奥入瀬・十和田湖旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今年は6月に日本の最西端・石垣島まで行ったので秋の旅行は沖縄とは正反対の方向を選んだ。そうすると、北海道? でも北海道は去年行っているので、十和田湖から奥入瀬、八幡平から田沢湖という東北の中でも最北端に近い場所にした。そういう場所に行くのなら、紅葉を楽しむ旅にしたい。長野では多くの美しい紅葉に出会ってきたが東北はどんな紅葉なのだろう。夏前に手配した関係で、紅葉の最盛期と一致はしなかったが山頂付近では綺麗な紅葉を見ることができた。初めての青森岩手なので回れなかったところも多いが、次に繋げるきっかけにはなったと思う。<br /><br />10月21日(木)<br />今日の飛行機は秋田県の大館能代空港というところへ飛ぶ。ここへの飛行機は1日3便しかなくて、朝の便は早い。家から東名〜横浜横須賀道路〜湾岸というルートで羽田到着は6時過ぎ。いつもの門左衛門で朝食、と思ったら僕の勘違いで、店の名前はANA FESTAだった。名前は違っても鯵の開き定食が美味しいことは変わりない。<br />店のオープンが6時15分だったので一番で入店。今日はこの前の時より空いていた。<br />保安検査を通って出発ラウンジへ。ところがここへ来てから大館能代空港が霧のためANA787便は出発が1時間遅れるとのアナウンスが。ここまで来てしまえば、帰るに帰れず待つしかない。56番出発ロビーの近くにカフェねんりん屋というのがあり、テーブルが空いていたのでそこで待つ。文子がコーヒーを買いに行ったが、この店の名物のバームクーヘンも一緒に買ってきた。さっき朝食を食べたのにこういう時は不思議に食べてしまう。飛行機は1時間遅れで出発。大館能代までは1時間5分の飛行だった。飛行機のサービスも有料化されてしまってつまらなくなった。<br />大館能代の空港ではレンタカーの受け渡しが空港内で行われる。ニッサンやニッポンレンタカーが空いているのにトヨタレンタだけが混んでいた。今日の車はパッソだった。ANAの搭乗券で基本料金1000円、というキャンペーンをやっていたのでそれを利用したのでパッソかビッツになってしまうのだ。車は何でも良いと思っていたが、この車はギアが昔でいうコラムシフトだったのでちょっと戸惑った。それに前輪のホイールキャップが外れそうなので途中で外してトランクに入れてしまった。出発が1時間遅れたので奥入瀬観光が心配だったが、トヨタレンタの係りの人が真っ直ぐ十和田湖へ向かえば早いし、上の方は紅葉も良いですよ、と言ってカーナビもセットしてくれた。コースは大館を抜け羽州街道を通って小坂というところから樹海ラインというのを登る。大館の街は信州や北陸の方にある一般的な街の印象しかない。国道7号(羽州街道)は交通量もそれなりにあったが樹海ラインに入ると行き交う車も少ない。トヨタレンタの人が言ったとおり、標高を上げて行くと紅葉も綺麗になってくる。通行量の少なさに、また道路の真ん中でいつもの写真を撮った。でも、その間にどこから来たのか何台かの車が通過して行った。樹海ラインの頂上は発荷峠というところに出る。頂上からは十和田湖が綺麗に見下ろせる。頂上の展望台には誰もいなかったのでゆっくり歩いて写真を撮った。樹海ラインを下ったところが十和田湖の湖畔。十和田湖の中心街ではなくて十和田湖キャンプ場というあたりに出る。しばらく走るとホテルなどが立ち並ぶ中心街に出るが、駐車場は有料のところしかない。北駐車場の近くに食堂があって、そこは駐車場もあるのでそこへ入れる。時間もちょうどお昼どきなので先にお昼にする。十和田湖は虹鱒が獲れるらしく鱒のメニューが並んでいる。僕は1本焼き定食というのにした。虹鱒は大きくて塩が利いていて美味しかった。