2012/10/04 - 2012/10/04
301位(同エリア752件中)
シベックさん
稲穂が黄金色に輝き実りを迎える頃、秋に咲く野花を探して、愛知県の西三河や東三河を数カ所廻ってきました。目的地は、くらがり渓谷と本宮山、そして新城市東部。終盤のアケボノシュスランや、咲き始めたエンシュウハグマなどが見られました。
くらがり渓谷に咲くホトトギス
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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-
国道301号線の田園風景・作手(つくで)高原
豊田市から国道301号線を使い、作手経由でくらがり渓谷へ・・。作手村は、愛知県北東部に位置した村。2005年に合併で新城市になった。平均標高は550mほどで村の9割が森林。北部は愛知高原国定公園に指定されており、南部には本宮山(789m)がある。作手の名は、古代に村にあった湖が干上がって広大な湿原と化し、その湿原を意味する「くて」がなまったと言われる。 -
ミヤマシシウド
作手村には、亀山城址や鬼久保ふれあい広場、長ノ山湿原、豊川・矢作川分水点、本宮山スカイライン、道の駅つくで手作り村があり、国道301号と国道420号が通っている。
亀山城址への道の林縁には、ウドやツリフネ、ツリガネニンジンなどが咲いていた。 -
ヒメジソ
道路の林縁に咲く、シソ科の小さな花。
道の駅「つくで手作り村」で一休みした後、くらがり渓谷に向かいます。狭くてヘヤピンカーブ連続の県道37号線「田原坂」は、昔のまま・・。ヘッドライトをつけ走行。 -
くらがり渓谷
渓谷は、岡崎市街から東へ約26km、本宮山県立自然公園の南西部にあり、標高250〜600mの間に位置する景勝地。
岡崎市内を流れる乙川の支流である男川の源流部。広葉樹や針葉樹が茂る天然林が広がり、その間をぬって流れる清流は、大小さまざまな瀬と渕と滝をつくり、変化に富む岩や森が、みごとに調和して自然美をつくりだす。
秋には、木々が赤や黄に染まり、紅葉の名所としても知られる。
紅葉ライトアップは、以前にアップした旅行記で・・。
小さな旅●くらがり渓谷・紅葉まつり
http://4travel.jp/traveler/breeze63/album/10200978/くらがり渓谷 紅葉
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ホトトギス
渓谷沿いの広い散策路は、大木が茂り日陰でひんやりとしています。
渓流の崖に咲くホトトギスが道端にちらほら・・。
暗いので、手ぶれに注意し撮影・・。 -
川岸のホトトギス
杜鵑草属は、ユリ科ホトトギス属の多年生草本。
山野の林下や林縁、崖や傾斜地などの、
日当たりの弱いところに自生する。
草丈は1mほど。葉は互生し、楕円形で長い。
花は葉腋に1〜3個ずつ付き、4日間ほど咲く。
花期は、初夏から秋。
花弁は6枚で、上向きに咲きます。
渓流の流れを背景に撮った1枚。 -
ベニバナボロギク
紅花襤褸菊は、キク科ベニバナボロギク属の一年草。
アフリカ原産の帰化植物で山地や空地に生える茎は直立し、上部で分岐し高さは30〜80cm。花全体が下を向き、花冠の上部はレンガ色、下部は白色。花が終わると上を向く。
ダンドボロギクに似ていて、紅色の花を付けることから名がつけられた。 -
マツカゼソウ
松風草は、ミカン科マツカゼソウ属の多年草。山地の林縁に生え、高さ50〜80cm。葉は3回3出羽状複葉で、薄く、枝先に集散花序をだし、白色の小さな4弁の花を多数開く。雄しべは花弁より長い。花期は8〜10月。
丸い葉で弱々しく見える草体は、優しげ。 -
アケボノシュスラン
曙繻子蘭は、
ラン科シュスラン属の多年草。
北海道〜九州の林下に生え、茎は地をはう。
上部は立ち上がり5〜10cm。
葉は下部に4〜5枚つき、
長さ2〜4cmの卵状楕円形で先はとがり、
ふちは縮れる。
茎先に3〜7個の淡紅色で1cmほどの
花を横向きにつける。
花期は8〜9月。 -
終盤のアケボノシュスラン
-
アキノギンリョウソウ
秋銀竜草は、イチヤクソウ科の多年草で、全体が白色の腐生植物。別名ギンリョウソウモドキ、中国名は、水晶蘭。8〜10月に、白い花が下向きに開き、花冠は長さ約2cm。茎は果期に高く伸長し、さく果は上向く。
丘陵帯から山地帯の林内に生える。 -
サナギタケ? カエンタケ?
