2010/01/09 - 2010/01/09
2215位(同エリア2789件中)
まみさん
駅から歩くと思ったので、観劇会場には早めに着くように家を出ました。
開演は15時で、新宿に到着したのは14時。
最寄駅は地下鉄丸ノ内線で2駅先の新宿御苑ですが、乗り換えと反対側のJR新宿駅の南口に出てしまったので、いっそ会場の厚生年金会館まで歩いてしまうことにしました。
途中の住居表示の地図で現在位置を確認していたら、会場のそばにお寺を発見!
開演まで十分時間があったので、レニングラード国立バレエ団の「白鳥の湖」を観る前に、浄土宗の小さなお寺を2つ、散策できました。
境内の中はほとんどお墓ばかりでしたけどね、これから観るものとのギャップがサイコー!?
土地代の高そうなところにあるからか、とても小さくて、建物は最近建て直されたのか真新しいけれど、土地柄か、どちらも16世紀に起源をもつ由緒あるお寺で、新宿区の指定文化財がいくつもあるところでした。
都心まで自宅から1時間半はかかるので、さすがにこういった都会のはざまの小さな寺社散策だけのために出かける気にはならないけれど。
観劇がマチネーのときは、こんな風に近隣の撮影しがいがあるところを見つけるのもひそかな楽しみです。
※これまでの観劇や所用のついでに見つけた都会のはざまの寺社の写真のある旅行記
「すてきなお稲荷さんのいる花園神社」(2008年6月24日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10250600/
「観劇前に散策!─新宿中央公園と熊野神社」(2008年2月11日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218067/
PR
-
まずはこのお寺散策、浄土宗の成覚寺
「文禄3年(1594年)の創建と伝わる。江戸時代には、岡場所としても繁栄した内藤新宿の飯盛女たちの投げ込み寺であった。奉公途中に死んだ飯盛女は身につけていたものを剥ぎ取られて俵に詰められ、投げ込むように葬られたという。成覚寺に葬られた人数は、2200とも3000余りとも伝わる。
境内には共同墓地に葬られた飯盛女たちの供養碑である「子供合埋碑(こどもごうまいひ)」、玉川上水で心中した男女らを供養する「旭地蔵(あさひじぞう)」などの文化財が残されている。また、黄表紙という新ジャンルを成立させた戯作者の恋川春町や、暦学者の塚本明毅が葬られた寺でもある。」
(ウィキペディア・フリー百科事典より) -
ちょっとしたお宅のような構え
入っていいのかと、一瞬、戸惑いました。 -
ゲートを越え、石段を下りる手前
-
石段の下に並ぶ地蔵さま
-
こぢんまりと可愛い六地蔵
-
おだやかなお顔の地蔵さま
手に持ってるのは何でしょう? -
涙には涙にやどるほとけあり
そのみほとけを地蔵という -
年期の入った石像たち
-
墓や石像に比べてずいぶん新しい建物の成覚寺
黄金の桜紋が光っています。 -
竜の模様の水鉢
-
日本庭園風の一角
-
神秘的に差し込む日の光
-
瞑想中
-
正月の飾りによく使われる色鮮やかなセンリョウ(千両)
-
いつも惹かれる手桶たち
-
家紋と名字入り@
-
木漏れ日に光るヤツデ・その1
