2013/10/27 - 2013/10/27
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chiaki-kさん
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ドレスデンにはこれといった軍事施設もなく、人々はドイツの中でも「ドレスデンだけは空襲に遭うことはない」と信じていた。しかし、2月4日のヤルタ会談で、ソ連のアントーノフ陸軍大将は英米の戦略爆撃に対しベルリンとライプツィヒにある交通の結節点を麻痺させて欲しいと要求、これに対し大筋で英米は合意したが、イギリス代表はドイツ東部に位置するドレスデンの空襲なしでは、ベルリンやライプツィヒの施設が破壊されてもドイツ軍はドレスデンを通って東部戦線に増援できてしまう、と指摘し、アントーノフもドレスデンを攻撃対象に入れることに了解した。
こうしてドレスデンは、1945年2月13日から15日にかけて連合国軍(イギリス空軍およびアメリカ空軍)の4度におよぶ無差別爆撃を受け、合計3900トンの爆弾が投下された。この爆撃によりドレスデンの街の85%が破壊され、2万5000人とも15万人とも言われる一般市民が死亡した。
「東からドイツに攻め寄せるソ連軍の進撃を空から手助けする」という一応の名目はあったが、実際は戦争の帰趨はほぼ決着しており戦略的に意味のない空襲であり、ドイツ空軍の空襲を受けていたイギリス国内でも批判の声が起こった。(Wikipedia参照)
写真はフラウエン教会。戦後、瓦礫の堆積のままの状態で放置されていたが、2005年に復元工事が完了した。瓦礫から掘り出したオリジナルの部材を可能な限り元の位置に組み込む作業は「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と評された。
2024/03/01 一部修正
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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10/27
6:30 2日連続エストレル・ホテルの豪華な朝食。なお、この日は3:00で夏時間が終了する日で、1時間もうけた。 -
レストランとレセプションの間にはこんな屋根がかかっており、オランジュリーと名付けられている。
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イメージは温室ということで、なかなかしゃれた造り。
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8:00 雨のアウトバーン13号線をドレスデン方面へ。今日は日曜日なので道はすきすき。
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SAで小休止。店内は日本と似たようなものだが、
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酒まで売っている(写真は翌日のもの)。トイレは有料(50セント)だが、、トイレのレシートをお店のレジに出すと50セント引いてくれる。
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ドレスデンまであと20kmほどのICでアウトバーンを降りる。
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一般道でマイセンを目指すが、これも良い道。お天気も回復した。
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車窓からは、のどかなドイツの田舎風景が続く。これで石垣と羊がいれば、まるでUK。
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時々現れるソーラー発電。2022年までに17基ある全ての原発を閉鎖することを正式に決定したドイツもこれからが大変だ。
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やがてマイセンの町に入ると
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アルブレヒト城が突然現れた。
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11:30 マイセン磁器工場に到着。
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入口を入るとまずこの場所へ。左が受け付け、右はお店。
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ザクセン選帝侯アウグスト1世(強王)。錬金術師ベットガーに命じて白色磁器を作らせた王様。
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アウグスト強王は秘密を守る為、ベットガーをこのアルブレヒト城に監禁、死ぬまで白磁器を作らせた。写真は絵はがきを撮影。
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マイセン磁器のサイン。剣にかけてもこの技法は渡さないということらしい。
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見学コースが出来ており、最初のブースはろくろを回しての製造過程の見学。日本語での案内放送あり。(写真撮影OKです)
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次のブースは細かい細工。
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次は絵付け細工。
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最後はカラーリング。なお、これらの工程途中で何度も焼きが入り、マイセン磁器となってゆく。
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左から右へカラーリングされてゆくのがわかる。
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マイセンの磁器はただの陶磁器の皿では無く、芸術性もある。ライラックの花が満開だが、これもマイセン磁器製。
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こんな大物から
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こんな手の込んだものまで
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おっと、○ンポコが・・・
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13:00 見るだけ(とても気楽に買えるものでは無い)のマイセン工場見学を終え、バスで5分ほど移動した場所にあるレストランで昼食。これは外の入口。
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本当の入口は中庭の奥にあり、レストランのお姉さんが手招きしている。店の名前は Alte Schmiede だそうだが、読めない・・・
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店内は昔の鍛冶屋風のつくりで少々暗い。
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とりあえずビール。ピルスナー系のすっきりとしたビールだった。
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チキン(だったような)のステーキと発酵キャベツ、そしてジャガイモ。
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デザートは・・・忘れた。
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エルベ川で凧揚げする少年を目撃。
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14:30 30分ほどアウトバーンを移動、ドレスデンを通り越してピルニッツ宮殿に到着。
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ドレスデンからエルベ川を遡ること7km地点にピルニッツ宮殿がある。この宮殿もアウグスト強王が作らせたもの。写真は山の宮殿。
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こちらは水の宮殿。
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船着き場がある。
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王様は、こんな船でドレスデンの宮殿からやってきたらしい。
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宮殿の庭はすでに秋から冬の装い。
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反対側には、まだ秋が少し残っていた。
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16:00 北のフィレンツェ、ドレスデンの旧市街区到着。
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劇場広場でバスを下車、最初に目に入ったのはカトリック旧宮廷教会(左)とドレスデン城(右)。
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ゼンパー・オーパー(ゼンパーのオペラ座:ゼンパーとは設計者の名前)リヒャルト・ワーグナーのタンホイザーはここで初演された。
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ツヴィンガー宮殿。これもアウグスト強王の時代に建てられた宮殿。
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中庭はこんな感じ。
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王冠の門が有名なのだが修復中。
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入場してきた門を振り返ると騎馬像、ザクセン王ヨハンの像だそうだ。
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マイセン焼で出来たカリヨンの鐘も名物。実際に音も聞いたのだがいま2。
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宮殿から出た所にあったカフェのテーブルにはこんな女性が座っていた。まさか、これもマイセン?
