2008/08/14 - 2008/08/16
45位(同エリア94件中)
パンガンさん
Part.4より
観光はハードスケジュールで続きました。ガイドさんも「目一杯
見てもらいたい」という考えがあるようで、「早く早く」と
大変でした。
次は、昼食に冷麺を食べに行きました。ピョンヤン随一の味と
評判の「玉流館」へ。2階の特別席に通されます。周りはピョン
ヤンの特権階級と思しき家族と、恐らく在日朝鮮人の方の祖国
訪問ツアーの一団がいましたね。
さて、冷麺ですが・・。他の方の旅行記などを読むと「大して美
味しくなかった」「日本の冷麺の方がマシ」という意見も多々。
しかし、私はすごく美味しかった。素朴な味でスープもコクが
あって美味かった。韓国みたく店員が無作法にハサミで切りに
来ないんです。その分、噛み切るのは大変ですがそれもまた
オツなものです。お代わりも満足して食べました。食後に出る
デザートのアイスクリームも絶品でありました。あのクリーミー
な味は日本には無いですゾ。
次に「朝鮮労働党建設記念塔」、金日成主席生誕の家「万景台」
へ。それぞれに専門のガイドさんもいたけど、フーンってだけ。
この手のものは観光コースには組み込まれていますが、外国人
が見て喜ぶものではないですよね。特に何の感想もなし。
次はショッピング。事前に希望していた「本屋」と「土産物屋」
へ。いずれも外貨ショップで、北朝鮮の人でも外貨を持っている
人は利用できるのだとか。本屋では、一つの記念としてピョンヤ
ン観光や力道山(この方、在日朝鮮人なんですよね)の本、
北朝鮮国旗をあしらったバッジ、ポチョンボ電子楽団(北朝鮮で
人気の楽団)のCDなどを買って8千円ぐらい。店の人もいろい
ろと勧めては来ますが「要らない」と言うとすぐに引っ込みます。
土産物屋さんでは、名物の高麗人参のお茶とか粉末、ブルーベリ
ーのワイン、手工芸品などを買い込み1万円ぐらい。もう来るこ
とも無いかもと思い、結構買いました。北朝鮮の外貨獲得に
貢献してしまいました(笑)。
次はこれまた観光コースに組み込まれている「地下鉄乗車」。
でも好きなルートに乗れるわけではなく「復興駅」から「栄光駅」
と決められています。観光客は必ずこの2駅のみです。駅はア
リラン祭へ向かう学生や家族連れで混んでおり、ガイドからも
「お財布とか気をつけて」と注意を受けました。電車は銀座線を
さらに小さくしたような感じで、車内も薄暗かった。天井のシャ
ンデリアや壁に書かれているプロパガンダだけは異彩を放って
いました。でも、この2駅だけって言うのは、他の駅は外国人
には見せられないほどボロなのかしら。
次は、祝日のために教育機関参観が中止になったので、その代わ
りにガイドの「市民の自然な姿を見てもらいたい」とのことで牡
丹峰(モランボン)という景勝地へ。整備された散歩コースと公
園と言った所なのですが、市民の方々の憩いの場になっていまし
た。お年寄り達が色とりどりのチマチョゴリを来て、ラジカセや
アコーディオンに合わせて楽しそうに踊っていました。家族や職
場の仲間達とお弁当を持ってピクニック。みんな心行くまで楽し
い祝日の時間を楽しんでいました。ここには政治的なものを抜き
にして、北朝鮮の人々の自然な姿に感動しました。日本が失った
大切なもの、穏やかさや素朴さを存分に味わいました。
日本は、もうこの時代には、戻れない。
えー、次はサーカス鑑賞。別料金1500円なり。空中ブラン
コ、コメディアンのおじさんによる余興、クマが出てきての演技
など。市民の楽しみとなっているようで結構混んでいました。
しかし、私はハードスケジュールのせいかウトウトしてしまい、
失敬失敬。場内暗いから眠くなるんですよね。次のスケジュール
があるので途中でガイドに連れられて退席と相成りました。
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昼食の冷麺を食べた「玉流館」の2階特別席の様子
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これが名物の「ピョンヤン冷麺」です。これに酢を入れてかき混ぜるようにガイドさんから言われました。素朴な味わいと歯ごたえは絶品でした。ぜひ、ピョンヤンに行かれた際は味わってみてください。
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冷麺のあとのデザート。このアイスクリームは実に絶品でした。日本の高級アイス以上の味でした、本当に。
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玉流館の前のピョンヤン市民の姿。休日を楽しんでいます。
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地下鉄「復興」駅前を歩く女学生たち。これからアリラン祭の会場に向かうところ
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同じく男子学生たち。団体で行動します。
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地下鉄。ロシアの技術を導入して造られたそうです。小型ですね。
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駅にもこのようなプロパガンダ絵画が
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ドアが開くのを今か今かと待つ乗客たち
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復興駅で壁新聞に読みふける市民の姿です
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地下鉄は核シェルターを兼ねて作ってあるそうで、長い長いエスカレーター
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栄光駅の様子。シャンデリアがきれいです。
