2013/10/21 - 2013/10/22
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j-ryuさん
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☆安達太良山の西側山麓の秘湯・沼尻元湯と白糸の滝の紅葉を堪能してきました。
安達太良山の紅葉と言えばゴンドラのある岳温泉側が有名で人気も高いですが、岳温泉と反対側にある沼尻温泉側にも天然の秘湯と美しい滝があり、紅葉も美しいと聞いたので初めて出かけてみました。
沼尻元湯とは沼尻温泉と中ノ沢温泉の源泉で、1ヶ所の湧出温泉としては毎分1万3400リットルと日本一なんだそうで、川や白糸の滝そのも全てが温泉なんです。
沼尻周辺の紅葉情報は五分程度とありましたが、白糸の滝周辺は五部どころか一番の見頃で、絶景の滝と野趣あふれる天然の露天風呂を心行くまで堪能できた大満足の旅でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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☆10/8の那須岳紅葉紀行に次いで今年2度目の紅葉狩りは磐梯沼尻・白糸の滝周辺へ行ってきました。
天気予報は曇りでしたが、滝の撮影は晴天より曇りの方がいいので出かけましたが何と曇りどころか途中からは雨模様(-"-)。
引き返そうかとも思いましたが、もう半分も来ちゃったことだし、天気予報を信じ白糸の滝へのベースとなる沼尻温泉へGo!!
我が家から沼尻温泉の安達太良山沼尻登山口駐車場まで車で1時間15分。
昨年出かけた安達太良山ゴンドラ駐車場までとほぼ同じ時間でした。
行き方はまず沼尻温泉をめざし、温泉街突き当たりの田村屋旅館の角を左折し、沼尻温泉スキー場へのダート道を登っていきます。
スキー場を突きぬけさらにデコボコ山道を走ること約15分で、安達太良山沼尻登山口駐車場に到着します。
標高は約1130m。 -
☆写真はWikipediaの[安達太良山]の空撮写真に加筆しました。
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☆安達太良山沼尻登山口駐車場(無料)は乗用車なら30台くらい停められます。紅葉シーズンの週末以外は空いているようです。
駐車場にはトイレも売店も何もありませんでので、用事は途中で済ませてください。
駐車場には安達太良山側に向かって2つの登山口があり、右側(この写真)が安達太良山&白糸の滝展望台方面。
左側(下の写真)が白糸の滝&沼尻元湯方面の登山口です。
安達太良山登山口方面からも沼尻元湯には行けますが、アップダウンが少なく楽なのは左の白糸の滝登山道です。 -
☆白糸の滝&沼尻元湯登山口。
沼尻元湯や白糸の滝を目指すなら、こちらの登山道は高低差がなく楽ですが、登山道と言っても獣道程度で、谷沿いの崖道です。途中崩れかけている場所もあるので注意が必要です。
でも、道中左が谷底で開けていて景色は素晴らしいし、白糸の滝がずっと見え隠れするので安達太良山登山でなければ、こちらがお勧めです。 -
☆登山道入り口には危険を知らせる看板が立っています。沼尻元湯やその上の沼の平周辺は今でも硫化水素が噴出していて、1997年に埼玉・東京の登山グループのうち女性4名が濃霧で危険地帯に迷い込み、硫化水素ガスで死亡するという痛ましい事故が起きています。とくに風の無いときは危険が増すそうです。
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☆内心、今日は風が弱いけど大丈夫かな?などと不安も少しありましたが、登山道入り口の森を抜けると紅葉の大パノラマが広がっていて、不安より期待感でワクワクしてきました。
登山道の谷筋にはここからワイヤーロープが延々と白糸の滝をまたいで、沼尻元湯まで続いています。
写真的に目障りですが、よほど写真を拡大して見ない限りあまり目立たないのでほっとしました。
このワイヤーロープは沼尻元湯の湯畑の資材や採取した湯の花の運搬用ゴンドラとして使われているようです。 -
☆この写真は昨年出かけた安達太良山東側(岳温泉側)の紅葉です。
沼尻元湯や白糸の滝はこれらの山のちょうど反対側になります。
一番右端が安達太良連峰の最高峰の箕輪山(1718m)
真ん中の台形の山が鉄山(1710m)
やや左の岩山が矢筈の森(1673m)
一番左手が安達太良山(1700m)
この他に和尚山(1601m)や鬼面山(1481m)などの山群を含め、一般的に安達太良山とか安達太良連峰と呼んでいます。 -
☆白糸の滝&沼尻元湯への登山道へ出ると左手はずっと断崖の谷間で素晴らしい眺めが続きます。
安達太良山東側の紅葉と比べると赤系がやや少ない印象ですが、常緑のマツが全体を引き締めメリハリのある紅葉です。 -
☆遥か前方の断崖に白糸の滝が見えてきました。
曇り空に見える黒い筋がワイヤーロープですが、この後はあまり目立たなくなります。 -
☆上記写真とほぼ同じ位置からの望遠撮影です。
登山道から白糸の滝はずっと見え隠れしますが、実際の距離はかなりあるので、撮影には望遠レンズやズームレンズが必須です。 -
☆垂直に150m以上もある断崖の紅葉が見事です。
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☆紅葉の最盛期には早いと思っていたので、正直こんなに美しいとは嬉しい誤算でした(^^♪。
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☆白糸の滝をターゲットに撮影しているので、どの写真も似たような印象ですが、着実に目的地に近づきながら撮影しています(^_^;)。
