on the rord!!! ～パキスタン編～

2007/09/19 - 2007/10/14

いろいろな顔を持つパキスタン。。。
今回は北部の自然と民族を求めて旅しよう！！！

エリア パキスタン

パキスタンの北部にフンザという場所があります。。。
そこは旅行者の間ではかなり有名な場所で、１０人が１０人そこの場所を褒め称えます。。。
みんながみんな絶賛する場所とはどんなところなのか？？？
自分の目で見てやれ！！！っと思ってから、５年の月日が経っってしまったが、やっと今回フンザを訪れることができた。。。

フンザはパキスタンにありながら、イスラム教はそれほど強くなく、昔ながらの独自の文化を残しつつ生活し、景色は7000ｍ級の山々が連なり、壮大で見るものを圧倒し、氷河も見れるというおまけまで付いている。。。

人もとてもフレンドリーでやさしく、古き良き田舎の村という趣が、長旅の疲れを癒してくれる。。。
確かにみんながこの地を「桃源郷」と称するのは分かる感じがした。。。
俺もここでパワーをもらって、残りの旅を楽しみたい。。。

居心地のよかったフンザを後に、2泊3日の移動を経て、カラーシュバレーという土地にやってきた。。。
カラーシュバレーは3つの谷からできているところで、カラーシュ族が民族衣装を着て暮らしている。。。
その民族衣装がとりあえずかわいい！！！
女性たちも民族衣装を着てるということで3割り増しぐらいではあるが、全員といっていいほどの美人揃いだった。。。
別名「美人谷」と勝手に命名していたぐらいだ。。。
ただ年頃の人たちはあんまり写真を撮らせてくれないので、子供の写真が多くなるが・・・
でも子どもも写真慣れしてない子は、カメラを向けると直立不動になり、大きく息を吸って止めちゃっ・・・
撮り終わってありがとうというと、はぁーっと息を吐いていた。。。
かわいらしいね。。。

カラーシュバレーはまだまだ観光化されてなく、移動にもヒッチが必要だった。。。
トラックをヒッチした時は、荷台に丸太が山盛りでその上に乗るので、お尻は痛いし不安定で落とされそうになるし、けっこう命がけのヒッチだったりした。。。
でも村の人たちはやさしく、突然の家に訪問しても快く受け入れてくれて、食べ物を頂いたりもした。。。

カラーシュ族は歌と踊りをこよなく愛し、文字を持たずに言い伝えや歌で伝統を守ってきたが、パキスタンはイスラム教なので、今ではムスリムが徐々に入ってきている。。。
俺は個人的にはイスラムは嫌いではないが、この地でモスクを見たりアザーンが聞こえてきた時には、少し複雑な思いになった・・・
10年後どうなってるかわからないが、なんとかこのままの状態を保ってほしいと思うのは旅行者の身勝手だろうか？？？

楽園とも言うべきフンザとカラーシュバレーを後ろ髪引かれな
がらも、出ることになり近くの町チトラールからペシャワール
行きのミニバス（ハイエース）に乗ることにした。。。
チトラールからペシャワールにはミニバスで１２時間もかかる
。。。
前日にチトラール入りして、バスターミナルに行くと朝６時か
らバスが出てると言われ、チケットは当日買うことにして、宿
に戻った。。。
夜に宿の部屋にミニバスの運転手が来て、５時に出るバスがあ
るから
乗るか？？？と言われる。。。
１２時間もかかるので、少しでも早く出るのはこちらとしても
、うれしい申し出だったので、快諾して５時のバスでペシャワ
ールに向かった。。。

予定通り夕方の５時にペシャワールに到着し、宿にチェックイ
ンして町をうろついて宿に帰ると、１人の日本人が青い顔して
座っていた。。。
その日本人とはカラーシュバレーで同じ宿だったので顔は知っ
ていた。。。
どうした？？？と聞くと、彼は今朝の６時のバスでチトラール
からペシャワールに来たそうだが、そのミニバスの運転手が乱
暴で、検問を３ヶ所無視して突っ切ったらしく、４ヶ所目の検
問も静止命令を振り切ると、一番後方に乗っていた日本人の彼
の頭の上に銃声と共にガラスが降りかかってきたそうだ・・・
検問の警察は数発発砲したらしい・・・
運良くけが人はなかったようだが、彼はそれからペシャワール
まで足の震えが止まらなかったようだ・・・

でもそのバスも検問警察ともめてでもそのまままた走り出した
そうな？？？
うちの宿に５時発のバスが来なければ、俺もそのバスに乗って
ると思うと・・・

ペシャワールは少し危険な感じのする町だったが、今はパキス
タンで選挙があり、何かあるかもしれないと旅行者の間でもあ
まり行かないほうがと言う噂も流れていた。。。
俺は新市街に泊まっていたが、同じ時期に旧市街ではCD屋が爆
発させられたりしてた・・・
ひったくりにあった日本人もいて、やっぱりちょっと危険だっ
た。。。

でもペシャワールに行ったのは、旅行者の間で有名になってる
ババジィーツアーに行くためだった。。。
ババジィー（65歳のじいちゃん）が主催してるツアーで、ペシ
ャワールはアフガニスタン国境に近いので、難民が数万人いて
たので難民キャンプツアーがあったが、今は難民が帰ってしま
ったらしく、アフガンバザールを少し見ただけだった。。。
トライバルエリアがあり、そこの見学もした。。。
トライバルエリアとはパキスタンにありながらパキスタンの法
律が通用せず、治外法権的になってるエリアだった。。。
そこでは警察も入れず、法律より部族の掟を重んじる部族集団
だった。。。
タリバンの悪の温床とも言われている。。。
そこではドラッグが蔓延していて、老いも若きも昼間から危な
い目をしていた・・・
見に行くとヘロインを吸っていたみたいで、お前も１つどうだ
とお誘いをいただいたが、実はまだ俺はドラック処女なので、
いきなりヘロインは・・・と丁重にお断りして、写真だけ取ら
せてもらった。。。
トライバルエリアではスパイ大作戦さながらのペン型のピスト
ルも売っていた。。。重量感はあるが大きさはペンと同じぐら
いで、お願いすると撃って見せてくれた。。。
値段を聞くと４００と言うので、４００ドルかと思ったら４０
０ルピーだそうな・・・
４００ルピーとは日本円に直すと８００円に過ぎない・・・
どうする？？？買うか？？？と言われ、これにはかなり心が動
いたが、日本に持って帰ると、確実に銃刀法違反になり、帰り
の空港で見つかると、異国の刑務所で過ごすという最悪のシナ
リオが思い浮かび、心残しながらも辞退した・・・
殺人依頼は１人２万円らしい・・・
でもなかなかいけない場所に少しの時間だったが行けたことは
おもしろい経験ができた。。。

その後はトライバルエリアを出て、銃工場に行き手作り銃の工
程をみた。。。
ショットガンが１００ドルでピストルが５０ドルで売ってるそ
うな。。。
もちろん買いたいといえば売ってくれるが、そこでは１発２０
０円でショットガンを撃たせてくれるので、１発だけ撃ってそ
れで満足して後にした。。。

最後はパキスタンのバスやトラックはデコレーションが派手で
、その工場にも見学に行ったが、前の２つがすごすぎて、ふー
んって感じで終わってしまった。。。

ペシャワール危険だったので、長居は無用とインドに向けて旅
立つことにした。。。
次回からはゴーゴーインドと言うことで！！！