ヨハネスブルグのタウンシップ、ソウェト「SOWETO」にホームステイ。/2010年 サッカーワールドカップ開催に湧く南アフリカ共和国の影で。。 (SOWETO,Township of Johannesburg,Republic of South Africa))
2008/12/29 - 2008/12/31
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kuropisoさん
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南アフリカは3回目の訪問となります。
但し、前回はケープタウンのみでした。
ただ今回は、治安、世界最悪といわれるヨハネスブルグ。
避けて通る旅行者も多いけれど、
アパルトヘイトを経て2010年にはワールドカップを開催するまでになった発展都市。
見ないことには語ることができないだろう。。
ヨハネスブルグではソウェト「SOWETO」を訪れた。
ここはアパルトヘイト時代の黒人居住区、タウンシップ。。
タウンシップとは、かつて「集団地域法」で有色人種が住む地域として計画的につくられた住宅地です。
都市で働く労働者は隔離政策により強制的に
このタウンシップに閉じ込められたのです。
このタウンシップの中でも最も有名なものが、ソウェト「SOWETO」。
ヨハネスブルグの南西部にあったため、
SOuth WEstern TOwnshipの頭文字よりこの名がつきました。
アパルトヘイト崩壊後、すべてが良い方向に向かったと
私達は考えてしまいがちですが、未だ厳しい生活を送っている人が多い。
崩壊前の教育水準格差が尾を引きずっており、
雇用平等とはまだまだいっていません。
又、南アフリカ共和国は600万人という世界最多数のHIV患者数を抱える国家です。(感染者割合は25〜30%)
ボツワナ、スワジランドが最悪の30%超、つまり3人に1人がHIVポジティブ。。
これらの国では平均寿命が40歳を切っています。
現在、タウンシップ体験ツアーなるものがあります。
過去と、この現状を世界に伝えるためにです。
ただ、ツアーでは観光色が強く、実体験出来る機会も殆どないのが実情です。
しかし、単独でソウェトをウロウロするには危険が伴うので、
結局はツアーに参加するかガイドを雇うことになります。
タウンシップというとスラムを思い浮かべるかもしれませんが、
全てがそうではありません。
政府によって与えられた綺麗な家に住んでいる人もいます。
ただ、やはりスラムもまだ残り、劣悪な環境から離れられない
人々もいます。
双方を訪れましたが、触れ合った人々が思いのほか明るく、
上に書いた問題とはあまり関係ないように思いました。
しかし、スラムをキャンプの帰り際、
「さっきの子供達はHIV陽性なんだよ。両親がHIVで亡くなって孤児院に入れられたんだ。だけど、スラムの出身ってことで差別を受けて、泣きながら裸足で孤児院から逃げて来たんだ。今はお婆さんが一人で育てている。ただ、お婆さんも高齢でいついなくなるかもわからない。お婆さんは保護者としての資格が持てない。ソーシャルワーカーが来て説得するんだけど、子供は孤児院に戻ろうとしない。孤児院に入れば薬も貰えるんだけど。。。
たぶん彼らも理由が分からないまま死んでしまうのかも知れない。。」
デジカメのファイルに残った彼らの笑顔を見て、涙が出そうになった。
治安の悪化は留まるところを知らないといいます。
差別を受けていた黒人の多くは
過去、白人から彼らの土地、立場を色んな意味の暴力によって奪われました。
暴力を受けた環境を経験した彼らは自らも暴力を使用することに
抵抗が無くなってしまうのだといいます。
又、劣悪な労働環境、抑圧された生活、彼らのストレスのはけ口はアルコール。多数のアルコール依存症者を見かけますが、恐怖すら覚えます。
多民族多言語、教育水準格差と貧困、エイズ、治安悪化。。
この国の抱える問題は一朝一夕で改善されるものではない。。
帰国時、ヨハネスブルグを発つ機内で
たまたま二人の日本人女性が後ろの席に座った。
他に日本人がいるとは思ってないのだろう、
大声で話しているので会話が聞こえた。
「ガイドの○○さんち、プールがあって超お金持ち〜素敵!」
「最近、日本人で南アの人と結婚する人、多いらしいよ」
「え〜!本当っ!?」
