晩秋の紅葉の智光山公園でつぶらな瞳に出会う

2009/11/28 - 2009/11/28

特に目当てはないけれど、何かあるかもしれないから、ちょっくら行ってみるか───。

土日の天気予報をチェックしたら、日曜日よりましですが、土曜も秋晴れは期待できないだろうと思っていました。
でも、土曜の朝、目覚めてみたら、外はいーい天気@

午後は用事があるけれど、こんなとき自宅から自転車で30〜40分、入園無料の智光山公園なら格好の散策地です。
向かう途中の田んぼ沿いの道路も、空気が乾燥して遠くの景色がクリアに見えるこの時期は、青い秩父の山並みが目の保養のサイクリングコース。
あちこちの雑木林の紅葉と落葉の道は、時々ハッとするほど美しいです。
カメラを構えたら、どんな写真になるかなぁと思うのですが、今回、道草は最低限に。
だって自宅を出たのは10時半だけど、遅くとも13時半には切り上げなくてはならないから。

智光山公園に到着したら、都市緑化植物園の前の駐車場はぎっしりで驚きました。
今どき、なにかあったかしら？
明日の日曜日は天気が悪そうだから、今日のうちに……とピクニックしにきた子連れ家族がたくさんいるのかしら。

確かに、芝生広場はいつものとおり子連れ家族で賑わっていましたが、ひょうたん池の周りには野鳥撮影に来たグループと写生グループがいました。
なぁるほど。

この季節だから花は期待していなかったのですが、片親がヒイラギナンテンだというチャリティーや、葉っぱが赤く色付いているのに小さなツツジのようなピンクの花を咲かせていたミヤマキリシマなどがありました。
花壇にはパンジーが植えられていました。
あとはツワブキも咲いていたらしいのですが、そちらは見に行けませんでした。
紅葉は、あくまで自然林や見本園なので名所と呼ぶには厳しいし、ひょうたん池のまわりの木々は水面への写り込みが期待ほどではなかったのですが、それでも、冬仕度前の静かな華やかさのある森林は、目と心を癒してくれました。
それに和風庭木園や自然生態林には際立って色づいた木が何本かあって、ズーム撮影の格好の対象です。
秋晴れの池と紅葉のある景色は、私だって写生が趣味ならしたくなるだろうなぁと思ったくらい、いい雰囲気でした。

それよりも今回は、チャンスはそんなにあったわけではないのですが、池に棲む動物たちの写真が私の中では一番の収穫となりました。
シラサギは対岸にいたのでデジタルズームの48倍に頼りましたが、カメさんは12倍ズームでも、実際の距離は１メートルと離れていなかったです。

実は、ひょうたん池にカメが棲んでいたとは知りませんでした。
池まわりの草木の深いところをかきわけるように歩いていたら、近付いたときに池に逃げていく影が２つありました。
その瞬間はいったい何が逃げたのか脳がすぐに判別できなかったのですが、じわじわと、カメじゃなかったかと気付きました。
落ち葉の上を歩いているので、どうしてもかさこそと足音がしてしまいます。
逃げて当然だなぁと思ったら、一匹だけ、逃げずにずっと池を眺めているカメさんがいました。
そっと近付いても足音がしてしまうのですが、それでも逃げません。
カメのような小さな被写体は12倍ズームでも距離は１メートルくらい近付かなくては十分な大きさに撮れませんが、そんな近くでシャッター音を何度もさせても、カメさんはこちらに気付かないのか、あるいは人が気にならないのか、全く逃げる気配がありませんでした。

口をキュッと閉じて、時々まばたきしながらじっと池を見つめていたカメさん。
カメの瞳があんなにつぶらだったなんて、知りませんでした@@
ラブリーでびっくり。

狭山市都市緑化植物園（智光山公園）公式サイト
http://www.shokubutsuen.jp/
狭山市公園管理事務所サイトの智光山公園のページ
http://www.city.sayama.saitama.jp/kakuka/kensetu/kouen/hp/park/shokai/chikouzan/chikouzan.htm
「子供と一緒に遊びに行こう！」の智光山公園のページ
http://santa.cside.com/kouen/tikouzan.htm
「旅に行きた隊！」の智光山公園のページ
http://quetzal.gozaru.jp/q010/sy01.html

