2014/07/18 - 2014/07/26
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ひろしゃなさん
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今年の夏休みはアイスランドに行きました。
今から10年前、はじめてアイスランドを訪れた時はまだ学生でバックパッカー、1クローナ=2円の時代でもあり本当に予算がなく、また季節も冬だったのでできることにも限りがありました。
短いアイスランド滞在を全力で楽しんだもののやり残したことも多く、いつか必ず、予算も時期も「ベストな準備」をして再訪しようと誓いました。
ところが社会人になってからは、アイスランドより身近だから試しにと手を出したノルウェーに浮気してしまいノルウェー語の勉強まで始め、アイスランドへの道は遠のくばかり。
アメリカに引越してきてようやく、ノルウェーよりアイスランドの方が近い!ここは是非ともアイスランドへとなりました。
ところが今度は「ベストな準備」が中々整いません。
旅行時期は8月ではなく7月であること、レンタカーで南海岸を宿泊しながらゆっくり回ること。
夫の夏休みの日程は毎年ぎりぎりまで決まらず、その頃には航空券も高くなってしまっているし、南海岸の宿もほとんど空きがありません。
一生に1度きりとなるであろう夏のアイスランド旅行、中途半端なまま行きたくはない。
アメリカに来て4回目の夏の今年、ようやく「ベストな準備」が整い、10年分の思いを込めたアイスランド行きを実行する日が来たのでした。
南海岸だけで1週間、贅沢な日程です。
【日程】
1日目
Southwest Tennessee→Boston
≪Hilton Boston Logan Airport泊≫
2日目
Icelandair Boston→Keflavik 23:40着
≪B&B Keflavik Airport泊≫
3日目 Keflavik→Vik
レンタカー借り出し、セリャランスフォス(Seljalandsfoss)、エイヤフィヤトラ氷河ビジターセンター(Eyjafjallajokull Visitor Centre)、スコゥガフォス(Skogafoss)、ソゥルヘイマ氷河(Solheimajokull)、Vikの黒砂海岸周辺でパフィン探し
≪Icelandair Hotel Vik泊≫
4日目 Vik→Hofn
ディルホゥラエイ(Dyrholaey)でパフィン探し。
スカフタフェットル国立公園(Skaftafell)、スヴィナフェットルス氷河(Svinafellsjokull)、ヨークルスアゥルロゥン(Jokulsarlon)のボートツアー
手長エビディナー
≪Nyibaer Guesthouse Hofn泊≫
5日目 Hofn→Vik
ヨークルスアゥルロゥン再訪(Jokulsarlon)、フィヤトルスアゥルロゥン(Fjallsarlon)
≪Icelandair Hotel Vik泊≫
6日目 Vik→Hveragerdi
ディルホゥラエイ(Dyrholaey)でパフィン探し
レイキャザルール(Reykjadalur)の川温泉へハイキング
≪Axel House(Frost and Fire Hotel)泊≫
7日目 ゴールデンサークル
ケリズ火口湖(Kerid)、グトルフォス(Gullfoss)、ゲイシール(Geysir)、シンクヴェトリル国立公園(Thingvellir)
≪Axel House(Frost and Fire Hotel)泊≫
8日目 Hveragerdi→Keflavik
モスフェットルスバイル(Mosfellsbaer)、レイキャビク市内観光、ブルーラグーン
≪A10 Deluxe Keflavik泊≫
9日目
Icelandair Keflavik→Boston
Southwest Boston→Tennessee
ただいま!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- アイスランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1〜2日目
今回は航空券を米国内線(サウスウエスト)とアイスランド航空、別々で手配しました。
去年とおととしの夏休み、それに去年の冬休みもフライトキャンセルや大幅遅延に遭っているので2度(3度)あることは何とやら、というわけで経由地ボストンで1泊(約22時間)の乗継時間を確保し、何が起こっても対応でき、ついでにボストン観光もできるようにしました。
自宅から30時間以上かかってレイキャビクまで到着。
それでもボストンから5時間少々でアイスランドに到着するのはとても近い感覚です。
到着は深夜0時近かったので、そのままお願いしていた送迎バスでホテルへ行き、就寝。 -
3日目
ホテルの送迎バスで再び空港へ。レンタカーを借りて出発。
レンタカーは日産のQASHQAI、しかもオートマ車でした。
