2007/06/22 - 2007/06/22
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井上@打浦橋@上海さん
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北京郊外、西へ90kmのところに川底下村という、なんだかワカラン村落があるとか・・・。
神社仏閣、名所旧跡は、どうも苦手ですが、こういったところには興味を示しちゃうのです。
さて、どうやっていくか・・・・一番ラクチンは勿論、タクシー。でも、時間はタップリ有るけど、金は惜しんで使うタイプ(正直に言えば・・・金はタップリない・・・っつうこと)の私は、勿論、路線バス。
その路線バスで行く、川底下村までの様子をお伝えします。
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この画像は、北京の地下鉄1号線と2号線の路線図です。
川底下村への路線バス・929支路バスは、地下鉄1号線の西の終点・苹果園駅の近くから出ています。
ご覧のように苹果園は五環路(環状5号線)の外と言うことですから、相当郊外にあります。
中心部から遠いと言われてます頤和園さえ四環路(環状4号線)と五環路の間にあるんですから、苹果園の遠さが分かると言うものです。
「苹果」とは「りんご」のこと。今でもあるのかもしれませんが、昔は、このあたりはリンゴの産地だったんでしょう。 -
コレが苹果園駅の周辺図です。
川底下村方面へ行く路線バス・929支路バスは、苹果園駅のA出口を出て、右に行ったところにあります。以前のバス停は右へ行ってスグのところにあったようですが、今は、離れた位置に移動したのか、歩いて5分以上は掛かりました。
川底下村まで行く特別929支路バスは1日2本。私が乗ったのが7時半発。もう1本は、12時50分発らしいです。
この2つを逃しますと、6時から15時40分までの30分置きに出ています通常の929支路バスで行くことになります。この通常バスは、川底下村手前の町・齋堂までしか行きませんので、そこから川底下村まではタクシーと言うことになるらしいです。料金は20元くらいだとか・・・・・。
川底下村までは2時間半掛かりますので、乗り込む前にはトイレで出し切っておいたほうが、良いでしょう。トイレはA出口を出て左にあります。
トイレのことや、バス停が離れてるところにあるため、苹果園駅には、遅くても10分前に着いたほうがイイでしょう。
バス停までに行く間にミニバスの運ちゃんの呼び込みがありますが、あまりお勧めできません。最初は100元といってきます、次は80元、次は50元・・・たとえ、20元になったとしても、満席なるまで、出発しないはずですし、狭い車内に満杯ってのも相当きついはずですから。
私が乗ったバスは、料金10元で、席が6割方しか埋まってませんでしたが、キッカリ7時半に出発しました。 -
929支路バス始発バス停がある苹果園は石景山区にあります。
目的地・川底下村は門頭溝区の西の端近くにあります。
門頭溝区は河北省に接していまして、北京市の最西端の区と言ってもイイでしょう。
苹果園から川底下村への経路は、109号線を真っ直ぐ行き、齋堂からは支路を少し北へ、ということです。
109号線は途中までは永定河と豊沙鉄道を右に見たり左に見たりしながら西へ進むます。
そして、更に西へ進み、河北省を通り、もしかしますと山西省まで行く道なのかも知れません。
この道、今では舗装された立派な道ですが、古くからある街道であったことは、街路樹や、時々現れる鎮(町とか村)や、周りの風景で、窺い知れます。
川底下村の成り立ちは500年ほど前の山西からの移住してきた人々によるらしいです。そして、その後は山西と北京を結ぶ街道の宿場町として栄えたとか・・。 -
苹果園駅を出たところです。
前を行く道が苹果園南路です。
苹果園とは「りんごの里」と言ったところでしょう。
しかし、今は、その面影は感じられません。
ただ今7時24分です。
7時半発のバスに間に合うか、間に合わないか・・・・
でも、2時間半のバスの旅、おしっこを出し切っておかないと、と思い、トイレへ・・・。トイレは左へ行ったところにあります。
