2007/03/16 - 2007/03/20
332位(同エリア1104件中)
huwaさん
あまりにもお部屋が素敵で眠るのがもったいなくて、
夜更かししてしまったけれど。
アートの楽園にいて朝寝坊というのがこれまたもったいなくて。
頑張って早起きして朝のお散歩に出かけます。
ジョージ・リッキー「三枚の正方形」。
かすかな風にも反応して、ゆっくりと傾きます。
三枚そろって同じ角度に傾くときもあれば、バラバラに動いちゃうときもあり。
見る位置によって 海を背にしたり 山を背にしたり。
三枚の正方形が並んでいるだけなのに、自然の中に置かれると、
意外なほどに表情豊かなのです。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 新幹線 JR特急 徒歩
-
大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船尾と穴」。
一艘の船が解体されて、いくつかの作品になっている、これがその1つ。
大小の丸い穴がレース模様みたいできれいなので。
波打ち際がおそろいの白いレース模様になっているところを、この作品ごしに見るのが好き。 -
同じく大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船底と穴」
こちらは海を見下ろす小高い位置に、
しゃきーんと立ってきらめいています。
真ん中のくりぬかれた円の部分は
すぐ前の芝生の上にボンと置かれています。 -
浜辺の散策路にはニキ・ド・サンファールの楽しい彫刻がいっぱい。
これは「腰掛け」という作品。
この新聞読んでるおじさんの隣に腰掛けて
写真撮ったりできるんです。 -
直島のシンボル的作品である 草間彌生「南瓜」。
なにゆえに海にカボチャが?
とは聞かないのがお約束。
朝の優しい海を背景にして見ると
いちだんととぼけた趣きがありますね^^
てっぺんのヘタのところまで
たんねんに水玉模様です。 -
庭園の池の中に ゆっくりと揺れ動くこの作品。
「三枚の正方形」と似た動き方をするなあ、と思ったら、
同じ作家の作品でした。
ジョージ・リッキー「ペリスタイル?」。
空をゆく雲のように、
風の複雑な動きを視覚的にとらえさせてくれるので。
けっこう長い時間見飽きません…。
昼はカフェ、夜はバーになるお洒落なラウンジの前に設置されています。 -
四角い小庭につるつるとかっこよく立っているこの作品は何?
杉本博司「観念の形003 オンデュロイド:平均曲率が0でない定数となる回転面」
だそうです。
すみません〜題の意味がわかりません〜…(泣) -
この屋外の壁に展示されているモノクロ写真群も
杉本さんの作品です。
世界の海の水平線ばかりが撮り集められた
「タイム・エクスポーズド」シリーズ。
どこで撮ってもほとんど同じ写真にしかならないものを撮り歩く…って、
不思議な思いつきですねー。
何枚も見ているうちに、その数の多さが突然
説得力を持ち始める写真たち。
瀬戸内海のホンモノの水平線の延長上に
横一列に並んでいます。
ちなみに
この写真の上半分に写っている海辺には
屋外アート作品が点在しています。
昨日入浴した「文化大混浴」も。
あとでずーっと向こうの方まで歩いてみますね。 -
屋根のないところに写真が展示されている光景には ちょっとビックリしますが。
Naoshima Standard2では 杉本さんの水平線写真、岩壁にも進出しちゃってるんです。
合計3枚。
ミルトア海とイオニア海とテアライの南太平洋の水平線だそうです。
よじのぼって間近に見ることもできますよ。 -
もう一度オーバル棟へ出かけてみます。
朝の光のもとで見ても
やっぱりどこか別世界ふう…。 -
ガラスの通路の向こうを船が横切ってゆきます。
額縁の中を船が行くみたいな感じで幻想的…。 -
ガラスの通路。
足の下には水がさらさら流れています。
安藤さんってほんとに光や水の使い方が巧みです…。 -
客室のお掃除が始まりました。
こんなワゴンのたぐいもなんだかお洒落。 -
今日は月曜であちこち休館なので
直島を離れる時間までの間
ただのんびりと海岸を歩きます。
昨日「文化大混浴」のジャグジーバスから眺めた
中国の奇岩を
改めて1コ1コ鑑賞したり。
蘇州あたりの庭園に置かれていると、
どこか人工的に矯められたように見える太湖石。
こんな海岸に置かれると とても自然に見えますね。 -
入り江の奥の小さな池のほとりに
ひっそりと石仏群。
古びて見えますが
Naoshima Standard2(2006年)の作品です。
直島八十八か所を模した仏さまを、
金属精錬の際に出るスラグという物質で作ったものだそうです。
小沢剛「スラグブッダ88 ―豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」 -
ベネッセハウス専用桟橋。
チャーター船で乗りつける人たちのためのもの。
さっすがリゾートホテル。あるんですね〜(笑)。
いったいどんな人たちがチャーターなんてするの?
