南インド１６：　一等寝台でインド最南端へ　「アンビリバボー・インディア」

2009/12/03 - 2009/12/04

トリッチーからマドゥライ行きの急行は１２:１５pmにありますが、どれくらい時間が掛かるか？分かりません。

ロンプラには２時間半から５時間、と大幅なことしか書いていません。
５時間もかかれば、マドゥライでの宿探しが難儀です。
夕方は難しいのです。

それで考えました。
カニャクマリまで行けば？
長距離だから当然、夜行となります。
今日一日トリッチーで泊まってからゆっくり行こう、と考えました。

ところが、ロンプラには「週末のカニャクマリは大勢の巡礼者＋観光客で沸く」とありました。
それなら明日４日は金曜日なので、今日の夜行で行けば「週末を外せる」。

トリッチー駅の横にある予約センターで申請書を書いて、ダメもとで当日の夜発の列車の予約をしてみた。
ウェイティングリストの２と３番目、ということでした。
お金を払って写真のようなチケットをもらった。
夕方４時ころにコンファームできるか否かが判明するので、夕方４時に再度、予約センターに出頭することになった。

半信半疑で４時まで待つことになった。
その予約を入れたのが、朝の１０時半だったので、あと６時間ほど待つ必要があります。
それまでどうやって時間をつぶすか？

予約時に分かったことだが、６０歳以上はシニア・シチズンで割引があるのです。
男性は３０％オフ、女性は５０％オフ（半額）。
道理で安いわけです。

カニャクマリまでどう見ても４００ｋｍくらいはあります。
それで二人でRs７７０.-(１，５４０ 円、一人７７０円です）。
こりゃあ、インドでは「汽車の旅」に限るナア！

緊急避難ページ;
http://www.geocities.jp/ariyan9910n/eurasia4_092.html

エリア カーニャクマリ(インド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 1.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 1.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

タンジャブールからトリッチーへのエクスプレスは,
５０分くらいで着いてしまったので、１０時すぎにはトリッチーの駅頭に立っていました。

とりあえずカニャクマリまでの夜行電車の１ｓｔクラスが取れるかどうか、やってみた。
するとウェイティングリストの２番目と３番目だとのこと。
夕方４時にコンファーム出来ているかどうか確認に再度おいで、と云う。

時間がたっぷりあるので、３日前まで泊まっていたホテル・カンチャナプラザで休ませてもらうことにした。
ホテルのレセプショニストは顔なじみのオバチャンだったので、こころよく了解してくれた。

列車予約シート。

一見、難しそうに見えるが、よく読んでみると難しくはない。
名前と年齢を書く欄がある。
更に上の方には「あなたはお年よりですか？」という欄がある。
最初、何のことか分からず、その欄はブランクにしておいた。
すると窓口で「年齢を証明するものはありますか？」と聞かれたので、パスポートを出した。
ロクに見もしないで信用してくれた。

これがウェイティングリストのままの状態でのチケット。

ウェイティングリストのままで料金 Rs７７０.-を支払わされた。
これで席が空かなかったら、どうなるのだろうか？
ちゃんとリファ ンドしてくれるのかな？
そうなったらややこしいぞ。