-
木漏れ日に光るヤツデ・その2
-
建物を振り返ると、見事な鬼瓦
恐ろしげというより、ニヤーッといちずらっぽく笑った、どこかチャーミングな顔@ -
にらみをかきせる鬼瓦
-
イラストのような梵字
-
竹箒と手桶に木漏れ日が当たる
-
境内で貴重な花、ボケ(木瓜)
-
薄桃色のボケ
-
隠れるように咲いていたボケ
-
どこかにいそうな顔の、指定文化財の地蔵さま
-
さきほどの地蔵さまの興味深い由来と歴史
-
これも指定文化財の合埋碑
-
江戸時代の人身売買の哀しい歴史を今に伝える合埋碑
-
次にこのお寺を散策
成覚寺を散策中、すぐ近くにもう一つあるって気付かなかったので、ちょっと時間がおしています。
ささっと回りましょう。
「文禄3年(1594年)、正受乘蓮和尚を開山として創建される。正受院の奪衣婆像は「綿のおばば」と呼ばれ、民衆の信仰を集めた。幕末の会津藩主、松平容保が葬られた寺院でもあるが、後に会津若松市の松平家院内御廟へ改葬されたため現在正受院には墓石も記念碑も残っていない。
毎年2月8日には、針仕事に用いた針への労いと、同時に裁縫の腕の上達を祈願する儀式である針供養大法要が行われる。当日には経を読み上げ、特大の豆腐に針を刺して供養するという光景が見られ、古い針を納めに来る参拝客などで賑わう。 針供養に関連したものとして、境内には昭和32年(1957年)建造の針塚と昭和38年(1963年)に造立された小見外次郎の胸像がある。」
(ウィキペディア・フリー百科事典より) -
カメラを向けたくなる梵鐘
逆光のおかげで背景の建物が目立たなくなったかな。 -
平和の鐘と呼ばれる指定文化財の梵鐘の歴史と由来
-
江戸時代から残る貴重な梵鐘
-
すらりとスタイルの良い無縁地蔵
背景に建物の見えないアングルでゲット。
都会の寺社は、背景に苦労します。 -
こちらも建物はだいぶ真新しい正受院
-
針塚と石灯籠と……どなたかな?
そろそろ時間に余裕がなくなってきたので、チェックし損ねました。 -
指定文化財の奪衣婆像が奉納された建物
ウィキペディア・フリー百科事典によると、奪衣婆像は小野篁製作との伝承を持ち、「綿のおばば」と呼ばれ、頭から頭巾のように白い綿をかぶった姿で祭られていて、現在では「子育て老婆尊」とも称されるとのことです。
時間がなかったので、中の像は覗かなかったです。
「綿のおばば
正受院の奪衣婆像は、咳止めや子どもの虫封じに霊験ありとされ、お礼参りには綿を奉納する習慣があった。幕末には、奪衣婆像に関して「正受院に押し入った泥棒を霊力で捕らえた」「綿に燃え移った火を自ら消し止めた」といった噂が広まり、嘉永元年(1848年)の年末から翌年にかけては参詣客が正受院へ押し寄せる騒ぎとなった。歌川国芳などにより、綿をかぶった姿の奪衣婆を描いた錦絵が多数発行され、現存している。あまりに盛況であったため、寺社奉行により制限を受け、正月と7月16日以外の参詣が禁じられた。」
(ウィキペディア・フリー百科事典より) -
そろそろ本日の本来の目的のバレエ公演会場へ向かいます@
名前はともかく、中は結婚式場によく使われそうな会館です。 -
開演10分前に会場入り
ちょっとぎりぎりでした@ -
観劇終えて、会館の地下レストラン前にムーミン発見!