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☆白糸の滝は安達太良山の噴火口『沼の平』や沼尻元湯の谷間から湧出する温泉が硫黄川となって流れ落ちる落差50〜60mの直瀑で、滝そのものが温泉の滝です。
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☆望遠レンズだと180mm相当のズームです。
白糸の滝は上記で直瀑と書きましたが、望遠でようく見ると滝の上部は2段になって落ちる段瀑でもあります。
一段目辺りまでは滝から湯気が立ち昇っているのが確認できますが、さすがに下段になると冷めるせいか湯気は見えません。 -
☆道中、木々の間からも白糸の滝が見え隠れします。
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☆谷の対岸は南向きでモミジなど赤系の紅葉が多く見られますが、登山道側は北向きで白樺など黄色系の黄葉が多いようです。
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☆白糸の滝&沼尻元湯への登山道には源泉から直径25cmくらいのパイプが延々と引かれていて、麓の沼尻温泉や中ノ沢温泉へと供給されています。
パイプの中は温泉なので当然温かいですが、火傷するような熱さはありません。
途中はご覧のような崩落斜面や崖もありスリル満点です。
実際は写真で見た目以上に急斜面ですが、よほどの高度恐怖症者や幼児、体の不自由な方でなければ通り抜けできると思います。 -
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☆望遠ズームを駆使しているので滝との実際の距離感がつかめないと思いますが、白糸の滝に着実に近づいています。
登山道入り口から順当に歩けば片道30分ほどで到着すると思いますが、
私は撮影しながらのんびり1時間ほどかけました。 -
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☆日本には自薦他薦を問わず、数々の日本三大○○○がありますが、もし日本3大湯の滝というジャンルがあれば“沼尻白糸の滝”はおそらくその3本の指に入ることでしょう。
“沼尻白糸の滝”
“北海道知床のカムイワッカの湯の滝”
“秋田県、湯沢の川原毛大湯滝”
の、3つかなと思います。
それぞれ特徴があるのでNo,1は決められないと思いますが
沼尻白糸の滝は、落差は間違いなくNo,1だと思いますが
逆にこれだけの落差があると滝つぼではお湯ではなく、冷たくなっていると思われます。(一般人は滝つぼには行けません)。
でも、この写真を拡大してご覧いただくと、滝の一番上、一段目の滝壺辺りでは湯気がかなり上がっているので、この地点まではけっこう温かいんだと思います。 -
☆滝つぼまで行けたなら、日本一の打たせ湯間違いなしです(^^♪。
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☆白糸の滝のさらに上の地点まで登ってきました。ここまで来ると滝は右下の崖の下なので見えませんが、流れ落ちた硫黄川が深く刻んだ渓谷と裏磐梯高原が見渡せます。
高原の中にわずかに秋元湖も見えています。 -
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☆白糸の滝の少し上流、この辺りから沼ノ平の下辺りまでの渓谷を通称“沼尻元湯”と呼んでいる地区で、谷底を硫黄川が流れ、谷の両側いたるところに火山性の噴気孔や硫黄を含んだガレ場があります。
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☆温泉の源泉から延々と温泉パイプラインが続いています。
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☆硫黄川が溶岩下の隋道を流れていました。自然にできた隋道なら自然の力は凄いですね。
硫黄川は名前のように硫黄分を含んだ温泉の川なので川の色が青みがかった乳白色をしています。
写真で見る以上に湯気がもうもうとたっています。 -
☆この辺りから硫黄川の所々に青い乳白色の湯溜まりが点在してきます。
自然にできた淀みか、温泉の湯船用に来訪者が掘ったのかは分かりません。 -
☆今回の目的の一つは天然露天風呂に入ることなので、最初に見えた湯溜まりに降りていって手を浸けてみたら温度は35度くらいで、浸かるにの少し低い温度でした。
沼尻や中ノ沢温泉に引いている源泉は72度もあるそうですが、その源泉のほとんどはパイプラインや湯畑の樋を流れています。硫黄川の温泉は他の小さな源泉や湧き水が集まって流れていうようで、川の温度は一律ではなく、冷たい場所も熱い場所もいい湯も様々なので、入浴する場合は好みの温度の湯溜まりを見つけるか、自力で湯溜まりを掘ります。 -
☆左下の木製の樋は温泉から湯の花を採るための湯畑と呼ばれる設備です。
※湯の花とは(Wikiより抜粋)
高温で湧出した源泉が大気に接触すると、温度差による冷却、蒸発、酸素との反応などにより源泉中の温泉成分や混在していた物質が沈殿し、この不溶性沈殿が湯の花である。
湯の花を集めて包装したものは、温泉地における土産の定番として広く流通しており、多くの温泉街で見かけることができる。
湯の花には硫黄、カルシウム、アルミニウム、鉄、珪素など様々な元素が含まれる。湯の花は源泉の泉質によって成分が異なり、主成分に応じて硫黄華、硫酸塩華、石灰華、珪華などに分類される。 -
☆青みがかった乳白色の硫黄川。源泉をそのまま全部川に流していたら文句無く日本一の天然温泉川&天然温泉滝だと思います。