と思ったら。
意外と普通の人たちがするみたいです。
飛行機とフェリーの連絡が悪いので
そのタイムロスを避けるために。
料金のお問い合わせは四国汽船までどうぞ。 -
別に急ぎの旅でもない身は
のんびりと連絡の悪いフェリーを待ちます。
埠頭の赤カボチャに見送られながら。
さよなら直島。また来ますね〜! -
香川アート旅はまだ続きます。
次に訪れたのは石の里・牟礼町。
昔から庵治石と呼ばれる石の産地だったここには、
今も石材店が軒をつらね、
石を打つカチカチという音が
小気味よく響いてきます。
降りたバス停の真ん前は
そんな町なかにある「与一公園」。
那須与一の与一です。
やたらに細長くて
ずらーっと何列にも木ばかりが植えられている
不思議なつくりの公園です。 -
でもって、
その中央の長い道の突き当たりには、
こんな石の彫刻作品がそびえています。 -
「与一は何をした」って
心そそられるタイトルですね〜。
帰ってから調べてみたら
空充秋という人の作品でした。
牟礼町にはこの他にも、
石の彫刻作品をたくさん見られる
石匠の里公園などがあるそうです。
う〜ん、この次にはきっとその公園へも行こう! -
で、今から行こうとしているのは
そこじゃなくてですね。
源平の合戦の史跡でもなくてですね。
その下に案内の出ている
「イサム・ノグチ庭園美術館」なのですよ。
週三日しか開館していなくて、予約制で、
予約時間もきっちり決められている美術館なので、
遅刻してはたいへ〜ん!
なのですけれど
その途中の道にやたら史跡の石碑があるので
ちょっぴりそちらにも気を取られてしまいます。 -
たとえばなんの変哲もないこんな岩が
大事に囲われていて、
これぞ与一の「祈り岩」。
那須与一が扇の的を射る前に、
この岩のところで祈ったんだそうです。
さらにここから海方向に少し行ったところには、
「駒立岩」というのもありました。
まさにそこで与一が馬を止めて
扇の的を射たのだそうです。
うぅううん…
事実かどうかのツッコミは置いておいて、
どちらも「岩」だというところに
何やら興味を引かれます。
ここが古くからの石の里だということと
岩をめぐる伝承がこうも大切に語られていることには
きっと関連があるのでしょうね…。
岩信仰みたいなのがあったとか。。 -
でも歴史紀行ではなくてアート紀行なのでした。
見えてきました。
ごく普通の住宅街に、異彩を放つ円形の石垣…。
世界的な石の彫刻家イサム・ノグチがこの地にアトリエを構えたとき、
真っ先に築いたのがあの石壁サークルだったそうです。
アーティストのかつての作業場であり、
今は庭園美術館です。 -
イサム・ノグチ庭園美術館入り口。
白い壁の前に配置された3つの作品が描き出す
絶妙なバランスにまず打たれます。
大きさも形も色も質感も並び位置も、
こうでなくてはいけない、これ以外では絶対いけないという精緻な黄金律にのっとっているかのよう。
あまりに目に快いので、
地面に落ちた影までが
芸術作品の一部のように見えてきます。 -
ここからは撮影できないエリアなので、ポストカードでご紹介します。
この赤黒の花崗岩の輪っかは「真夜中の太陽」。
かっこいいですよね〜題も作品も!
