東京2011.12/31

2011/12/30 - 2012/01/01

意に反して、東京で年を越すことになった。
銀座のホテルに部屋を取り、誰もいない東京を歩いてみる。

興奮も感動も反省も進歩も　何もない
毎日のように毎年が過ぎていく
昨年はっきりしたことは、人類も自分も少しは進歩したと思っていたが、まるっきりそうではなかったということ。
ずっといやな予感がしている。
漠然とした不安で動き回らずにはいられないのだ。

刻（とき）という電車に乗っかっていれば、動いていたように見えた景色は、実はなんにも動いていなかった。これではまるでお釈迦さまの手のひらで飛び回っていただけの猿ではないか。

・走っても飛んでももがいても手のひらの中　＜誤空＞

エリア 銀座・有楽町・日比谷(東京)

新橋

　どれが本物でどれが偽物だって？
そんな事凡人にはわかりませぬ。
そもそも写真に本物なぞめったに映りませぬよ。
理想の世界であれば写真なんぞ必要もありません。

新橋２

　じつは普段見ているすぐ隣には、別の世界があるんです

新橋ガード下２

　それをあなたは見ていないか、見ようとしていないだけ
　見ようとしたって、あなたや私には常に１ケ所しか見えないでしょ？
　それ以外は一切、何も見えないはず・・・

　

銀座夕べ

　あの少女は別の世界にいるの？

日比谷

　そう、すぐ隣だけど、別の世界

日比谷ガード下

　いつものようで、いつもじゃないね。

日比谷公園

　ところで、年末だというのに
　今夜泊まるところはあるのかい？

日比谷公園２：とし蔵（トシゾウ）くん

　俺だって生きてるんだぞう

芭蕉さんと年を越す

　「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」　ウンウン
さて、現在という電車に乗って来年も修行の旅を続けていきますか　うん

明治神宮：そしていつの間にか年を越してしまった！

　おいおい、未来なんて見えないよ
　それよりすぐ後ろに、とんでもない危機がせまっているぜ

明治神宮２：記憶のないショット
（若いギャルの二人連れあり）

－「あれって鯉？　それともおっきな鮒？」
　（髭にでかい口をパクパクさせて、どう見たって鯉だろう）
－「食べられるの？」
　（食いもんじゃねえっつーの！）

こうしてる間に年は明けてしまうのです

明治神宮３：あの清正井に映っていたのは未来だったのだろうか？

・清水の地から湧き出る清正井　　＜泉水＞

　水が濁れば世界も濁る
　波を立てれば世界がゆがむ
　あなたには何が見えていますか？

六義園
　http://4travel.jp/traveler/janal/album/10629921/