※これまでの智光山公園の旅行記
2009年７回目（10月17日）
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（1）行くまでによそ見の誘惑がいっぱい」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390484/
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（2）コスモスだけだと厳しいと思ったわりには」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390485/
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（3）曇り空の秋バラは艶やかで」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390486/
2009年６回目（９月26日）
「初秋の智光山公園へコスモスとバラを慈しみに」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10381762/
「初秋の智光山公園へ様々な夏と秋の花を愛でに」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10381764/
2009年５回目（８月16日）
「輝く斜光の夏の夕方の智光山公園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10365937/
2009年４回目（６月14日）
「初夏の智光山公園で花菖蒲を」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10346927/
「初夏の智光山公園であじさいを」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10347233/
2009年３回目（５月17日）
「近場でお手軽バラ三昧（2）智光山公園のバラ園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10338734/
2009年２回目（５月３日）
「GWの花めぐり2009（3）ハンカチノキを求めて智光山公園へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10333057/
「GWの花めぐり2009（4）智光山公園の植物園めぐり」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10333066/
2009年１回目（１月25日）
「冬の智光山公園は思った以上にフォトジェニック@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10305862/

2008年３回目（６月15日）
「本にも載っている智光山公園の花菖蒲園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10249437/
2008年２回目（５月５日）
「GW後半の花めぐり（3）智光山公園再訪───念願のハンカチノキのある植物図鑑！？」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10239414/
2008年１回目（４月20日）
「ちょっといいトコ見つけた───狭山市の智光山公園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10234615/

エリア 狭山・入間(埼玉)

裏の田畑の橋の上からの眺め

青空に似合うピンクの一重サザンカ

……しかしこの構図なら、上の花にピントを合わせるべきでしたかしら。
少しずつアングルを変えて何回もシャッターを切っているうちに、花の前を横切るつるが邪魔だから、ちょっとどかさせてね@:───と引っ張ったら、余計に邪魔になっちゃったのぉぉぉ。
自然に手を加えようとしたバチが当たったんですね。

彼方の秩父連山がくっきり見えるすがすがしい午前

この道を自転車で走るたびに、あの景色を肉眼での印象になるべく近い雰囲気でカメラに収められないかなぁ、と毎度毎度思っていました。
ワイドサイズでなら、少しはサマになるかな。

田んぼ沿いの道で自転車を止めて

智光山公園に向かうまでの田んぼの道ではこういう光景が見え隠れしますが、たぶんここが一番撮影に向いているポイント@
写って欲しくない家屋をススキが隠してくれますから。
鉄塔はどうしようかなぁと思ったけれど、ファインダーの外に追い出しても電線はどうしても入ってしまうので、むしろ見える方がよかろうと思いました。

すっかり見違えたガマちゃんたち

今年の１月に自宅から自転車で智光山公園に行けるかどうか初めて試してみたときに、「あの綿毛の集団はなんじゃー！」とびっくりしたものです。
その後、何度か自転車で通ううちに、あれがガマだと分かりました。
ただ残念ながら過去の写真をひっくりかえしても、ここのガマは撮ってはいなかったです。

園内でなら撮ったことがあるガマちゃん
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/16761350/
関連の旅行記
「輝く斜光の夏の夕方の智光山公園」（2009年８月16日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10365937/

11月の花便り黒板───智光山公園の都市緑化植物園の管理棟「緑の相談所」にて

10時25分に家を出て、到着したのは11時15分です。50分。
うん、今回は時間があまりないので、なるべく道草を食わないようにしたのですが、10分オーバーなら、まあ妥当な時間でしょう。

