2007/11 - 2007/11
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JIC旅行センターさん
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昨年11月10日より7日間、成田空港からアエロフロートで出発。モスクワ〜キーロフ〜セミョーノフ〜ニジニノブゴロド〜セルギエフパサドとロシア西部の地方都市、マトリョーシカの産地を訪ねるツアーに同行・添乗してまいりました。
写真家であり詩人でもある沼田元氣さんコーディネートのツアー「ロシアのかわいい発見の旅」も今回でシリーズ3回目。主婦の友社「雑貨カタログ」への取材協力がきっかけとなり2006年11月にハバロフスクでの雑貨ツアー、07年8月同じくハバロフスク夏編、そして今回のマトリョーシカの工場を巡る旅となりました。
先のハバロフスクツアーでもケーキやパン工場、文房具屋、おもちゃ、食器や布地屋さんなど生活の中で生かされているロシアならではの物づくりやデザイン、職人さんたちが生み出した魅力的なもの、「ロシアのかわいい」を探し続けてきました。
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今回、ツアーのテーマに取り上げたのはロシアの代表的な工芸品マトリョーシカ。産地のひとつであるセルギエフパサドの玩具博物館の学芸員さんによると、マトリョーシカの起源は二説。
ひとつは、19世紀後半、ロシア人により持ち帰られた箱根の「七福神」の入れ子人形が、芸術家のための文化施設があったセルギエフパサドに持ち込まれ、それがヒントとなりマトリョーシカが作られたという説。
もうひとつは、ロシアに古くからあった「イースター・エッグ」が元になって創り出されたのだという説。いずれにせよ、当時、ロシア農民の絵で有名だった画家、セルゲイ・マリューチンが最初の人形の絵を描き、ろくろ師ズビョーズドチキンが1890年に制作したものが第1号のマトリョーシカ(ロシアの女性の名、“マトリョーナ”の愛称がその名のもととなった)とされています(作品は、七福神とともに玩具博物館に所蔵)。
1900年パリ万国博覧会にマトリョーシカが出品され、世界的にも有名となりました。それから1世紀。マトリョーシカはロシア各地の工場で生産されるようになりましたが、主な作業は今も手作業で行われ、絵付けをしているのはすべて女工さんたちです。 -
今回、麦わら細工が貼り付けされたマトリョーシカで有名なキーロフ、黄色に赤を基調とした色合いに長いまつげが特徴的で素朴な作りのセミョーノフ、そしてロシアで最初にマトリョーシカが生み出されたとされるセルギエフパサドの3ヶ所の工場、工房を見学。いずれの工場でも工員さんたちが白木のマトリョーシカに黙々と絵付けをしている姿が印象的でした。
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ツアー参加者のために、それぞれの工場の倉庫でできたてホヤホヤのマトリョーシカの卸値即売会を開催。モスクワでの市価の3分の1、日本での価格の5分の1、10分の1といった品も多く、皆さん両手一杯にマトリョーシカを購入していました。
またセミョーノフ工場では、工員さんたちに助けてもらいながら約90分間のマトリョーシカ絵付け体験。制限時間内で何とか白木に筆を加えていきますが、5個の入れ子の最初の1個を完成させるのが精一杯。それでも「うちの工場でしばらく勉強したらいい職人さんになれるよ」と工場長さんから真顔で誘われる参加者の方が出てくるほど仕上がりは上々。 -
わずか7日間で5都市訪問。寝台列車や航空機を乗り継ぎ、忙しいけれど内容はかなり充実したツアーでした。
今回のツアーをきっかけに、コーディネーターの沼田さんは「マトリョーシカ―こけし交流」として、日本のこけしの白木にロシアのマトリョーシカ職人さんに絵付けをしてもらい、マトリョーシカの白木に日本のこけし職人さんに絵付けしてもらったものを共同展示するプランを計画中。
また、「ロシアのかわいい発見の旅」は2008年も5月と11月にモスクワ方面へツアーを予定しています。機会があればぜひご参加下さい。
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