2010/02/25 - 2010/02/25
553位(同エリア935件中)
がりさん
春風の吹き抜ける讃岐のこんぴらさん、金刀比羅宮。
785段先の御本宮を目指して、ひらすら石段を上ります。
辿り着くと、そこには讃岐平野の見事な眺望。
しかしその景色を眺めながら、不思議な闘志が芽生えて…。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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多度津駅から阿波池田行きの列車に乗ります。
阿波池田は四国をぐるっと巡ってから3日後に行く予定。
ここから近いんだなぁ。 -
いしんしんじさんの四国を舞台にした「四とそれ以上の国」という小説に、多度津駅が印象的な形で登場する。
「電車はゆっくりと速度を落とし、スピーカーからの声が、たどつー、たどつー、と眠たげにいう。車窓の景色は殺風景で何も植わっていない畑よりほかなく、座席では、乗客たちが身じろぎをし、膝の荷物など持ちなおすのが見える」
多度津…、何回も訪れる港…。 -
列車は琴平駅に到着。
帰宅するたくさんの高校生と降りました。 -
駅から金刀比羅宮の表参道までは徒歩10分ほど。
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駅前は門前町の雰囲気。
伊勢と少し雰囲気が似てますね。 -
しばらく歩くと、右手に高燈籠があります。
これは日本一の高さの燈籠だとか。 -
○金はこんぴらのシンボルマーク?
「勉強致します」っていう古くさい言い回しが、観光地としての歴史を感じさせる。 -
ここから土産屋が並ぶ参道。
一気に観光客も増えた感じ。
やっぱりここは香川を代表する観光地なんだな〜と実感。 -
もちろんここでもまずはうどん!
今日3杯目は、参道沿いのてんてこ舞という店。
坂出や丸亀の店と違い、いかにも観光客向けといった感じだけど、どうだろう。 -
定番の讃岐うどんメニューが並びます。
まだ食べてないこともあり、おすすめだという「しょうゆうどん」を頂くことに。 -
ここも丸亀の店と同じ感じで、注文してうどんが出てきて天かすなどは自分で、という方式。
しょうゆうどんに温泉卵を入れて450円。
観光地価格なのか、ちょっと高いよなぁ…。 -
だし醤油は自分でかけます。
けっこう濃い味ですが、うどんと良く合います。 -
「かま玉」うどんにして正解でした。
うどんがまろやかな味になり、絶品です〜。 -
珍しい、ゆずの七味唐辛子。
これ入れると味も香りも良くなります。
お土産に欲しかったなぁ。 -
さすがにうどん3杯で満腹になり、金刀比羅宮へ向かいます。
目指すは785段先の御本宮! -
意外に金剛杖を手に上り下りしてる人が多くてびっくり。
僕も買おうかなと思ったけど、あとで余計な荷物になってしまうので、そのまま上ることにしました。 -
参道沿いの土産屋からは昭和を感じますね。
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伝統工芸の一刀彫。
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上までどのくらいかかります?と土産屋の女性に聞くと、
「若いんだから、本宮までなら30分くらいね」
1時間くらいかかると思ってたけど、そんなものなんだ〜。 -
100段上ってきました。
ここから本宮までは685段、てっぺんの奥社まで行くと倍近い1268段!
僕を含めたほとんどの観光客は本宮まで、ですね。 -
鳥居に貼られたお札。
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まずは大門まで着きました。
金刀比羅宮へ来た人は皆、通ることになる門です。 -
大門をくぐると、五人百姓の露店が並びます。
金刀比羅宮の境内での営業を唯一許可されてるのがこの五人百姓。
ここで売られてるのが柚子を使った加美代飴です。
この日は5人ではなく3人が売ってました。
お姉さんに飴を1つ頂くと、さっぱりした甘さが美味しい。
「帰りに買ってくださいね〜」 -
しあわせさん、こんぴらさん。
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この日は春の暖かさの一日。
僕は厚着をしてきてしまい、暑いくらいでした。 -
こちらは奉納プロペラ。
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金刀比羅宮の神馬。
健気な表情が可愛らしい。
ただどうも見世物のようで、ちょっと可哀想な気もしますね。 -
つづいて書院に着きます。
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ここは拝観料800円で見学できるようです。
僕はとにかく上を目指したかったので通過。 -
こっちの馬は本物じゃありません。
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金刀比羅宮にはこんなお洒落なカフェも。
女の子には人気あるようです。 -
ひたすら石段を上ります。
もっと大変かなと思いましたが、建物を見ながら歩いてるうちにけっこう上ってきてました。
でもこれはいい運動だ〜。 -
629段上ると、旭社です。
ここまで来れば本宮まであと少し…。 -
そしてこの階段を上りきると。
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着いた〜、本宮!