花の見どころは、この季節だから当然ですが、めっきり減りました。
ハイライトは紅葉と落ち葉の散歩になりそうですね。

というわけで、自然生態園やその向こうのひょうたん池まわりを散歩したあと、時間があったら教材園や薬草園の実のなる木や紅葉を見に行こうかと思ったのですが、そこまで時間はありませんでした。
私の散策ペースがどんどんのんびりになってきたせいもあるのですが、これといったハイライトの花や実があったわけでもないのに２時間では回り切れなかったです。

黄葉の木を背景に、もう葉っぱのないウメモドキ

温室の前のウメモドキです。
先月、コスモスとバラを見に来たとき、ここのウメモドキの写真も撮ったのですが、そのときには向かう途中の畑のウメモドキの写真の方が自分では気に入ってそちらを旅行記にアップしたので、こちらのウメモドキの写真は載せませんでした。

智光山公園に向かう途中で撮ったウメモドキの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17358063/
関連の旅行記
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（1）行くまでによそ見の誘惑がいっぱい」（2009年10月17日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390484/

でも思えばその頃にやっと、実が成った姿のウメモドキが、なんとなくレベルですが見分けがつくようになったんでした。
それだけなじみになったということでしょうね。
花のときにはあまり目だたないようで、実際いままで目に留めたことがなかったのですが、今度の春からはきっと注目するようになると思います。

温室の中でひときわ鮮やかな実をつけたゴレンシ

実は、ゴレンシの実は９月末にも撮ったのですが、そのときはまだ緑がかっていました。
こんなに鮮やかな黄色になるとは@

温室ではほかに、先月撮った赤いバナナもまだ健在でした。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17358094/
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17358094/
関連の旅行記
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（1）行くまでによそ見の誘惑がいっぱい」（2009年10月17日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390484/

他に、ブーゲンビリアもまだ咲いていました。
ランも若干。

真夏に撮った温室のブーゲンビリアの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/16761308/
関連の旅行記
「輝く斜光の夏の夕方の智光山公園」（2009年８月16日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10365937/

かつてうちの庭にあったヒイラギナンテンに似ているような似てないような

ヒイラギナンテンはこんな放射状に花穂が立ったりしませんが、葉っぱはよく似ています。
大花壇のそばにて。

奥の方には開いている花が少し@

と思ったら、よく見たら株自体はたくさんありました。
こんな奥でなくても花が咲いている花穂もネ。

とげとげの葉があたって痛かったけど、がんばってスーパーマクロで撮影！

よくみたらたくさんありました。
名札看板もありました。
片親がヒイラギナンテンの「チャリティー」だそうです。
どうりでヒイラギナンテンの面影があるわけです。

赤く色づいた葉っぱの上に咲くミヤマキリシマ

葉っぱが色づいてから咲くなんて珍しい花だわぁと思ったら、花期はふつうに他のツツジ同様、５月下旬から６月上旬でした。
一種の狂い咲き？
あるいは四季咲き？
花木園にて。

巨大なお化けレモンかと思っていたら！

「ザボン」ですって。
先月、目に付けたときは、まだ緑がかっていてしわしわでした。
いまや、ぴちぴちのつやつや@

関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17358092/
関連の旅行記
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（1）行くまでによそ見の誘惑がいっぱい」（2009年10月17日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390484/

花木園の丸太の柵に……。

思わず「ギャッ！」と声をあげてしまいました。

丸太の柵の植えに置かれていたザボンの実と……お化け？

これもキノコの一種？

ハリウッド映画に出てくるスライムのお化けみたい……。

地上に伸びるシルエットにハッとする

木の精霊たちの影法師

ドキッとさせられる地表の影法師

いまなら、隠れている妖精のお尻が見えちゃいそうな自然生態林

こぉんなところにたくさんの妖精が@

夢の世界へと誘う黄色い妖精たち

黄葉の命も短い

和風庭木園でひときわ目立っていたノムラカエデ

和風庭木園のイロハモミジに一筋だけ光が射し込んで

今年のイロハモミジは黄色いですねぇ。

ひょうたん池沿いの自然生態林の落ち葉じゅうたんの道

ひょうたん池はすぐは左手にあります。

歩きにくいところをかき分けてひょうたん池の回りを回る

対岸には三脚を構えた野鳥撮影グループがいます。

ひょうたん池のある智光山公園の看板の絵地図の写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13718051/src.html
関連の旅行記
「ちょっといいトコ見つけた───狭山市の智光山公園」（2008年４月20日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10234615/

