2007/02/11 - 2007/02/11
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まみさん
東武沿線花物語スタンプラリーのちらしで、武蔵丘陵森林公園では福寿草を見られると知りました。
福寿草といえば、たしか1月の誕生花。
そんなに見る機会が今まであったわけではありませんが、自分の誕生花ということで、それなりに愛着がありました。
でも、どこか近所で見られれば、それで十分、と思っていました。
しかし!
期せずして上野公園冬ぼたん祭りで咲きかけの福寿草を見かけ、その愛らしさにびっくり!
福寿草ってこんなに可愛いんでしたっけ、ひやぁ〜。
咲きかけだからこそ、よけいに目立ちました、黄色い花びらが顔を見せる前と後との激変ぶりを。
さながら、サナギから蝶が舞い立ったよう。
そして、茎や葉がほとんど見えず、地面からぽこっと顔を見せている様子は、まるでダックスフンドの寸胴ぶりを思わせる愛らしさたっぷりです。
そんな福寿草の美と愛らしさに目覚めてしまったら、名所に行ってじっくり拝んで、写真を撮らないわけにいきません。
そんな私にとって、森林公園は格好の場所でした。
2月の連休の中日を利用して出かけた森林公園。
一番の目当ては福寿草ですが、その頭上では梅林も6分くらいは咲いていました。
というわけで、この日に撮った写真を3つの旅行記に分けてご紹介しようと思います。
福寿草は、すでにご近所さんでも何枚か撮る幸運に恵まれたので、今回は、つい先日、手にいれたばかりの新しいお友達と一緒に撮ってみました。
それから、ほかの花の仲間たちのうち、梅以外も集めました。
- 交通手段
- 自転車 私鉄
-
森林公園に向かうサイクリングコース
東武東上線の森林公園駅から森林公園までは、バスで約7分または徒歩40分だそうです。
森林公園のサイトでバスの時刻表を調べたところ、梅林や福寿草に近い南口に行く直通バスは、冬期は1時間に1〜2本くらいしかありません。
それでは不便なので、駅前のレンタルサイクルで自転車を借りて行くことにしました。自転車なら15分だそうです。
自転車レンタルの料金は3時間で600円。
もっとも私は1時間オーバーしてしまったので、超過料金200円(2時間おき)を払いました。
森林公園の入口で自転車を降りて園内は歩いたのでやや割高ですが、さっと行ってさっと写真を撮って帰りたかったので、本数のないバスを待つのも避けたいし、徒歩40分はちょっとね。
サイクリングコースはやや坂道続きでしたが、勾配はそれほどきつくなく、上り下りが適度にあったので、そんなにハードではありません。
サイクリングコースはたぶん桜並木でしょう。桜の季節が楽しみになりました。 -
森林公園入口の一つ、南口
ついにやって来ました、森林公園。
ああ、感慨無量。
というのも、実は数日前、午後に時間ができたので、ぶらっと森林公園まで足を伸ばしてみたのです。
ところが、閉園は16時で、最終入園は15時。その日に私が森林公園駅に着いたのは15時ちょいすぎでした。
自転車レンタルのおじさんに、「今日はもう森林公園に入れないよ」と言われたショックときたら!
事前にきっちり下調べしておくんだったと、ものすごくがっかりしましたっけ。
でも結果的には出直して良かったです。
なにしろ、結局、正味3時間もねばってしまったからです。
閉園1時間前ぎりぎりに行ったとしたら、とても時間が足らなく、物足りなかったでしょう。 -
南口広場の人工の池
入園料は400円です。
南口は、東武東上線の森林公園駅に一番近い入口です。
近くに日本庭園があり、花木園もすぐそばです。
花木園では、いまの時期は、梅林や福寿草、春には桜やカントウタンポポ、そして早夏にはヤマツツジやヤマユリが見られるようです。 -
福寿草と梅林への案内板
昨日の2月11日(土)から3月11日(日)まで、森林公園の花木園の梅林で「福寿草と梅まつり」のイベントの最中です。
だからこのような案内板が設置されたのですね。
方向音痴の私にはとても助かります@
この周辺の木はサクラです。
サクラの季節はさぞかし見応えあるでしょうなぁ。 -
わぁい、たくさんの福寿草です。
こりゃぁ、ええわぁ。 -
では、先日、手にいれたばかりの新しいお友達、岡本太郎デザイン、1970年大阪万博のシンボルである「太陽の塔」、名付けて「たっくん」のミニチュアと一緒に撮りましょうね。
たくさんの福寿草に囲まれて、たっくん、幸せ〜@ -
福寿草に囲まれてお話をするたっくん
ちなみに「太陽の塔」は、幼い頃、大阪に住んでいて、自家用車の窓からよく目にしていました。ほとんど覚えていない大阪での思い出の中では、珍しく強烈に残っています。
なので、私としては、これにどこか郷愁めいたものを感じさせられるのです。
それに、なんて言ったって、一度見たら忘れない!っていうこのデザイン、さすが岡本太郎でしょう。 -
福寿草に内緒話するたっくん
-
たっくん無しでも撮っている写真も実はありまして。
まさしく、こぼれた宝石のような福寿草@ -
輝かんばかりの福寿草@
-
あ・そ・ぼっ!