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☆大正時代までここで営業していた沼尻温泉『田村屋旅館』の残骸。
現在は麓に移転して営業しています。
※沼尻温泉・田村屋旅館(HPより)。
http://www.naf.co.jp/tamuraya/
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宝暦元年五月(1751年)、開湯以来230年の歴史と伝統を誇る沼尻温泉は 自然に囲まれた閑静で素朴な湯の里としてしたしまれてきました。 明治19年3月創業。 明治33年6月23日安達太良山の噴火により約一年間の間休業せざるを得ず、 明治34年5月より営業開始し、大正9年11月に現在地に移転。 以来、現在は近代的な設備と常に変わらぬ心で 温かいおもてなしをしております。
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昔はこの辺りで採掘された硫黄を運ぶため、1913(大正2)〜1968(昭和43)まで現在の中の沢温泉近くから磐越西線の川桁駅まで沼尻軽便鉄道があったそうです。それを利用したとしても中ノ沢温泉辺りから、この沼尻元湯までの山道を延々と歩いて湯治に来ていたのでしょうか。
それとも湯治客は稀で鉱山の従業員相手の旅館だったのかは分かりませんが、昔の人の脚力が凄いのは間違い無さそうです。 -
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☆天然温泉の湯溜まりはあちこちにあるので、温度や深さなどを見極め、好みの湯溜まりを見つけます。
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☆温泉の源泉から延々と続く湯の花採取用の湯畑樋です。
沼尻元湯の源泉の権利者と、湯花樋設置管理権は別だそうで、現在これらの湯畑は麓にあるボナリ高原ゴルフクラブが所有管理しているそうです。
ここで作られた湯の花は地元での販売の他になんとあの湯畑が観光名所でもある草津温泉でも草津温泉の湯の花として売られているそうです。
現在、湯の花に原産地表示義務やトレイサビリティ制度はないようです。
なんでも草津温泉は人気温泉なので自前の湯の花だけでは足りずに、中には悪徳業者が海外産や人工の湯の花ま売っているとか(ーー;)。
ほとんどは草津温泉産だとは思いますが、もしかしたら・・・・。 -
☆あちこちの湯溜まりを調べ、ここの湯溜まりに入ることにしました。
深さは30cm〜40cm程度、寝ながら浸かって丁度いい深さでした。
ここは川の流れが淀んでいる場所なので、温度は均一ではなく、川底から温泉が自噴している場所は熱めで、川の流れのある場所や深い場所の温度は低めです。
硫黄温泉特有の匂いで、肌になめらかで、なめると酸っぱいお湯です。
360度絶景&紅葉の文句なしの天然露天風呂。
もちろん入湯料も入湯税もいりません(^^ゞ。
これだけ素晴らしい天然温泉なのに私が滞在中は、この谷間全体に誰もいない貸切り状態で、帰りがけに4,5人のグループと登山道ですれ違っただけでした。
登山口に駐車していたの他の4台はみな安達太良山登山客だったようです。 -
☆硫黄川の名の由来通り、天然温泉の硫黄分が沈殿して湯の花状態になっています。
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☆谷間の向こうが安達太良山と沼ノ平火口ですが、山には雲がかかり見えませんでした。
谷間も温泉の湯煙でもうもうとしています。
源泉の周囲は今でも硫化水素が噴出している危険地帯ですが、進入禁止のロープが外れていて、どこが本当に危険なのか分かりにくかったです(-"-)。
野趣満点の天然露天温泉ですが、危険と隣り合わせの温泉であることも忘れてはならないと思います。 -
☆温泉を満喫したら、有毒ガスに見舞われないうちに、来た時と同じ道を下山します。
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☆温泉パイプラインの途中でなぜかお湯を放出させています。自然にパイプラインに沈殿しまう湯の花を掃除するポイントなのかも?
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☆黄葉した山の斜面に見えるわずかな切れ目が駐車場へと続く登山道です。
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☆眼下に見える硫黄川は途中で裏磐梯から流れてくる長瀬川に合流し、猪苗代湖へと流れていきます。
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☆来たときと同じ道なので、景色も同じですが、紅葉も白糸の滝の眺めも素晴らしいので、また写真を撮りながらのんびり下山していきます。
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☆ミズナラの黄葉もキレイでした。
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☆長々と同じよな写真ばかりを見ていだきありがとうございました。
この後、安達太良山沼尻登山口駐車場から中ノ沢温泉方面に下り、約15分ほどの所にある達沢不動滝にも行きましたが、写真が多くなってしまったので別バージョンの旅行記として紹介させていただきます。 -
☆中ノ沢温泉&沼尻温泉周辺地図
※中ノ沢温泉・大阪屋HPより。
http://www.ht-net21.ne.jp/~ohsakaya/
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