2011/05/28 - 2011/05/28
236位(同エリア484件中)
まみさん
せっかくのバラ日和の週末のはずなのに、台風2号による低気圧のせいで、土日とも雨予報。
もう我慢できません!
とばかりに、土曜日の午後は雨足がゆるかったのを幸い、雨の中を片道40分かけて自転車で智光山公園へ行き、カサをさしながらたっぷり3時間以上、バラの撮影をしてきました。
智光山公園のバラは見頃ぎりぎりでした。
ウィークデイにしばらく夏日のような暑い日が続いたせいか、今年はもっとゆっくり咲いて花期が長いかと楽しみにしていたバラたちは一気に開花が進み、短い命を生き急ぐように咲きほころんでしまったようです。
中には、まだ咲き切っていないほとんどつぼみなのに、まるで焼けただれたかのように茶ばんでいた哀しい花もありました。
でも、バラ園全体では熟し切って、妖艶で、見事でした。
満開のきれいな状態の花も、雨のせいで少し痛々しくはありましたが、たくさん残っていました。
それに、雨の中を無理に出かけたのは、花の女王さまの、水もしたたるイイ女ぶりをこそ、見たかったせいでもあります。
もうすぐ見頃が終わりの熟し切った女王さまの雨しずくにぬれた姿は、しめつけられるような哀愁も漂っていて、とても魅力的でした。
なので、しずくをたっぷりたたえた花や、しずくのきらめきが少しでも目立つアングルでの撮影を狙っいました。
3時間たっぷりかけて撮った智光山公園のバラの写真は、前後編の2つの旅行記に分けました。
前編のこの旅行記では、自転車で智光山公園に向かう途中で撮った花から始まります。
雨の中では、いつものように向かう途中での撮影がそうそうできません。
自転車を停め、カバンからカメラを取り出して被写体に近づく、という行為にいつもより手間がかかりますから。
それに、いつ雨足が強まって、自転車ではびしょぬれになるような強雨になるか知れなかったので、道草をしている場合ではなく、一刻も早く智光山公園に向かう必要がありました。
少なくとも、道草を食っていたせいで、本来の目的である雨の中のバラ撮影ができずに引き返すハメになるのはごめんです。
なので、いいなと思ったスポットや花を見つけても、ぐっと我慢してあきらめていたのですが───あともう少しで智光山公園に到着するという地点で、少し気が緩みました。
畑の脇に黄菖蒲を見かけて撮りたくなってしまったのがきっかけで、2か所でだけ、道草を食いました。
でも、とても満足できる道草でした。
特に2か所目。
エゴノキの花が落ちて雪が降った後のようだった武蔵野の市民の森は、息をのむすばらしい光景でした。
狭山市都市緑化植物園(智光山公園)公式サイト
http://www.shokubutsuen.jp/
狭山市都市緑化植物園(智光山公園)スタッフブログ
http://sayama-shokubutsuen.seesaa.net/
狭山市公園管理事務所サイトの智光山公園のページ
http://www.city.sayama.saitama.jp/kakuka/kensetu/kouen/hp/park/shokai/chikouzan/chikouzan.htm
「子供と一緒に遊びに行こう!」の智光山公園のページ
http://santa.cside.com/kouen/tikouzan.htm
「旅に行きた隊!」の智光山公園のページ
http://quetzal.gozaru.jp/q010/sy01.html
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往路途上、畑の脇で見つけた、雨にぬれた黄菖蒲さんたち
黄菖蒲さんの写真を撮ったことはないとはいわないけれど、開花が他の菖蒲よりも早く、数も少なめなので、貴重な出会いだ!と思って、急に撮影したくなりました。 -
びらびらの花びらに雨しずくたっぷり@
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この子もぬれてる、あの子もぬれてる
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歩道を白く染めるエゴノキの花
落ちた花が道路を染める姿が絵になるのは半日もないでしょう。
哀愁こもったこの光景も、たまらなくカメラに収めたくなりました。 -
雨しずくといっしょにぶら下がり
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雨に打たれて、今にもぽとりと落ちそう
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せいいっぱい花びらを広げて
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静かに命を終える花
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ふと歩道沿いの林に目をやると
そこにはエゴノキの花で一面白く染まった武蔵野の市民の森がありました。 -
粉雪が降ったあとのよう
あまりにも美しいので、自転車を停めて、少し歩いてみました。 -
エゴノキで白く染まったゆるやかな堀を渡る
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雨にぬれてしっとりした新緑と黒い幹と、あたりを白く染めていたエゴノキの花
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こんなすばらしい世界に私一人@
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エゴノキの白さが下生えの若い緑の草と程よく混って
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有終の美を飾る
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この世界を壊したくなくて足を踏み入れられないけれど
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少し下から目線で撮影
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木々の葉っぱが雨露をしのいでくれる
こんなステキなものが見られたなんて、これも雨の中でも臆さずに出かけたおかげでしょう。 -
智光山公園に到着、午後3時半
本日の目当てはあくまでバラですが、他にもなにか写真を撮りたくなる花がないかと、ざっとチェック。
と思ったのですが、実際には写真だけ撮ってしまって安心してしまったらしく、ちゃんとチェックしていませんでした。
カルミアがあると気付いていたら、もう少し早くそちらも撮りにいったのに。
気づいたときにはもう暗すぎて、どうしても手ぶれ写真にしかなりませんでした。