-
たっくんと記念撮影です。
頭上には、花をつけた梅林が@ -
福寿草と梅林
表紙にしたいくらいのお気に入りの一枚です。 -
福寿草に背を向けて梅林を眺めるたっくんと@
「太陽の塔」の背中はこんな風になっていたなんて、知りませんでした。
ちなみに、このたっくんの出身地は、東京・竹橋にある国立近代美術館のミュージーアムショップです。
国立近代美術館には久しぶりに足を運んで、たっくんを見つけて、驚喜してしまいました@ -
おや、この福寿草は、花びらのかんじが少しだけ他と違いますよ。
-
重なるように花が密集している福寿草
花の匂いをかぐたっくんと@ -
たっくん、ハーレム状態、ムフ@
-
福寿草にせまられるたっくん、迫力負け〜@
少し影になっていたので、露出をプラスに補正して撮りました。 -
あれ〜、君、少し違うタイプの福寿草くん?
寝っ転がってじっくり眺めるたっくん@ -
福寿草の撮りおさめ
そろそろ夕方の3時です。4時には閉園ですよ〜の放送が流れて、もう3時間も花の写真を撮っていたのかとびっくり!
日が少し陰ってきました。
影が長く延びている様子も風情がありますね。 -
陰る日ざしに照らされた福寿草@
-
福寿草とお別れするたっくん
-
梅の木の根元は、水仙のじゅうたん@
-
たっくん、水仙の生徒たちの引率役のつもり。
でも動けるのは、たっくんだけ@ -
一面の水仙は、黄色い池のよう@
-
ほうれんそう入りの卵焼き───に見えてきました。
お腹が空いてきたせいですね。 -
マンサクの一種、シナマンサク
木の根元に説明書きがありました。
「山では一番早く花を咲かせ、春の訪れを告げる、花の形がとてもおもしろい樹木です。名前は黄色の花が枝いっぱいに咲くので “満作”、また早春 “真っ先に咲く” が転訛したともいわれます。秋の紅葉も楽しめます。」
実はマンサクの花の存在を知ったのは、これもつい数日前です。
へぇぇ、これがそうか!と一つ賢くなりました、なんちゃって。
早速、手持ちの花の本で調べてみました。
「東北以南に分布します。花は新葉が出る前の早春に枝先を飾ります。花弁の細い黄色い小花は数個ずつまとまってつき、早春の花として古くから親しまれてきました。花ことばは “早いもの勝ち”」
(「四季の花事典」(成美堂出版)より引用)
花ことばが面白いです。なんか、願掛けにも使えそう@
花が黄色い種類だけでなく、赤花や白花もあるようです。花弁が細いので、最初、これが花かと、ちょっとびっくりしました。 -
梅林に1本だけあった、シナマンサク
「別名キンロバイ(金縷梅)。春はまず黄色い花から始まります。マンサクは日本固有の木で、北海道から九州まで広く分布しています。まだ雪の残る山中で、一番に咲く花なので「まず咲く」から名付けられたとか。黄色いひも状の枝をいっぱいに咲かせる様子を「豊年満作」に例えたとも言われています。樹皮をねじって縄の代用として合掌造りの屋根材を縛ったり、かんじきなどにも使われるといいます。」
(「花のいろいろ」(実業之日本社)より引用)
別名がなかなかすてきですねぇ。 -
空に向かって、シナマンサク
「早春、新葉が出る前に黄色いリボンのような花が咲く。名前の由来は花がいっぱいに咲き「豊年満作」を思わせるからとも、春に先立って「まず咲く」からとも。実は熟すと2つに裂け、つやのある黒い種子を2個はじき飛ばす。葉裏には毛があり、緑の上部は波形のぎさぎざがある。秋に美しく黄葉する。」
「中国原産のシナマンサク。花に芳香があり、葉は枯れても春の花期まで残ることが多い。」
(「ヤマケイポケットガイド 庭木・街路樹」(山と渓谷社)より引用)
春には一番に花をつけ、秋には葉が黄色くなるなんて、1年に2度、美味しい樹だったのですね。
ちなみに、シナマンサクの「シナ」って、最初、シナモンのシナって思ってしまいました。
なぜって、枯れた葉がくっっいている様が、なんかシナモンを連想させてしまったんですもの。 -
天高く羽ばたけ、シナマンサク
「寒地の山で春最初に花をつける木。「満作」の字をあてるが、東北方言の「まんず咲く」からとするのが理に合う。中部地方ではネソ。「練り麻(そ)」の意で、粘りがあり強靭な樹皮が結束に向く。富山県五箇山や岐阜県白川郷の合掌造りの梁を締める。いろりの煤(すす)で虫がつかず数十年間屋根を支える。」
(「花おりおり その1」(朝日新聞社)より引用) -
帰り道で見つけた花
帰り道といっても、森林公園の中の梅林のある花木園から南口に向かう途中のことです。
それにしても、すぐには菜の花と分からなかった私って、一体……。