785段を上ってきました。
でもなんかあっという間というか、わりと楽でした。
あの女性の言ってたとおり、ジャスト30分でした。 -
「ここまで来たんだからお賽銭は100円ぐらい入れないとな〜」
とおじさん達。
確かにそうかもしれない。
そこで小銭を確かめると…、10円しかない!
ということで僕はお賽銭10円、でもきっと御利益ある!(笑) -
本宮からの眺望は見事でした。
讃岐平野を一望です。
こんなに高いところまで上ってきてたんだ。 -
こっちから見る讃岐富士もいいですね。
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本宮の左手にあるのが絵馬堂。
ここにはたくさんの絵馬が並んでいます。
いろんな人の願いが託されたところ。 -
ここは海の守り神のようです。
船の写真がずらりと並んでました。 -
世界初のアルミ缶リサイクルソーラーボート、モルツマーメイド号。
奉納したのは堀江謙一さん。
この船でエクアドルから東京まで単独無寄港航海を達成したそうです。 -
ここでしか買えないという幸福の黄色いお守り。
鮮やかな黄色に惹かれて、お土産に買いました。 -
さてと、じゃあ下りるか〜と思ったら、ここにも馬が。
見ていると、ツアーの団体客が馬のあちこちを撫で撫で。
「体の悪いところを撫でるといいんですよ〜」
とガイドの男性。
頭を撫でる人もいれば、お尻を撫でる人も…。 -
金刀比羅宮を下ってからは、高松の栗林公園へ行く予定でした。
だけどツアー客の姿を見てるうちに気持ちに変化が…。
自分はこういう観光ツアーのような旅だけはしたくない、と思っている。
ただ観光名所を巡るだけのような旅は嫌だ、と。
しかし考えてみれば、自分がやろうとしている旅も同じではないのか?
金刀比羅宮のあと栗林公園に行くなんて、まさにスタンダードな観光ツアーそのものじゃないか。 -
ふと、奥社への道が目に付きました。
この先は観光ツアーではまず行かない道だ。
ほとんどの観光客は本宮でUターンし、階段を下ってゆく。
奥社まではここまでと同じくらいの数の石段があり、それを上ってまた下ってくることを考えただけで徒労感を抱く。
しかしこれは行くべきなんじゃないか、そのほうが自分らしい気がする…。 -
ここで不思議な闘志に火がついてしまいました。
よしっ、一番上まで行ってしまおう!
奥社への長い石段に足を踏み出したのでした。 -
道沿いにはいくつもの小さな社がありました。
ここは常盤神社。
本宮までの道とは違い、奥深い雰囲気で静けさが広がります。 -
ここは白峰神社。
少ないながらも、奥社を目指す人もいました。
やはり来たからには頂を極めたい! -
ここは菅原道真を祭った社。
道真らしく、梅の花が彩りを添えます。 -
奥社までの石段が長い、長い…。
周りに人がいないので、余計に果てしなく感じます。
途中で後悔しかかったけれど、もう行くしかない。 -
はぁ〜、足が疲れる…。
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まだこんなに続くのか…。
旅の一日目から筋肉痛になりそう。 -
上って、上って、ようやく着きました、奥社です!
ここまで1368段の長い道のりでした。
小さい社があるだけで、達成感を感じただけでしたが、でも良かった!
金刀比羅宮の行き止まりまで来ることができたんだから。 -
奥社は正式には厳魂神社というようです。
男性3人組を撮ってあげたあと、参拝しました。
今回は100円、入れちゃいました。 -
天狗の顔、わかりますか?