このチケットを良くチェックしていて、分かった。
ﾜﾚﾜﾚは割引されているのだ！

インドはいい国です！

（今までサンザン、ｷﾁｬﾅｲ、ｷﾁｬﾅｲと云っておきながら、現金なことですねえ）

朝の１０時半から夕方の４時頃まで約６時間、ロビーで過ごします。
あのｷﾁｬﾅｲ街の中で過ごすより、どれだけ天国か。

ホテル・カンチャナプラザは良いですよ～！皆さ～ん。

行きつけのパイ屋さんで野菜パイを買ってきて ランチして、昼寝をしたりして過ごしました。

夕方４時頃に、予約センターに行って並んで待ちました。

窓口で聞くと、コンピュータをカチャカチャやって「コンファームです」と云っ て「Ｆ１　Ｈ 　Ｆ１　Ｈ」と走り書きして、それで終わりです。

列車番号や座席番号はどうなっているの？
と聞けば「F1 H」だと云う。
意味が良く分からなかったけれど、コンファームだから、まあイイカ、っと思いました。

Ｆ１＝ファーストクラス、という事が分かります。
Ｈとは??? 列車番号？カナ？

まあ安いし、ファーストクラスだから、フカフカのベッドに上等なティーカップでもあるのかなあ、、、？

期待が膨らみます。

待合室も１ｓｔクラスです。

エアコン待合室もあります。

でもこのエアコン室は金を払わねばなりませんでした。
１ｓｔクラスなのに？なんで？

エアコン待合室はクラスは関係なく、誰でもお金さえ払えば、入れるのです。

ﾜﾚﾜﾚの汽車は夜の１０:４０pm発の予定です。

次々と色々な寝台車が発着していきます。

１１時になってもﾜﾚﾜﾚの列車は来ませんでした。
どうも遅れるようです。
少々の遅れは仕方ない、と初めから諦めています。

でも、どんな列車か？

１ｓｔクラスの寝台車はどのあたりに停まるのか？

どんなに立派な寝台車なのか？

分からない事づくめで気が抜けません。

停まっていた、他の寝台車の２ｎｄ　Ｃｌａｓｓを観察してみました。

なるほど、３段x２の計６人部屋になっ とる。

それにしてもｷﾁｬﾅｲなあ。

ﾜﾚﾜﾚの１ｓｔはそりゃあ、綺麗なもんじゃろなあ。
でも、段々、自信がなくなってきます。

辺りは真っ暗な真夜中１２時ころ、やっとﾜﾚﾜﾚのカニャクマリ・エクスプレス２６３３がやってきました。

予め駅員にファースト・クラスの場所を聞いていたにも拘らず、停まる場所は完全に違っていました。

それはそうと、この電車全体、他の多くのｷﾁｬﾅｲ電車とさっぱり違いありませんが？？

必死で探したファースト・クラス(Ｆ１)はこんな感じ。

ｷﾁｬﾅｲ普通の電車とさっぱり違いありません。

ﾜﾀｸｼたちの部屋は？？？
っと思いながらも必死で車掌に付いて行きます。

最初に見せられたのがこのコンパートメント。

ワチャあ～ッ！

何かの間違いじゃあオマヘンカ？

次に見せられたのが２人部屋。
これはホントにファースト・クラスかっ！？
っと確かめたが、イエス、ベリー　シュアー、とのこと。

どっちがイイカ、と選択を迫られる。

２人部屋の方が良い、と応える。

余りのヒドさに考えるヒマもない。

ショック、ショック、ショック。

シーツ＋枕セット、一人Rs２０取られた。

歩き方の１等寝台の説明には、シーツなどは無料で食事まで付いている、お茶まで出る、と書いてあった。

なのに、この牢屋みたいな犯罪者護送列車はナニ？

あまりのショックに笑ってしまいました。

ベトナムのラオカイ行き寝台車にも驚かされたケド
（http://4travel.jp/traveler/ariyan-eurasia/album/10214435/）、

さすが、アンビリバボー・ｷﾁｬﾅｲ・インディアです。

この鉄格子、いいでしょう。

１等寝台車ですもの。

どうです、この２人部屋コンパートメントの豪華さ。

何が起ころうとも、列車は動きます。
走ります。

この急行は、チェンナイーカニャクマリのレッキとしたエクスプレスですヨ。

南インドの夜明け風景はプライスレス。

わが一等寝台はアンビリバボーです。

こんな経験、滅多に味わえませんヨ。

それまで平坦だった景色が、山あり、の車窓となりました。

もうすぐカニャクマリです。

かくしてﾜﾀｸｼたちの一等寝台は朝の６時ころに、最終地点のカニャクマリに着きました。

あまりの豪華さに、精も根も尽き果てました。

終着駅ですからのんびりしています。

それにしてもエライ田舎です。
インド最南端、カニャクマリ。

インド洋とベンガル湾とアラビア海の３つが会するコモリン岬。

ヒンドゥー教徒にとって神聖なる地です。

この旅行記へのコメント （2）

• arfaさん 2018/02/19 01:03:55

  こんばんは、arfaです。

  インド国鉄の車両にだいぶショックのようですね。
  私もインドでは以前は鉄道も多かったんですが、チケットの取り方が変わって取り難くなり時間の制約される旅ではリザーブで待つことができないのと近いところには頻発しているバスの利用が多くなりました。
  最初に乗ったインドの鉄道がガヤからバラナシの列車でしたが三等車の乗りました。２時間くらい遅れて入線した列車は荷物棚の上にも人がビッシリ、三段のベッドに２０人くらい乗ってて通路も横に寝られるところが人がいっぱいで無いんです。乗る車両を探してるうちに乗り込むのが遅くなってトイレの前くらいだったんですがそこも屈めないんです。
  ６時間半かかったのですが５時間位立ちっぱなしで途中で人が降りて減りやっと床に寝れて仮眠できました。
  
  以来インドの列車はあんまりでしたが、長距離ではプリーからコルカタの寝台特急に2012年に乗った時は二等でしたが快適な列車で良かったですよ。私は当時58歳でしたが同行の友人は62歳だったので半額だと喜んでましたが30%オフだったのですね。
  
  

  アリヤンさん からの返信 2018/02/19 11:37:51

  Re: こんばんは、arfaです。

  インドの列車は予約席の車両がプラットホームのどのあたりに止まるのか？がだれも分からない、というのが困ったものです。
  列車が遅ればせながら来るのは良いですがホームに止まってからホームを走りまわされるのはシンドイ。なんとかならんのかねえ？