく小矢部砺波JCTにさしかかり北陸道へ入るとやっと2車線になり(´∇`) ホッとひと息w
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高速を降りる前に呉羽PAでトイレストップとともにお土産を購入しようとする相方Hさん。
八尾の町には車で入れないので町中に入ってから購入するとずっと持ち歩かなくてはならないのでいまのうちに購入するんだ!と聞いてなるほど〜とナットクw
私もHさんに習い名物しろえびせんべいを購入しました。 -
のぞきからくりなるこんな珍しいお土産も。
蛇腹のように折りたたんだフォトブックのようなもので真ん中に穴があいてます。 -
穴からのぞくと八尾の町のなかで踊り手がそこかしこで踊ってるのが3Dみたいに見えました。
まるで自分が八尾の町にまよいこんだようw -
高速を下りて20分ちょっと走り19時前にはシャトルバス乗り場の八尾スポーツアリーナ到着。
例年だともう1箇所の八尾からより近いゆめの森テニスコート駐車場にとめていたのだが何故か今年はスポーツアリーナ1箇所のみ。
そのせいかどうかわからないが駐車場は満車状態です。
急いで身支度しシャトルバス乗り場へと急ぐがこんな時間でもバスを待つ長蛇の列
(;^_^A -
バスは一応全員座席に座れるよう定員が50名と定められており
ちょうど私たちのところで定員に達し乗り込むのが最後になってしまった。
ここから10分ちょっとバスに揺られて八尾まで向かいます。 -
バスの車内で今年のガイドマップを拝見。
この表紙が今年のポスターのデザインになってます。
写真のモデルは例年町(支部)ごとに交代していたようだがそれが一巡したようで一昨年から保存会の本部が撮影しているそうです。撮影場所は、おたや階段を上がった西町の路地。 -
八尾の入り口でシャトルバスを下りると同時にHさんご希望の鏡町へむかって歩きます。
昨年訪れた際に八尾中を歩き回って町流しを見物していたが鏡町だけは大変な混雑でまともに見物できなかったのが大変心残りだったようで今年は鏡町一点集中でいこう!という方針と相成りましたw
東町を抜けて西町の路地の先のおたや階段までやってくるとすごい人だかり。
ちょうど19時台の鏡町踊り場で演舞中でした。
しばしおたや階段の人垣のうしろから覗き込んで豆粒ほどの踊り手を見物 -
19時台の演舞が終わりおたや階段を下りて踊り場にやってきました。
次の演舞は20時半とのことなので踊り場の北側から見物しようということに。
でもこちらもすごい人ごみです(;^_^A アセアセ・・・ -
20時半ちょっと過ぎから再び鏡町の演舞が始まりました。
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なかなか見ごたえがあるがかなしいかなロープやら雪洞の支柱やら人ごみの頭が視界に入ってかなり興ざめ(;^_^A アセアセ・・・
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やはりおたや階段のちょっと上からの方がビジュアル的にはいいのかなぁ〜。。。
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と、ゆーことで次の21時40分の舞台は再びおたや階段に場所を確保!!
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といってもあまり上過ぎるとまた頭が邪魔になるので階段の中ほどより下の辺りに場所をGETしました。
もうトイレに行くこともできずひたすら時の経つのを待つ!! -
忍耐の時間が続きようやく演舞の時刻が迫ってきました。
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踊り場には次第に踊り子たちが集まりなにやら打ち合わせ。
舞台の始まる前には踊り手の世話役みたいな方から見物中の大声ストロボ撮影など迷惑行為を控えるよう注意がありました。 -
舞台開始の刻限となりました。
哀調をおびた胡弓の調べにのってまずは男踊りがはじまります。 -
その後隊列を組んでおんな踊りの一団がはいってきます。
女性の踊り手の着物は各町内によって様々ですが帯は黒帯で統一されています。
その昔、おわらの衣裳をそろえた際、高価な帯まで手が届かなかったのでどこの家庭にもあった黒帯を用いて踊った名残だそうです。
おわらの踊りがしっとりしているので煌びやかな帯よりも黒帯でちょうどバランスがいいです。 -
おわらの語源は諸説ありますが「おわらひ」という語を差し挟んで唄ったのが「おあわら」に変わったという「お笑い節説」、豊年を祈り藁の束が大きくなるようにとの思いから「大藁」が転じておわらになったとの「大藁説」などがあげられます。(ガイドマップより)
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おんな踊りもしっとりとした雰囲気で
円を描いたり組踊りになったりいろんなフォーメーションが楽しめます。 -
横1線の隊列になったかと思うと
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端から順にポーズをとりながら静止していく見せ場のフォーメーション。
ギャラリーからは拍手喝采! -
おんな踊りの隊列がひけて再び男踊りです。
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男踊りは力強く時折見せるキレのある踊りが魅力的です。
幻想的な光景が繰り広げられます。 -
次に鏡町独特の紫の雲取り模様の美しい衣裳で登場のおんな踊り。
この「雲」と呼ばれる衣裳を着られるのは鏡町の中でもほんの数名ほどのいわば選抜メンバーで今風にいえば神セブンw -
