2006/10/26 - 2006/10/26
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まみさん
2006/10/26(木)第19日目:ブラショフ
中央公園近くの墓地散策、11月1日通りのルーマニア正教会、MADOでティータイム、中央広場、黒の教会、ケーブルカーでトゥンパ山に登り展望台へ、スケイ門とスケイ地区散策、スケイ地区の聖ニコラエ教会と墓地散策、統一広場から中央広場まで写真撮影散策
旅行に行く前に「地球の歩き方」を読んでいたときは、他の国に比べると見どころは少なそうだと思っていたルーマニア。
その中ではまだ、博物館や教会などの見どころの多いブラショフですが、それでもこんなものか、と思った覚えがあります。
しかし、初めてのルーマニア、そして何よりも、初めてのデジカメ持参の旅行ということで、私の観光スタイルも変わった気がします。
写真を撮る楽しさから、博物館にも教会にも入らない町歩きが楽しくなりました。
町そのものに魅力がある観光地の良さが改めて分かるようになりました。
ブラショフでは、博物館や教会など中に入れる観光ハイライトと、町歩きができるところがバランスよく楽しめた気がします。
それに対して、明日からのブカレストは、おそらく町歩きでカメラを構えたくなる機会は減るかもしれません。初めてゆえの物珍しさを除けば。
ブラショフ2日目の今日は、町歩きや教会など、いい具合に町並みの写真がたまりました。
ここでは主に、スファトゥルイ(中央)広場付近を中心に、夜景を含め、ブラショフをぶらぶらしたときの写真を集めてみました。
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緑と黄と赤の三色そろった紅葉の木
1本の木でもこんな風にきれいに三色そろうなんてことがあるんですねっ!
と思ったら、日本でも11月に紅葉を求めて近所の裏の神社を訪ねたら、農家のお宅の庭先で三色に染まった木を見つけました。
意外にあるらしいですね。
背景のバロックチックな建物は、現在、裁判所として使われているようです。 -
テレジアン・イエローの郵便局とバラのある花壇
ルーマニアもハプスブルグ家の影響を受けていますから、あちこちでマリア・テレジアが好きだというテレジアン・イエローの建物がブラショフにあってもおかしくはないでしょう。
と思ったけれど、別にマリア・テレジアの好きな色だからってこの色にしたわけでなく、ただの流行かもね。
建物をそのまま撮るのでは芸がないと思ったので、中央公園の隅の花壇と一緒に撮ってみました。
建物にはルーマニア郵便のマークがあるので、郵便局だとすぐに分かりました。
なかなか可愛いマークです@ -
郵便局の前の木製の十字架
これもトロイツァ(troita=十字架=ルーマニア版道祖神)でしょう。
「Eroilor Nostri Dec. 1989」と書かれてあります。
1989年革命を偲ぶ碑でしょうか。
場所は中央公園に近くです。
ブラショフの旧市街に行くには、中央公園の前を走っているエロイロール大通りを渡り、レプブリチ通りに入らなくてはなりません。
エロイロール大通りは車の量が半端でなく、切れることがありません。
そんな通りに、横断歩道があるだけで、歩行者用の信号はありません。
しかし、この横断歩道に歩行者が立つと、車は必ず止まります。
なので道路を渡るのに苦労せずにすみました。
ルーマニアの車って、なんて歩行者に優しく、マナーがいいのだろうと感激しました。
……ブカレストに行って、それは全く私の思い違いであったことを知ることになるのですが……。
それによく考えたら、車のマナーが良かったら、あんなにもたくさん歩道に駐車しているものでしょうか。
明らかに駐車場が足らないせいだと思うのですが、あまりにたくさん車が駐車しているので、歩道をほとんど歩けない始末でした。
これはブラショフもブカレストも同様でした。 -
11月15日大通りの年季の入った家
ステンドグラスもあり、オレンジ屋根にとんがり帽子の屋根もあり、出窓もステキです。丸窓など、どこかアールヌーヴォーチックです。