自分で撮影できたなら、
もう少し遠くから、建物内部の壁面や柱との
えもいわれぬ調和ぶりをお目にかけられたのに、
と思います。
古い酒蔵を改造したというこの展示館がとっても素敵で、
「作品は撮らないから建物だけ撮らせて!」
と言いたいぐらいだったのですが(笑)。 -
その酒蔵の高い天井に届かんばかりの巨大な作品「エナジー・ヴォイド」。
ずしーんと気持ちよく腑に落ちてくる存在感があります。 -
円形に囲われた屋外の空間もまた、
心を集中させるエナジーに満ちているように感じられます。
風や空と対話しながら石の声を聞いて、
作品を生み出していく場所。
そのために選ばれた形が円だったんですね。
遠くの山がえぐれているのがわかりますか?
あのあたり一帯から庵治石が切り出されているのです。
もちろんこの石壁サークルも庵治石で作られています。 -
こんな木洩れ日の道をはさんで…
-
イサム家があります。
江戸時代の豪商の家を移築・改造したもの。
日本家屋の美しさを引き立てる
石彫作品、紙の照明。
右上のほうにぶらさがっているのは、
インドネシアの楽器・ガムランです。
こんな風に住むことができるかしら、
と考えたら、溜め息がこぼれます。
あまりにもストイックで私にはとても無理!
テレビなどの現代家電は、使わないときには見えないところにしまわれていた、とか聞くと。
芸術家が心にかなう美で生活を統率するとこうなる、という
とても厳格な例を見せていただいた気がします。 -
家の裏手の公園には
イサム・ノグチの遊具がありました。
子どもが好きだったのか、
本人が童心に帰れる人だったのか、
彼には遊具作品がけっこうありますよね。
デザイナーでもあったもうひとつの顔が現れた色と形です。 -
彼はこの地を「贈り物」と呼んで愛したそうです。
そんな彼から地元の子供たちへの贈り物を見て、
なんだかほのぼのしながら。
瀬戸内アートの旅は、ここでおしまい。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- びょんネコさん 2007/04/24 23:30:15
- まっていました
- 今回のアート紀行もう完結ですか。早く終わってしまうので
ちょっと残念。
私は海の光景が好きなので、写真とはいえ
ずいぶん楽しめました。
huwaさんらしく、お散歩のこもれ日のような
写真とかのっているところとか、なんだかよいですね。
安藤さんの建築って結局どうなっているのか
わかんないので、やっぱりいかないといけなそうですね。
オーバルとか結局どういう構造になって鋳るんですかね(笑)
ところで、ちなみに
私はイサム・ノグチのことは全く知らなかったのですが
ついでにウエブで調べてみました。
なんでも、北海道で晩年のマスタープランが
実現されたスペースがあるとのこと。
公園自体が彫刻。。北海道ならではですね。
行ってみたくなりました。
http://www.sapporo-park.or.jp/moere/
モエレ沼公園というそうです。
ではまた、旅行記楽しみにしてますね。
私の方は登録したものの、なかなか
旅行にはでかけられなくって。。
(出張以外は。。。)
天気のよい日が続きますし、
huwaさんみたいなお散歩にでかけたい
この頃です。(苦笑)
- huwaさん からの返信 2007/04/26 23:53:53
- お待たせしてごめんなさい^^
- え〜っ? アート紀行、早く終わりすぎましたか?
ほんとは高松駅周辺のかっこいいビル群とかも ばしばし撮りまくってきたんですけど
割愛したんですよ〜^^厳選バージョンでお届けしたほうがいいと思って…
(でも厳選しきれていないと思うんですけど)(笑)。。
木洩れ日の写真 お気に召していただけたみたいですね?
なんだかイサム・ノグチのオーラが あのあたり一帯に まだ強く残っているような感じだったんですよ。。
あの木洩れ日の道なんかも…きっと木陰の濃さやカーブの曲がり具合なんかが 彼の好みにかなう道だったんだろうなっていう気がして…それで撮りました。^^
モエレ沼公園は もちろんぜひ一度行ってみたいところです!
北海道にはまだ一度も足を踏み入れたことがありませんし…。
ベネッセハウスのオーバル棟が気になりますか?
ではやはりぜひ一度 行ってみてくださいませ。
直島は 007シリーズの(映画化されていない小説の)舞台になっているんですけど
秘密の別荘みたいな 専用モノレールでのぼってゆくオーバル棟と
周囲から孤立した チャーター船で乗りつける専用桟橋は
たしかに英国諜報部員が(美女といっしょに)そこから降りてきたら サマになるな〜っていう気がする場所でした(笑)。
ではではまた^^よいGWをね♪
huwaより。
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