天狗信仰の名残りだそうです。 -
奥社からの眺望はさらに見事でした。
こんなに高所だと山登りした気分になります。 -
しばらく景色を眺めながら休憩。
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ここまで来てしまったので、今度は1368段を下らなくてはいけません。
でも足は疲れてましたが、上りよりはずっと楽でした。 -
境内を暖かく強い風が吹き抜ける。
そういえば、どうも鼻がムズムズする。
どうやら毎年恒例の花粉症が到来したらしい。
もう春は始まっているのだ。 -
五人百姓で加美代飴を買いました。
お姉さんがいなくなってておばあさんになってましたが…。
金毘羅船々の歌詞。
ちなみにこの飴、小槌で割って食べるというちょっと面白い飴でした。 -
金刀比羅宮では石段かごも活躍中。
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帰りに日本最古の芝居小屋・金丸座へ行ってみました。
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ここでは4月に「こんぴら歌舞伎大芝居」が行われます。
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もう栗林公園へは行かれないけれど、今日の宿のある高松へ向かいます。
今度はJRではなく高松琴平電鉄・ことでんを使うことにしました。 -
ことでんは琴平線、志度線、長尾線の3路線からなるようです。
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ローカルな雰囲気。
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ことでんは妙にガタゴトと大きく揺れました。
車窓の景色は田園や溜池など、のどかな風情。
空は曇ってきて、明日は雨だろうか…。
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この旅行記へのコメント (6)
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- ゆうこママさん 2010/03/12 22:55:26
- 眺望
- おお、コレは見事な眺望。
讃岐富士が美しい。
さっきの景色より何倍も美しいではないですか。
がりさんの頑張りのおかげで、いいものを見せていただきました。
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- ゆうこママさん 2010/03/12 22:51:36
- そのほうが自分らしい気がする…。
- そうですよ、がりさん。そのほうが、がりさんらしい気がします、私も。
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- ゆうこママさん 2010/03/12 22:48:34
- 金剛杖
- 皆さん、手に手に金剛杖ですね。
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- ゆうこママさん 2010/03/12 22:44:53
- 看板
- この看板のおみやげ、うどん、まんじゅう、せんべいの文字の字体も何となくレトロな感じがして、いい味出してますね。
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- ゆういちろうさん 2010/03/10 19:57:55
- こんびらさん♪
- がりさん、こんばんは〜。
金刀比羅宮には奥社があったんですね!知りませんでした。
それもそこまで行ったとは…。さすが!です(笑)
がりさんの旅はそうでなくっちゃね(^o^)
でもさすがにテレビなどで良く見る本宮からの眺めよりも
奥社からの眺めの方が素晴らしいですねぇ。
これを見るだけでそこまで登った甲斐がありますね。
私も金刀比羅宮に行ってみたいけど、
でも果たして奥社まで行けるかなぁ…(^^;
ところで「金毘羅船々」の歌詞ですが
私はちょっと間違って覚えていたようです。
♪ 金毘羅船々 追い手に追われて シュラシュシュシュ…
だと思っていましたよ〜(爆)
ゆういちろう
- がりさん からの返信 2010/03/10 23:18:25
- RE: こんびらさん♪
- ゆういちろうさん、こんばんは!
> 金刀比羅宮には奥社があったんですね!知りませんでした。
> それもそこまで行ったとは…。さすが!です(笑)
> がりさんの旅はそうでなくっちゃね(^o^)
いつも足が疲れる旅になってしまいます(笑)。
この日は丸亀城に金刀比羅宮となかなか大変でした。
でも奥社まで辿り着けてよかったです。
次にいつ来れるかわからないし、だったら一番上まで行っちゃえ、と。
ただ奥社には天狗の顔があるほかは、眺めが良いくらいで(小豆島も見える)あとは何もないので、どうしても行かないといけない所でもないですね。
まあ辿り着けた時は、ちょっと気持ちいいかなぁ。
> 私も金刀比羅宮に行ってみたいけど、
> でも果たして奥社まで行けるかなぁ…(^^;
本宮までは30分ほど、そこから奥社までは20分ほどですよ〜。
ただ奥社への道は人がぐっと減るので、上る気力が失せるのと、最後に石段が連続しそれがちょっとつらいです。
でも雪の北海道を歩いたゆういちろうさんなら楽勝ですよ!
> ♪ 金毘羅船々 追い手に追われて シュラシュシュシュ…
> だと思っていましたよ〜(爆)
それだと歌の意味まったく変わりますよね(笑)。
僕も「赤い靴」を「いい爺さんに〜連れられて〜行っちゃった〜」と歌ってましたよ!
悲しい女の子の歌のはずが、幸せな女の子の歌になっていたという…。
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