昼食のあと歩いて湖畔へ。さらに乙女の像という標識に案内されて湖畔を歩く。しばらくは木道だが、途中から砂浜を歩く。砂浜を3分くらい歩いた先に乙女の像があった。これは昔から有名だが、作者が高村光太郎とは知らなかった。それに裸像だがその姿がいかにも凛々しい。これは乙女の像じゃなくて田舎のオバサンの像だね、と文子と笑う。<br />湖畔にはあんまり長居していられない。お昼を過ぎたのに奥入瀬観光が残っている。木道の途中に紅葉の綺麗なところがあったので、そういうポイントだけ写真に収めて出発。しばらく走ると奥入瀬渓谷の入り口、子ノ口に着く。十和田湖のここから奥入瀬川が流れ出している。その渓谷に沿って林道のような細い道が続いている。惣四バイパスというのが奥入瀬渓谷を通らないで同じ起点終点で通っているのだが、この渓谷沿いの狭い道を通る車が圧倒的に多い。僕たちもここを下ると、銚子大滝のところの駐車スペースが折よく空いていたのでそこへ止める。この狭いスペースに観光バスが2台も止まっていた。道路の反対側が銚子大滝への遊歩道。右手に少し下ると遊歩道に出てすぐに大滝が見える。僕たちが遊歩道の展望所に着いたときには団体さんの切れ目で、二人だけで悠々と写真を撮ることができた。九州高千穂の真名井の滝へ行った時みたいにタイミングが良かった。ここから下って行くと奥入瀬渓谷の名所がたくさんあるが車では駐車スペースなし。唯一の駐車スペースは石ヶ戸というところだが、ここは路上駐車する車までいて、通行に支障が出るほどの渋滞だった。結局、2時半頃には奥入瀬を下りきった先にある今日の宿まで着いてしまった。ここに車を置いて観光しようと思ったら、ここからでは遠いらしい。タクシーもすぐに来ないらしいので、フロントの人に教えてもらった奥入瀬湧水館というところまで戻る。ここにはレンタサイクルがあるので、それで行くことにする。しかも、ここのサイクルは電動サイクルだ。借りる時に聞くと、電動を強にして登るとラクだが銚子大滝あたりでバッテリーが終わってしまうそうだ。使い方を教わって出発。ニュージーランドで自転車を借りた時はヘルメット付きだったが、日本ではそんなものはなし。でも、さっき車で通った狭い道を行くので車に注意する必要がある。ここからでは上り坂の連続。そういう時に電動を強にすると凄くラクだった。これなら確かに登りもラクだ。さっきの大渋滞の石ヶ戸も過ぎ、屏風岩というあたりの茂みに自転車を止める。ここから団体に交じって川沿いの遊歩道を歩く。倒木や紅葉の綺麗なところの写真を撮りながら阿修羅の流れまで行く。車の時に見た銚子大滝も含めて、奥入瀬渓流の有名どころを少し見たので、これで満足して帰ることにする。なにしろここは全部歩けば5時間は掛かるところなのだから仕方がない。銚子大滝のところの駐車場が空いていただけ儲け物だった。<br />今日の泊りは「野の花 焼山荘」という宿。例によってインターネットを駆使して探したのだが、この宿はクチコミほどでなかった。フロントや仲居さんは良いが、何といっても部屋が狭い。それに簡便なソファもなければ前室もない。完全なワンルームみたいなもの。それにお風呂も内風呂と露天が離れた位置にあったりして使い難い。夕食に出た牛肉は確かに大きくて柔らかかったし、女性は選べる浴衣があり、館内は全部畳敷き、などというプラス面はあったが、コストパフォーマンスは最悪。これで一人24000円なんて値段がどこから来るのか聞きたいくらいだ。僕の評価ではせいぜい16000円くらいだね。僕の場合は、日本全国の行った先々の旅館との相対評価になっているから、評価にかなりの自信がある。僕の中でトップクラスは東北では「だいこんの花」だ。<br />                             ≪奥入瀬と八幡平の旅(八幡平編)へ続く≫

