震災を乗り越えて～相馬の野馬追～

2012/07/27 - 2012/07/29

南相馬市の旧原町市は私の両親の故郷。震災後、初めて訪れた。
幸いにして近い親戚はみんな無事であったが、母の実家の手前300mくらいのところまで津波が押し寄せて来たらしい。
震災の爪痕が生々しい場所も訪れてみたが写真を撮るのも気が引けてしまうくらいの状況。
そんな中、今年は震災復興の意気込みを被災地の南相馬の人たちが見せてくださった。
野馬追の観覧者も震災前の3万8千人を超える4万2千人だったとのこと。
騎馬に乗り、祭りに参加された方々も元気そのもの。
私自身、幼い頃に野馬追を一回見たことがあるだけで実質初めて野馬追をみることになる。
皆さんも機会があれば是非、南相馬にいらして野馬追をご覧になってみてください。
野馬追の魅力が少しでも伝わればと思います。

エリア 南相馬・飯館村(福島)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線

今回は叔母の家に泊めさせてもらう。
叔母の孫（と言っても私より年上）が騎馬に乗って参加。
鎧を蔵から出して雰囲気満々。

肌着？

叔母の家で二頭馬を飼育している。
その二頭が野馬追に。
この写真は祭りの後、厩舎に戻るところを撮影。
猛暑ゆえ、だいぶ殺気立っていた感じだった。

水がぶ飲み。

参加した親戚。

初日の宵乗り競馬の会場、雲雀ヶ原に出陣するため、叔母の家の集落の騎馬陣が農協前に集合。

親戚。

馬。

初日の宵乗り競馬はデモンストレーションみたいなもの。
メインは二日目の甲冑競馬と新規争奪戦。
それゆえ、みんな軽装。

集落を出陣し、雲雀ヶ原へ。

メイン会場の雲雀ヶ原。
戦時中は飛行場だったらしい。
馬場は一周約1,000m。

雲雀ヶ原。
初日の宵乗り競馬は人が少ない。

七曲り。
この上に総大将（殿様）が陣取る。

雲雀ヶ原。

続々と各集落の騎馬が集結。

暑い中ご苦労さまです。

良い光景。

会場近くにはガレージじゃないが、集落ごとに馬の休憩所が設営されている。

馬。
初日の宵乗り競馬は終了。

さてクライマックスの二日目、お行列、甲冑競馬、神旗争奪戦の日。
親戚は朝の5時に集落の厩舎に向かい、行列の準備。
8時過ぎに集落の集合場所に騎馬が集結する。
集合場所に向かってきた騎馬。

田園のはるか向こうに旗がなびいたのが見え、徐々に近づいて来る。

壮観。
我が集落の強者どもといった感じ。
鳥肌が立ってくる！

田園風景を颯爽と進む騎馬。
写真撮るのも大変。
もう汗だく。

田園風景を颯爽と進む騎馬。

田園風景を颯爽と進む騎馬。

集落の総大将？

いよいよ集落の集合場所の農協に到着。

集落のさまざまな場所から続々と騎馬が集結。

もう最高！

総大将に今日の心意気を告げる武者。

さながら時代劇のワンシーン。

口上を聞く総大将。

いざ雲雀ヶ原に向け出陣。

壮観。

本当に頼もしい感じ。

お行列のメイン会場、旧街道。
現、県道原町・浪江線。

いろんな旗が。

法螺貝なんかも鳴り響く。

各集落からの騎馬がサンライフ南相馬で集合し、旧街道を通り、雲雀ヶ原へと向かう。

お行列。

お行列。

お行列。

親戚を見届けたと同時にメイン会場の雲雀ヶ原に私も向かう。
騎馬との競争。クルマは駐車場に置きっぱなしなもんで小走りで。
それにしても毎年野馬追の時期は猛暑らしい。

雲雀ヶ原。

観覧席。
1000円だったかな？
良い場所はクラブツーリズムを初めとする団体が占めていて、特等席は地元の役場関係の人や商工会絡みで埋まっている。
それにしても暑い。