バラ花壇のそばのナツロウバイは、行く前から都市緑化植物園のスタッフブログでチェック済み。ちゃんと写真を撮れました。 -
バラの頃の智光山公園のバラ花壇@
智光山公園のバラ花壇にバラ撮影しに来たのは、これで何度目かしら。
もうどこにどんなバラがあるか、全部ではないですが、だいたい覚えてしまいました。 -
まずはこの花壇で一番のお気に入り、京成バラ園作出の「紫雲」から
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雨にぬれて色気が増した紫雲
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雨にぬれた紫雲の母子
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ポーズ@
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ぐるぐる渦巻きの紫雲、葉っぱの影にちょっと隠れて
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雨にぬれたまま、ひそひそ内緒話
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しずくをまとっていつもよりも二割増しくらいの美しさ@
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水もしたたる美女軍団
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アーチのつるバラをめざして
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バラー・アーチを飾る真紅のバラは、ドイツのコルデス社作出の「ウルメール・ムンスター(ウルムの大聖堂)」
発音は、ムンスターのムの母音はUウムラートなので、ミュンスターの方が近いと思いますけどネ。 -
両手にいっぱい雨しずく@
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しずくのメロディーとウルメール・ムンスター
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ピンクと赤のつるバラ2種類のバラ・ケージ
ピンクは羽衣、赤はツル・サラバンドです。 -
紫雲に負けないくらい大好きな智光山公園バラ「羽衣」
京成バラ園作出。 -
アーチのパイプにちょんともたれて
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空の涙をやさしく受けて
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真珠のようなしずくと羽衣
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羽衣を身につけた天女たちが舞う
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花びらが形作る迷路をたどるしずく
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しずくの真珠がたくさん@
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赤バラのアーチは、フランスのメイアン社作出の「ツル・サラバンド」
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ツル・サラバンドのお皿に雨しずくをたくさん受け止めて
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バラらしいバラのハイブリッドティーローズの「クイーン・エリザベス」
このバラも智光山公園のバラ花壇の中で特にお気に入りの品種です。
ただ今回は、大輪の花やきれいな状態の花がちょっと少なめで、元気がないように見えました。 -
ぽっちょーん!
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雨しすぐをたっぷりたたえてしなだれるクイーン・エリザベス
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くたりと力尽きた「ホワイトメイディランド」
フランスのメイアン社作出の半つる性のバラです。 -
雨にぬれたくしゃくしゃのお顔
こんな顔つきのワンちゃん、いませんでしたかしら。 -
いまにも落ちそうな花びらの上にたっぷりのしずく
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大作家の名を冠した、メイアン社作出の「ビクトル・ユーゴー」
パステルカラーのバラより真紅のバラの方が、雨しずくが目立つようです。 -
ビクトル・ユーゴー邸としずくの住人
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「ノートル・ダム・ド・パリ」の悲劇のヒロイン、エスメラルダに捧げましょう
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うなだれる「ピエール・ド・ロンサール」
メイアン社作出のアンティーク系のツルバラです。
これも私の大好きな品種。
智光山公園には少ししかありませんが、全然ないよりずっといいー@ -
「ねぇ、ママ」
「なぁに」
「んー、なんでもないっ」
「まあ、どうしたの」 -
「眠いわ〜」
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雨に誘われて、ゆっくりとほころび咲くよう
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智光山公園の都市緑化植物園スタッフブログで紹介されていたナツロウバイも忘れずに@
初めて見ました、ナツロウバイ。
冬に咲くあのロウバイとはちっとも似ていないのですが、れっきとしたロウバイの仲間だそうです。
ロウバイ科ナツロウバイ属。
花の大きさはロウバイよりずっと大きくて、花芯の黄色い部分がロウバイの大きさと同じくらいでしょう。 -
花びらのふちがうっすらピンクなナツロウバイ
ふと気付くと、もう4時半を過ぎていました。
管理棟では「さつき盆栽展」をやっていますが、5時で閉まってしまうはず。
智光山公園のバラ花壇をまだ半分も回っていませんでしたが、ここで先に「さつき盆栽展」を見に行くことにしました。
後編の「ぬれそぼつ、雨しずくをたたえた智光山公園の薔薇たち(後編)さつき盆栽展と、花びらを散らした終焉の薔薇と」へとつづく。
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