2008/07/19 - 2008/07/19
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maki5963さん
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昨秋犬山市で行われたスタンプラリーに応募した友人から、「城下町スペシャルツアー」なるコースに応募して当選したから行かないかとお誘いがあり、喜んで参加させていただきました。
当日は猛暑の中、当選組のうち2組4名が係りの方の案内で1日盛りだくさんの犬山グルメ&観光をさせていただきました。
コースは犬山城に始まり、からくり人形舘、文化資料館、有楽苑、リトルワールド、犬山鵜飼い見物などを丁寧な解説付きで観光、さらに素敵な喫茶店やレストラン、名物の団子屋さんや田楽料理などのグルメもたっぷりの豪華な1日を過ごさせていただきました。
犬山は古い城下町の面影を残し見所も多いので、3度目でも十分楽しいのですが、今回は特に伝統ある木曽川鵜飼い見物が初体験なので一番の楽しみでした。そしてそれは実際にとても興味深く、いにしえから続く優雅なひとときを堪能しました。
- 交通手段
- 私鉄 自家用車
- 旅行の手配内容
- その他
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夏の国宝犬山城。1537年に織田信長の叔父、信康によって建てられた戦国時代のいくさ城、石垣は自然石をそのまま積み上げた野面積みという作り、3階の唐破風は後に増築されたもの、などたくさんの興味深い説明をしていただきました。
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4階の高欄の間から西方向から伊木山とライン大橋。
左下の建物は旅館「迎帆楼(ゲイハンロウ)」、この下の船着き場にも鵜飼い船がお迎えに行きます。 -
緑濃い南方向の眺め。かすかに名古屋駅の高層ビルも見えました。
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鵜飼いはこの木曽川橋をはさんだ上下流あたりで行われます。
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対岸は岐阜県各務ヶ原市
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土曜日だったのでからくり展示館でからくりの実演・解説がありました。カムで距離も自在に決めてUターンさせられる、この茶運び人形の精巧な作りにびっくりです。昔のゼンマイは鯨のヒゲで作られ、材料は全て天然素材というのもすごい!
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こちらの山車でからくりの操作を見せていただきました。手足も移動も自在で、今若い顔が一瞬で黒い翁顔に変わったところです。お祭りの時のからくり披露ではもっと大勢(5〜6人くらい)で操作します。
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工房で頭(かしら)制作中のからくり人形師、九代目玉屋庄兵衛さん。ここで毎週金土曜に作業風景を公開されてます。
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五平餅が名物の山田五平餅店。小さなこのお店の建物も古いもので、国の登録有形文化財だそうです。
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一部食べかけですみません、手前が五平餅完全形です。小ぶりですがこんがりとおいしい。この日はおじさんが店番でさらに氷もサービスしていただきました。暑かったので有難たかったです。
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本町通をさらに南に行き「犬山おどき」へ。風流な店構えのここは、実は喫茶店を併設している伝統ある提灯屋さんです。ここでもおいしいコーヒーゼリーなどで喫茶休憩させていただきました。
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ここでは実際にお祭りで使う提灯などを作っています。お茶しながら話を聞いたり、制作風景も見学できちゃう、という面白い喫茶店です。
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昼食に寄った木曽川沿いのレストラン「ビストロ猫」。人気店なのでランチ時は込み合います。
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おしゃべりしてて写真を忘れましたがパスタランチを頂きました。^^;
前菜のローストチキンサラダと3択のうちホタテのトマトパスタ、それにこのデザートとコーヒーで1300円。
おいしかったです、ご馳走様。 -
次に国宝茶室「如庵」のある有楽苑へ。入苑料1000円、呈茶料は別で一服500円。写真は入り口の入場券売り場の様子です。
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小道を抜けると最初に岩栖門があります。
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旧正伝院書院の裏手。有楽斎が庵に隣接して建てた隠居所で、重要文化財。
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含翠門
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徳源寺唐門。織田高長が大和宇陀郡に建てた織田家の菩提寺で、この唐門だけが残って移築されている。
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水琴窟、真ん中の石のあたりに水を掛けると澄んだいい音がする。
