宇陀松山の町並みと奈良のダリア

2010/10/11 - 2010/10/11

奈良の宇陀松山の町並みを歩いた。
重要伝統的建造物保存地区に選定されている宇陀松山には格子が美しい町家の連なりを見ることができる。
洋風建築もいくつか見ることができ楽しい散策ができた。

そして奈良はダリアの球根の生産量が日本一だそうで、ついでにダリアの球根を生産しているという近くの榛原でダリアが見れたら・・と前の日に思いついたのだが
観光案内所の方にダリアを見るなら馬見丘陵公園で今やってるイベントがおすすめ！と聞き、急きょ変更。
馬見丘陵公園では全国都市緑化ならフェアというイベントが行われていて、会場はダリアをはじとするさまざまな美しい草花に覆い尽くされていた。
特に200種類もの品種のダリアが咲き誇る大花壇は圧巻だった〜

エリア 香芝・王寺・大和高田(奈良)

大宇陀の道の駅に車を止めて散策開始。
宇陀川のほとりに酒蔵が立ち並ぶ風景。

まずは松山地区まちづくりセンターへ立ち寄る。
以前は薬屋、歯科医院として使われていた建物を改修してオープンした施設で、台格子や虫籠窓、煙り出しを備えた伝統的な町屋。

中庭にはこんな立派な蔵も。

ここで榛原のダリアの球根栽培の農家のことを聞くと、
馬見丘陵公園でのイベントの方をすすめられた。
又毎年この大宇陀で「華小路」というイベントが行われ、
路地のあちこちにこんな風にダリアが敷き詰められる光景を見ることができる。
我が家もこの日に行きたかったのだけど、今年は予定が合わず、
できれば来年行けたらなあ〜と。

日曜日なのに人影はまばら、観光地ではないということか？！
静かな町並みを歩いていく。

古い民家を利用したかわいいパン屋さん「アナンダ」

ついフラフラと入って行きそうになってしまう和菓子屋さんの店構え。
看板がとってもいい感じ。

大宇陀福祉会館。
明治36年に松山町役場として建てられたもので洋小屋組（トラス）で建てらているそう。
日曜のためか中は見ることができなかった。

こちらは現役の病院、森岡医院。
昭和10年頃建築当時は料理旅館として使われていたそうで旅館の雰囲気が残されている。
昭和40年代に一階部分を改造して診療所を開いたそう。

大正15年に国の史跡に指定された日本最古の民間の薬草園がある森野旧薬園。
園内には約250種類の薬草が栽培されている。

日本で葛粉製造の元祖の森野吉野葛本舗

明治初期に建てられた郡司家は紺屋を営んでいた家屋。
格子がとても美しい〜
正面には七種類もの格子が使われているそう。

銘菓きみごろも本舗 松月堂へ。

銘菓「きみごろも」を購入。
見た目厚揚げのようだけど、卵白をふわふわに泡立てたものをうっすらと黄身でくるんであるような繊細なお菓子だった。

江戸末期と推定される川尾邸。
元は豆腐屋だったそう。
菱形の虫籠窓が珍しい。

山邊邸
かつての宇陀紙の問屋の邸宅。
大規模で立派なお屋敷だ。

大宇陀町のマンホールのデザインは国の天然記念物でもあるカザグルマ草。

薬の館。
薬問屋だった大型町屋。
アステラス製薬の創始者の母がこの家の出身だそう。

薬の館の看板は唐破風のついた豪華なもの。

ダリアを栽培されてる畑？も発見。
あまりにきれいなのでちょっと写真を撮られて頂いた。

和風建築が並ぶ通りに目を惹く洋風建築の松尾邸。
明治15年建築当時から昭和40年までは大宇陀郵便局が置かれていたそう。
二階の真ん中の窓のアーチ部分には〒マークが残されていた。