三つの神社の神輿が観覧席のある山の頂に奉納される。
神輿を担いで坂道を駆け上がっている時の写真。

こりゃ〜大変だ。

甲冑競馬。
馬場のコーナー付近は予約の証の三脚がずらっと数時間前から並んでいた。
シルバー層のコアなマニアばっかり。
とてもじゃないがまともな写真は撮れそうもない。
ご覧のとおり、じいちゃん連中の高そうなカメラが写真に嫌が上でも納まってしまう。
こりゃ〜ダメだと思い、早々と撤収。
騎馬が殿様から報奨を受け取るために駆け上る坂道、七曲に陣取ることに。

七曲。

甲冑競馬で報奨を得るために七曲を駆け上る騎馬。

みんな報奨もらえるのかな？
到着順に騎馬が駆け上っている。

報奨を手に七曲を降りてきた武者。

そして神旗争奪戦。
花火を打ち上げ、舞い降りてくる旗を武者が奪い合う。

勢ぞろいした騎馬。

舞い降りてくる旗。
見えますかね？

旗を奪い合う武者たち。

旗を手にした騎馬が山頂の殿様の場所へ駆け上がってくる。

七曲の坂道に一目散に向かってくる騎馬。

誇らしげに旗を掲げて疾走。

こんな風に決着がつかない場合も（笑）

報奨手にする武者。

疾走する騎馬。

最後に、叔母の家の前からの朝焼け。
南相馬の力強い復興をただただ願うばかり。
写真の場所の田園は震災前は稲穂が頭を垂れている緑豊かな場所だったが去年、今年と作付が禁止され、雑草が生い茂っている状態。
稲穂が一面に拡がる光景をそう遠くない将来、また見てみたいものだ。

この旅行記へのコメント （5）

• 白い華さん 2012/08/01 23:02:13

  「相馬・野馬追い」の　ご親戚の　おウチ。

  今晩は。
  ２，３年前・・・から、私も「いつか・・・一度、行ってみたい」と　思ってたいた、相馬・野馬追い。
  震災の　被害！も　著しい〜　地区。との　お話。で　昨年は、縮小して、そして、今回は、大規模！に　行われた・・・みたい。で　良かったデスネ〜。
  
  それにしても、銭形さん・・・の　ご親戚！宅。が　「相馬野馬追い」の　参加者宅。って、蔵から・・・、兜に　衣装。を　出したり、
  何より、（この日・・・の　為に？？？）　わざわざ、飼っている！二頭の　馬。
  ホント、人間だけ・・・の　出演。で　ない！この　大舞台。は、「裏事情・・・も　垣間見る」と　いろんな・・・ご苦労！が　見えて、大変！って、しみじみ、気づかされますね〜。
  そして、こうゆう・・・地域の　皆様。に、「改めて、有難う」と　言いたいデスネ〜。
  
  私も、こんな・・・にも　大規模！に　「相馬野馬追い」が　復活！している。のでしたら、
  「来年は、行ってみたいなぁ」と　旦那様！に　提案してみた・・・トコロ。なんです。
  
