2010/05 - 2010/05
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ドクターキムルさん
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1年振りに新潟県堺の日本国(555.4m)へラジウム清水を汲みに行く。Webでラジウム清水を検索すると日本国内にはどうやら2つしかないらしい。ここ日本国と新潟県五頭温泉郷村杉温泉にある薬師の清水が見つかった。天然ラジウム鉱石は販売されていて、人工のラジウム温泉もあり、神奈川県川崎市川崎区浅田にある浅田ラヂウム温泉(銭湯)には冷やしたラジウムの水も置いてあるようだ。また、ラジウム温泉を謳う温泉も10余り見つかるのだが、ラドンが主成分であったり、中にはラジウムではなく、ナトリウム、カルシウムの塩化物泉であるのだが慣用的にラジウム温泉と言っているものまである。
日本国登山口にある「中部北陸自然歩道コース案内」に描かれている「ラジウム清水」は、沢から塩ビ管で引き出して登山道に湧き出ている湧き水ではなく、登山口からやや急な斜面を登ると、斜度のある登山道と斜度のない山道に分かれるが、斜度のない山道を行き着いた先にある直径60cmくらいのコンクリートの井戸枠に直径5cmくらいのパイプから湧き出ている水深10cmくらいの清水がそれのようだ。脇に立つ古い「ラジウム清水」の看板があるからだ。ここから折れて登ると斜度のある先ほどの登山道と交わるのだが、斜度がないのは登山道としてではなく、「ラジウム清水」へ行く山道だからだろう。
また、下の舗装道路を歩いてみると、不動四十八瀧よりやや下ったところにコンクリートの台の上に据えられた100リットルくらい入る黄色のポリ容器から塩ビ管を通して流れ出ている「レベル3の水」がある。レベル3とは放射能レベルの極めて低いものを言うのであろう。ここにはベンチも設えてある。さらに橋の方へ下っていくと崖から塩ビ管から流れ落ちる湧き水がある。下は丸い井戸になっており、回りを四角く石を積みコンクリートで固めてある。その上にワンカップのコップと柄杓が置いてある。何のことはない、日本国を中腹まで登らなくてもラジウム清水は頂けるのだ。
(表紙写真は日本国下の舗装道路脇に湧く「ラジウム清水」)
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粟島が見える。
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鼠ヶ関の弁天島が見える。ここから国道7号線と分かれて山に入る。
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日本国登山口。
明峰「日本国」
「日本国」山名の起こりは、諸説ありて定かでない。
人皇第三十二代崇峻天皇は在位五年にして、時の権力者曽我氏のために暗殺される。その第一皇子、蜂子の皇子はその時御年五歳である。聖徳太子は、皇子の身の上に魔の手の伸びるのを案じて、皇子を都より落としめた。さすらいの身となった皇子は、越の国の最はてに来て大いに産業を興し五十三歳で出羽国羽黒山で没した。
皇子は晩年この高山に登りて、故郷飛鳥のある未申の方位を指差して「これより彼方は日本国(やまとのくに)」と仰せられた。これが「日本国」の始まりと言う。
皇子なきあと大和朝廷は大化の改新を行い、蝦夷地平定の大業を進め、越の国の要害の地に柵を設けた。その沼垂柵、岩舟柵、そして幻の柵と言われる都岐沙羅柵(つきさらのさく)は日本国と一致するとの学説もある。
又江戸後期、遠藤太郎次なる若者が、この山の頂で見事な鷹を捕らえ、徳川十代将軍家治に献上せしところ将軍は「これは天下無双の鷹なるを持って、捕れた山を「日本国」と名付けよ」と賞したという言い伝えもある。
まさに明峰「日本国」は千古の謎を秘めし山である。
山北町
(日本国山頂展望台にある説明看板から) -
「中部北陸自然歩道コース案内」。「ラジウム清水」と書かれている。
中部北陸自然歩道
鷹待場
「日本国」と周辺の山からは多くの鷹が捕られた記録が残っています。鷹の羽は軍事用(弓矢)として使用されました。
明和7年(1771年)の記録に「腰切峠の西、出羽、越後の水落分に鷹待場の跡御座候」とあります。鷹は警戒心が強いことからこのような待場がつくられました。
この地で生け捕られ献上された見事な鷹を見た時の将軍が「とれた山は今後日本国と名付けよ」とおおせられたこと、「日本国」の地名の由来とも言われております。
環境庁・新潟県 -
「ラジウム清水」の看板の横には「熊出没注意」の看板が立っている。
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これが昔からの「ラジウム清水」だ。
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登山道脇の「ラジウム清水」。今回は木の樋が付き長くなっている。
たくさんのブログを調べたが1つだけ、「ラジウム清水を過ぎると水場がありました(日本国 - 愛犬と山歩き)」とあり、ここの水場が登山案内看板にある「ラジウム清水」ではないことを認識している。
まあ、「ラジウム清水」上の沢の水場とでも呼ぼう。 -
道路脇のブロックには「日本国」と表記されている。
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このブロックのあたりは湧水の流量が多いようだ。ここのバルブで道路向かいの畑に水やりしているようだ。ここの畑の野菜はラジウム清水で育っているようだ。
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不動四十八瀧。
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不動四十八瀧。鳥居と社殿が直角だ。
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「レベル3の水」と書かれた板。
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「レベル3の水」の「ラジウム清水」。
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「レベル3の水」の「ラジウム清水」。
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「レベル3の水」の「ラジウム清水」。コンクリート土台の上に木でベンチが設えてある。
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舗装道路(県道52号線(山北関川線))脇に湧く「ラジウム清水」。
村上市理科教育センターのWeb(http://www.lib-murakami.jp/risen/nihonkoku.html)でも紹介されている。
平成22年度に「新潟県の名水」に選定された。毎分10リットルの水量で1年中変わらない。 -
小俣川傍一ノ瀬橋手前の広場にも水場が設営されていたが、飲んでみると水温が1、2度高いか。
上流の蔵王堂登口下、小俣の集落の民家が切れるあたりの道路脇水路の水が突然流れが見られ、水温も低いことから、おそらくは日本国からの湧水(ラジウム清水)があるのであろう。
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