1992/02/25 - 1992/02/26
83位(同エリア234件中)
がおちんさん
メコンデルタの小さな町、ミトー。
ホーチミンのような喧騒やボッタクリがなく、ゆったりしたベトナム人の生活を見ることができます。
3日間の滞在でしたが、ミトーの暑さとメコンの雄大さ、人々の笑顔、それとココナツ教の島がとても印象に残りました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
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1992年2月25日(火)
カンボジアからホーチミンに戻って5日が経った。
この間、4日間も下痢と発熱で寝込み、ようやく街にでたら引ったくりに遭ってしまった。もう最低の気分だ。
今朝はホーチミンを脱出して、メコンデルタに行く。 -
チョロンのバスターミナルから、デソトのバスに乗ってミトーへ向かう。
サイゴンからチョロンまで1500ドン。
チョロンからミトーまで4200ドン。
なんでかわからないけど、長距離バスは格安。 -
バスの中でも、ベトナム女性はノンラーを被ったまま。
独特の雰囲気だ。 -
ミトーは小さな町。
バイクよりも自転車が多く、サイゴンのような喧騒が無い。
ここは目抜き通り。 -
シクロの兄さん。
ボッタクリしなかった。
ミトーの好感度が一気に上昇。 -
わー、アヒルのバイクだ。
どうやって積んでいるんだろう? -
感じのいい裏通りがあった。
-
フォーや甘味を売る屋台が並ぶ。
この田舎っぽさが好き。 -
おっ、今度はアヒル自転車だ。
ベトナム人はアヒル好きなのかな? -
ココナッツの運搬中。
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メコンを眺めに行く。
とても広い。
ボートが行き交っている。 -
メコンの渡し舟。
漕ぎ手は体重をかけながら両手のオールを使って進む。 -
ミトーの夕暮れ。
大きな船も停泊していて、川というよりも海のような印象。 -
メコン川もここまで下ると、西双版納を流れている瀾滄江とは随分イメージが違う。
いつか、雲南から各国を通ってメコンデルタまでクルーズ出来るようになればいいな。
そんなことを考えながら日が暮れた。
※また、昼ごろ川岸にいたタバコ売りのおばさん(ちょっと頭の弱そうな人)からタバコを買ったら釣りが無かった。「付いて来て」と言われたので従うと、カオダイ教の寺院に連れて行かれた。ベトナム語は全くわからなかったけど、色々案内してくれたので、つり銭はチャラにした。カメラを持っていなかったので写真に残っていないのが残念だ。 -
1992年2月26日(水)
今朝は、市場横にある橋を渡って、隣の村へ行ってみる。 -
味のある、手漕ぎの貨物船。
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炎天下の下、隣の集落に到着。
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ぐっとローカルな雰囲気になった。
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村で若い女性から声をかけられた。
言葉は全く通じないが、どうやら、「アオザイを着るから写真を撮って欲しい」と言っているようだったので、OKする。
待つことしばし、もう一人の女性とアオザイ姿で出てきた。
彼女たちの希望のポーズで撮ってあげた。 -
今度は一人ずつ。
一人は読書中のポーズで。 -
もう一人の女性は、遠くを見つめるポーズで。
彼女は恥ずかしがって、絶対にカメラ目線にならなかった。
照れまくったあとに、やっと撮った一枚。 -
日本人がやってきたと聞いて、現れた若いお母さん。
なんと彼女は少し日本語を話せた。
ミトーの村で地元の人と日本語で話せるなんて驚きだ。
とても嬉しい気持ちになった。
赤ちゃんと一緒にショット。 -
最後は家族が出てきて、記念撮影。
このあと、お茶をご馳走になった。
住所を書いてもらい、サイゴンからプリントを送った。 -
あまりに暑いので、いったん宿に帰って昼寝をし、午後にメコンを見に行く。
泳いでいる人がたくさんいる。
並木の下部を白ペンキで塗るのは、中国と同じだ。虫除けとガードレールを兼ねているとか。 -
岸からメコン川を見ていたら、女性が寄ってきた。
4万ドン(約400円)で、ボートで島に行かないかという。
なんでも、彼女はそこの住人のようで、島(フーン島)を案内するというので行くことにした。
これが何とも変な島だったのだが。 -
島に行く途中にすれ違った舟。
女性がスイースイーと漕いでいた。 -
こんな舟で沖の方まで行くんだから、ベトナム女性は度胸あるよな。
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なんで船頭さんは女性が多いのだろう?
結構な重労働だと思うのだが。
アジアの女性は働き者だと思う。 -
島(フーン島、またはフェニックス島)に到着した。
この島はココナツ教団(ヤシ教団)の本拠地で、教祖のグェン・タィンナム(阮盛南)・別名ダオズア(DaoDua)は、世界平和を訴え、「ココナツだけを食べて生きていた」人なのだという。彼は9人の妻とこの島に住んで修行をしていたが、2年前に亡くなってしまい、教団は解散した。
あと2年早かったら教祖に会えたかも?と思ったけど、きっとパーミットが下りなかっただろう。
1992年当時も、ベトナムを旅行するには移動許可が必要で、パーミットを取るのにも時間がかかり、かなり面倒でした。 -
旅行当時は、なんとも奇妙な話で信じがたかったけど、本当の話のようだ。
教祖のダオズアは「ココナツだけ食べていれば世界平和が実現する」という信念の持ち主だったようだが、後で調べたら「ココナツだけ食べていたら妊娠しない」という持論も展開していたらしい。
教団の施設は安っぽい遊園地のように見えるけど、1964年からここで修行が行われていたそうだ。ベトナム戦争当時、アメリカ兵も信者になったそうだけど、解放戦線がベトナムを統一してからも宗教活動が許されたのかな?