奥入瀬と八幡平の旅≪奥入瀬編≫

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2010/10/21 - 2010/10/22

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秘湯マニア

秘湯マニアさん

今年は6月に日本の最西端・石垣島まで行ったので秋の旅行は沖縄とは正反対の方向を選んだ。そうすると、北海道? でも北海道は去年行っているので、十和田湖から奥入瀬、八幡平から田沢湖という東北の中でも最北端に近い場所にした。そういう場所に行くのなら、紅葉を楽しむ旅にしたい。長野では多くの美しい紅葉に出会ってきたが東北はどんな紅葉なのだろう。夏前に手配した関係で、紅葉の最盛期と一致はしなかったが山頂付近では綺麗な紅葉を見ることができた。初めての青森岩手なので回れなかったところも多いが、次に繋げるきっかけにはなったと思う。

10月21日(木)
今日の飛行機は秋田県の大館能代空港というところへ飛ぶ。ここへの飛行機は1日3便しかなくて、朝の便は早い。家から東名〜横浜横須賀道路〜湾岸というルートで羽田到着は6時過ぎ。いつもの門左衛門で朝食、と思ったら僕の勘違いで、店の名前はANA FESTAだった。名前は違っても鯵の開き定食が美味しいことは変わりない。
店のオープンが6時15分だったので一番で入店。今日はこの前の時より空いていた。
保安検査を通って出発ラウンジへ。ところがここへ来てから大館能代空港が霧のためANA787便は出発が1時間遅れるとのアナウンスが。ここまで来てしまえば、帰るに帰れず待つしかない。56番出発ロビーの近くにカフェねんりん屋というのがあり、テーブルが空いていたのでそこで待つ。文子がコーヒーを買いに行ったが、この店の名物のバームクーヘンも一緒に買ってきた。さっき朝食を食べたのにこういう時は不思議に食べてしまう。飛行機は1時間遅れで出発。大館能代までは1時間5分の飛行だった。飛行機のサービスも有料化されてしまってつまらなくなった。
大館能代の空港ではレンタカーの受け渡しが空港内で行われる。ニッサンやニッポンレンタカーが空いているのにトヨタレンタだけが混んでいた。今日の車はパッソだった。ANAの搭乗券で基本料金1000円、というキャンペーンをやっていたのでそれを利用したのでパッソかビッツになってしまうのだ。車は何でも良いと思っていたが、この車はギアが昔でいうコラムシフトだったのでちょっと戸惑った。それに前輪のホイールキャップが外れそうなので途中で外してトランクに入れてしまった。出発が1時間遅れたので奥入瀬観光が心配だったが、トヨタレンタの係りの人が真っ直ぐ十和田湖へ向かえば早いし、上の方は紅葉も良いですよ、と言ってカーナビもセットしてくれた。コースは大館を抜け羽州街道を通って小坂というところから樹海ラインというのを登る。大館の街は信州や北陸の方にある一般的な街の印象しかない。国道7号(羽州街道)は交通量もそれなりにあったが樹海ラインに入ると行き交う車も少ない。トヨタレンタの人が言ったとおり、標高を上げて行くと紅葉も綺麗になってくる。通行量の少なさに、また道路の真ん中でいつもの写真を撮った。でも、その間にどこから来たのか何台かの車が通過して行った。樹海ラインの頂上は発荷峠というところに出る。頂上からは十和田湖が綺麗に見下ろせる。頂上の展望台には誰もいなかったのでゆっくり歩いて写真を撮った。樹海ラインを下ったところが十和田湖の湖畔。十和田湖の中心街ではなくて十和田湖キャンプ場というあたりに出る。しばらく走るとホテルなどが立ち並ぶ中心街に出るが、駐車場は有料のところしかない。北駐車場の近くに食堂があって、そこは駐車場もあるのでそこへ入れる。時間もちょうどお昼どきなので先にお昼にする。十和田湖は虹鱒が獲れるらしく鱒のメニューが並んでいる。僕は1本焼き定食というのにした。虹鱒は大きくて塩が利いていて美味しかった。昼食のあと歩いて湖畔へ。さらに乙女の像という標識に案内されて湖畔を歩く。しばらくは木道だが、途中から砂浜を歩く。砂浜を3分くらい歩いた先に乙女の像があった。これは昔から有名だが、作者が高村光太郎とは知らなかった。それに裸像だがその姿がいかにも凛々しい。これは乙女の像じゃなくて田舎のオバサンの像だね、と文子と笑う。
