2007/09/05 - 2007/09/30
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Hidechanさん
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聖地カイラス巡礼の旅(その1)に続いての旅行記です。
なを、カイラス巡礼の旅の写真をDigiBookで公表しています。全面画像でごらんになれますので、興味のある方は下記のURLでご覧ください。
http://www.digibook.net/q/2FPlVpQ8mGJ_HuGK/
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9月13日、今日はサガからバルヤンまで移動の予定。峠越えは何度もあった、道はだんだん悪くなってくる。写真はこれから峠越えにかかるところ、
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途中で出会ったチベット族の少年。
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トンバ、ゴンパで巡礼中のチベット族の老人に出会った。マニ車を手に巡礼を続けている。
マニ車(マニコル)とは、円筒の内部に経文を納めたもので、1回まわすと経文を1回読んだことになる。チベット各地で巡礼を続けている人々は必ずマニ車を回しながら聖なる仏塔、寺院などの周りを時計回りに歩いている。 -
トンパ、ゴンパの仏像、バドマ、サンババか。
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これも同じくトンパ、ゴンパの仏像。この様にチベットの仏像は極彩色で日本の仏像とは感じが違う。
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トンパ(新仲巳)をすぎたあたりから道はいっそう悪くなった。ランクル5台とトラック1台の我々のグループは先頭の車こそ悪路をスピードを出して走行するが、2台め以降の後続車は車間距離をとっても土煙で前がほとんど見えない。同乗者の我々が冷や汗をかいているにもかかわらず、チベット人の運転手は猛烈なスピードで悪路をとばす。
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トンバを過ぎたあたり左手、南側にヒマラヤの山並みが見えている。この山の向こうには先年私が訪れたネパール領ムスタンのローマンタンがあるあたりだ。
運転手に山の名前を聞いてもネパールの山で判らないとのこと、たぶんダウラギリやニルギリなども見えていたのだろう。 -
6時近くになってバルヤンに到達した。バルヤンの商店街。
左手のの看板に『正宗川菜』とかかれているがこの意味は川西料理の意味である。チベット各地の食堂には中華料理、中でもこの川西料理が多かった。 -
バルヤンの招待所から見たヒマラヤの山々の夕焼け。残念ながら山の名前は判らない。
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夕焼けで赤く染まりだしたヒマラヤの高山。
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9月14日今日はバルヤンからマナサロワール湖(マパム、ユムツォ)までの行程だ。9時出発悪路を西へ走る。途中チベットの遊牧民がヤギの放牧をしていた。この後時々羊やヤクを放牧している人々に出会った。
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12時過ぎに走行していた我々の車列が急に止まった。運転手が右前方を指さしている。オオッー。なんと野生のオオカミだ、急いで写真機を取り出すも泡を食っているので、手ぶれをおこしこんな写真しか撮れなかった。
数十年運転手としてこのあたりを走っているチベット人の運転手もこんなに近くで野生のオオカミを見たのは初めてと興奮していた。 -
3時過ぎにチャンゼカンに到着。峠にはタルチョがはためき、眼下にはマナサロワール湖がコバルトの湖面を光り一杯に輝かせて静まりかえっている。この湖水の前方にカイラス山が初めて我々の前に姿を現している。
峠には十数台のランクルが停車して、インドからの巡礼者の団体もいた。 -
チャンゼカンのタルチョの周りにはコルラをする人が時計回りに回っている。このときチベット人の運転手が『中国人はコルラをしてはだめだ』と文句を言っていた。その後に我々の近くに来て『日本人は我々と(チベット人)と同じ仏教徒なのだから、もちろんコルラをしても良い』と言ってきた。
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8時過ぎになり今夜はこのマナサロワール湖の湖畔にテントサイトを設定して泊まることになった、太陽も西に傾きだして弱い風が出てきた。湖水は少し波立っている。湖面の対岸の山々はヒマラヤ山脈だ。
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湖畔にはツーリスと向けのテントサイトが出来ている。このテントは料金を取って旅行者を泊めるものだ。
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我々はこの夜初めてのテント泊と成った。太陽も西に傾きだし夕暮れが迫ってきた。少し寒いが素晴らしい景色だ。
少し見づらいが、テント際にたっている人の少し上にちょっぴり頭を出している山がカイラス山だ。 -
夕日に染まるカイラス山。中国時間の8時半頃。
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夕日に染まるナムナニ峰。この山はヒマラヤ山脈側
、すなわち今我々がテントを設定した湖畔の南方に位置し中国領土にある標高7、694mの山だ -
9月15日。朝やけのカイラス(現地時間8時10分)。朝方湖畔の温度は相当下がったようだ、近くの小川の水が凍っている。ここは湖水面でも標高4、588mなのだから夜は冷えるのは当然だ。
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朝焼けに染まるナムナニ峰。
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いよいよ今日はカイラス山トレッキング拠点の村タルチェン到着の予定だ。湖畔からタルチェンまでの道路は各所で道路工事中でものすごい土埃があがる。
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11時過ぎ前方にタルチェンの村が見えてきた。この村の裏手の山の上にカイラス山が真っ白に輝いている。写真左手下の建物群がタルチェンだ。
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カイラス山、タルチェンむらをバックに筆者。
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タルチェンむらの大通り。村には中国政府がお金を出して建設したような公設の住宅団地があった。また水道工事と思われる現場がある。過去の旅行記に照らし合わせて急激に変わってきている様子が手に取るようにわかった。
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カイラスのコルラを終えてタルチェンに戻ってきた巡礼者。
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この女性二人も馬を連れてコルラから戻ってきた。彼女らチベット族はこのコルラを1日に終えるものが多いがこの時間に戻ってくるのは1泊しているのかもしれない。
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このあたりになると電力は供給されていない。各家庭にはソーラパネルがありこれで蓄電池に充電して電気を使っている。この地で宿泊した招待所でも電気は10時から12時まで使えた。9時ころではまだ明るい。
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建築資材、日干しレンガの工場。この地では建物はほとんどこの日干しレンガで出来ている。雨が極端に少ないこの地ではこれで十分なのであろう。
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タルチェン村の裏山の中腹にあった仏像。
帰国後11月にこの仏像が中国武装警察の一団により9月28日に爆破破壊されたとのニュヘスが入ってきた。今は台座しか残っていないようだ
ニュースソース
http://www.savetibet.org/news/newsitem.php?id=1183
10月18日のダライラマ訪米の後チベット各地で中国政府のチベット文化、チベット人への弾圧、破壊が強化されているようだ。
今回のチベットの旅で各地で文化大革命で破壊つくされた遺跡、寺院、仏像、さらにはチベット仏教の経典の消却跡をいやと言うほど見てきた。
漢族による他民族の同化政策、抑圧政策はなんら変化を見せていない。
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