メキシコ（シカレ・ナイト）の魅力

2009/02/02 - 2009/02/02

「シカレの本当の魅力はシカレ・ナイト（写真）にある」と私は思う。屋根だけつけた吹き抜けの大劇場（Gran Tlachco）で光と音による壮大なるメキシコ歴史絵巻が展開する。シカレ・ナイトは夕方６時（冬時間）にはじまり、８時過ぎに終了。出演者は300人以上にのぼり、２時間のショーはあっという間に終わる。ナレーションはスペイン語と英語で話されるのでよく分からないが、以下、私の独断でストーリーの解説をする。間違っていたらご指摘頂きたい。

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エリア その他の観光地(メキシコ)

大劇場「Gran Tlachco」への入り口。城壁の上には古代マヤ族に扮した人々（写真）が我々を出迎える。

城壁の上（写真）ばかりではなく、劇場へ向かう道路の切り立った土手の上にも古代マヤの人々が立っており、びっくりする。

劇場内の特等席（写真）に座れば、ショーを見ながらディナーが食べれる。メイン・プラザの予約センターであらかじめディナーチケットを購入して、開演までに劇場に行けばよい。値段は忘れたが＄40〜＄50だったような気がする。恋人同伴なら是非シカレの「ディナーショー」へ……。

オープニングは白い布をまとった可愛い少女の素朴な歌ではじまる。少女と一緒に観客は空想的な過去の世界に導かれる。そして、古代マヤ族の大集合（写真）となる。

シカレ・ナイトの前半の見せ場は古代マヤの球技「フエゴ・デ・ペロタ」（写真）である。腰でゴムボールを打ち合いながら壁の上部に突きだしている円形状の穴にボールを通す。２チームで競い合い、見事ボールが穴に通ったら拍手喝采である。

劇場を真っ暗にして行われる火の玉の競技（火の神のゲーム：写真）も迫力がある。競技はまるで火の玉ホッケーである。危ないので前方の席の前には金網がしてある。この競技が終了すると金網は降ろされ見通しがよくなる。

幸福なマヤの時代は、16世紀前半、突然終了する。写真：1519年、スペイン人エルナン・コルテスのメキシコ上陸

２つの世界の出会い（写真）

アステカ帝国の９代の王「モクテスマ２世」はスペイン人を東方から来た神と思い、歓迎する。しかし、スペイン人はアステカの文化、伝統を破壊し疫病を持ち込む。

怒ったアステカ人達は一斉に蜂起しメキシコ人に戦いを挑む。

怒りのモクテスマ２世。「おのれー、スペイン人め、神の天罰を与えてやるー」

しかし、近代的な武器を持ったスペイン人は圧倒的に強く、アステカの反乱を鎮圧してしまう。

破壊された古代マヤにキリストの十字架が立てられる。

そして、メキシコ人の宣教師がやって来る。

多くのメキシコ人がキリスト教に改宗する。

そして、いつしか、メキシコ人とスペイン人との間に友情が生まれる。

スペイン支配下において民族の融合がはかられる。

ここまでがメキシコの歴史編で、これ以降はメキシコの各地に伝わる様々な歌と踊りの競演になる。写真：観客席

座席（写真）は全て自由席なので早めに劇場に行って好みの席を確保するといい。私は、中央最前列の席に座った。目の前でショーが展開し、迫力満点！

メキシコの踊り

バイオリン、ギター、チェロの競演。

老人達の愉快な踊り。本当に老人が踊っているように思えた。

メキシコのぺア・ダンス

できるだけ綺麗な子を探してスナップ写真を撮る。

ソロの歌も沢山ある。しかし、スペイン語なので何を歌っているのか全く分からない。

巨大なタコが入場し、その周りで人々が踊る。

珊瑚を背負った女性達が入場し、華やかなダンスを繰り広げる。

パパントラ・フライヤーのリーダーの音楽と踊り。

高い塔のてっぺんから回転しながら降りてくる「パパントラ・フライヤー」

軍楽隊のバンド演奏をバックに男性歌手がソロを歌う。

代わって女性歌手がソロを歌う。

着飾った男女がワルツを踊る。20世紀初頭、日曜日の公園の風景。

野菜や果物をいっぱい載せた行商人も往来する。

迫力ある太鼓の連打。

そして、華麗なマリアッチの音楽にのせて若き男性歌手が歌う。フィナーレ近し。

休憩なしの２時間があっという間に過ぎ去りフィナーレを迎える。