2010/07/15 - 2010/07/15
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morino296さん
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山口県宇部市で会社と言えば宇部興産、この会社が保有する日本一長い28Kmにも及ぶ私道(宇部興産専用道路)を見学することが出来ました。
宇部で会議があり、前日までの大雨で各地で被害が広がる中、空路で山口宇部空港まで行き、車で10分程で宇部中央に予定通り到着。
大阪から来る人たちは、新幹線が途中で運休になり、在来線も止まっていて新山口からバスに乗り大幅に遅れて到着となりました。
会議の前に、宇部興産の見学をさせていただくことが出来ました。(遅刻した大阪組は、残念ながら見学には間に合わず、会議のみ出席となりました。)
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宇部興産 i Plaza展示室にある「渡辺祐策翁の胸像」
宇部興産グループを紹介するビデオを約20分見た後、展示室を見学です。
胸像の背面のパネルには宇部興産の社員全員の顔写真が載せてありました。
宇部市発展の父と呼ばれる渡辺祐策翁は、明治30年(1897)、34歳のとき、宇部興産の前身にあたる沖ノ山炭鉱を創業、以後、創業に関わった会社は、鉄工所、紡績、セメント、窒素工業、電気鉄道、新沖ノ山炭鉱の6社を数え、地域繁栄の立役者といえます。
渡辺翁の卓抜した先見性は、「掘りつくす運命にある石炭からいずれ無限の工業に移行する」との理念に基づき、工業用地の造成、港湾の整備等、社会資本の充実に力を注いだことにあるそうです。 -
宇部興産グループ総合案内施設 i Plaza
宇部市の地図
この地図の中にある青い線が”日本一長い私道”です。 -
宇部興産グループ総合案内施設 i Plaza
沖ノ山炭鉱は海底を掘り進み、掘り上げた土で埋立地を広げました。 -
宇部興産
いよいよ”日本一長い私道”の見学に向かいます。 -
宇部興産専用道路入り口
関係者以外立ち入り禁止、通行証がないと入れません。 -
宇部興産専用道路
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宇部興産専用道
山口県宇部市から美祢市に至る宇部興産の専用道路で、正式名称は宇部興産 宇部・美祢高速道路。
全長28Kmにも及ぶ、日本一長い私道です。
昭和42年(1967)着工、昭和47年(1972)に部分供用され、昭和50年(1975)に興産大橋を除く区間が全通。
昭和57年(1982)の興産大橋開通により、現在のルートが完成。 -
興産大橋に差し掛かります。
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反対車線を走る専用トレーラー
こちらの車のフロントガラスには、通行許可証が映っています。 -
興産大橋を渡ると石炭の山が見えてきます。
原料となる石炭は、海外から輸入しているそうです。
創業時は、沖ノ山炭鉱で石炭を採掘していましたが、カロリーが低く石炭だけに依存する経営を見直し、多角化が始まったそうです。(i Plazaでの説明より) -
宇部興産の工場内
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宇部興産の工場
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宇部興産の工場
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宇部興産の工場内
長い私道はまだまだ続きますが、この辺りでUターンして戻ります。 -
興産大橋の全景
昭和57年(1982)に開通した全長1,020m。 -
興産大橋
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興産大橋からの眺め
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興産道路は、道路通行を事業としていない(=工場構内などと同じ扱い)ため、道路交通法などの適用を受けないことから、専用トレーラーはナンバープレートを取得していません。
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この日の会議と宿泊で利用した全日空ホテルが入っている興産ビル。
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ホテルの部屋からの眺め
宇部港と宇部興産の建物 -
ホテルの部屋からの眺め
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一夜明け、飛行機の時間までの時間を利用して、少し市内を散策してみました。
全日空ホテル前の彫刻
二人の演奏を聞きいる猫のようです。
作品目:ロンド
作者名:黒川晃彦 -
渡辺翁記念会館
渡辺祐策翁の遺徳を記念して、翁の関係した7事業各社の寄付を得て、昭和12年4月に竣工。
記念会館は著名な建築家、村野藤吾設計の傑作として国内外に広く知られた建造物で、平成17年には国の重要文化財に指定されています。
音響効果の良いホールでは、日本フィルのコンサートなども行われているようです。 -
渡辺翁記念会館の銅像と彫刻
渡辺祐策翁像(朝倉文夫作)
宇部の発展のために尽くした渡辺翁を記念して作られたもの。
彫刻は、
作品名:立つ(1961年)
作者名:木内克 -
宇部新川駅前の彫刻
作品名:そりのあるかたち(1981)
作者名:澄川喜一
宇部は彫刻の街としても有名で、ときわ公演で2年に一度開かれる彫刻展「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」が開催され、その受賞作品などが、街中に設置されています。
宇部市の中心街だけでも60体を超える作品が置かれています。 -
宇部新川駅前の平和通り入り口にある作品
作品名:ノアの家族(1993)
作者名:池田宗弘 -
宇部新川駅前の平和通り入り口にある作品
出会いの泉(1993) -
作品名:Transfiguration "Link ?"(1991)
作者名:竹内三男 -
作品名:風の中の鴉
作者名:柳原義達
柳原義達氏は、朝倉文夫氏に師事し、近現代日本を代表する彫刻家の一人で、裸婦立像や鳩像などの作品で知られます。
宇部にも柳原氏の作品が多く見られます。 -
作品名:循環・メビウス(1997年)
作者名:後藤良二 -
宇部中央の交差点に設置されている作品
作品名:メッセージ(1991年)
作者名:二口金一 -
中央町の交差点の作品
巨大な作品が目を引きます。
近寄ると、周りのものが映り込みます。
(写真を撮る人(自分ですが)も作品の一部になります)
作品名:SEED 増殖(1999年)
作者名:伊藤憲太郎 -
新川大橋の袂にある作品
作品名:ささえあう螺旋<120°>(1983年)
作者名:木戸修 -
宇部市役所前の作品
作品名:宇宙(2000年)
作者名:濱野邦昭 -
市役所の横にある真締川(まじめがわ)沿いに作品が並びます。
作品名:産業記念像
作者名:山内杜夫 -
作品名:座る女
作者名:柳原義達 -
作品名:あるポーズ
作者名:桜井祐一 -
作品名:風景の抜け殻
作者名:重村三雄 -
作品名:UNTITLED 01−A
作者名:前田哲明 -
作品名:構想計画−新都市
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真締川に架かるJR宇部線の鉄橋
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この後は、市立図書館にある作品です。
作品名:COLUMNS OF THE THOUGHT 2007
作者名:エドガー・ズニガ・ヒメネス -
作品名:冬の子供
作者名:佐藤忠良 -
作品名:少女(「樹と少女」の少女部分)
作者名:山本正道 -
作品名:脚を組んだ女
作者名:佐藤忠良 -
作品名:道標・鳩1979
作者名:柳原義達 -
山口宇部空港
梅雨前線による大雨で被害が広がる中、復路のフライトも予定通りでした。
(おしまい)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ホーミンさん 2010/07/18 21:43:23
- これは、これは!