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外貨ショップの本屋さん
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外貨専用書店の入口。商業的な看板などは街には見られないのがピョンヤン、社会主義の特色ですね
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外貨ショップの土産物屋さん。結構アメリカ人の姿もチラホラ
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お土産屋さんには、民芸品や食品などのほか芸術的絵画や彫刻なども置いてありました。値段はすべてユーロ建てです。
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民芸品はとてもカラフルです
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ロシア調の建物
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街づくり全体がロシアを参考にして為されたそうです
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街角の風景
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勇ましいプロパガンダ絵画
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街では信号が無いので、警官が交通整理をしています。噂によると「美人」が交通整理担当になるのだとか。
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「朝鮮労働党建設記念党」。三本の柱は、ハンマー(工業)、鎌(農業)、ペン(インテリ層)を示して、国の重要な施策を示しているのだとか。社会主義らしいですね。
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金日成の生家「万景台」。フーンって印象。
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金日成の生家にて。右側のひん曲がったカメは、当時貧しかった金日成の家が買ったもの。このような、人が見向きもしないカメをも大事に使い、貧しさに耐えた・・という話に北朝鮮の人民は涙を流すのでしょう。私は流さないけど(笑)。
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このようなプロパガンダ絵画が街のところどころにあります。
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モランボンでくつろぐ市民たち
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モランボンの風景
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同じくモランボン。今の日本が失った素朴さ、優しさというものが北朝鮮には残されています。市民の本当の姿を見ることができます。こういうよき部分はなくして欲しくない。
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みんなが楽しんでいます。感動します。
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サーカス会場のステージ
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コメディアンのおじさんによる手品。マギー司郎のような感じで話術と風采で笑わせる感じです
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クマの演技。あまりにも精巧で「中に人が入っているのでは」と思わされます。ガイドに聞いたら本物だと言っていたけど・・・?
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サーカス会場。入場料は1500円。ピョンヤン市民の娯楽として根付いているようです
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この旅行記へのコメント (2)
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- mayuchanさん 2010/02/01 16:07:35
- すごい!!
- バンガンさん
はじめまして〜!
北朝鮮の旅行記全て拝見しました☆
マスゲームはすごすぎます!
高校野球のPL学園の応援だけでも
感動する私です・・・
ましてや、あの色彩に迫力(@@;)
圧倒されちゃいますよね〜!
我が家は、38度線まで行き
第三のトンネルも見学しましたが
妙な恐さが・・・
それを越えられた勇気に感動です〜。
貴重な体験に拍手☆
ではでは・・・
mayuchan
- パンガンさん からの返信 2019/12/30 02:19:41
- RE: すごい!!
- mayuchan様
掲示板への書き込みをありがとうございました。随分と間が空いての返信となってしまい、
大変申し訳ございません。
かの国へはあれ以来再訪はしていません。若さもあり勢いだけで行きましたが、
今はその若さも勢いも無く・・良いか悪いかの判断は分かれると思いますが、
人生の中で貴重な経験が出来たかなと思って、自己満足している次第です。
書き込みを本当にありがとうございました!!
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