分かりにくかったのは背丈が低かったからなんですけど、言い訳になってるかな。
「ヨーロッパ原産の1年草、または2年草。チリメンハクサイから選抜したものといわれているが、詳細は不明。分枝性の少ない品種はナバナとわばれ観賞用に、分枝性の強い品種はハナナとよばれ食用に栽培される。」
「黄色い4枚の花びらをもつ花は教科書でもおなじみ。アブラナ科の植物は花びら4枚が十字に並ぶので、十字花植物ともよばれる。」
(「ヤマケイポケットガイド 庭の花」(山と渓谷社)より引用)
教科書でおなじみって、あーた、いったい何時の教科書……。
ていうか、私は子供のころ、理数教科は苦手だったのよねーっ。あんまり好きじゃなかったし。 -
帰り道の菜の花
「アブラナの仲間の花を総称して「菜の花」といい、暖地では冬から花が咲き出します。チリメンハクサイを改良して作られた観賞用の品種をハナナと予備、切り花が正月から桃の節句にかけて出回ります。千利休が愛した花で、自刃の時に生けたといわれ、茶道では陰暦2月28日の利休忌の前は、用いてはいけないことになっています。つぼみを食用にする品種も。」
(「花のいろいろ」(実業之日本社)より引用)
この日の最後に撮った写真です。
正味3時間、梅と福寿草を中心に花と向き合っていました。
天気は、森林公園に着くまでのサイクリング約15分は風が強く冷たく閉口しましたが、花の写真を撮っている間は、ときどき強く風が吹いたり、曇ったりすることはあっても、撮影には格好の天気でした。
思った以上の収穫に満足して、昼食を抜くはめになったお腹はぐーぐー鳴っても、心は満足でした。
でも、「おっ」と思ったら写真を撮るチャンスは逃しません@
旅行記はこの先、福寿草まつりで展示されていたいろんな福寿草の巻「武蔵丘陵 森林公園その2:これもみんな、福寿草@」と、6分咲きくらいでしたが、写真を撮るには十分、かつじっくり愛でることのできた梅花の巻「武蔵丘陵 森林公園その3:癒しの梅花、近くで撮れれば満足さっ!」へと続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- noriakiさん 2007/02/13 19:03:11
- 福寿草綺麗に撮れてます
- まみさん
こんばんは!
森林公園へ行って来られましたか!
福寿草も綺麗に撮れていますね。
やっぱり、まみさんはお花を撮るのがお上手ですね・・・
梅も咲き始めてましたか・・・
鼻の怪我が治らないと、外出するのが一寸です・・・
noriaki♡♡
- まみさん からの返信 2007/02/14 22:33:32
- RE: 福寿草綺麗に撮れてます
- noriakiさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
鼻のケガはどうなされたんでしょう。だいじょうぶですか?
治って花の撮影に行けそうでしょうか。
地球温暖化で来たる夏が恐ろしいですが、しかし花が咲く光景はうきうきします。
さすがヒマワリが咲くほど狂い咲きではないし@
前にnoriakiさんに森林公園をお薦めいただいたとき、実は福寿草と梅まつりのことは念頭にありました。
でもちょっと迷っていたんですよね。
それが近所をぐるぐると梅と福寿草を探し回っていたとき、たくさん咲いているところに行きたい気持ちが募ってきました。
梅はまだ樹木なのでご近所さんの庭から塀の外に伸びている花の写真を撮るのは可能なのですが、福寿草は、いやぁ、なかなか見つからなかったですから。
ちょこっとだけ見つけて、ますます福寿草が見たくなりました。
なので、森林公園の第一目的は福寿草だったのです@@@
-
- 義臣さん 2007/02/13 18:16:36
- たっくん
- たっくんとの会話、写真
ヤッパリ私と違う楽しく出来ている。
でも福寿草良いでしょ、
だから毎年来てしまうのですよ。
- まみさん からの返信 2007/02/14 22:27:32
- RE: たっくん
- 義臣さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
太陽の塔、名付けての模型は、欲しいと思っていたんですよ〜。
買ったばかりなので、つい持参しました@
福寿草の写真はたくさん撮りましたが、梅ほどヴァラエティに富んでいるわけではないので、遊んでみました@
コメントが、福寿草ではなく、たっくんのことばかりになってしまいましたが、書いてる本人も楽しかったです。
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