7か月振りのフィリピン訪問 ⑤ ー ルソン島南部ビコール地方のレガスピィとナガへ（後篇）

2017/07/12 - 2017/07/16

レガスぺィからバスでナガへ移動した。時間は３時間程であったが、位置的には南に下ることになる。レガスピィもナガもこの辺りを旅行する日本人はいないようで、あまりポピュラ―なところではない。情報はほとんどなく、わずかに『地球の歩き方』で簡単に触れられている程度であった。

これまでルソン島はほとんど訪ねたので、今回はいまだ未到地とも言うべきビコール地方を訪ねてみたいと日本を出る前から思ってた。どうにか訪問することが出来た。前篇ではレガスピィの訪問記を見ていただいたが、後編ではナガ篇を見ていただきたい。この地方に関心があり、旅行をしてみたいと思われる方々に参考になれば幸甚と言えよう。

エリア ルソン島(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.5

７月14日、レガスピィからナガへバスで移動した。ここはレガスピィのバスセンターで、あまり待つこともなく出発した。

バスに乗る前に少し待合室を見て回った。何軒も土産物屋が並んでいて、食べ物や飲み物、土産物など売られていた。大体どの店も同じようなものばかりで、取り立てて目新しいものはない。

バスを待つ人々は出発するまでに食べたり、飲んだりして時間をつぶしているようだ。

バナナが売られていたが、これは黄色いバナナではなく、緑色をしている。緑色のバナナは生食用というよりは料理用として使われる。

これらは始めて見るナッツであるが、知人に聞くと「ピリ」と言うようだ。

夜間、宿泊しているホテルの建物の正面部分は The Carmen という文字だけが浮き上がり、大変印象的である。

外から見たホテルのロビーの様子。団体客は全然いない、静かなホテルである。

宿泊した部屋はかなり広い。

このレストランで朝食をとった。なかなか充実していたように思う。

朝食はブュフェ形式で、品数はそんなに多い方ではなかったが、一応は満足がいくものであった。

レセプションにいた受付の女性２人の写真を撮らせていただいた。

ホテル内のインテリアはセンスの良い飾り付けがなされ、至るところにこのような陶器が飾られている。

ある日の夜、外から帰ってくると、若いミュージシャンたちがレストランでライブを行っていた。しばし聴いてみた。

ホテルにはそんな大きくはないが立派なプールがある。今回の滞在中にはプールで過ごすことはなかった。天候があまりよくなく、涼しい日が多かったせいもある。

ナガは教会が多いところで、歴史的に見ても古い教会がいくつも目に付いた。

街を歩いていると、「死刑廃止」を訴える大きな看板があった。

食肉屋の店頭。暑い中で生肉がそのまま置かれているが、衛生面で心配がないのだろうか。

建物の壁にみごとな絵が描かれている。落書きというよりはもう芸術と言ってもよいだろう。

ある大学を訪ねるためにやって来た。

University of Nueva Caceres という大学へ来た。大学博物館を訪れるためである。ここから大学の入口を通って中に入った。入り口ではチェックが行われていて、部外者は中に入るのは難しい。

この大学はキリスト教主義なのでチャペルがある。

大学の敷地はかなり広く、緑の空間がかなりある。

博物館の入口。普段は閉まっているようで、小生たちが見学したいと申し出たので、開けてくれた。

博物館の中は雑然としているが、かなり様々な資料が置かれていた。

少々歩き疲れたので、カフェに入って一休みすることにした。ここはスペイン統治時代の建物を利用していて、かなり古そうな雰囲気である。

大きなダイニング・テーブルが並ぶホールのようなところと右側の方にカフェガあった。

注文したのはコーヒーフロートで、暑さとのどの渇きをいやすにはちょうどよかった。

この店の名前は BIGG'S といい、テーブルに置かれたイラストで場所を示している。

トイレのドアに描かれた男女の絵が大変面白い。

この花はブ―ゲンビリアだろうか。白とピンクが混ざり、大変美しい。

ある日の昼食で、3種類の料理をオーダーした。

3種類の料理をライスに乗せて、こんな風にして食べる。

街を歩いていると、ジプニーをよく見かけるが、ただ少し他の地域と違うような気がする。

トライシクルもカラフルである。

夕食の一例。

夕食の後はハロハロを食べてみたいと同行者が言うので、すぐ近くにある Chowking (超群）というチェーン店のチャイニーズレストランに寄った。

これがハロハロで、３人分である。Chowking のハロハロは美味しい。他の店だと1人分の分量が多すぎて食べられないが、ここのものはそれほどではないのでちょうどよい。今までにも何回かこのチェーン店でハロハロを食べたことがある。

上にのっている紫色のアイスクリームは紫イモというもので、フィリピンでは色々な食べ物で使われている。

フィリピンでは今では鉄道は走っていないが、第二次世界大戦前はかなり鉄道網が発達し、マニラからこの辺まで鉄道で繋がっていた。

このナガ駅は今なお駅舎があり、ホームも残されているが、実際ナガ駅とレガスピィ駅間はつい最近まで鉄道が動いていたようである。また数年後には運行されるような話を聞いた。

駅構内にはかって使われていた機関車が今でも据え置かれていて、かっての繁栄ぶりを見ることが出来る。

鉄道が走っていた線路はそのまま残されている。列車は走っていないが、今では違う形で利用されている。

列車の代わりに、その代用として台車のようなものが動いている。小生たちもこれに乗せてもらった。これで線路の上を走るわけである。地元の人の交通手段として使わている。

途中で見かけたが、線路の補修工事でもしているのだろうか。

ちょっとした移動にも多くの人が利用している。

右側の女性が一人利用している。

橋の上を猛スピードで移動して行ったので、正直言って少し恐怖心を覚えた。

ナガからレガスピィに戻ると、すごい雨が降っていて、バスセンタ―の前の道路はまるで洪水のようだった。

この時期は雨期のため時折激しい雨が降ることがある。大抵はしばらく振るとすぐ上がるが、時には数時間続くこともある。この時ま正に数時間も降り続いた時で、道路は川のようになり、歩くことは出来ない状態である。

小生たちはこの後レガスピィ空港へ行くことにしていたが、タクシーがなかなか捕まえられなかった。そこで写真のようなジプニーに乗り継ぎ、空港へ向かった。

空港に入り、かなり時間があったのでレストランで昼食を食べた。

乗る予定の SEBU PACIFIC の出発が1時間程遅れた。しかし、何とか出発し、マニラに向かった。

飛行機に乗る前に最後とも言べきマヨン火山の姿を眺め、機内に入った。

常務員がにこやかに乗客を迎え、案内している。セブ航空は男女共に乗務員は他の航空会社に比べるとカジュアルな制服で、乗客の受けもよさそうだ。

1時間20分ほどでマニラに到着した。あっという間で、これで今回のフィリピン旅行はすべて終了した。あと数日間マニラに滞在して、日本に帰国することになっている。