謎だ。 -
ロケットには「APOLO」と記されている。
ケーブルを引くと上に昇る仕掛けのようだ。
何のために? -
鉄塔に登ると、向かいの塔のてっぺんに修行者が!?
どうやら瞑想中のようだった。
少々不気味だ。 -
そして、これが教祖ダオズア(DaoDua)の墓だという。
立派な細工が施されている。
彼、お金持ちだったみたい。 -
船頭の家族の家で椰子の実(ブラックジョークか?)、グレープフルーツ、お茶などを頂き、ミトーに戻る。
なんか初めは気味が悪かったけど、いい人たちでした。
でも何者? 元信者かな。 -
夕方、メコン川で泳ぐ、ミトーの人々。
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一日の仕事を終えた、シクロの人たち。
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帰宅する女子学生。
後ろは英雄、グエンフーファン(阮友勳)の像。 -
帰宅するミトーの労働者。
社会主義国であることを思わせる看板にハッとなる。
この町にいると、そう思えないような余裕とゆったり感を、人々から受けるからだろう。 -
メコン川の夕暮れ。
今日も楽しい一日だった。
ミトーの市場で見た笑顔〜ベトナムの旅1992に続く
http://4travel.jp/travelogue/10679702
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この旅行記へのコメント (4)
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- 鯨の味噌汁さん 2013/09/04 15:04:29
- メコンデルタは美女の産地
- がおちんさん、
お久しぶりです!鯨の味噌汁でございます。
アジアンビューティー・ベトナム美人多数登場の回ですねー。うんうん、ホーチミン市内よりも美女度数が高まっている感じがします。
ココナツ教団の島、行かれたんですねー。
最近、ベトナム旅行本を読み漁っていて、この島のことを知りまして。
どんな島なんだろうと不思議だったんです・・・写真拝見してますますわからん度アップ、という感じですね。
ベトナムはホーチミンよりもメコンデルタのほうが旅をしてて面白そうですね〜。
年末年始に、ちょっといってみたくなりました。
- がおちんさん からの返信 2013/09/06 22:29:07
- RE: メコンデルタは美女の産地
- 鯨の味噌汁さん、こんにちは。
ミトは魅力的な女性が多かったです。
美女というだけでなく、芯の強さと女らしさが同居している感じを受けました。
ココナツ教団の島、行きました。
当時は何の情報も無かったので、現地の人の説明を受けても???でした。怪しい所に来ちゃったなーという印象と、共産主義の国でなぜこんな所が?という思いが湧いたまま、20年以上が過ぎました(笑)。
がおちん
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- おぎゃんさん 2013/08/05 20:27:03
- 伝説のココナッツ島。
- がおちんさん、こんばんわ。
1992年は私も初ベトナムだった年でした。
(同じようにホーチミンで強盗に遭遇)
公安や裁判所を行ったり来たりしている時に、
華僑の公安とミトーに行ったことを話していて、
ココナッツ島のことを聞いたことうっすらと思い出されます。
有り金ヤラレタ直後だし、何で宗教とココナッツなのかちんぷんかんぷんで
ずっと記憶の彼方に追いやっていたみたいです。
こういう島だったんですね。
何だかスッキリとしました(^^)
おぎゃん
- がおちんさん からの返信 2013/08/05 22:06:36
- RE: 治安の悪いホーチミン
- おぎゃんさん
コメントをありがとうございました。
おぎゃんさんも同じ年にベトナムを旅されていたのですね。で、同じくホーチミンでやられたと。きっと私と同じ手口だと思います。場所ははっきり覚えていませんが、ベンタイン市場の近くだったので、レライ通りだと思います。当時はレックスホテル付近が危ないと言われていましたが、結局どこも危なかったようです。私の場合、一緒にいた日本人の方がバーサンを引きずり倒した拍子に、金もぶちまけたんです。金を拾って逃げようとする子供らを怒鳴りつけて(ローキックぐらいはかましました)、いくらかの金は回収したんですが、気づいたら周りのベトナム人は助けてくれるどころか、「何で年寄りと子供相手にそこまでやりかえすんだ」とまで言い出す始末でした。とっさに、この場所に居続けないほうがいいと判断し、宿に帰りました。このときはカンボジアで撮った写真を現像した帰りで、お釣りを胸ポケットに入れていたのが悪かったんです。気が緩んでいました。被害は小額で全然問題無かったのですが、精神的ショックが大きかったです。おぎゃんさんの場合はカードだったので、余計に大変なことになりましたね。
この文を書きながら、おぎゃんさんのベトナム旅行記を拝見しました。ホテルの部屋とか戦争博物館とか、細かい記録を残されていますね。自分とは違う視点で写真を撮られているので大変参考になりました。バクダンアイスとか懐かしかったです。まあ、私の場合は、そんなことでホーチミンを離れたくなり、ミトに行ったら偶然ココナツ教団の島に連れて行かれたわけです。変なところでしたが(笑)。
おぎゃんさんの80年代の中国旅行記、あとでじっくり読ませていただきますね。
がおちん
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