都市緑化植物園の緑の相談所内にある絵地図の写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17358096/src.html
関連の旅行記
「コスモスとバラが見られる智光山公園へ（1）行くまでによそ見の誘惑がいっぱい」（2009年10月17日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10390484/

首を傾げて池を眺めるラブリーな後姿

つぶらな瞳で何を見つめているの？

ヨコからそおっとそおっと近付いたけれど、どうしても足下でかさこそ鳴るのでいつ逃げられても仕方がないと思っていましたが、意外にもじっとしています。
１mと離れていない位置から消音もせずにシャッターを何度も切っていたのですが、それでも逃げませんでした。

その瞳は空を写しているの？

口がキュッと曲がって見えて、ますますラブリー@
カメをペットにしたがる人の気持ちがよおく分かりました。

草木をかきわけかきけわけひょうたん池の回りを進む

草木の間からカモたちの世界を覗く

このアングルにカモさんたちが来るのを辛抱強く待った甲斐がありました。

蜘蛛の糸にぶら下がって水の上で踊る葉っぱ

写生グループの一人と秋晴れのひょうたん池

そろそろタイムリミットが近付いてきたので、戻ります。

カモとたわむれる

緑の水辺にも秋の気配が忍び寄る

落ち葉の埋め立て地@

対岸の木のシラサギをデジタルズーム48倍でとらえる

肉眼ではここまで見られません。
望遠鏡で眺めているも同然ですね。
へぇ、シラサギの脚先は黄色いんですねぇ。手袋してるみたい@

飛び立つ瞬間！

偶然とはいえ、また良いポーズで撮れて嬉しい@
鳥はまだあまり撮ったことのない私なので、ビギナーズラックでしょうか。
先週も近所の池の紅葉散策で、偶然ですが、飛び立つ瞬間の姿が撮れました@
もちろんこの写真もノートリミングです。
もっともこの写真はデジタルズームの48倍ズームで撮っているので、トリミングしながら撮ったようなものですね。

関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17678234/
関連の旅行記
「さわやかな秋晴れの朝と日没までの光の余韻の中での紅葉散歩」（2009年11月23日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10402758/

青と赤と緑の景色

折れそうな細い幹でひょうたん池を守る

じっと待ち続ける野鳥撮影グループと

シラサギはいたのですが、この中の誰も注目していませんでした。
いったいなんの鳥が目当てなのかしら。

ちょっと洋風な紅葉風景……かな？

なにやらかっこいい@

でも釣り同様、じっと腰をすえて待てる根性が要りそうです。
私にゃ無理だわ。

光の妖精と遊ぶ

これで手前の木が紅葉だったら文句なしなんですけどネ。

蛍が舞い降りたような水面

時間は１時25分です。もぉぉぅ、タイムリミット！
ここから駐輪場まで少し距離があるの……。
それを考えると、帰りはなだらかな下り坂だから行きよりは早く帰れるとはいえ、ちょっとぎりぎり。
智光山公園に到着してから２時間ちょいの散策でした。
でも、時間があったらもう少しいたかったです。あと１時間くらい……。

ところが、私が帰路につき始めたときから、空に怪しげな雲が広がり、太陽がどんどん隠れていきました。
天気予報どおり、午後は、ほんの時たま太陽が顔を見せたものの、すっかり曇ってしまいました。

私もタイムリミットだったけど、太陽もタイムリミットだったみたい@

裏の田んぼの最初に秩父の山並みを撮影した地点の近く

空にはあやしげな雲が広がっていて、太陽の光がすっかり遮られてしまいました。
晴れているうちに撮影に出かけられて良かった@