しかし、建物はかなり古ぼけていて、壁のペイントもところどころ剥げていて、あまり手入れがなされている様子はありませんでした。もったいない。
この写真は11月15日大通り43番にあるC.F.R.(ルーマニア国鉄)のオフィスへ、明日のブラショフ行きのインターシティの切符を買いに行った帰り道に撮りました。
行きにも目をつけていました。
でも行きは、思ったより遠いオフィスに辟易し、タクシーで行けば良かったと後悔している最中だったので、写真を撮る気にはなれませんでした。
帰り道、ルーマニア正教会を見学して機嫌が良くなったので、撮影意欲が湧きました。
現金な私@
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第19日目ブラショフ2日目(2):11月15日大通りのルーマニア正教会」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10142439/ -
スファトゥルイ(中央)広場、旧市庁舎を中心に。
ブラショフのシンボル的な建物だけあって、確かにとても絵になる建物です。
昨日は夕方にこの広場にやってきましたが、ひとけがなくひっそりしていました。
今はさすが昼間なので、観光客でにぎわっています。
「ブラショフ旧市街
通商の要所として栄えたドイツ植民地の町。中世型城壁の要所に残された塔、見張り場は15〜16世紀にかけて整備された。旧市街広場は三角形をしている。広場側の黒教会(1384)はスロヴァキアのコシツェの聖アルジュベタ大聖堂やクルージュ・ナポカの聖ミハエル大聖堂と装飾が類似しており、両教会で働いた職人がいたと推測される。」
(「世界の建築・街並みガイド5」(エクスナレッジ社)より) -
スファトゥルイ(中央)広場と、広場を見下ろす白い塔
-
黒の教会、正面から
黒こげ、黒こげ、と言われている黒の教会ですが、こうして眺めると、そんなに黒いかなぁと首を傾げます。
中世から残る古い建物なら、このくらい黒っぽい建物はいくらでもあった気がするけれど。たとえばチェコに。
でもあれは車の排気ガスのせいだという説も……。
塔にある時計がカラフルですてきです。
入場料は4レウでした。
(2006年10月現在、1レウ=約40円)
内部にはたくさんの古い絨毯が飾られていました。いかにも展示しているというかんじで、いまひとつ教会らしくなかったです。
でも、たぶんこの教会のハイライトなので、ゆっくり眺めました。
といっても、だいぶ古くて色があせたものばかりでした。私としては、オリジナルや古いことの稀少価値より、もう少し色鮮やかな方が楽しめるかな。見る目がないということですね。
それより、ゴシックの主祭壇や鉄細工や彫刻や木の板絵などの方が興味深かったです。ゴシックなフレスコ画もすてきでした。
「広場南側には、ブラショフのもう1つのランドマーク、黒の教会が立つ。ウィーンとイスタンブール間では最大のゴシック教会である。現在もドイツ・ルター派教会として使われている。1383〜1477年にかけて建てられた教会は、16世紀末にトルコ軍の攻撃を受ける。彼らが教会の中に火を放つと、屋根は落ち、煙が建物全体を包んだ。この時に壁が煤けて黒くなったことから、黒の教会の名がついた。
1839年にベルリンで作られたパイプオルガンが残っている。四千本のパイプを有するオルガンは、シビウの福音教会のそれに次ぐ大きさ。名匠ブッシュホルツが制作したオルガンで、オリジナルの状態で今に残るのは、世界でもこれ一台きり。その音色の良さもあって、ここでは1891年以来毎週3回、オルガン・リサイタルが開かれている。ブラショフを訪れる際には、ぜひ聞き逃さないで欲しい。」
(「旅名人ブックス ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う」(日経BP社)より)
黒の教会の入場チケット代には、このコンサートの入場料も入っています。
でもでも、チケット売り場の人に聞いてみたら、残念ながら、夏季だけなんですって!