トイレへ行き、次は右に行きました。ギリギリで大丈夫か・・・走って行きました。 -
バス停は意外に遠い、焦って来ました。
やっと929支路バスが見えてきました。
ミニバスの呼び込みを掻い潜って、やっとこさバスに乗り込み、「川底下村」と書いたメモを見せて確認。川底まで行くというので一安心。
バスは、席が6割がた埋まった状態で、7時半チョイ過ぎに出発。、後部には欧米人の若い女性が3人います。
ただ今7時34分です。 -
ココは石景山と言うバス停。
ココで乗り込む人もいます。
ただ今、7時38分です。 -
今走ってる道は金頂南路。
真っ直ぐ行きますと、門頭溝の中心地へ、右へ行けば河北省と齋堂方面へ行きます。
929支路バスは右へ行かずに、真っ直ぐ行き、広寧路に入ります。
路線バスですから、人がタクサンいるところに寄らないわけには行きません。
右へ行きますと、金頂西路へ出て、それが石門路につながり、そして109号線に繋がるわけですが、929支路バスは、まずは門頭溝の中心地へ行きます。
ただ今、7時58分です。 -
広寧路を行き、永定河に掛かる橋・麻峪漫水橋を渡ります。
向こうには堰のようなものが見えますが、更に向こうに見えるのは京広鉄道の橋です。北京と広州を結ぶ鉄道です。
ただ今、8時丁度です。 -
今走ってる道は、濱河路です。右は緑島家園と言うバス停です。
この付近に緑島家園という集合住宅群があるんでしょう。
http://ershoufang.hk.haozhai.com/roomdetail4.html
を見ますと、2LDK・103?で40.8万元というんですから平米当り4000元ですね。
こんなところでも、結構、高いんですね。
ただ今、8時5分です。 -
河灘路と濱河路の交差点です。
門頭溝区の中心街なんでしょう。
ケンタッキーも、マクドナルドもあります。
大中電器は電気製品の量販店です。
ただ今、8時7分です。 -
バスの乗客です。
席は6割がた埋まっています。
終点の川底下村まで行くのは、半分もいませんでした。
ほとんど、途中で降りてしまいました。
シートカバーには「爨」の文字が・・・・・・
これは川底下村のことです。
昔は、川底でなくて爨下と言っていたらしいです。
ただ今、8時9分です。 -
広い河が見えてきました。
河でなくて、大きな水路なのかも知れません。
地図を見ますと三家店水庫となっていますのでダムなんでしょう。
向こうには、京広鉄道の橋が見えます。
まだ、このあたりは濱河路を走ってるはずです。
ただ今、8時12分です。 -
さて、もう河は見えません。
既に、この道は109号線なんでしょうか・・・。
緑多いとまでは言えませんが、山に囲まれ始めてきました。
ただ今、8時19分です。 -
やはり、緑多いという感じではありません。
岩山に緑がチラホラと言う感じです。
向こうの山にも道が確認できます。 -
このあたりは緑が多いです。
向こうの堰は、水力発電所にでもなってるんでしょうか。
ただ今、8時32分です。 -
前の陸橋は豊沙鉄道の鉄橋なんでしょう。
鉄橋の両延長上にはトンネルがありました。
渓谷を走る鉄道ですね。
ただ今、8時35分です。 -
このあたりは町になっています。
向こうに集合住宅が見えますし、手前は公園のようです。
王平地区と言うらしいです。
となると、また109号線には入っていなくて、旧街道を走ってるのかもしれません。
ただ今、8時42分です。 -
このあたりは河原なんでしょう。
今は、水は流れてませんが・・・・・。
そこに馬が放し飼いされています。
左の向こうに見えるのは火力発電所でしょう。
ココに来るまで、火力発電所は、3つか4つ見かけています。
火力発電所、多いですね。
中国では週に1つ新規の火力発電所が出来て行ってるとか・・・。 -
この辺り、大台地区と言うんでしょう。
向こうの山肌には、「大台人民歓迎・・」というデカイ文字版が掲げられています。
ただ今、8時49分です。 -
山と川と橋と・・・・
水は、結構綺麗、泳ぎたくなります。 -
中国の貨物列車は、もう、ホントに、長〜いです。
-
この辺り安家庄と言うらしいです。
貨物列車は、まだ続いています。
ただ今、8時58分です。 -
雁翅火車站という看板が見えてきました。
ただ今、9時7分です。 -