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ケンピンスキー・ホテル・タッシェン・ベルクバレーという覚えられない名の高級ホテル。
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観光用の馬車発見。
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この普通の建物は東ドイツ時代に建てられた「文化宮殿」という名の人民ホール。旧市街には似合わないから早く取り壊したらと思ったが、これも歴史。
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降り出した雨の中、やってきたのはドレスデン城の外壁に描かれた「君主の行列」。左から時代順にマイセン焼で「君主」が描かれているのだが、焼き物が幸いしてあの空襲(焼夷弾も使用された)の熱にも耐えたという。
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中央部にアウグスト強王がいるのだが、後ろの息子が小さく描かれている。
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面白いのは一番後の普通の市民達、いつかこの市民が「君主」になると予見したのだろうか? まさか東ドイツ時代に付け加えられたとか?
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次にやってきたのはブリュールのテラスと呼ばれるエルベ川沿いのプロムナード。石橋の向こうにゼンパーオーパーが見える。
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上流側はこんな感じ。左端に遊覧船がある。
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30km上流はチェコ共和国との国境。プラハへも100km位。
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プロムナードを少し歩くとフラウエン教会のドームが見えてきた。
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フラウエン(聖母)教会は戦後、瓦礫の堆積のままの状態で放置されていたが、世界中から182億円もの寄付が集まり、2005年10月に工事が完了した。瓦礫から掘り出したオリジナルの部材をコンピューターを活用して可能な限り元の位置に組み込む作業は「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と評された。新しい部材との組み合わせがモザイク模様を描き出しているこの建物は、ドレスデンの新しい名所となっている。(Wikipedia参照)
教会前にある像は宗教改革の立役者マルティン・ルターの像。フラウエン教会とルターは直接関係は無いが、宗派が同じとのことで建てられた模様。なお、この時はミサが行われていたので入場出来ず。 -
所々に黒い石がモザイクのように混ざっているが、それが元々あった石。
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ドームの先端に輝く金の十字架は、ドレスデンを爆撃した英国空軍の関係者によって寄贈されたとのこと。
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分かり難いが何らかの理由で元の位置に戻せなかった部位が地上に飾られていた。左上に鉄のパネルがあり黒い部分が欠けているのが元の場所のよう。
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この写真を撮っているとき、教会の鐘が鳴り響き、ミサが終了。入口に並んでいた皆さんと一緒に内部へ入る。撮影は出来なかった(現在は不明)が、真っ白いロココ調の美しい教会だった。
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18:30 ノイマルクト広場に集合後、徒歩にてディナー会場へ移動。10分ほど歩いた場所にあったレストランに入ると
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黒ビールをオーダー。STEIGERという名のビールが出てきた。味は深い麦の海の中を泳ぐようで、まいう。
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画に描いたようなドイツ料理が出てきた。ソーセージ、マッシュポテト、そしてザワークラウト。
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デザートは・・・忘れた。
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20:30 20分ほど移動してドレスデン郊外のクォリティ・ウェスト・ドレスデンホテルに宿泊。クォリティといいながら、所謂ビジネスホテル。ベルリンのエストリル・ホテルが懐かしい。(写真はホテルとは関係ありません)
21:00 今日も睡魔に負け、シャワーを浴びて、ただちに就寝する。
これで「2013年 ドイツ旅行記 3:破壊と再生の街」は終了です。本日も最後まで、ご覧頂きありがとうございます。
2020/07/14 修正済み、2024/03/01 一部修正
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