寝台特急トワイライトエクスプレス 上り 2号車スイート 2013年夏

2013/08/19 - 2013/08/20

「いつかは乗りたい」と思っていたトワイライトエクスプレスのスイートに乗る機会に恵まれました。
2号車スイートだったので1号車スイートのような後ろに流れゆく景色は望めませんが、広くてのびのびとした開放的な個室を楽しむことが出来ました。
食堂車ディナーも初めて体験してきました。お値段ひとり12000円しましたが「また食べたい」と思わせる雰囲気とおいしさでした。

エリア 札幌(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

スイートは2部屋あります。通称「2号車スイート」はちょうど車両の真ん中に位置しているので乗り心地は良く、揺れが少なかったように思います。

お部屋に入ると左側にベッドがふたつあります。
線路と平行に配置されているのが特徴で、揺れが少なくよく眠れたような気がします。
ベッド横にも窓があり、寝っ転がって流れゆく車窓を眺めながら「ぼ〜っ」とするのが幸せなひと時でした。

お部屋に入って正面にソファがあります。
夜はソファ2つをくっつけると、エキストラベッドに早変わりします。

窓は天井まで大きくとられているので、開放感が抜群でした。
扉の奥はトイレと洗面所、シャワールームです。

お部屋のドアです。ドアの真上は収納スペースになっています。
鏡のついているところはクローゼットです。

収納スペースには主に寝具が入ってます。

2号車スイートはトイレとシャワーが分かれているのが大きな特徴です。
1号車スイートやロイヤルではトイレはシャワー室と共用で格納式トイレなので、2号車スイートはとても使いやすかったです。

シャワールームです。
トータルで25分間使えたと思います。十分なお湯の量が使えました。

ソファのテーブルには電気ポットもあり、お茶が飲めるようになっていました。

テーブルの奥の壁には照明やエアコン、BGMのコントロールパネルがありました。
コンセントはコントロールパネルの下にありました。

スイートとロイヤルにはウェルカムドリンクのサービスがあります。
あらかじめ決めてきた「ワインの白と赤」両方をいただきました。

スイートとロイヤルにはアメニティセットもついてきます。
いいおみやげになりますね。

フレンチのディナーを予約していたので、食堂車に来ました。パブタイムは何度か利用しましたが、ディナーは初めてでした。
何回来てもワクワクする雰囲気です。

メニューは定期的に変わるそうです。
事前予約制で、ひとり12000円しますが体験出来て良かったです。また食べたいと思いました。

フレンチなんですが、ビール好きなのでまずは「サッポロクラシック生」からスタートです。

上が鱧(はも)で、下がフォアグラを使ったお料理です。
フォアグラが濃厚で特に印象に残りました。

パンもあたたかい状態で運ばれてきます。
パリパリでおいしかったです。

白桃の冷製スープです。
桃というと甘いイメージでしたが、サッパリとした感じでおいしかったです。

オマール海老のポワレです。
海老のプリプリ感を楽しめました。

ふたつめのパンで、これもあたたかい状態で出てきます。

メインの黒毛和牛のステーキです。
肉質もやわらかで、「揺れる車内の厨房で、よくこんなにおいしい料理が作れるものだ！」と感心してしまいます。

最後はデザートとコーヒーです。
ライチのジュレの上にヨーグルトのシャーベットがのっています。
サッパリとした後味のおいしいデザートで、大満足の内容でした。

車両の端にはステンドグラスがあり、ムードを盛り上げています。
手作りなので編成ごとに違い、それを見比べるのもまた楽しいですね。

お部屋に帰ると大阪車掌区の車掌さんがご挨拶に見えて、「乗車証明書」なるものをいただきました。
スイート限定だそうです。

寝る前の深夜にサロンカーに行ったら誰もいない貸切り状態でした。
上り列車は「旅の帰り」になることが多いせいか、皆さん寝るのは早いようです。

サロンカーのランプの雰囲気が好きで、ぼ〜っと眺めてしまいました。
ロイヤルにも同じようなデザインのランプがありました。

夜も更けてきたので、そろそろ寝ることにしました。
ミニボトルは列車旅の強い味方ですね。
今夜の寝酒はグレンリベットの15年です。幸せな気分でベッドに入りました。

朝になりました。親不知(おやしらず)付近です。
車掌さんが地名の由来のお話などを放送で説明してくれます。

スイートとロイヤルにはモーニングコーヒーを指定した時間にお部屋まで持って来てくれます。
せっかくなのでコーヒーと紅茶にしてみました。
以前はカップで来たと思うのですが、最近タンブラーに入れて持ってくる方式に変わったようです。

シャワーを浴びました。個室のシャワーはいつでも好きな時に入れるのが最高にいいですね！
25分間の制限はありますが、十分なお湯の量を使えると思います。

もうすぐ富山駅というところで、特徴的なビルが見えました。

富山に着きました。

朝食はルームサービスで届けてもらいました。スイートとロイヤルはルームサービスを利用することも出来ます。
3人分注文しようとしたら、このテーブルにのる量は2人分が限度だそうで、写真は2人分です。
盛り付けもキレイで、朝から気分も盛り上がります！

福井に着きました。

敦賀に着きました。
ここでは機関車交換があります。

上り列車は2号車から機関車まで近いので便利ですね。
大勢のお客さんが連結作業を見守ります。

機関車が離れている間に1号車スイートの窓をお掃除してくれます。
長旅なので窓の汚れもすごいですね。

機関車の種類は同じなのですが、別の機関車に交換して準備完了です。

サロンカーに行って記念のスタンプを押しました。
大阪車掌区の車掌さん手作りというのがまたいいですね！

上り列車だけループ線を通るので、それを車掌さんが放送で説明してくれてました。
鳩原(はつはら)ループ線というそうです。

琵琶湖が見えて来ました。

大阪到着です。スイートは広くて快適だったので、まったく疲れはなく「もっと乗っていたい！」と思いました。

大阪から出発する列車は写真撮影で人だかりが出来ますが、大阪到着の列車は人がほとんどいないですね。
ゆっくり撮れてオススメです。

2号車スイートを外から見た感じです。大きな窓が特徴です。

スイートは宝くじみたいなもので「当たった」時に乗るしかないので、次はいつ乗れるかは分かりませんがぜひまた乗ってみたいです。
数年後の廃止も検討されているようなので、スイートは今まで以上にキップの入手が困難になるかもしれませんね〜