2012/01/21 - 2012/01/21
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まみさん
この週末に天気が良ければぜひ続けたかった、初めての一眼レフEOS Kiss X5の屋外での撮影試運転。
でも、週末の天気予報が曇り時々雨といわれたら、まだ買ったばかりで、その大きさも重さも手になじんでいない一眼レフを、うかつに雨空の下にさらすわけにはいきません。
というわけで、この週末は一眼レフ修行はお休みです。
と思ったのですが@
屋外の撮影散策はあきらめた方がよさそうだと思ったとき、この時期に屋内で開催される、ぜひ見に行きたいフェスティバルがあるのを思い出しました。
去年2011年にフォートラベル旅行記のおかげでその存在を初めて知って、作品を見て撮影するだけで4時間も楽しんでしまった、東京国際キルトフェスティバルです。
見て撮影するだけっていうのは、私は裁縫を最低限しかやらない人だから。
なので、キルトを、作り手の視点では見ることができませんが、絵を見るように楽しんできました。
でも、生活の中から生まれたキルトは、もうとっくに芸術作品と言えるでしょう。
そして今年2012年の東京国際キルトフェスティバルも、入場料2,000円かかっても惜しくない、フェスティバルにふさわしい、すばらしい作品ぞろいで、同じく4時間たっぷり楽しんでしまいました。
撮影はコンデジのPowerShotでも良いと思ったのですが、これも一眼レフを手になじませるチャンスになると思い、EOS Kiss X5で撮りまくってしまいました。
あたかもカタログを作るような勢いで@
でも、一眼レフを使って記録写真のような撮り方をしたけれど、ライブビュー撮影でのアスペクト比の設定や、AFのピント合わせの枠の選び方など、新たに覚えたり慣れたりできた操作はありました。
私は一眼レフであっても、やはり大半の写真をスナップ写真感覚で撮影することになりそうなので、すばやく操作ができるようになることも必要です。
というわけで、初めて行った去年の旅行記は7部作でしたが、今年は5部作にまとめました。
それにしても、同じ4時間でも、一眼レフは、やっぱりコンデジより疲れたな〜。
東京ドームのキルトフェスティバル公式サイト
http://www.tokyo-dome.co.jp/quilt/
<2012年度の東京国際キルトフェスティバルの旅行記のシリーズ構成>
□(1)新作キルトの競演&日本キルト大賞&ジュニア部門&キルト作家のおもてなし空間
□(2)キルトでできた楽しい特集企画「不思議の国のアリス」の世界
□(3)額絵キルトはアスペクト比を合わせてカタログのように撮りまくり@
■(4)一枚の絵よりも見事な創作キルト部門(前)
□(5)一枚の絵よりも見事な創作キルト部門(後)&なごみの和のキルト
5部作の4番目は、今年は念入りに見ることができた創作キルト部門です。
たくさん撮ったので、前後編の2つに分けました。
創作キルトは大きな作品が多くて、見応えがあります。
会場で、生で見る楽しさが大きい代わりに、写真にはその大きさの迫力は写し取れないのが残念です。
絵も、近くで見ると、生でこそ見ることかできる筆致も味わい深いですが、キルトの場合は、縫い目(ステッチ)や、どこまでがベースの布地でどこからどこまでがステッチや刺繍か、とか、キルティングらしいふくらみを間近で見るのは、絵を見る以上に楽しいかもしれません。
創作キルトは、長細い作品が多く、カメラのファインダーの中に全体をきれいに収めるのは難しいので、大胆にカットして、本来は縦長の作品なのに横長に撮ったり、その逆もやりました。
<初めて行った2011年度の東京国際キルトフェスティバルの旅行記>
2011年1月29日
「東京国際キルトフェスティバル2011(1)グループ部門───凝ったデザインや心の原風景を呼び覚ますデザインに魅了される」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542067
「東京国際キルトフェスティバル2011(2)日本画を見ているような和のキルト部門と、キルト作家たちのキルトガーデン」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542068
「東京国際キルトフェスティバル2011(3)延々と飽きなかった「花」のパートナーシップキルトと過去の日本キルト大賞の作品」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542069
「東京国際キルトフェスティバル2011(4)キルト作家たちによる新作の競演(前編)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542070
「東京国際キルトフェスティバル2011(5)キルト作家たちによる新作の競演(後編)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542071
「東京国際キルトフェスティバル2011(6)まさしく絵になった額絵キルト部門と、愛らしいジュニア部門の作品」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542073
「東京国際キルトフェスティバル2011(7)一枚の絵を見ているようだった創作キルト部門(完)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10542074
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創作キルト部門へ
ここは、去年は途中は駆け足になってしまったのですが、今回はしっかり見学できました。 -
「ひまわり・畑」by 菅野成子さん
いろんな表情のひまわりがたくさん!