・・・やりきれない気持ちになった。。。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 航空会社
- 南アフリカ航空
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ソウェトにあるスラムの一つ。
バラックが立ち並ぶ。
この地域は河川敷であり、政府より認められた居住区ではない。
政府からはきちんとした居住区に移れと言われているが多くの人がここに留まる。
「ここで生まれたから」
「主人が亡くなった場所だから」
「仲間がいるから」
さまざまな理由でここを離れようとしない。
道の真ん中を排水が流れる。
雨が降ると泥沼のようになる。
衛生上も非常に問題があるが、
そんなこと関係なしに子供遊んでいる。
ただ人々の表情は思いのほか穏やかであり、
お互いに挨拶を交わす。 -
彼らの家を訪れた。
もちろんバラック小屋。
家には彼らの他におばあちゃんともう一人16歳の少女。
その少女は丁度お洒落にうるさい時期。
この日もサングラスを同行した旅行社駐在員が届けた。どうやら以前にオネダリしていたものらしい。
その彼女はHIV検査で再検査となったが、
その再検査を受けていない。
具合の悪くなることが多いが十分な薬を得ることが出来ていない。
写真の彼らの両親は亡くなった。
幼い彼らは私の想像のつかない辛さを体験したのかもしれない。
そして帰り際聞いた、彼らもHIV陽性である事実。
彼らの人生はどうなるのだろう。。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- きなこさん 2016/06/29 22:04:35
- ほんほ涙が止まりません
- はじめまして
以前タンザニアに行って孤児院を訪れた事があり、今度ケープタウンに行くのでそのような施設が無いかとタウンシップについて調べていましたら こちらの旅行記に辿り着きました
コメントを拝見して胸が締め付けられる感じになりました
ガイドさんと行かれた様に書かれていましたが現地で手配されたのでしょうか
もし良ければ教えて頂けませんか?
宜しくお願いします
きなこ
- kuropisoさん からの返信 2016/07/03 11:28:10
- RE: ほんほ涙が止まりません
- きなこさん
はじめまして。
書き込み有難うございます。
SOWEATを訪れたのはもう何年も前です。
そのあと10年近くが経過し、サッカーのワールドカップが
滞りなく開催され状況は大きく変わったのかもしれませんね。。
さて、お問い合わせ頂いたガイドさんの件ですが、
今回の訪問はレソトへの旅行のトランジットの際のものです。
アフリカに強い旅行代理店の「道祖神」さんにて手配をしました。
当時は今ほどネットで格安航空券が検索、手配が出来たりしなかったので、
航空券を手配をした際、家が近所でもあった為、店舗を訪れました。
「ヨハネスブブルグは危険と聞きますが、そのうえでどこか見ることはありますか?」と聞いたところSOWETOでのショートホームステイを教えて頂きました。
現地に駐在員がいてその人に案内させるとのことで連れて行って頂きました。
まだ行っているのだろうか?と思い、「道祖神 SOWETO」で検索をすると
2015年の会社のブログがヒットしましたので、恐らくお問い合わせなされば何らかの回答が頂けるのでは思います。
最近、「世界の絶景」ということで綺麗なところばかりが取り上げられますが、
このような世界も多くの人に知って頂き、その状況が改善されることを願ってます。
> はじめまして
>
> 以前タンザニアに行って孤児院を訪れた事があり、今度ケープタウンに行くのでそのような施設が無いかとタウンシップについて調べていましたら こちらの旅行記に辿り着きました
>
> コメントを拝見して胸が締め付けられる感じになりました
>
> ガイドさんと行かれた様に書かれていましたが現地で手配されたのでしょうか
> もし良ければ教えて頂けませんか?
>
> 宜しくお願いします
>
>
> きなこ
- きなこさん からの返信 2016/07/03 19:24:20
- RE: RE: ほんほ涙が止まりません
- 有難うございます
道祖神さんは老舗ですよね
早速 問い合わせてみます
きなこ
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