- morino296さま
こんばんは。
「日本一長い私道」と聞いて、「鳩山家の道か?」と。(;^_^A
私道といえども、さすがに一個人の持ち物ではなかったようですね。
走っている車も、会社のトレーナーが殆んどなのでしょうね。
興産大橋もその一部ですから、この橋も宇部興産の持ち物なんですよね?
恐るべし!
許可証が要るのですから、脇道と合流なんてこともなく、走っているとちょっとしたハイウェイ気分ではないでしょうか?
時速制限は?
質問ばかりでスミマセン。
あまりに珍しいもので・・・。
子猫の彫刻はかわいいですね。
頭を持ち上げているので、おっしゃるようにきっと聴き入っているのでしょう。
「メッセージ」は、何を伝えようとしているのでしょう。
私には、人類に何かを警告しているように見えました。
雨の旅行記が続いたようですが、これからは暑い(熱い)旅行記になりますね。
今日も暑かったです。
- morino296さん からの返信 2010/07/19 01:21:38
- RE: これは、これは!
- ホーミンさん
こんばんは。
いつも有難うございます。
> 「日本一長い私道」と聞いて、「鳩山家の道か?」と。(;^_^A
なるほど、そう来ましたか。
> 私道といえども、さすがに一個人の持ち物ではなかったようですね。
> 走っている車も、会社のトレーナーが殆んどなのでしょうね。
公道に対して私道と言うのだと思いますが、個人所有ではなく、
私企業(民間企業)の所有という意味でしょうね。
> 興産大橋もその一部ですから、この橋も宇部興産の持ち物なんですよね?
そうですね、興産大橋も宇部興産の所有ですね。
> 許可証が要るのですから、脇道と合流なんてこともなく、走っているとちょっとしたハイウェイ気分ではないでしょうか?
> 時速制限は?
交差する道路もありませんので信号はありませんが、一か所だけ踏切がありました。
これは、一般道からこの専用道路への入り口にあり、トレーラーが走ってくると閉まります。
トレーラー以外にも、興産の仕事をするトラックが走っていますが、
スピード制限は会社で自主ルールを決めているのではないでしょうか。
公道と違いますので、スピード違反も交通ルール違反もないのでしょうが、
会社としては安全操業は一番気を使うところですから、しっかりとしたルールを定めているものと思います。
> 「メッセージ」は、何を伝えようとしているのでしょう。
> 私には、人類に何かを警告しているように見えました。
そうですね、芸術家が訴えたいものは、私のような凡人には難しいですね。
考えさせることに意味があるのかも知れませんね。
> 雨の旅行記が続いたようですが、これからは暑い(熱い)旅行記になりますね。
そうですね、早速、梅雨明け後の暑さの中、お祭りへ行ってきましたので、
UPします。
morino296
-
- 前日光さん 2010/07/18 11:27:50
- たくさんの彫刻群!
- こんにちは!
宇部空港は、二年前の山陰の旅の出発点でした。
ここでレンタカーを借りて、すぐに高速道路に乗ってしまったので、宇部の町はほとんど見ておりません。
こんなにたくさんの彫刻が町中にあふれているとは、思いもしませんでした。文化的な香りのする町なのですね。
そして長〜い私道です!
もうビックリ!ですねぇ(@_@)
恐るべし、宇部興産!です。
会社関連以外の車は通れない私道、それが延々28キロも続いているとは。。。
過去(現在も?)の栄光が思われます。
この道路が美祢市まで続いているのですか?
いつも新しい未知の分野を見せていただき、ありがとうございます。
前日光
- morino296さん からの返信 2010/07/18 11:42:18
- RE: たくさんの彫刻群!
- 前日光さん
こんにちは!
梅雨が明けたようですが暑いですね。
宇部は2度目ですが、会社と言えば宇部興産といわれるくらいですね。
とはいえ、他の地方都市と同様に、商店街はシャッターが閉まり、
なかなか難しいようです。
彫刻が溢れているのは、タクシーの運転手さんに聞いて、今回しりました。
日本一長い私道はビックリしましたね。
作ったのはいいが、維持費や税金がかかり大変なようですよ。
こうして見学させてもらわなければ、知ることのなかったことすね。
morino296
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