  「震災前・・・より、今年は、見学者も　多い」とは、嬉しい〜！お話。（♪）
  猛暑・・・の　７月末。なんで、人馬ともども、ご苦労様！でしたね〜。
  
  ちょっと、気になっていた！　「相馬野馬追い」の　レポート！
  とっても、楽しく・・・拝見！しました。
  
  夏休み・・・は　ドチラへ〜〜っ？
  　　これからも　ヨロシクお願いします。

  銭形幸一さん からの返信 2012/08/02 23:15:30

  是非一度は行ってみてください

  野馬追は幼い頃一度見たっきりで今回が実質初めて見るようなものでした。
  両親の里帰りは盆の時期ですので・・・。
  ツアーだとメインのお行列や甲冑競馬、神旗争奪戦が行われる二日目に旧原町市の街道沿いでお行列を見て雲雀ヶ原に移動し、甲冑競馬と神旗争奪戦を見て、日帰りといった弾丸ツアーが多いかもしれません。
  出来れば二日目を挟んで二泊した方がゆっくりできるかと思います。
  二日目の朝の各集落の騎馬が集合し、雲雀ヶ原へと向かう場面は本当に壮観で鳥肌ものですよ！
  白い華さんご自慢の（笑）レクサスで福島から阿武隈山地を超えて是非行ってみてください。
  旅館はここ数年、除染のための土木業者やボランティアの方がたくさんいらっしゃるため、予約するのが困難かもしれません。
  それと毎年、梅雨明け真夏全開の時期に行われ、観覧席も日陰ではないので暑さ対策、日焼け対策は必須です。「白い華さん」が「黒い華さん」になったら私はフォートラの皆さんに申し訳が立たなくなってしまいます（失礼しました）。
  かくいう私は二日間炎天下に身を置いていたため、一気に日焼けし、今、顔の皮が剥けている状態です。
  
  野馬追はまさに「これぞ日本の伝統！」と言っても過言じゃないと思います。

  銭形幸一さん からの返信 2012/08/02 23:19:28

  RE: 「相馬・野馬追い」の　ご親戚の　おウチ。

  追伸。
  今月の24日から3泊4日で中国の杭州、嘉興に行く予定です。
  マイルが貯まっていたこともあって嘉興で友人とチャットしていた時に衝動的に特典航空券を取った次第です。
  杭州に2泊して西湖をゆっくり観光し（過去2回とも年末の訪問です）、嘉興に1泊します。

  白い華さん からの返信 2012/08/02 23:37:53

  中国・杭州・・・行ってみたい！

  今晩は
  お返事・・・有難う御座います。
  
  勇壮でいて、壮観・・・な　相馬野馬追い！は、いずれ・・・出掛けてみますね。
  いろいろ、教えて頂きまして、その折は、また、ご質問。お願い！するかもしれません。
  
  夏休み！は、中国・・・なんですね〜。
  杭州は、「西湖の辺り！・・・とか、歩いてみたい」と　憧れているのですが、なかなか、出掛ける！チャンス・・・が　アリマセン。
  上海周辺・・・の　周遊旅行！を　して、蘇州。無錫・・・と、出掛けてしまう。と、かえって、杭州・・・が　抜けてしまって。も、行く・・・のが、面倒。って　ありますよね。
  
  「現地！お友達も　いる・・・中国旅行」は、ただ・・・の　旅行者。とは　また、違う・・・楽しさ。や　感動が　ありそう。って　羨ましい〜！デス。
  
  私は、「９月末・・・の　関西旅行（４日間）」が　楽しみ！です。
  「11月は、娘の　結婚式」が　あり、
  現在、「都内・・・に、娘夫婦の　新居！を　建築中」で、主人も　コチラ！が　気になり、で・・・、
  なかなか、私達も　近場！の　ドライブ旅行・・・にも　出られない！で　おります。
  まぁ〜、この　暑さ！なので、「ウチで　ゆっくり」が　老夫婦！には　いい〜・・・のかも。とも　思います。が。。。（笑）
  
  銭形さんも、日焼け・・・には、気をつけて、
  素敵！な　中国旅行・・・を　楽しんで来てくださいね。
  　　　　それでは　また

  銭形幸一さん からの返信 2012/08/03 22:01:59

  RE: 中国・杭州・・・行ってみたい！

  白い華さんと上海を起点に回っている場所の方向性が異なりますね。
  私は友人が杭州（今は日本で働いています）、嘉興にいる関係で上海〜杭州のエリアにしか行ったことがありません。
  上海、西塘、嘉興、海塩、烏鎮、杭州といった場所です。
  蘇州や無錫の方に行ったことが無いんです。
  また北京出身で都内で働いている友人がいて、かつ北京にチャットで知り合った友人がいたことがあってこの前の5月には北京に行ってまいりました。
  それゆえ今後も上海、江南地域や北京に行く機会が多々あるかと思います。
  
  ご家庭の事情で大好きな旅行を控えてらっしゃるので9月末の関西旅行ではきっと写真を撮りまくりでしょうね（笑）。
  韓国旅行以来、旅行記が更新されずじまいで寂しい気がしますが9月末の旅行記を楽しみにしております。