マニュアル車を期待していた夫は少々しょんぼり。でも結果としてオートマでクルーズコントロールが装備されていたのは、連日のハイキングに疲れた足には優しかったと思います。私は運転していませんが…
今日は南海岸をゆっくり走りながらVikまで行きます。 -
クヴェラゲルジ周辺で温泉のパイプラインを発見。
クヴェラゲルジには旅の後半で滞在します。 -
セルフォスのスーパーで食料品を調達し、1号線を東に進みます。
南部は牧畜が盛んです。 -
こんな光景も当たり前なので、運転は慎重に・・・
-
最初の観光はセリャランスフォス(Seljalandsfoss)
-
裏側を歩くのが名物(?)です。
足元も滑りやすくかなり濡れるので万全の装備で。 -
エイヤフィヤトラ氷河の火山噴火に関する展示があるビジターセンター。
-
今日はエイヤフィヤトラ氷河が見えま・・・ほんの少しだけ見えます。
前述のビジターセンターを管理しているのはこの牧場を経営する家族です。
噴火する火山とふもとの牧場の写真、世界に配信されとても有名になったと思います。
アイスランド航空の機内エンターテイメントに「ASH」というエイヤフィヤトラ氷河の噴火と周辺で牧場を営んでいた家族に密着したドキュメンタリーがあり、この牧場の一家も出演しています。
ビジターセンターをオープンするに至った経緯も描かれており、英語字幕しかありませんがとても興味深いです。 -
今日3ヵ所目、スコゥガフォス(Skogafoss)
とりあえず滝の上に登ります。 -
上から滝は良く見えなかったけど、絶景でした
-
4か所目、ソゥルヘイマ氷河(Solheimajokull)
訪問する前の週までソゥルヘイマのあるミールダルスヨークトル氷河下で活発な地熱活動があり、ソゥルヘイマに有毒ガスが発生していること、また川が増水して洪水の恐れがあることから立ち入りが制限されていましたが、活動もおさまったようで行くことができました。
1号線から砂利道を4キロ程走ると、カフェと駐車場があります。
そこから氷河の先端は歩いてすぐです。 -
イチオシ
レイキャビクからアクセスの良い氷河なので、氷河ウォークをしている人がたくさんいます。
-
どこが土で、どこが氷なのかわからない・・・
-
1号線からソゥルヘイマへの道はこんな感じです。いつのまにかとても良い天気になりました。
-
せっかく晴れたので1号線からミールダルスヨークトルの写真を1枚。
氷河というものは、先ほどのソゥルヘイマヨークトルのように山すそに幅数キロ、長さ数十キロで先端が川や海に流れ込んでいるというイメージが強く(舌氷河?)、このミールダルスヨークトルのように山向こうが見渡す限り氷河というのははじめての光景です。
これで明日行くヴァトナヨークトルは大人と子供ほどの大きさの違いがあるのだからいったいどれだけ大きいんだ、ヴァトナヨークトル! -
Vikに到着後、トラウトとタラで夜ごはん。
基本的に滞在中は昼ごはんは自然の中でパンとバナナ、夜ごはんはレストランで(奮発して)食べるようにしていました。 -
Vikの黒砂海岸。
パフィンを一生懸命探しましたが見つけられませんでした。 -
4日目、朝からディルホゥラエイ(Dyrholaey)に来ました。
目的はただ1つ、パフィンを見つけること!
そもそも南海岸のここVikに2泊するのは、すべてはパフィンの為です。
パフィンウォッチングは、朝7〜10時、夜は6〜10時頃が巣に帰ってきているので良い時間帯という情報を信じて、朝8時頃に行きました。
結果、
・・・・いない。
Dyrholaeyで見られなかったらどうすればいいんだ、泣きそうになりながら帰るかと思ったその時、 -
遠くの海に浮かんでいる、黒ごまのような斑点をカメラでスーパーズームにすると、パフィンであることを夫が発見。
確かにこれはパフィン。カメラは見た。しかし肉眼ではただのゴマ。
これでパフィンを見たと言えるのか?
まさにパフィン探しはオーロラ観測と同じであることを実感した瞬間でした。
肉眼だと白いオーロラだけど、写真に撮るとあざやかな緑のオーロラだったりすること、ありますよね、まさにあの気分です。 -
(とりあえず)パフィンいるじゃないか!と色めきたった私達は、さらにしつこく海を見つめました。
するとさきほどのゴマのような群れからは離れ、波打ち際で1羽漁をする、孤独好きなパフィンを見つけました。
見える!あのひょうきんな顔が肉眼で見える!
あきらめなくて良かった。
満足して、今日一番の目的地であるヨークルスアゥルロゥンへ向けて出発しました。 -
道中、Foss a Siduというとても雰囲気の良い集落を通りました。
-
旅行中、(一般的に)天候に恵まれたとは言えませんでしたが、「アイスランドらしい」天候には恵まれ、このような幻想的な光景を見かけました。
現在地はかなり低い雲が立ち込めているのですが、目的地は晴れ。
雲の向こうの隙間に氷河が見える。
これはスカフタフェットルの手前です。 -
間もなく雲を抜ける瞬間
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厚い雲を抜けたところで、氷河を鏡に映す池のほとりで休憩しました。
優雅なように見えて、コバエみたいな虫が多い!
