蛍を求めて曽爾村へ

2010/06/05 - 2010/06/05

　６月最初の週末は晴天。どこに行こうかと妻と相談。「晴れているけどガスが掛かっていて写真日和でないねぇ〜」
確かに晴れてはいるけど青空でもなくどうしようかと。
インターネットを見ていたら蛍の季節ということが判明。
以前より蛍の撮影にチャレンジしようという話を妻としていたため実行する事に。夜であればガスの掛かった空も関係ない。
　１５時過ぎに家を出て遅い昼食を取りながら１８時頃曽爾村到着。夕焼けを見に曽爾高原に行き暗くなるまでの時間をつぶした。
　辺りが暗くなり１９時３０分過ぎから青蓮寺川を小太郎岩から曽爾村郵便局前のかずら橋までのポイントで蛍を待った。
　蛍を待つ人は私たちの他にもいたけど長いこと粘っていたのは私たちだけ。人が去った後の川面に白い点滅光が････
驚く私に妻が「飛行機だよ」と
上空を見ると飛行機が飛んでいた。飛行灯が水面に反射するくらい真っ暗な所なんです。

　蛍、飛行機でふとある逸話を思い出してしまいました。
以前に知覧の「特攻平和会館」
http://4travel.jp/traveler/buucyan/album/10121232/
を訪れた時に知った 『蛍になった特攻兵 宮川三郎物語』を思い出しました。６６年前の１９４５年６月６日蛍になって帰ってくると言って沖縄に出撃して行った宮川さん。その日の夜本当に蛍が料理屋さんにやって来た。
　おかげさまで今の日本は平和そのもの。この４トラが象徴するように国の内外に安全に自由に旅をして楽しむことが出来る。空を飛ぶ飛行機も旅客機。
　蛍を眺めながら、縁も所縁もない宮川さんですが、今の私の半分以下の時間しかなかった人のご冥福を祈ってしまいました。

エリア 室生・宇陀(奈良)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車

１９時頃高原到着。

お亀池といわれる湿地帯です。

空には飛行機が飛んでいました。

またまた飛んで行きました。

秋になると一面ススキの金色の世界になるそうです。

向かいの山がまるで島のようです。

この季節のススキは一寸元気良く見えませんが････。

曽爾村では青蓮寺川の名張との境、小太郎岩周辺からかずら橋付近で蛍が見れるとの事でした。
私たちは小太郎岩周辺からかずら橋方向に蛍を求めて移動。チラホラと蛍を見ることが出来ましたが撮影出来たのはここかずら橋でした。
橋の上から見たところです。写真右下の蛍光黄色のラインが蛍です。

かずら橋です。東海自然歩道の歩行者専用の橋です。

写真中央に蛍光黄色のラインが見えますか？
実は写真をＲＡＷから現像で写真を明るくして映っているのが判ったのです。

元気良く蛍が飛び交っています。

前の写真をトリミングしました。

疲れたのでしょうか？じっと動かなくなりました。写真中央の３点が蛍です。

曽爾村は本当に星が綺麗に見れました。赤いラインは飛行機です。飛行機が上空を飛び交っていました。余りにも暗いので水面に飛行灯が映るほどでした。

最後になりますがこの日６月５日は最初に書いた宮川さんの誕生日でこの旅行記を作成した本日６月６日が命日。享年２０歳との事です。本当に偶然の事です。

宮川三郎（敬称略）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B7%9D%E4%B8%89%E9%83%8E
こんな人だそうです。

蛍の逸話です
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog253.html

一読して下さい。

この旅行記へのコメント （8）

• アグさん 2010/07/01 12:28:25

  蛍

  ぶうちゃんさん　こんにちは
  
  妊娠・出産でだいぶご無沙汰しておりました。
  
  自然の中を飛び回っている蛍は、子供のころに見た以来です。
  宮川さんの蛍の話、読みながらボロボロ泣いてしまいました。
  
  子供と一緒に蛍を見る機会があれば、宮川さんのことを話して聞かせたいと思います。
  
  アグ

  ぶうちゃんさん からの返信 2010/07/01 15:39:01

  RE: 蛍

  こんにちは
  ごぶさたしています。
  
  
  > 妊娠・出産でだいぶご無沙汰しておりました。
  
  いえいえ、おめでとうございます。
  また復活した旅行記を覗いていました。
  
  
  > 自然の中を飛び回っている蛍は、子供のころに見た以来です。
  
  本当に綺麗でないと蛍は自生しないとのことですから、本当に貴重な話ですよね。私の場合生まれ育った所が水と殆ど縁がなかったので蛍をここまでちゃんと見たのは初めてでした。
  