この陸橋はなんでしょうか・・・・。
橋脚には、北京芹峪口・卸載站と白ペンキで大きく書かれています。
鉄道の引込み線駅があるのかもしれません。
ただ今、9時11分です。 -
このあたりにも村落があります。
下馬嶺というらしいです。
やはり、この路線バスは、109号線の旧街道を走ってるんでしょう。
ただ今、9時13分です。 -
このあたりは緑が多いですね。
向こうの丘の上にはアパートらしきものが見えます。 -
向こうの山と山の間を、通ってきました。
この道は川沿いの道なんでしょう。
川自体は枯れていましたが。 -
こんな山奥にガソリン・スタンドがあります。
北京青山加油站です。
ただ今、9時28分です。 -
道の両脇の街路樹の幹の根元は白くなっています。
-
レストランなんでしょうか・・・・
町が、この近辺にあるんでしょう。
手前の川には、水が流れていません。
ただ今、9時33分です。 -
向こうは街らしい雰囲気。
齋堂の街かも知れません。
右には、運動場も・・・。
ただ今、9時45分です。 -
コレが運動場です。
なかなか立派な運動場です。 -
齋堂に着きました。
9時46分です。 -
齋堂の次のバス停です。
ただ今、9時48分です。 -
爨底下(川底下)まで3km、黄草梁まで10km、柏峪まで8kmの標示板が見えてきました。
ただ今、9時55分です。 -
川底下村に着きました。
丁度10時です。
2時間半ピッタリでした。 -
ここからは、帰りです。
ただ今、1時24分です。
川底下村から苹果園行きのバスは3時35分まで待たなくてはなりません。
あと2時間か、どうしようかと思いながら、バス待機場所のトイレ近くまで来ました。
来たときにも、このトイレの前で座ってた爺さんに、バスは3時35分だろ、と聞きましたら、タクシーで齋堂まで行けば、バスはタクサンある。タクシーは手配できるよ。幾らだい?15元。じゃあ頼むわ。
そして携帯で電話しましたら、数分でタクシーが来ました。 -
これが、齋堂までのタクシーです。
白タクですね。
爺さんの息子なのか、あるいは爺さんは、車所有者を何人も知っていて、連絡をやってるのか・・・・。
ただ今、1時32分です。 -
齋堂に着きました。
通常の929支路バスが待機していました。
齋堂=苹果園を行き来するバスは30分に1本のわりで出てるそうです。
このバスは2時10分発です。
ただ今、1時45分です。 -
バスの車内です。
まだ乗客は私を含めて3人。
出発時には、10人くらいになりました。
シートカバーには「爨」の文字が・・・。
そして紹介サイトのURLも。
http://www.cuandixia.com
がそうです。 -
バスは2時10分に出発しました。
これは、もう3時48分のことですから、もう街中に入っています。
大型トラックが、高さ制限のバリアーを壊してしまって立ち往生してるところです。 -
ただ今、4時5分です。
もう、苹果園は近いはずです。
そんなところにも、火力発電所があります。 -
苹果園のバスターミナルに着きました。
ただ今、4時15分です。
2時間と5分掛かりました。
帰りのバス料金は8元でした。
これで、「929支路バスで行く川底下村」は終わりです。
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この旅行記へのコメント (6)
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- 老頭児さん 2007/06/26 11:38:27
- 川底下村=門頭溝区
- 井上@打浦橋@上海さん。
今回は遠出の旅ですね、あの辺は緑と水が豊富なんですね。
北京は砂漠が70キロまで近かずいているそうですがそうでもないですね。
戦時中北京で門頭炭が配給されたそうですが火つきが悪く気のきかない人を
モンコタンと云ったとか思いだしました。
なお 現地には食堂は有りましたか ビールが飲めればゆうことなしですが・・
いつも飲むことばかりでスミマセン。
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2007/06/27 09:18:15
- モンコタンですかぁ・・・面白い!!