玄関は和風の引戸、両脇にはアーチがついた窓が。

霜永邸
江戸期の建物。
かつては造酒屋を営んでいたそう。

創業天保12年の平五薬局。
当時では松山町には５３軒の薬屋さんがあったそうだが、現在はこの平五薬局一軒だけが営業してるそう。

通りには水路が通っていて、子どもたちは船を作って流して遊んでた。

植田邸。
江戸末期の建物。
絞り油の製造販売を行っていたそう。

城下町への出入り口として今から400年前に建築された松山西口関門。

元は何かの商店だった建物？
出っ張ったショーウィンドウが。

大正14年に建てられた旧福田医院も洋風建築。

ドイツ壁が特徴的。

宇陀松山を一周してきたのでそろそろお昼ご飯に。
町屋を改装した茶房あゆみというお店で食事。
築100年以上経つといわれる町屋の内部を見ることができる。

二階はこんな太い梁が通っていた。

宇陀松山の町並みを歩いた後、近くで見つけた「うだ・アニマルパーク」へ子どもたちを遊ばせにやって来た。
ここは入園・駐車料金とも無料で、バター作り（300円）などの各種体験も格安ですることができるようだ。
バター作りを申し込むと牛の乳しぼりからさせてもらえるようで、
ぜひやってみたかったのだが・・ちょっと到着が遅かったので定員いっぱいになってしまってた。

丘の上に上がってくると気持ちのいい景色が広がる。

新しくできた人気のスポットなのか、駐車場に入るのに少し並ぶ・・
展望広場は小高い丘のようになっていて、この芝生で芝すべりすると面白そう・・
が、安全上ここは芝すべり禁止になってた。

動物とのふれあい広場へ。

ここは羊やヤギたちに餌は無料でやり放題。
餌といっても干し草だけど。

黒豚と白豚もかわいい・・

体験イベントができなかったら、お弁当食べてのんびりするくらいでそれほど長居できそうなところでもなかったけど・・
とにかくこの日は人がたくさんで大賑わいだった。。

そして最後にやってきたのは馬見丘陵公園。
全国都市緑化ならフェアで大賑わいの会場。
広〜い会場内でお目当てのダリアの大花壇を目指す。

200種類もの品種のダリアが咲き誇る大花壇は圧巻！

色とりどりのダリア

奈良はダリアの球根の生産量が日本一、というのはつい前日に知ったのだが・・
こんなにたくさんのダリアを一度に見れるとは〜と、あまりの美しさに感動！

花びらが何層もあって豪華なピンクのダリア。

このピンクはとってもかわいい。

白に近いうっすらピンクの端正な花も。

ギザギザ花びらのピンクのグラデーション

クルクルの花びらのものも

ピンクもこれだけ濃いと目に鮮やか。
会場内にはたくさんのボランティアスタッフの方々もいて、ダリアの落ちた花びらを拾ったりと常に手入れをされていた。

一重のダリアも

真っ赤なダリア

黒に近い深紅。

ここからはオレンジのバリエーション。
オレンジにこんなにもさまざまな色合いがあるんだ〜とびっくり！

ちょっとピンクに近い甘いオレンジ色。

黄色からオレンジのグラデーションがきれいな菊っぽい花びらをもつものも。

これは正統派オレンジ？！
花びらも豪華で大輪の花。

花びらの先にとても繊細なギザギザが入ったコスモス風？

これは又華やか〜
オレンジと白のツートンカラーだ。

なんとなく金魚を思い出させる色合い。

これはどっちが正面か分からないくらいまんまるボール状になっていたかわいいダリア。

まだまだたくさんの種類のダリア、あっちこっちのダリアに目移り！興奮！
美しいダリアの花々を見てこの日はダリアパワー？をたっぷりもらった感じ。

ダリアの他にも広い公園内はいくつかのゾーンに分かれていて大規模な花の展示がされている。
まるで花博のような充実ぶり・・
にもかかわらずここは入場料、駐車場とも無料なのだ。
奈良県、太っ腹！

この日は夕方近くに着いたので主にダリア園で過ごし、あまり隅々まで見れなかったのが残念。
毎年あるなら来年もぜひ行きたいなあ。。

この旅行記へのコメント （2）

• nakamasananiwaさん 2011/01/31 10:33:06

  ♪♪♪

  やっぱり奈良の人は趣味がええな、懐が深い
  
  ダリヤのヤってのが好き、え？アやったっけ　ダリヤってゆわへん？
  
  みつばちんなってあちこちもぐりこみたくなるね
  
  

  まゆままさん からの返信 2011/01/31 21:54:39

  RE: ♪♪♪

  私もダリヤかダリアかで迷いましたがダリアのようですよ。
  どうもこの全国都市緑化フェアというのは毎年違う都市で開催されてるようでした〜
  ちなみに来年は鹿児島で開催されるようです。