さきほどのピンクの浴衣の娘たちがその選抜メンバーの予備軍ということになります。
鏡町の娘たちにとって「雲」を身にまとうことは最高の栄誉となるので日々雲をめざして練習に励みます。 -
ここからは男性陣も加わり男女混合踊りに。
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力強い男踊りとしっとり優雅な女踊りのコラボです。
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かつては花街として賑わった鏡町はその踊りにも芸妓おどりの名残もあって艶と華やかさには定評があるそうです。
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こんな風に一本足でかかしの如く腕をのばして踊るので別名かかし踊りともいわれてます。
ときおり草履でパン!と石畳を踏み鳴らす音が響いて雰囲気が盛り上がります。 -
男女が寄り添って月を仰ぐ見せ場のシーンではさかんな拍手がわいていました。
""ハ(゜∇゜*)パチパチ♪ -
次の22時40分の部を観ようとすると23時の最終シャトルバスには乗り遅れることになってしまいます。
2人で協議の結果、鏡町の踊りを楽しみにしてきたHさんはこのまま残り私が抜けて最終バスに乗ってスポーツアリーナまで戻り車をとってくることに。
鏡町から石垣沿いに歩くと井田川越しに町民広場の辺りの賑わいがうかがえました。 -
西町界隈も大分人通りが少なくなってきました。
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シャトルバス乗り場に向かう途中でちょこっと諏訪町を散策。
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石畳の美しい諏訪町の街並み。はるかむこうまで続く石畳と雪洞がなんとも幻想的 (*´∀`)ウットリ
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上空にはちょうど半月のお月様がぽっかりと雲間から顔を出しました。
今夜はいい月です。 -
諏訪町の家並みに「瓢生庵」と掲げた1軒のお宅からおわらの唄が流れてきました。
中ではおわらの衣裳をみにまとった踊り手が。
しばし立ち止まって見物させていただく。
踊り手の襟のところには「好声会」とかかれていました。
八尾の各町の保存会とは異なる会派なんでしょうか? -
最終バスの時刻が迫っていたのでバス乗り場へ急ぐ!
東町にあるおわら玉天本舗です。
卵白を泡立てたふわっと軽い淡雪かんのお菓子ですが手作りの為大量生産ができないのでおわらの期間中は午前中には売切れてしまうという幻のお菓子w -
その後バス停でえんえん待ち続けるのだが23時を過ぎてもなかなか順番がやってこない(;^_^A
そうこうしてるうちに22:40の部を観終えたHさんから連絡が入り、このあと23:40の部が最終だから交代してくれるとのこと!
\(^o^)/
バス停にきたHさんにキーを返し、急いで鏡町へダッシュ! -
さっきよりもさらに2・3段下のおたや階段に陣取ったのでさらに間近に見物できます。
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再び観られるとは思ってなかったので感激です。
胡弓のしらべにのって幻想的に繰り広げられるおんな踊り。 -
鏡町の踊り場はほんとにおわらの舞台としては最高のシチュエーション。
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場面は男踊りになります。
円陣を組む踊り手の真ん中で2人の案山子が静止状態で微動だにせず1本足で立ち尽くす。 -
周りの動の踊り手と静の踊り手とのコントラストがすばらしいです。
だんだん静止状態がきつくなってきた二人の案山子に観衆からは「ガンバレ!」などと声援がとんだりしてました。 -
フィナーレは「雲」を身にまとったおんな踊りから夫婦踊りへ
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寄り添って月を見上げるこの場面でおわらはクライマックスをむかえます。
見物客からの大拍手にかこまれ鏡町の最終の舞台が終了。 -
最後は全員での輪踊り
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子供たちも夜遅くまで頑張って踊ってくれました〜
ありがとうございますっ -
こうして鏡町の最終演舞が終了すると踊り場はまた普段の姿に戻ります。
さようなら
また来年こられますように! -
最終バスで車を回収にいって再び戻ってきたHさんと余韻に浸りながら遅い夜食をとる。
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昨年はブラックラーメンでしたが今年はオーソドックスな醤油ラーメンでw
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その後もしばし八尾の町中を散策し町流しを見物しましたが、今年は目標の鏡町を堪能できたので夜明けを待たずに八尾の町をあとにすることに。
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昨年間違えて通過してしまった帰路の北陸道から東海北陸道への小矢部砺波JCTも無事にクリア!
途中のPAで仮眠をしつつ家路を辿りました。
さんざん迷っていましたが行くことが出来てよかったです。
連れてって下さったHさん、ありがとうございましたー! (*´∀`)
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