- KK生さん、どうも。
食堂は、いくらでもありますので心配要りません。
ビールは、自前では用意していなくて、どこかの売店から
買って来るようです。
「モンコタン」ですかぁ・・・・面白い話ですね。
チョッと、古代人さんの掲示板で、このこと書かせていただきます。
http://8720.teacup.com/kodaijin/bbs
-
- ajiajiroさん 2007/06/24 22:07:01
- ワー、川底下村だー
- 井上さん、毎度です。
ついに川底下村の旅行記をアップし始めましたようで…
なぜ、ついにかというと、私も一年半ぐらい前から行ってみたいなとひそかに思っていたからです。
バスの便はあまり良くないようなので、苹果園からミニバスにしようか白タクをつかまえようかと自分なりに資料を探していました。
井上さんの旅行記は、まだ、これからが本番で続くのでしょうから楽しみです。
では、また。 再 見 (^_^)/~
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2007/06/25 07:01:20
- RE: ワー、川底下村だー
- ajiajiroさん、どうも。
川底下村、是非行かれてみてください。
いや、いや・・・・前々から行きたいと言うことを知っていたなら、
ajiajiroさんが北京に来てから、一緒に行けば良かったですね。
ミニバスってのは、どうなんでしょうか・・・・
ミニバスでなくて、7人乗りだかの、バンというのかワンボックスカーと言うのか、そういうバスでしたよ。
最初は100元なんて行って来ました。50元まで下げましたが、満杯にならないと出発しないだろうし、満杯になれば、相当苦しそうだし、止めました。
バスは、ゆったりでした。ミニバスですと2時間以内に行けるかもしれません。
929支路バスは路線バスですので、何箇所か止まりますし、どうやら109号線の旧街道を行ったようで、2時間半ですから、ミニバスですと1時間半で行っちゃうかも知れませんが。
- ajiajiroさん からの返信 2007/06/25 22:34:50
- RE: RE:ワー、川底下村だー
- 井上さん、お世話になります。
帰りのバスの情報、大変に参考になりました。
コストパーフォーマンスを考えると929支バス+齋堂で白タク乗り換えがベストのような雰囲気ですね。
ところで、発電所が気になりました。。。
どこかで見たような気がしましたので調べてみましたところ。。。
私が2年前に行った香山の頂上から見ていた発電所がまさに井上さんが撮った写真の発電所だと思われます。
証拠の写真をご覧下さい。
http://4travel.jp/traveler/ajiajiro/pict/10455837/src.html
大2小2の冷却塔のある発電所(石景山発電総庁)と大2の冷却塔のある発電所(京能熱電公司)が近接してありますが、井上さんがご覧になったのはどちらかでしょう。
また、近くに鉄道のヤードがあり石炭が運ばれてきます。
冷却塔で使われているのは永定河の水だと思われます。
香山の裏側はすぐに永定河、石景山や苹果園になっているのですね。
以上、Google Earth で一時間ぐらい遊べました。
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2007/06/26 06:20:01
- 写真のURLを紹介させていただきます
- ajiajiroさん、どうも。
香山からの写真拝見しました。
確かに発電所2つ確認できます。
そのうちの1つが、私が道すがら見たモノかどうかは分かりませんが、
とにかく、多いですね、火力発電所。
写真を見ますと、あと2箇所からも白い煙が上がっていますが、
これじゃあ、北京、年々、空気が悪くなっていると言うのも頷けます。
私、20年以上前も、北京にはしょっちゅう来てましたが、
当時は、青空が多かったんですけどね、
ココ2・3年は、いつも北京はくすんでいます。
青空が見えません。
来年のオリンピック、青空の日が何日あるか・・・まあ、あまり期待できないでしょうね。
私が参加してますMLで、今、その北京の火力発電所が話題に上がってますので、
ajiajiroさんの、この写真のURLを紹介させていただきます。
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