on the road!!! ～ネパール編～

2007/08/29 - 2007/09/15

ネパールはブッタ生誕の地。。。
とりあえずルンビニまで行ってみよう。。。

エリア ネパール

ネパールの首都カトマンズに来て１週間が経つが、毎日の雨…
９月には雨期は終わっていると言っていたが、雨男の到来を待ってたかのように、毎日の雨…
一日中降ることはないが、午前中雨、午後から雨、夜中に雨など、一日のうちどこかで雨に当たる。。。

カトマンズはバックパッカーという言葉の前の、ピッピー時代からの旅行者の聖地みたいなもので、確かに居心地のよい場所になっている。。。
宿も安く、飯代も安い。。。
それをいいことに、かなりの旅行者はここでなにもせず、居続けているみたいだ。。。
とりあえず、日本人にとって嬉しいのが、日本食の店が多く、その多くが日本と同じような味を提供してて、美味しいということだ。。。
とんかつ定食・カレーライス・餃子定食・丼ものなど…

俺も毎日のように日本食を堪能してしまっている。。。

でもここカトマンズの最大の仕事はこれから訪れる、インドとパキスタンのビザの取得だった。。。
パキスタンは日本大使館からレターという面倒な紙をもらわなくてはならず、インドビザは１週間の時間がかかるという、どちらもやっかいなビザだ。。。

無事ビザの取得もできたので、そろそろ次の場所に移動しようかと思ってきた。。。

中国からネパールに入ってくると、すべてが変わっていた。。。
人種も変われば顔も変わる。。。
とりわけ変化したのが「におい」だった。。。
町を歩いていると、色々なにおいがしてくるが、なんか懐かしく感じた…
それは５年前に行ったインドのにおいと似ていた。。。
においという記憶の中で、少しづつインドに近づいている実感ができた。。。

カトマンズより西に２００ｋｍ行ったところにある、ネパールの保養地みたいな存在なのが、ポカラ！！！
気候が良く、湖がありヒマラヤが眺められるという絶景地。。。
ただし乾期のときは。。。
雨期の今は、ここでも雨が俺を悩ます・・・
湖は泥池のような色をしてて、山なんて雲が邪魔して見れん・・・

でも２日目の朝、ほんの少しだけ見えた！！！
ツイてたねぇー

それでも子供の笑顔が少し沈んだ気持ちを癒してくれた。。。

居心地はよい土地だったので、もう少し長居してもいいかと思ったけど、時間もないし物価もちょっと高かったので、次の土地に行くことにした。。。

ルンビニはブッタの生誕地。。。
そこに行ってみたくて、ポカラよりバスに乗り一路南西へ。。。
ルンビニまで20ｋｍの場所でバスを乗り換える。。。
しかしバスが一向に発車しない？？？
ここはインドの国境近く。。。
このいい加減さがとうとうインドに近づいてきたと教えてくれたような感じがした。。。
1時間待っても発車しない？？？
運転手がやって来て、ストライキで橋が封鎖されててルンビニには行けないと、聴きたくない言葉を聴いてしまった・・・

運転手曰く、橋まで行くのでそこから歩いて橋を渡り、違うバスに乗り換えたら行けるらしい。。。
たまたま乗り合わせた日本人2人ドイツ人2人中国人2人オーストラリア人1人で行くことになった。。。

ストライキで橋封鎖？？？と意味はわからなかったが、とりあえず前に進んだ。。。
なぜこんな日にと運の悪さを恨みながら・・・

行くと本当に橋が封鎖されてて、すぐにバスがつかまると思っていたら、重たい荷物を抱えながら4ｋｍほど歩かされた。。。
やっとバスを見つけるが、前のバスが棒を持った現地人に襲撃されていた・・・
これにはマジでびびった。。。けが人はなかったようだったが、バスは発車できなく、そこからまた2ｋｍほど歩く・・・

バスで1時間程度だったルンビニが、とても遠くここまでで3時間ぐらいかかった・・・
自分の運の悪さを恨み、かなりテンションが下がっている。。。

やっとのことでトラクターをヒッチしてその荷台に乗ることができた。。。
そのころには日も沈み闇の中を時速15ｋｍぐらいでのんびり進む。。。
疲れきり誰もが無口になっていたが、目を上に向けると満天の星空が見えた。。。天の川もしっかり見え、こんな満天の星空は久しぶりに見た。。。
目を下に降ろすと、道の両サイドの木がクリスマスツリーのように輝いてる。。。
それは無数の蛍の光だった。。。
今までに見たこともない蛍のクリスマスツリーだ。。。
上を見上げれは満天の星空、下を見れば無数の蛍の光。。。
この感動はたぶんどんな文豪でも言葉にすることはできないだろう。。。

旅にはトラブルが付き物、トラブルも楽しむことを星空と蛍が思い出させれくれたようだった。。。

翌日、橋の封鎖の原因がわかった。。。
バスが男性をはねて死亡させたらしい。。。
その男性は家族で唯一の稼ぎ頭で、家族は日本円にして100万円を要求したらしいが、バス会社は20万円しか出さず、住民が怒って橋を封鎖したり、バスを襲撃してたようだ。。。

俺もこの国でバスにはねられたら、20万しかもらえないのだろうか？？？

翌日はまだ封鎖されたままだったので、また6ｋｍほど歩かされることになった・・・
男性もかなりの被害者だが、健全な旅行者の俺もかなりの被害者だろう。。。

ルンビニの印象は星と蛍と疲れ・・・
ブッタの生誕地なのに・・・