2007/03/16 - 2007/03/20
232位(同エリア1069件中)
huwaさん
春まだ浅い瀬戸内へと、アートをめぐる旅に出かけました。
まずは瀬戸大橋を渡って、その大橋を見はるかす公園の一角の 小さな美術館へ…
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
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-
香川県立東山魁夷せとうち美術館。
設計はニューヨーク近代美術館新館で知られる
谷口吉生。
シンプルなミュージアムショップや、海を望むカフェがとてもすてき。 -
ただいまの企画展は、
1960年代に魁夷が北欧を旅して描いた
「北欧紀行」のスケッチとリトグラフ。
憧れとノスタルジーを感じさせる あたたかな色と線。 -
魁夷の青がとても好きです。
ここではこんな私好みの青い絵が
何点も見られて幸せ…。 -
カフェもいいけど その外に設けられたウッドデッキも こんな晴れた日には快適。
-
買った図録を眺めたり
瀬戸大橋の下をゆく船を眺めたりして
静かな時間を過ごしました。 -
高松で1泊したのち フェリーに乗って
直島へと向かいます。 -
遠ざかる高松市街。
小さな島をいくつも通り過ぎて… -
現代アートの島・直島に到着しました。
出迎えてくれるのは、埠頭の赤いカボチャ。 -
白いコーンの群れ。
-
ガラス張りの新しいフェリーターミナル。
なんだか わ〜っと元気が出ちゃう。
赤いカボチャは草間彌生の作品。
白いコーンは 今行われている NAOSHIMA STANDARD2というイベントの案内表示として 島のあちこちに立てられているもの。
透明なフェリーターミナルを設計したのは SANAA(妹島和世+西島立衛)という建築家のユニット。 -
今回 直島にはSANAAの足跡がいっぱい。
住宅街に出現したこの不思議な空間もSANAAによる「空」という作品なんです。 -
銀色の円盤がお空にゆらゆら…
ぽかんと見上げながら、デイヴィッド・シルヴィアンによる音の作品を聞きました。 -
波の音が響いてくる 海を見下ろす神社の
白い玉砂利を敷きつめた境内に -
ガラスの階段の拝殿があります。
杉本博司「護王神社」。 -
お隣の八幡神社には
-
上原美千代作品のヒノキの猫が
全部で3匹います。 -
かつて碁会所だったという場所には
-
かわいらしい花をほとほとと散らした須田悦弘「椿」。
ここでは作品の縁側に座って休んでいいんですよ^^ -
古い立派なお屋敷には
-
千住博作品。「Falling Colors」。
清らかな畳が香る和室に あざやかな色彩が調和して。 -
かつて床屋さんだった建物は もう10年以上も空き家でしたが
-
こんな作品の会場になりました。
真っ赤なタコ…タコ…タコ…。
三宅信太郎「魚島潮坂蛸峠」(うおしま・しおざか・たことうげ) -
奥の部屋をのぞきこんで、
思わず「こんにちは」と挨拶してしまいました。
1960年代の漁師さんの家をイメージしたんだそうな。
丸いちゃぶ台・裸電球・黒電話・古い煙草・古いポスター・古いカレンダー…
そこででれっとくつろいで(解説の人によれば、のさばって)いるのは、タコの親父さん。
古いラジオが王選手の活躍を
興奮気味に実況中継していました。 -
展示作品がタコだけに ここの案内コーンには吸盤がいっぱい(笑)。
-
かつて幼稚園だったり
牛舎だったり
卓球場だったりした建物には -
宮本隆司「ピンホール直島」という作品。
これらはすべて 等身大に作られた箱形のピンホールカメラの中から撮られた
直島の海の風景。
古い木の梁と
新しく塗られた白い壁と
真っ青な写真。
なんて均整の取れた空間でしょう。
ほどよく調節されて採り入れられた太陽の光も
アートの一部です。 -
このポスターの作品は
-
もと歯医者さんだった建物を全面改装した
大竹伸朗「舌上夢/ボッコン覗」。 -
奥の部屋には1〜2階ぶちぬきで自由の女神がすっくと立っていますが
あまりに狭い空間に押し込められているので 全貌を見ることができません(笑)。 -
内も外も大竹さんらしいコラージュで埋め尽くされています。
外壁は特に裏手が楽しい(笑)。
島のあちこちから集められてきた古い看板だの時計だの鏡だの…。
もう一度申し上げますがここは歯医者さんだったのですよ^^食べ物屋さんではなく。 -
ネオン管は夜には光ります。
島の夜は真っ暗なので、けっこうこれが目立つのです。 -
集落には雰囲気のある暖簾を掲げた家が何軒もあって、目に楽しい。
-
これらの暖簾はほとんどが
2001年のNAOSHIMA STANDARDの際に
企画・展示された、加納容子さんの作品なのです。 -
花を生けて見せてくれている家もたくさんあります。
ここはちょっと現代生け花ふう…。 -
大竹さんが喜びそうな看板。
詩吟って美容と健康にいいんですか!? -
直島アート旅の客が 必ず乗り降りするバス停。
主みたいにいつも茶色の猫がいて、にゃあにゃあと
愛想良く挨拶してくれます。 -
自販機とお地蔵さま。
すぐ横で買われたペットボトルのお茶がお供えされています。
この島には、直島八十八か所と呼ばれる大小のお地蔵さまがあり、
どのお地蔵さまも花で彩られて、地元の人に敬われていることがわかります。 -
1年前にはこのあたりで軽く食事してお茶が飲めるお店は1軒しかなかったのですが…。
今は民家を改造したカフェが何軒もできています。
たとえばこの「和cafeぐう」。
食事して出てきたら,隣の畑からも
「ありがとうございました」って声がかかりました。
ランチを出すのに畑から作っているの?