湖畔にはあんまり長居していられない。お昼を過ぎたのに奥入瀬観光が残っている。木道の途中に紅葉の綺麗なところがあったので、そういうポイントだけ写真に収めて出発。しばらく走ると奥入瀬渓谷の入り口、子ノ口に着く。十和田湖のここから奥入瀬川が流れ出している。その渓谷に沿って林道のような細い道が続いている。惣四バイパスというのが奥入瀬渓谷を通らないで同じ起点終点で通っているのだが、この渓谷沿いの狭い道を通る車が圧倒的に多い。僕たちもここを下ると、銚子大滝のところの駐車スペースが折よく空いていたのでそこへ止める。この狭いスペースに観光バスが2台も止まっていた。道路の反対側が銚子大滝への遊歩道。右手に少し下ると遊歩道に出てすぐに大滝が見える。僕たちが遊歩道の展望所に着いたときには団体さんの切れ目で、二人だけで悠々と写真を撮ることができた。九州高千穂の真名井の滝へ行った時みたいにタイミングが良かった。ここから下って行くと奥入瀬渓谷の名所がたくさんあるが車では駐車スペースなし。唯一の駐車スペースは石ヶ戸というところだが、ここは路上駐車する車までいて、通行に支障が出るほどの渋滞だった。結局、2時半頃には奥入瀬を下りきった先にある今日の宿まで着いてしまった。ここに車を置いて観光しようと思ったら、ここからでは遠いらしい。タクシーもすぐに来ないらしいので、フロントの人に教えてもらった奥入瀬湧水館というところまで戻る。ここにはレンタサイクルがあるので、それで行くことにする。しかも、ここのサイクルは電動サイクルだ。借りる時に聞くと、電動を強にして登るとラクだが銚子大滝あたりでバッテリーが終わってしまうそうだ。使い方を教わって出発。ニュージーランドで自転車を借りた時はヘルメット付きだったが、日本ではそんなものはなし。でも、さっき車で通った狭い道を行くので車に注意する必要がある。ここからでは上り坂の連続。そういう時に電動を強にすると凄くラクだった。これなら確かに登りもラクだ。さっきの大渋滞の石ヶ戸も過ぎ、屏風岩というあたりの茂みに自転車を止める。ここから団体に交じって川沿いの遊歩道を歩く。倒木や紅葉の綺麗なところの写真を撮りながら阿修羅の流れまで行く。車の時に見た銚子大滝も含めて、奥入瀬渓流の有名どころを少し見たので、これで満足して帰ることにする。なにしろここは全部歩けば5時間は掛かるところなのだから仕方がない。銚子大滝のところの駐車場が空いていただけ儲け物だった。
今日の泊りは「野の花 焼山荘」という宿。例によってインターネットを駆使して探したのだが、この宿はクチコミほどでなかった。フロントや仲居さんは良いが、何といっても部屋が狭い。それに簡便なソファもなければ前室もない。完全なワンルームみたいなもの。それにお風呂も内風呂と露天が離れた位置にあったりして使い難い。夕食に出た牛肉は確かに大きくて柔らかかったし、女性は選べる浴衣があり、館内は全部畳敷き、などというプラス面はあったが、コストパフォーマンスは最悪。これで一人24000円なんて値段がどこから来るのか聞きたいくらいだ。僕の評価ではせいぜい16000円くらいだね。僕の場合は、日本全国の行った先々の旅館との相対評価になっているから、評価にかなりの自信がある。僕の中でトップクラスは東北では「だいこんの花」だ。
                             ≪奥入瀬と八幡平の旅(八幡平編)へ続く≫

同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配
  • 樹海ライン。発荷峠からの十和田湖

    樹海ライン。発荷峠からの十和田湖

  • 紅葉の十和田湖。<br />秋の陽がおだやかだった。

    紅葉の十和田湖。
    秋の陽がおだやかだった。

  • 乙女の像。<br />写術的なのかもしれないが、あまりにもたくましい乙女。<br />乙女の感覚が、現代とは違うのかもしれない。

    乙女の像。
    写術的なのかもしれないが、あまりにもたくましい乙女。
    乙女の感覚が、現代とは違うのかもしれない。

  • 奥入瀬渓谷。<br />銚子大滝。<br />おりよく車を止めることができた。

    奥入瀬渓谷。
    銚子大滝。
    おりよく車を止めることができた。

  • 阿修羅の流れ。<br />ここへはレンタサイクルで行った。

    阿修羅の流れ。
    ここへはレンタサイクルで行った。

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