-
たぶん、レストランのポスター@
〈レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」の感想〉
観劇趣味にハマって7〜8年目。
バレエが一番好きで、その中でも「白鳥の湖」が一番好きだから一番多く観ていて、最初に全幕を見たのも(旧レニングラードことサンクト・ペテルブルグで@)、買ったビデオを繰り返し見たのもレニングラード・バレエ版で、その後も来日公演で何度も観てるレニングラード・バレエ版ですが、今回は少し久しぶりだったせいか、細かいところで、あれっ、そうだったっけ、というギャップがありました。
それはなかなか新鮮でしたけどネ。
他にいろんなバレエ団のいろんなバージョンを観ているので、単に私の記憶違いかもしれませんし、実際、昔と細かいところを変えているのかもしれません。
衣装や振付で。
主役のオデットとオディールを踊ったエカテリーナ・ボルチェンコさんは、どうやら今シーズンで初めて主役に指名された新人ソリストさんのようです。
「白鳥の湖」のオデットが最初に出てくる第二幕は、とりわけ、ソリストとして踊れる人と群舞の違いがてきめんに分かるなぁとつくづく思います。
技術的な難易度は、バレエをやらない私には分からないのですが、素人が見る限りでは、第二幕のオデットの踊りは比較的シンプルで技術に走っていないようにみえます。
ゆっくり丁寧に踊る振付が多く、情感がこもっているかどうかが勝負。
新人ソリストさんかもしれませんが、ルジマトフさんに絶賛されたというボルチェンコさんは、指先の動き一つ、腕の流れるような動き、ポーズの決まり具合やバランスの良さ、ちょっとしたしぐさのきらめきや全身からかもし出される雰囲気で、さすがソリストに抜てきされただけあるなと思わせる実力・底力を感じさせました。
ただ、彼女のオデットとオディールでは、きびきびした悪女の魅力のオディールもとても良かったのですが、私は彼女のオデットの方が気に入りました。
これは私にとって珍しいです。
正統派ヒロインのようなオデットよりも、悪女的な魅力があって、踊りもスピーディだし48回転するグラン・フェッテもあって派手なので、たいていどちらかというとオディールの方が魅力的に見えるものです。
彼女のオデットの第二幕の王子との出会いの場面や続く2人の踊りが気に入ったからかな。
48回転、無事に踊りきりましたけど、スピードがそんなに出ていなかったのがちょっともの足らなかったせいもあるかもしれません。
とはいえ、この48回転は、いつも無事に踊り終えるか、ドキドキワクワクして見ることができるハイライトの一つです。たとえちょっとスピードが遅いなぁと思っても。
プロの公演ばかり見ているので当然でしょうが、成功率は高いです。
いままでガラ公演も含めて「白鳥の湖」のオディールの生の48回転はたぶん20回以上見ていると思いますが、失敗したのは一回しか知りません@
王子ことジークフリート役は、マラト・シェミウノフさん。
何度もレニングラード・バレエの公演を見たことがある私ですが、記憶にない方です。
でもこの方のジークフリートも申し分なかったです。
手足が長くてスタイルが良いのはレニングラード・バレエ団のダンサーみんなにいえることですが、シェミウノフさん、その長い手足を活かしてのびのびと優雅に踊っていました。
王子役ぴったりの雰囲気でした。顔かたちやスタイルはもちろん、その踊りも。
ジークフリートの実力が一番分かりやすい踊りは、第二幕のオディールとのグラン・パ・ドゥ・ドゥで一人で踊るときだと思うのですが、どんな場面かというと、オディールが人違いと気付いてか半ばおかしいと思いつつか、それでもオディールのことを自分の結婚したい相手としてみんなの前で紹介できるうれしさにあふれているときです。
男性ダンサーの注目点の一つに、ジャンプするときの後ろ足がよく上がっているか───ということを教えてくれたのは、たまに一緒にバレエ観劇する友人ですが、シェミウノフさんもよく上がっていて、両足の開きが一直線に近かったです。
回転の軸足もほとんどぶれませんでした。
それにしても、今までの男性ダンサーの中で彼ほど、白いタイツ姿が似合う人はいなかったのでは、と思うくらい、のびやかに踊っていました。
ひさしぶりのレニングラード・バレエ団の「白鳥の湖」、座席は2階でしたが、2列目でちょい左寄りだけど十分真ん中。
新宿厚生年金会館というのはあまり大きいホールではないので、上から見たときはダンサーたちにはきゅうくつそうに見えましたが、2階席でも舞台との距離はそれほど離れていないので見やすいです。
2階席なので群舞のフォーメーションは見やすいです。
ただしソリストの踊りは1階のもっと舞台に近い席の方がしっかりきっちり見えるので、私が書いたソリスト2人の感想も、もし1階席で見ていたら全く同じになったかどうかは分かりません。
実は今回のチケットは年末にゲットした直前の割引券だったのですが、そのわりには良い席がとれました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
まみさんの関連旅行記
新宿(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
41