  
  > 宮川さんの蛍の話、読みながらボロボロ泣いてしまいました。
  > 子供と一緒に蛍を見る機会があれば、宮川さんのことを話して聞かせたいと思います。
  
  そうですね。こういう話は嫌う人が多いようですが、純粋に人として感じて思うことは後世に伝えないといけませんよね。
  私は昔アルバイトでお世話になっていたガソリンスタンドのおじいさんとおばあさんが「今の人には時間が有るからいいよね〜」と、言っていたことの意味がこういう話を知ると解かりますよね。
  

• ちーるさん 2010/06/08 15:15:46

  こんにちは！

  ぶんちゃんさん！
  
  素敵な写真をありがとうございました！
  見て心が洗われました。
  
  素敵すぎます！
  
  特に4枚目の飛行機雲とか絶妙ですね！
  6、7枚目は日本じゃないみたいです！モンゴルとか、標高の高い国の高原みたいな。
  
  私もいつか行ってみたいです。
  
  また遊びにきま〜す！！

  ぶうちゃんさん からの返信 2010/06/09 00:10:58

  こんばんは

  こんばんは。
  そんなに言われると照れてしまいます。
  ありがとうございます。
  
  この曽爾村は本当に飛行機がひっきりなしに飛んでいました。
  大阪に向かう飛行機だと思います。
  
  なかなかの高原でした、秋のススキが見ものらしいです。
  でも星空も綺麗でススキ以外にも楽しめることがわかりました。
  大阪からは気軽に行けるところなのでまた行ってきます。
  
  東京方面からでしたら電車駅からの交通の便が悪いのでレンタカーなんかがお勧めです。
  
  またよろしくお願いします。

• スーポンドイツさん 2010/06/07 08:56:09

  蛍・・

  ぶうちゃんさん、朝から涙･涙です。
  知覧の話はテレビで見て知っていたのですが・・。
  
  大宇陀へ行ったとき、６月に蛍能があると書いてありました。
  曽爾はそこからもう一息ですね。
  
  シルエットが幻想的で
  深い、静かな世界に入り込みました。
  すーぽん

  ぶうちゃんさん からの返信 2010/06/07 12:35:13

  RE: 蛍・・

  こんにちは
  
  全く涙無しでは語れない逸話ですよね。
  こんな偶然があるのだなぁ〜と驚きました。
  
  蛍能ですか。
  
  本当に深い闇でした。その代わり満点の星でした。
  大阪から少し足を伸ばすだけどこれだけのところに来れるのですね。
  蛍は水、空気なんかの環境が少しでも悪いと生息できないそうです。
  仕事で蛍のビオトープを発注した事があるのですが多くの人がイメージする蛍の乱舞は先ずは見れないと言われました。それだけ人工的に蛍を見るのは難しいようですのでこういう風に自然に見れる環境は本当に大事にしたいですね。

• ゆうこママさん 2010/06/06 22:00:53

  蛍

  こんばんは。
  旅行記と共に蛍の逸話も拝読いたしました。
  今日６月６日は、特別な意味のある日だったのですね。
  存じませんでした。
  ありがとうございました。

  ぶうちゃんさん からの返信 2010/06/06 22:32:56

  RE: 蛍

  こんばんは。
  コメントありがとうございます。
  そうですね偶然の事でびっくりでした。
  なにかひっかるものが有りインターネットで調べたらこういう事でした。
  
  こうして有り余る時間と物の中で明日の心配もせずに生きていける事に感謝しました。特に前日の出張の事も有り余計に鳩山前首相ほど恵まれた家庭に生まれたわけでは有りませんが自分がつくづく恵まれているなあと思いました。
  何か重い話になってしまいスイマセンでした。