運営しているのは香川大学の学生さんたち。 -
直島の1泊目にお世話になった民宿も
築80年の古民家。 -
お茶目な犬ときれいな猫がいて
たっぷりの朝ご飯が嬉しい宿でした。
直島滞在は(2)に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- dana7さん 2008/03/25 23:50:01
- 初めまして(^^)
- huwaさん
初めまして。dana7と申します。
直島旅行記見せていただいてます。
実は私も先週直島のベネッセに行ってきたばかりなんです。
遠いけどすっごく良かったですよね〜
STANDARD2をご覧になったとは羨ましい!
あら、バス停のネコはこの前も居ましたよ〜(^^)
しかも毎日あのあたりでにゃーにゃー鳴きながらウロウロしてました(笑)
huwaさんがお世話になったと書かれているのは「民宿おやじの海」でしょうか?(^^)
私もここで愛想のいい白いニャンコさんに会いました。
更に他の旅行記も見せていただきましたが
横須賀美術館、森美術館、金沢二十一世紀美術館など
趣味がめちゃめちゃカブってビックリです。
私もアート&建築が大好きなんです〜
(昨年はコルビジェを見にパリへ行ってきました!)
また色々情報交換させてくださいませ〜
ではでは(^ー゚)ノ
- huwaさん からの返信 2008/03/27 11:50:47
- dana7さん^^ようこそ!
- ご訪問そして投票までしていただいて ありがとうございます!
お返事が遅くなって申し訳ありません!
直島はほんとにほんとに本当〜に素敵なところですよね!!
ネコちゃんたち どちらも健在でしたか〜^^わあ懐かしいです〜!
あのバス停 ベンチに座るとネコが膝に乗っかってくることがあるんですよね〜(笑)
人なつこいのか 自分ちのベンチ(だから座った人は自分ちの客)だと思っているのか
どっちなんでしょう?
白いネコがいるのは おっしゃるとおり「民宿おやじの海」です^^
お庭に花がたくさん咲いていて すてきな民宿でした。
コルビュジエを見にパリへ行かれたなんて
こちらこそ羨ましい〜!!
旅行記 たった今見せていただきました。
これから写真を追加されるのですね!
完成されるのを楽しみにしています!
私も森美術館での展覧会を見て 改めてコルビュジエの偉大さを知り、
いつかロンシャンの礼拝堂にはきっと訪れたいものと
夢見るようになりました。
実現はいつになることか…お休みが少ないので遠い国への旅はずううっと先までお預けでしょうけど〜(涙)
dana7さんの旅行記 以前にも拝見したことがきっとあると思うんですけど
すごく写真が綺麗ですね!
またゆっくり拝見しにうかがいます。
ではでは これからもよろしくお願いします!
huwaより。
-
- びょんネコさん 2007/04/16 01:42:46
- えっ!直島ですか!
- お久しぶりです。
たまに訪れていたんですが、
久々のアップですね。
今度は。。。。
昨年の妻有に続いて直島ですか。
いいですねえ。
うわさにはきいていたんですが、
(直島スタンダード2)
また、さまざまな出会いがあったようす。
うらやましいです!
(1)ということはいつものように
(2)も(3)も?長編ものですよね。
わくわくです。
瀬戸内の風景もたくさんみられそうですね。
それと。。私も前から東山魁夷はとてもすきですが、
そんなところに記念館があったのですね。
へえ。。
山とアートもよかったですが、
今度は海とアートの旅ですね。
次のアップ楽しみにしています。
また、コメントしますね。
- huwaさん からの返信 2007/04/24 21:52:32
- はい!直島です!
- びょんネコさん ようこそ!
いつもあたたかいコメントをありがとうございます。
お返事が大変遅くなってしまいました。ごめんなさい!
夏に旅した妻有の広大さと比べて、直島は小さな島なので、
旅行記も長編とまではいきませんが…
一応(3)までUPする予定ですので、待っていてくださいね。
ところで、びょんネコさんも東山魁夷がお好きなんですね!嬉しいです!
瀬戸内は魁夷の父親の故郷であったそうで、その父祖の島が見える地に美術館を、というのはご本人の遺志であったよし。
「だから県立っていうとたいてい高松に持ってかれちゃうんだけど、これだけは坂出にできたんだよ」
ってタクシーの運転手さんが誇らしげにおっしゃってました。
すごく不便な場所に建てられているので、バスがなくってタクシーでしか行けなくて。
入館料300円の県立美術館に(この入館料がメチャ安なだけに)やたら不釣り合いな高い交通費になってしまったのが、イタイのを通り越して笑えちゃいました。
瀬戸内海のブルーと魁夷の絵の青。どちらもとても優しくて。
この場所に魁夷美術館があるのはすごく似つかわしいと思いましたよ。^^
もちろん直島の現代アートも、海と島というロケーションに映える作品ばかりでした!
妻有もそうですが、直島も癖になっちゃうところです。(笑)
また別の季節に訪れてみたいと思っています。
ではではまた。
huwaより。
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