私たちを元気にしてくれるひまわり。
「花が終わると食用油に石鹸にと、まさにエコに役立っています。震災にあわれた方々にもひまわりを届けられたなぁーと思います。」(作家のメッセージより) -
「ひまわり・畑」(部分)
ひまわりに群がる働き蜂さんに注目。 -
「私の卵を食べちゃったのはだれ?III」by 栗原淑子さん
タイトルからするとバージョン3ということでしょう。
去年や一昨年も同じテーマで制作したものが出展されていたかもしれません。
「作る私にとっても、見て下さる方々にとっても、少しでも明るく楽しい気持ちになるキルトを。」(作家のメッセージより) -
「私の卵を食べちゃったのはだれ?III」(部分)
一緒にエサをつつきあっているような可愛いヒヨコさんと、ニワトリさん親子が散歩するのどかな風景を中心に。 -
「夏祭り」by 林 廣水さん
はじめブラックホールのある銀河かと思ったのですが@
夜空に上がった花火で、夜空もパーッと明るくなっているところを捉えたものでしょう。なるほど、見事です! -
「ジャングルの静寂」by 池田由美子さん
吸い込まれそうな渦巻き。
うっそうとしたジャングルの木に巣を張り、じっと獲物を待つ蜘蛛の忍耐強さを見ならおうと思って制作されたそうです。 -
「明日へ向かって」by 小倉紀子さん
どこかファンタジックで美しい満月の夜です。と思いきや。 -
「明日へ向かって」(部分)
よく見ると、ウサギさんがぎっしりのお月さま!
なかなかショッキングで楽しい気分にさせてくれます@
どうしてこういうデザインを思い付いたのか、そしてタイトルとの関係は、作家のメッセージに答えがありました。
「昔から、月には兎が住んでいると言われてきました。満月を見ていて、ふと、お月様は兎でもう満杯になっているのではないかと思いました。兎さん、明日へ向かって飛び出してみませんか。」 -
「時をへだて」by 河合君江さん
畳に印刷されていたハスの花がモチーフです。渋さはそこからきているのでしょう。
亡くなった作家のお父様の納棺の時に用意されていた畳がそうだったそうです。
キルトの制作は数ヶ月後なので、お父様を偲びながら、むしろ楽しく制作できたそうです。
タイトルの意味もそこにあるんですね。 -
「Whispering」by Eun-Ryoung, Choi(韓国)
「静かで穏やかな湖を背景に聞こえてくる心地よい鳥のさえずり」を対比させることで、「動きの中にある静けさ、静けさの中にある動きをあらわそうとしました。」(作家のメッセージより)
さりげない風景を図柄にしたものでありながら、どこか哲学的!? -
「Whispering」(部分)
小鳥さんたちのさえずりが聞こえてきそうです。 -
「Whispering」(部分)
デート中@ -
「富山の春 II」by 坂上政子さん
一目でぱっと目を奪われる作品でした。
着物の古布を使ってミシン昼とで、富山城のさくらの開花を表現したそうです。 -
「富山の春 II」(部分)
水に映る姿も鮮やかに。 -
「富山の春 II」(部分)
桜は、別の布を切り取って縫い込んでいるようです。 -
「8月の夢の中」by 藤井知香さん
この作品は縦長でしたが、その一部です。
ベースの生地を染めて、その上にアップリケで仕上げたそうです。
ユニークな水の生き物。
左にはドジョウさんで、右はカエルさんかな? -
「おひさま」by 佐々木瑞子さん
赤い風車にも見えましたが、おひさまです。
「毎年冬になると、夏のうだるような暑さ、熱帯夜で寝られない夜などの事はすっかり忘れてしまいます。おひさまの暖かさ暑さが恋しくなります。」(作家のメッセージより)
そのため、おひさまをキルトにしてみたそうですが、となると、制作を始めたのは、少なくとも秋以降かな。 -
「モン・サン・ミッシェル」by 中原きよ子さん
楽しかった旅行思い出をキルトという形に寄せる方は多いです。
3年前のモン・サン・ミッシェルの聖堂で見たステンドグラスがモチーフだそうです。
ステンドグラス窓の手前に明かりを配置しているところが、画面に変化が出ていいなぁと思います。 -
「組成 VI」by 酒井尚子さん
これは一部カットてし写していますのであしからず。
抽象的な模様がモチーフなので、こういう撮り方でも非対称でよろしいかと……!? -
「アオザイに魅せられて」by 吉水明子さん
私も魅せられました、この作品に@
ベトナムのホーチミン市内をアオザイ姿で歩く女の子たちがモチーフです。 -
「アオザイに魅せられて」(部分)
