たまには「ベタ」な東京出張番外編1103　「震災直後に宮城から東京出張」　　～神田・東京～

2011/03/26 - 2011/03/27

2011年春から宮城に移住してまもなく、未曾有の地震を体験してしまいました。幸い私の住む黒川郡大和町は、沿岸部と比較すれば大きな被害はありませんでした。しかし、ＪＲは新幹線も在来線も壊滅状態、月に2～3回の東京出張は、夜行バス利用とならざるを得なくなりました。

東京～仙台の在来線は4/17、新幹線も4/25に運転再開となりましたが、不通状態の頃の東京出張の模様をご紹介します。


★宮城から出張シリーズ

震災直後に夜行バスで東京出張（2011)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10559758/
横浜出張で中央卸売市場のおまかせ定食をいただく（2011)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10574700/
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.1　“会津屋本店”(2011)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10577364/
横須賀でヨコスカネイビーバーガーをいただく（2011)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10579831
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.2　“ホテル丸忠”(2012)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10676850
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.3　
　　　　　　　　　　　“ホテルＮＥＯ東京＆カンガルーホテル”(2012)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10707839
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.4 “ホテル明月”(2012)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10716955
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.5　“ほていや”(2013)
http://4travel.jp/travelogue/10860118
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.6　“韓国館”(2014)
http://4travel.jp/travelogue/10964396
東京のバックパッカー宿に泊まる vol.7　“1泊1,980円ホテル”(2015)
http://4travel.jp/travelogue/11113843

エリア 神田・神保町(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

「夜行バスで宮城から東京へ」行く場合、現在の居住地・黒川郡大和町からは「ドリームササニシキ」というＪＲ夜行バスが本来は走っているのですが、震災の影響でこちらも運休（車庫が被災したそうです)。やむをえず、地下鉄泉中央駅までガソリンが残り少ない軽自動車でむかいます。

※当時は、ガソリンの供給が大幅に不足していて、スタンドは長蛇の列となっていました。写真は泉中央駅のバスターミナル。照明は必要最低限の明るさです。仙台市営地下鉄も泉中央〜台原間は運休中で、代行バスが運行されていました。代行バスと地下鉄に乗り継ぎ仙台駅へむかいました。

2011年3月26日21:00の仙台駅です。こちらも照明は最小限で、人も車もほとんどいません。店舗も開いているのはごくわずかです。

唯一賑わっていたのは、仙台駅東口のツアーバス乗り場だけでした。首都圏に向かって何台ものバスが出発していきます。このときは片道4,000円の4列シートのバスを利用しました。3列シートに乗りなれた身としてはきつかったですが、贅沢はいっておれません。

翌朝東京に到着しました。今回の仕事場は神田・小川町あたりなので、仕事の合間に街を歩いてみることにします。

神保町すずらん通りです。2011年の2月までは毎日のように歩いていた場所ですが、3月から宮城に移住したためおよそ一カ月ぶりです。

古本屋街でも有名な場所です。

普通に店が開いていて人々がショッピングをしているのが不思議な感じです。

楽器屋も多い地域です。

宮城にはない「世界のやまちゃん」がありました。当たり前の街並みなのに、眼にするものすべてなぜかとてもまぶしく映ります。

たいやきの店「神田達磨」です。

このあたりでは人気店のひとつです。

「ミミ」がついているタイ焼きが特徴です。

あんこもたっぷりです。甘いものを久しぶりに食べました。あまりのおいしさに、何か涙が出そうになりました。

※当時は、宮城県のスーパーマーケットも大行列の上に品薄で、おやつはなかなか手に入らなかった時期でした。

神田の老舗街を歩いてみます。最初は「神田やぶそば」。昔1度だけ入ったことがあります。

こちらは、あんこう鍋の「いせ源」です。

今はこんななんでもない街歩きが新鮮です。「なんでもないこと」が経験できるのはすごく幸せなことなんだと実感します。

東京ドームも今まで見た中でとても眩しく映りました。自粛傾向のためか、人出は少なかったです。

仕事を終え銭湯で汗を流してから、夜行バスに乗車することにします。お茶の水にある「江戸遊」で、ひとっ風呂浴びることにします。

休憩室もあって、久しぶりにくつろぐことができましたが、何か申し訳ないような気もします。

1時間半程「江戸遊」に滞在してから、夜行バスが出る東京駅へむかいます。東京も節電のため街はやはり暗いですね。

いつもは賑やかな通りも極力照明を落としています。

東京駅にも各地にむかうツアーバスがたくさん停車していました。往復夜行バスの東京出張もこれにて終了。大変といえば大変でしたが、仕事で東京にやってくることができる自体、幸せなことなのだと思います。
震災直後の記録として、フォートラベルにアップさせていただきました。