初見のキノコ・・。
サナギタケは、棒状オレンジ色の菌類。
初夏から秋にかけて林内に発生する。
地生型。
寄主は鱗翅類の幼虫または蛹。
高さ3〜6cmの子実体を1〜5本生じ、
頭部は棍棒型で子嚢果は半裸生型。
赤橙色。京都では5月頃に
山道沿いの斜面などに多く見られるとか・・。
地中の様子は、未確認です。
サナギタケに似た菌類で、
他に、カエンタケ(火炎茸)があるので、
そちらかもしれませんが、
ここでは、サナギタケに・・。 -
ホトトギス
崖の、日当たりの弱いところに
自生していたホトトギス。
湿気がお好きのよう・・。 -
渓谷の流れ
-
オオルリソウ
大瑠璃草は、ムラサキ科オオルリソウ属。
大きな草体で、花穂は長い。
花期は7〜9月。山地に生える二年草で、
茎は高さ60〜90cmになり、
花冠は直径約4mmの淡青紫色。
小花の柄は短い。 -
シュウブンソウ
秋分草は、キク科シュウブンソウ属の多年草で、
草丈は50〜100cm。
名は、秋分の日頃に花を咲かせることから付けられた。
関東地方以西の山地の木陰に生える。
葉は互生し、長楕円状披針形で先は尖り、
縁はわずかに鋸歯がある。花期は8〜10月。 -
ヒメジソ
姫紫蘇は、シソ科イヌコウジュ属の1年草。山野の湿った林縁や道端に生える。高さ10〜60cm。
茎は四角形で短毛があり葉は対生し、長さ2〜4cmの卵形〜広卵形。
枝先に長さ3〜7cmの花穂をだし、白〜淡紅紫色の小さな唇形花を、まばらにつける。花冠は長さ2〜4mm。花期は9〜10月。 -
砥鹿神社奥宮の御神木
くらがり渓谷から、「田原坂」を登り、
本宮山スカイラインで、
本宮山に移動・・。
巨大な赤い鳥居と石の鳥居をくぐりぬけ、
参道を奥へ進むと、
「大福釜」という名の大きな釜が置かれ、
見上げると樹齢1.000年と伝わる杉の
「御神木」に圧倒された。 -
砥鹿神社奥宮
まずは、砥鹿神社奥宮にお詣り。
奥宮正面の南側には、転げ落ちそうな
急勾配の石段がありました。 -
エンシュウハグマ
遠州白熊は、キク科モミジハグマ属の
多年草で日本の固有種。
山地の林内に生え、草丈は15〜30cm。
トモエ状にカールした
淡いピンク色の花弁が愛らしい。 -
三つの花の集合体・遠州白熊
エンシュウハグマは、静岡県西部から愛知県東部にかけ分布し、9〜10月に茎先に淡い紅色を帯びた白い頭花を穂状につける。
根生葉は、手のひら状に深く切れ込む。管状5弁の小花3個をひと塊で咲かせる。
15枚の花弁がクルクル。 -
エンシュウハグマ
ハグマ(白熊)は、ヤクの尾の毛のことで、
実につく冠毛をこれに見立てた。
白熊は法具の払子(ほっす)に用いられる。 -
ミヤマシキミ
ミカン科ミヤマシキミ属の一つ。常緑の低木で、茎には刺がつかない。葉は茎に互生し、茎の上部に集まる。
単葉で、縁は全縁ときに上部に鈍鋸歯がある。
花は枝先に円錐花序をつける。雌雄異株。
花の後、実をつけ赤くなる。 -
ツリガネニンジン
釣鐘人参は、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。花期は8〜10月で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて葉と同じように、茎に輪生する枝の先に少数ずつをつける。山地の草原や林縁に普通に見られる秋の花。
この花を最後に、次の目的地の五葉湖に移動しました。 -
五葉湖のヒメキンミズヒキ
姫金水引は、バラ科キンミズヒキ属の多年草。山地の林内、林縁、道端に生育。キンミズヒキより全体に小型で、日影を好み、山地で普通に見られる。
茎は細く、ややまばらに短毛が生える。奇数羽状複葉。葉が茎の下部にロゼット状につくことも多い。草丈30〜60cmで、花期は8〜10月。 -
シモバシラの花
シソ科シモバシラ属で、草丈40〜70cm。関東から九州まで広く分布し、山林内や渓流周辺で多く見られる。
秋に白や薄紅色の小花をシソの花のように多数つける。冬に茎が枯れても、根は生きている多年草で、冬に大変身をする。 -
五葉湖の霜柱
淡い紅色の雄蕊をもつシモバシラの花。
シモバシラの名前の所以は冬にあり・・。
根から吸い上げられた水が、
夜間の寒さで凍り、枯れた茎を割って
吹き出して氷の花を咲かせる。
冬の霜柱は、下記で ご覧ください。
http://ks-yama.sakura.ne.jp/frame/frame-h1204.html -
冬に大変身するシモバシラ
秋に咲く霜柱の花。冬には、枯れた茎の基部に霜柱のような氷結がつく。
別名は、ユキヨセソウ(雪寄草)ともいわれる。
シモバシラ属は、中国にもう1種あるだけの東アジア特産の多年草。 -
黄金色の稲穂
日も西に・・。
このあと、2ヶ所ほどを寄り道し、来た道の国道301号線で、作手高原から豊田に向かいました。
途中の田園には、稲穂が夕陽に輝いていました。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (2)
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- いっちゃんさん 2012/11/17 11:58:22
- 感動です。
- 秋の野花・・
息を飲むぐらい素晴らしいです。
野の花が まぶしいくらい輝いて見えます
正しくプロの表現力・・感動です。
いもありがとうございます。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2012/11/17 21:57:07
- RE: 感動です。
- いっちゃんさん、こんばんは!
愛知・東三河の野花を見てくださって、ありがとうございます。
>息を飲むぐらい素晴らしいです。
野の花が まぶしいくらい輝いて見えます
正しくプロの表現力・・感動です。
お褒めくださって大変うれしいです!
でも、下手なアマチュアで、進歩がありません。
もう少し上手くなりたいと常々思うのですが・・いつも反省ばかりです。
この日も暗い森の中での撮影でしたが、
全て手持ちだったため、ブレブレ写真の大量生産でした。
シベック
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