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弘庵。苑内で催される茶会のために新築された茶席。
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旧正伝院書院入り口にある萱門。
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旧正伝院書院の縁先で抹茶とお菓子を頂きました。お菓子は夏らしい葛まんじゅうで上に豆味噌が乗っています。レトロなブタの蚊遣りが珍しい。
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旧正伝院書院表側、この縁先で呈茶されます。ここは庵に隣接して建てられた有楽斎の隠居所で重要文化財。ここに座ってお茶を頂きながら庭を眺めていると、気持ちが落ち着いて安らかになるような感じがします。とても気持ちのいい所でした。
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国宝茶室、如庵。
織田信長の弟、有楽斎が隠棲した京都建仁寺境内に1618年頃建てた茶室で、現存する国宝茶室3名席の一つ。
流転の名席と言われるように、3度の移築を経て昭和47年からこの地に移築保存されている。
内部は2畳半台目で、古暦を腰貼りにした暦貼り、竹を詰め打ちにした有楽窓、床脇の筋違いの囲などの特徴がある。
数度の移築を繰り返したうえ、4百年近くたつ小さな庵がこうして朽ちずに残っているのは驚異的でさえあると感嘆する。 -
茶室前にある有楽好みの井戸
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釜山海という自然石の手水鉢。加藤清正が朝鮮より持ち帰ったと伝えられている。
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元庵。有楽斎が大阪・天満に構えた茶室を復元したもの。
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三畳台目の元庵内部。
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元庵から石燈篭〜中門方向。
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次に郊外の野外民族博物館、リトルワールドへ。
http://www.littleworld.jp/index.html
ここは広大な敷地内に世界各地の建物や民族資料などが復元・展示されています。いろんな民族衣装が着られたり本場の食べ物があったりと楽しい体験ができ、ちょっとした世界旅行気分が味わえるので私は大好きで何度も来ています。
今回は暑い昼下がりだったので、行った好きな数カ所のみ紹介します。ここはバリ島の建物の門あたり、これだけ見るとバリ島みたいです。以前ここのイベントで本場のバリ舞踊を見ました。 -
バリ島貴族の家
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一番好きなエリア、ドイツバイエルン州の村にある聖ゲオルク礼拝堂。
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礼拝堂内部の祭壇。後ろにはパイプオルガンもあり、ちょうど演奏中でした。
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天井のフレスコ画、聖母の戴冠。ここが出来たとき、ドイツからフレスコ画家が来て建物の壁画やこの天井のフレスコ画を書いたそうです。
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ドイツ南部、ガルミッシュあたりの村をイメージして数軒の家が建ち、フレスコ画のあるガストホフには民家の部屋が復元されレストランを併設、その他お土産屋さん、人形博物館、バイエルンのマイポールなどがあります。
他、近くにフランスのアルザス地方の家、イタリアのアルベロベッロの家があり、それぞれ民家内部が再現され貸し衣装などもあります。 -
ガストホフ2階の民家復元展示。食器や台所用品など古いアンティークが備えられています。
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人形博物館の展示。ガラスケースはエルツの木製人形、正面ではおじさんとおばさんが人形制作中。
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大きなクルミ割り人形が迎えてくれる入り口あたり。そんなに広くはありません。
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ドイツのおみやげ物は各種ビールやワイン、ハムやソーセージ、お菓子、クリスマスグッズ、雑貨など結構充実してます。私の好きなフランケンワインも数種あり、ビュルツブルグのユリウスシュピタールもあります。スナック菓子のフーバープレッツェルはおいしくて手頃でお勧め。
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イタリア南部の世界遺産、アルベロベッロの家。農家の部屋を再現した家やレストランなどになっています。
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ぶどうの木に実がついています。
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2時間あまりの滞在後、夕食は市内にある名物・味噌田楽のお店「松野屋」へ。犬山はしっかりした豆腐が田楽に向き名物なのだとか。味噌田楽と相性のいい菜めしと頂きました。甘い豆味噌のタレがこんがりしておいしい。他に珍しいタニシ田楽や芋田楽なんてメニューもありました。