聞き逃したくなかったけど、やってないのでは、仕方がありません。
「黒の教会の内部には15〜18世紀のタペストリーや、ペルシャ絨毯が壁に飾られている。また4000本ものパイプを使用したルーマニア最大のパイプオルガンがあり、日曜をのぞく毎日、夕方の6時から30分間、このパイプオルガンの演奏によるミニコンサートが開かれる。荘厳な音色が教会中に響き、神聖な雰囲気に満たされる。」
(「東欧の郷愁」菊間潤一・監修(新潮社)より) -
スファトゥルイ(中央)広場の旧市庁舎
しま模様のアラブチックな建物も気に入ったので背景に入れました。
何か由緒がある建物かもしれませんが、残念ながら情報がありません。
「1689年4月21日、歴史上最大の火災が発生し、市の大半に拡大した。(ハプスブルグ家の)皇帝軍の兵士が放火したとの説もあるが、実際には強風によって煽られたらしい。死者2〜300人。300年もの歴史を持つ聖マリア教会は外壁が焼け焦げ、以来「黒の教会」と呼ばれるようになった。ブラショフがこの大火から復興するには100年近くもの歳月を要した。」
(「バルカンを知るための65章」柴 亘弘・編著(明石書店)より) -
旧市庁舎の上部と時計盤
これは紋章でしょうか。王冠から水がじゃーっと流れているように見えます。
この中には歴史博物館があります。
「地球の歩き方」によると「旧石器時代からローマ、中世の発掘品をはじめとして、工芸品、歴史資料などを展示している。トランシルヴァニアのたどってきた歴史がわかる貴重なコレクションだ」だそうです。
イラストが満載で楽しいヨーロッパ・イラスト紀行シリーズ、ひらいたかこ+磯田和一著の「ヴァンパイアラプソディー」(東京創元社)では、旧市庁舎のすてきなスケッチがあるのですが、そこのコメントは、
「ブラショフ滞在中、この市庁舎辺りにあるだろう歴史博物館を探したのだが、結局見つけられずに断念したのだったが、帰国後、この旧市庁舎こそが歴史博物館だったと判明、がっかりしたものだ」
でした。
これがかえって印象に残り、私はぜひ見学しようじゃないだろうか、と思ってやって来たものですが……閉館時間が18時と意外に遅い分かってトゥンパ山に先に行ってしまったため、なんだかんだと見逃してしまいました。
こんな風に扉の目の前までやって来たのにね。 -
スファトゥルイ(中央)広場近くの家で
赤ちゃんに通りを見せているパパに注目 -
微笑ましい父子にズーム……と思ったら、あらら、パパの目線がばっちりこっちに向いてます。
こりゃ、こっそり撮っているのに、気付かれてますね。 -
フロントのPOLITIAがなぜか鏡文字になっているパトカー
トゥンバ山に向かう途中で撮影
友人に見せたら
「後ろから追いかけたとき、運転席の鏡で見たらちゃんと読めるように、かもね。」
なるほど! -
トゥンパ山のケーブルカー乗り場へ向かう途中、振り返ったところ
ティベリウ・ブレディチェアヌ(Tiberiu Brediceanu)通りにて -
黒い塔
どうも見学できるみたいです。
時間があれば、行ってみたかったです。
あそこから広場を見下ろすのは、また一興でしょう。 -
再びやってきた、スファトゥルイ(中央)広場と旧市庁舎
トゥンパ山、スケイ地区を散策して戻ってきたときに撮りました。
すでに旧市庁舎もスファトゥルイ(中央)広場も写真を撮っているので、本当はもう撮るつもりはありませんでした。
しかし、ふとこの足下の白いラインに気付き、このアングルで撮りたくなりました。
広場も夕刻になってめっきり人が少なくなったため、かえって通行人を入れた、いわば一期一会の写真を撮りたくなりました。
そう、旧市庁舎の前の2人の人影は、狙って撮ったものです@ -
ブラショフの夜景:白い塔
スファトゥルイ(中央)広場にあるルーマニア料理の店で夕食をとった後は、あたりはすっかり暗くなっていました。
ここから宿に戻るまで30分くらい歩くんですけど、まあ大通りぞいは車の通りが激しいので、意外に明るいので平気でしょう。
(自分がやったからといって、決して夜歩きをお勧めするものではありませんので、あしからず。)
今日でブラショフは最後。
と思ったら、ひさしぶりに夜景写真を撮りたくなりました。
いつでもその気になったら、チャンスがあったら撮れるように、毎日三脚を持ち歩いていました。
ひさしぶりにその三脚も活躍させたくなりました。
まずは白い塔から。
スケイ地区からスファトゥルイ(中央)広場に戻ってくる途中の、白い塔がよく見える地点までわざわざ行って撮りました。 -
プラショフの夜景:スファトゥルイ(中央)広場と旧市庁舎
塔の部分と建物の本体の色が違ってしまって、ちょっと不気味〜@
なぜか、フランケンシュタインを連想してしまいます。 -
プラショフの夜景:黒い教会
緑光りしています、黒い教会@ -
プラショフの夜景:黒い教会の脇
灯りに照らされた木に惹かれて。
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