2008/05/31 - 2008/05/31
353位(同エリア395件中)
春風さん
ここから150m先のロータリーには
16世紀に建てられた教会があって、
右へ行くとスイス.
左へ行けばミラノ.
歴史と異国とが身近にある街。
Tirano
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
-
ベルニナ特急の終着駅、ティラーノ。
-
スイスからイタリアに入国した。
駅を出るとき、
制服を着たおじさんに
パスポートチェックはしないの?
と訊いたら、
しょーがないなー押してやるかー
という感じで
パスポートに押してくれたスタンプ。
必須ではないらしい。
SLの模様が可愛い♪ -
ルガーノ行きのバスの出発まであと2時間余りある。
荷物を預けて食事に行きたいが
駅の窓口は閉まっていた。
鍵のかかったガラス戸の向こうに
タグの付いたトランクがいくつかあるのが見えた。
ここで預かってもらえるといいんだけどな。 -
列車を待っていたらしい男性が話しかけてきた。
「ルガーノ、バス?」
「シー(そうなの)」と言うと、
親切にバス停の場所を教えてくれようとした。
「ううん、バス停の場所は知ってるの。
そうじゃなくて...
ええと、英語、わかる?」と
私は英語で。
「いいや、フランス語ならどう?」と
彼はイタリア語で。 -
仕方ないので、
知っている限りのイタリア語を並べてみた。
「ルガーノ、バス、
ドゥエ(2)、オラ(時間)、
リストランテ(レストラン)、
マンジェ(食べる)、
(荷物を指して)クエスト(これ)、
(駅を指して)キィ(そこ)」 -
・・・・通じた!?
彼はわかったという顔をして、
いつのまにか現れた恰幅の良い女性と話し始めた。
服装からするとこの女性は車掌さんらしい。
「このコさ、ルガーノ行きのバスに乗るんだけど
その前に食事に行きたいんだって。
駅で荷物預かってやってくれよ」てな感じ、
たぶん。
すると、女性は大きくうなずき、駅舎の中を指さした。
彼は「いやー、良かったねぇ、預かってくれるってよ、
さあ、こっちこっち」とかなんとか、
たぶん。
「グラツィエ!(ありがとう!)」 -
そこで始めて、
離れて遠巻きに見ていた(?)同行者ふたりが
ノコノコ現れた。
「コインロッカー探したけど無くてさぁ」とY'n氏。
「荷物持って食事に行っても構わないけど?」とT氏。
マッタク、オジサンたちは頼りにならないんだから。 -
交渉してくれた彼と野次馬の乗客数人、
車掌の女性と駅係員のおじさん数人に取り囲まれながら
ぞろぞろと3人で荷物を駅舎の中に運び、
「2時間で戻ってくるからー」
と時計を指差しながらイタリア語混じりの英語で。
そしてひとりひとりに
「グラツィエ、グラツィエ(ありがとう)」
正式な荷物預かり所のような場所では無かったようで
好意で預かってもらったという感じだった。 -
雨も降っているし、表通りの
適当に目に付いた店に入った。
結局それが正解で、その先は開いている店が無かった。
シーズンオフだから休日なのか?
昼休みだったのかもしれない。
ここイタリアだもの。 -
外国のレストランで、
知らないメニューがあれば
とりあえず頼んでみる。
これ基本ですよね?
パスタの欄にあったから、何かのパスタ。
英語の説明はキャベツとチーズ、
まあ、それほどハズレたりはしないだろう。 -
出てきたのは、これ。
Pizzoccheri
ピッツォケッリ
ソバ粉を使った太い手打ちパスタ。
素朴な味... -
食事が終ったら、街を散歩。
石畳の道。大きな街路樹。
TiranoのメインストリートViale Italia -
道の先に見える教会まで行ってみよう。
16世紀に建てられたという、
Santuario Madonna di Tirano
マドンナ教会 -
残念ながら中には入れなかった。
教会も昼休みなのか? -
教会の目の前の道路を線路が横切っている。
-
ちょうど列車が来た!
予期していなかったので、
踏切の音を聞いて大急ぎで
列車と教会が収まるアングルまで走った。 -
踏切を渡った向こう側から撮りたかったのだが。
ちょっと出遅れちゃって。
教会と赤い列車のショット。 -
この古びた感じがいいね。
-
「ちょっと、そっち、行ってみようよ」
狭い路地にどんどん行きたがるT氏。
「いーですね。いきましょ、いきましょ」
喜んでついてゆく私。
「えー、そんなとこ行くんですかぁー?
道に迷ったらどぉするんですかぁー?
バスに乗り遅れちゃいますよぉー」
しかたなくついてくるY'n氏。 -
花と門のデザインがなんとなくイタリア。
-
大きな木の扉の向こうに
どんな生活があるのか。
ちょっぴり覗いて。 -
駅に戻る頃には大雨。
ティラノ発ルガーノ行の長距離バス。
バスの受付のお姉さんに聞いてみた。
ティラノはいつもこんな雨なの?
返ってきた言葉は、
"I hope not!" -
バスは定刻を少し過ぎて発車した。
座席も広くなかなか立派なバスだ。
外は雨。 -
時折遠くに教会が見え、
のどかな街並みが続く。
おなかもいっぱいだし、なんだか眠くなる。
順調かつ単調な旅かと思いはじめたのだが。 -
突然、運転手さんが叫んだ。
「ラゴディ・コモ!、レーク・コモー!」
あ、これが北イタリアのコモ湖ね?
「トイレット! エスプレッソ! カプチーノ!
デーチ、ミヌティ! テン、ミニッツ!」
10分間の休憩ということらしい。 -
そういえば、せっかくイタリアに来たのに
まだジェラートを食べていなかった!
数種類あって、どれにする?と
売り子のお姉さんが教えてくれたが、
私の乏しいイタリア語ボキャブラリーでは
チョコラータしかわからない。
知らない名前のものを適当に指さして頼んでみた。
「クエスト、ペル・ファボーレ
(これおねがいします)」
何かの果物の味。おいしかったから◎
ここで食べられて大満足。 -
湖沿いの小さな街Dongoでの小休憩の後、
ほどなくしてバスは細い道を山へと登り始めた。
車2台すれ違うのがやっとの道で
いろは坂のような急カーブの連続。
この大きなバス、大丈夫なのか?
と心配していたら。。。 -
対向車線に大きなトラックが。
運転手さんはそろりそろりとハンドルを切る。
トラックとの距離はわずか20cmくらいか?
無事に通り抜けた時、
乗客から拍手が沸き起こった。 -
狭い道は続く。
山道を登り切ったら、今度は街。
左右ぎりぎりまで建物が迫っている。 -
時々通る石造りのトンネルは
壁に手が届きそうなほど狭い。
これは、おもしろい。
寝てなどいられない。 -
信号もないのにバスは時々止まる。
しばらく行くとそのわけがわかった。
狭い道で大きな車がすれ違う時、
後ろの車はじっと待っているしかないのである。
大型バスやトラックが通ることは
想定されていない道なのだろう。 -
突然、立派なゲートが現れた。
ゲートというより建物のような中に
バスは入ってゆく。
スイスとの国境か、
パスポートチェックがあるのかと身構えたが
何のことはない、
係員が運転手さんに何か言って、
運転手さんが何か答えて、おしまい。
写真も取れずじまい。
国境を越えたら、
急に道が良くなった。 -
ルガーノに到着。
雨はいつのまにか止んでいた。
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