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夕食後はいよいよ鵜飼い見物です。その前に時間があるからと橋の近くにある喫茶店「貴船」でコーヒー休憩。カップやコーヒーにもこだわりのある素敵な喫茶店でした。
珈琲工房貴船 http://www.inuyama.net/~kifune/index.html
写真は鵜飼いや木曽川ライン下りのチケット売り場。料金表示が見えます。 -
黄昏の船着き場。3艘の船は鵜匠さんの乗る鵜船でしょうか。
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こちらはお客さんが乗る船。バックにお城が見えます。
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7時過ぎ、私たちの乗った船が一番に出発。このベテランの船頭さんは船をいい位置に付けてくれました。
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船は下流の旅館や対岸にある旅館の船着き場に寄り、お客さんを乗せたりしながら黄昏の川を周遊します。
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旅館に宿泊のお客さんは浴衣姿で乗り込んでます。暑い日も夕暮れの川面は風が涼しい。この船は食事は無しの見物のみ、まもなく天井の提灯にロウソクの明かりが灯ります。
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7時半頃になると日も暮れかけてきます。川はお城から見るより、川の上にいて見るほうがずっと広く見えます。
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気持ちのいい黄昏時です。このあたりの木曽川は流れが緩やかなので、鵜飼い船に近づいて間近で鵜飼いの様子を見ることができるのだとか。
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川を周遊して橋の上流に行く頃にはとっぷりと暗くなり、鵜飼い船では松明の灯りが焚かれます。今夜は3艘の船が出ます。
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船は川を下りながら漁をする鵜飼い船と併走しながら進みますので、間近に鵜飼いの様子を見ることができます。船は時に松明の火が熱く感じるほど近くに寄っています。
1300年の伝統を伝える犬山鵜飼いは、現在4人の鵜匠さんが市の職員として技を伝えています。
鵜飼い期間は5/11〜10/15まで。
http://www.kisogawa-kankou.com/
昼の鵜飼いもあって好評だそうですが、やはり夜見るのが風情があっていいと思います。 -
すぐ目の前で漁をする鵜たち。事前レクチャーで、先頭にたって泳いでいるのはよく魚を捕る働き者で、中にはパシャパシャ泳いで遊んでるだけの鵜もいる、と聞いていましたが、どの子もすごい勢いで泳いで働いてるように見えました。思わず「がんばれ〜」とかけ声を掛けたくなります。
一人の鵜匠さんが10羽の鵜を操ってますが、ひもが絡まないよう巧みに扱ってるのがすごい!鵜は渡り鳥の海鵜を茨城の海岸で捕らえ、訓練して漁ができるようにします。海鵜は川鵜より大きくて重量もあるので、10羽も扱うのはかなりの力技で大変だろうと思います。 -
鵜匠さんが魚を飲んだ鵜を引き上げて吐き出させてるところです。どの鵜が魚を捕まえたのか察知して引き上げるのも感心する技です。
鵜飼いは船頭さんが時々船端を叩いて音を出し、音に驚いた魚が明るい所に集まるのを鵜が捕まえる、という具合です。鵜匠さんがホーッというようなかけ声をかけるのや、魯を漕ぐ音や水音、船を叩く音など、目の前で繰り広げられる光景は体験して初めて知った素晴らしいひとときでした。 -
鵜飼いの最後に鵜匠さんが鵜飼いのやり方などのお話をして、実際に鵜が飲んだ魚を出す所を実演して見せてくれます。終了後、船はまたお客さんを元の乗り場まで送りながら周遊し、8時過ぎに船着き場に戻りました。盛りだくさんのとっても楽しい犬山の1日でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- チューぱぱさん 2008/07/30 12:51:47
- こんにちわ
- ご来訪ありがとうございます。
犬山城は相変わらずきれいですね。
昔、天守閣の手すりから外に出て、屋根の上で記念撮影をしたことがあります。今なら逮捕されるかも(^。^)
熱く輝くたいまつの炎も素敵ですし、ライン下りも面白そう。寂光院の紅葉もきれいですし、菜めし田楽も美味しそう。秋の旅行は犬山にしようかな。(笑)
楽しい旅行記をありがとうございました。
そうそう、私は小学生時代に、半田のずら〜っと並んだ山車の一つを毎年曳いていたんですよ。(^_-)
今後ともよろしく!
- maki5963さん からの返信 2008/07/30 22:39:46
- RE: こんにちわ
- チューぱぱさん、訪問ありがとうございます。
犬山って見所が多くて楽しい所ですよね。それぞれの季節ごとの町歩きもまた趣が変わって結構はまります(笑)。私はまだ飽きませんのでまた秋のお祭りにも行きたいと思ってます。^_^;
チューぱぱさんもおいしい食べ物や面白いお店、紅葉などぜひお楽しみくださいね。鵜飼いもまだ10月までやってますので機会があれば是非、写真ではうまく表現できないのですが、間近でみると迫力があって感動モノでした。
> そうそう、私は小学生時代に、半田のずら〜っと並んだ山車の一つを毎年曳いていたんですよ。(^_-)
そうなんですか!半田のお祭りも山車が素晴らしくて感動しました。灯台下暗し、で案外郷土のことって知らないでいたんですね。チューパパさんの旅行記で改めて地元の見所を教えていただきました。ありがとうございました。こちらこそよろしく!
maki
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