色とりどりのアオザイは……。 -
「アオザイに魅せられて」(部分)
模様も様々で。 -
「アオザイに魅せられて」(部分)
女の子は手縫いの刺繍@
なのでみんな少しずつ表情が違っています。 -
「アオザイに魅せられて」(部分)
前向いたり後ろ向いたり@ -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」by 横山愛子さん
優秀賞
安野光雅さんの絵本の世界が、作家の求めていた憧れのふるさとにぴったりで、それを心に描きながら制作したそうです。
全体的にセピア色で、ノスタルジック@ -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」(部分)
道ばたでおしゃべりしている女性たちや、囲いの中の牛や、干し草を小屋に運ぶ女性の姿や。 -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」(部分)
水車小屋へ馬車から荷物を運ぶ姿や。 -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」(部分)
線路の向こうの畑の脇道では荷車が走り。教会もあって。 -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」(部分)
一車両ぽっちの機関車が走ったり、羊のいる牧場があったり。 -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」(部分)
忙しい農作業の1日は、やることが次から次へと尽きず。 -
「心のふるさと(いつか憧れの地へ)」(部分)
子牛を引っ張る男の子@ -
「森の住人」by 多賀千賀子さん
ユニークで可愛らしい家には誰が住んでいるのかしら。 -
「ナイヤガラの滝」by 渡邊さなえさん
作家の試行錯誤の成果。
滝の迫力がよく出ていると思います。 -
「ナイヤガラの滝」(部分)
滝の迫力を間近で見る船。 -
「幻花」by 藤川香美さん
どーんと全体が花の形@ -
「ケセラセラ」by 野畠玲子さん
なんとかなるさ、上を向いていこう───大震災と原発の放射能事故におびえていたときに射した一条の光となった、あの名曲を思い出して。 -
「美味しいバルセロナ」by 福島文代さん
美しい、でなく、美味しい……!?
うん、確かに@
ああ、本場のパエリャは美味しかった……! -
「美味しいバルセロナ」(部分)
よだれを垂らす、グエル公園のとかげさん@ -
「流れる(影)」by 大場智子さん
「夜空を不思議に影がゆっくりと光を撒き散らしながら過ぎていくイメージ」だそうです。
イメージなので、全体のまとめ方に苦労したというのも分かる気がします。 -
「夕暮れの桜島」by 二見朱実さん
今も煙をはき続ける桜島に正面から夕日がぶつかった姿だそうです。
木立の間から覗いているというのも、構図的に私好みです@ -
「Funny “Vege” Factory」by 宮原秀子さん
クロバー賞
元気いっぱい楽しい野菜たちが大はしゃぎ@ -
「Funny “Vege” Factory」(部分)
お豆さんとチャイニーズ・キャベッジ(白菜)とポ・テ・トッ! -
「Funny “Vege” Factory」(部分)
おしゃまなナスさん、元気なトメートに、ポ・テ・トッ! -
「月夜の物語」by 石塚里津子さん
月夜の晩にざわめくものは……? -
「Hound’s Tooth」by 吉田波知子さん
チェック模様のことを英語で犬の歯というそうです。日本語では千鳥格子。
この面白さをテーマにしたそうです。 -
「Hound’s Tooth」(部分)
古布や着物から、いろんなピヨピヨがたくさん生まれた! -
「Hound’s Tooth」(部分)
犬張り子の絵柄の日本手ぬぐいを活かして、作家の家の犬をモチーフとしてちりばめたそうです。 -
「Hound’s Tooth」(部分)
みんな明るく笑おうぞ!
創作キルトの写真はまだ続きます。
「一眼レフを持って、東京国際キルトフェスティバル2012へ(5)一枚の絵よりも見事な創作キルト部門(後)&なごみの和のキルト」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10640639
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