写真に写り込まないように苦労しました。
自信がありませんが左がスカフタフェットル氷河、右がスヴィナフェットルス氷河でしょうか。 -
イチオシ
アップ
-
その後スカフタフェットル国立公園に到着しましたが、すごい人で駐車場も修羅場なので速やかに退散し、スヴィナフェットルス氷河に行きました。
ここはスカフタフェットル氷河のお隣の氷河。
1号線に入口があり砂利道を2キロほど行くと駐車場があって、そこから氷河の脇を登っていくようなトレイルがあります。
冬は確かIce Cave Tourで有名です。 -
ここも氷河の上を歩いている人たちがいます。
-
随分寄り道をしたけれど、今日の本当の目的地であるヨークルスアゥルロゥンに到着しました。
ボートツアーの時間を確認すると次は10分後、その後はツアー客(たぶんレイキャビクからの日帰りツアー)がたくさん来るのでしばらくないと言われ、とりあえずボートに乗りました。 -
ギュウギュウのボートで出発、水陸両用車で、陸を走っている時は全員着席の為隣りの人と密着状態ですが、一度湖に入れば立ち上がって後は自由です。
-
様々な形と色
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ボートにはゾディアックがついてきます
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イチオシ
アヒル?
-
ヨークルスアゥルロゥンにこれらの流氷や氷山を供給(?)しているブレイザメルクール氷河は近くに見えて遠いそうで、ボートで近くまで行くことはありませんでした。
ゾディアックツアーなら行けると言ってました。 -
ディズニーシーのセンターオブジアース?
(現地ではそう見えると思ったんです・・・) -
イチオシ
水墨画の世界
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ラクダ?ラバ?
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あっという間に45分のボートツアーは終了。
ボートの上では少し晴れ間がのぞいたりもしましたが、また暗くなってきました。
完全に負け惜しみですが、天気が悪くて暗い方が氷河の青さが際立って幻想的だと思います。 -
ボートに乗って気が付いたことですが、
実は流氷の数は河口である駐車場周辺の方がずっと多く、密度も高いです。
自然にあったのか、わざと作ったのか、
駐車場わきに氷河湖が見渡せる小山があるのでそこでいつまでも座り込んでいました。 -
イチオシ
時間もお金も情報もなくてゴールデンサークルとブルーラグーンにしか行かなかった10年前、記念にレイキャビクで1冊の写真集を買って帰りました。
その写真集の裏表紙がJokulsarlonの写真でした。
それはちょうどこの日のように、暗い日に撮影された幻想的な写真でした。
アイスランドにはこんなに美しい場所があるのかと、
いつか必ずアイスランドを再訪してここに行くんだと誓いました。
10年かかりましたが、最高の形で実現したと思います。 -
その写真集にJokulsarlon以外にどこの写真が載っていたか、全く覚えていません。
そのくらい、Jokulsarlonの印象は強烈でした。
今は日本の実家の本棚に眠っています。
次回帰国するときにもう1度見るのが今から楽しみです。 -
10年分の思い出にたっぷりとひたったところで、今日の宿泊地Hofnへ。
Hofnに来た理由はただひとつ。
ヴァトナヨークトルビールで乾杯しての、 -
手長エビ!!
身が柔らかい、フワフワ。
アイスランドに来る前にボストンでロブスターを食べました。
ロブスターはどちらかというと歯ごたえがあってプリプリよりなので、あまりの違いにびっくり。
味付けも北米とは違って上品です。それが一番うれしい。 -
5日目
今日は昨日来た道を逆戻りして、Vikに帰ります。
当然のごとく、またJokulsarlonに来ました。
今日は違う角度から見てみます。 -
今日は氷の上に極アジサシがいっぱいいました。
-
北極と南極を行き来する渡り鳥。
なんでそんな大変なことしてるの?と聞きたくなります。
そもそも、なんで今も氷の上で寒そうにしているのかと・・・。 -
湖でなく、海に来ました。
長い年月をかけて湖を横断し、河口を突破し、海に流れ出た流氷。
昨日見たときよりも、海に流氷が多いなと思ったのですが、しばらくして理由が判明しました。 -
満潮時に、川(といってもとても短いですが、一応海と湖をつなぐ川)を逆流して、たくさんの流氷が湖に帰っていくのです。
写真は手前が海、奥が湖と氷河ですが、手前から奥に向かって流氷が次々と逆流していきます。かなりシュールな光景でした。 -
次に来たのはココ。
手持ちのガイドブックにも地図にも載っておらず、
偶然看板と曲がっていく車を見かけなければ気が付きませんでした。 -
ここもJokulsarlonに負けじとすごかったです。
到着した時は霧につつまれてほとんど見れず、帰るか?という感じでしたが、風が流れ霧が晴れていくのが感じられたので、1時間程待機。 -
こんな感じになりました
-
イチオシ
左の氷河をアップにすると・・・地球上のものとは思えない・・・
-
ここではゾディアックツアーが行われています。
湖はかなり茶色いですが、氷河への距離も近いし楽しそうだなと思いました。
http://fjallsarlon.is/ -
いい加減氷河湖もお腹がいっぱいになったので、進みます。
道中時々晴れます。
とても良く晴れたので記念に適当に車を止めて歩きました。
Vikに戻るころには雨ザーザーでした。
平均的に1日1時間ぐらい太陽が見えて、冬か?って感じでした。
個人的には曇り空の中に一瞬見出す明るさや、霧に向かって晴れろ〜!と念じる時間も好きです。
後編へ続く
http://4travel.jp/travelogue/10912558
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