2026/09/10 - 2026/09/13
856位(同エリア864件中)
akiさん
この旅行記スケジュールを元に
1年前から準備してきた槍ヶ岳への挑戦は台風並みの暴風雨のため呆気なく撤退。
連日笑っちゃうぐらい全身ずぶ濡れ。
今回初の3泊4日という長い時間北アルプスにいたというのに、1度も槍ヶ岳の姿を見ることはありませんでした笑。
なのに楽しいしかない。
そんな夏山締めくくりの記録です。
Day1 新宿駅(特急あずさ)~松本駅(バス予約あり)~平湯温泉(バス予約なし)~新穂高ビジターセンター~わさび平小屋泊
Day2 わさび平小屋~鏡平山荘~双六小屋泊
Day3 双六小屋~樅沢岳~双六小屋~双六岳~三俣蓮華岳~双六小屋泊
Day4 双六小屋~中崎山荘~新穂高(毎日あるぺん号)~東京駅
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
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槍ヶ岳に登りたいね、と友人と話したのが1年前。
岩稜帯を登れるように、ソールの硬い靴を買って、伊予ヶ岳、瑞牆山、赤岳と岩場の多い山を選んで登り、準備をしてきました。
どのルートにするか、テント泊か小屋泊か、いろいろ悩んで決めて、辿り着いた初めての新穂高登山口です。新穂高 紅葉
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初めての槍ヶ岳は上高地から入る槍沢ルートがおすすめにまずあがってきますが、今回選んだのは新穂高から、双六小屋、西鎌尾根を経て迫りくる槍ヶ岳を堪能するコース。
新穂高登山口から双六小屋まではコースタイムで7~8時間。夜行バスで早朝出発すれば、遅くても夕方までには小屋に到着できそうな気もしますが、歩くのが遅い上、バスであまり眠れない私は万全を期すため、わさび平小屋で前泊することにしました。
朝7時の特急あずさで新宿~松本駅、高速バスで平湯温泉、路線バスに乗り継いで12時20分に新穂高にやっと到着。
そこから登山道を1時間30分歩いてわさび平小屋に到着です。雨予報でしたが、小屋に着くまではもってくれました。わさび平小屋 宿・ホテル
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小屋は雨予報のせいもあってか空いていました。
6人ぐらい入れる個室を、ソロの女性と2人で使わせてもらえたので広々。
双六小屋グループはモバイルバッテリーを室内に持ち込めず、入口のロッカーに預けなくてはなりませんが、充電できるコンセントがたくさんあるので、問題ありませんでした。わさび平小屋 宿・ホテル
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夕食前にひとりでのんびり入浴。シャンプー類も備え付け、ドライヤーまであるのです。設備も綺麗で夕食もこんなに豪華。1泊夕食付きで11800円。快適。
ソロテント泊は経験してますが、1人で小屋泊は初めて。こっちのほうか私としてはハードルが高かったのですか、同室の女性がとても良い方で、消灯までたくさんおしゃべりできて楽しい時間でした。 -
翌朝は予報通り雨。というか予報以上のどしゃ降り。上下レインウエアにヘッドライトを装着して5時に出発。小池新道入口に着く頃には明るくなっていました。
鏡平山荘まで3時間30分。双六小屋まで更に2時間30分。長旅です。 -
鏡平山荘までの道は長いですが、とても整備されていて、こんな感じで段差が大きくないので雨でも歩きやすかったです。
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秩父沢の橋。休憩スポットですが、さすがに誰もいません。
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連日の雨で迫力ある水量です。
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川のように水が流れていますが登山道です。
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鏡池に着きました。晴れていれば池の向こうに槍ヶ岳が望めるみたいです。もちろん誰もいません。心細さはありますが、雨の音しか聞こえない心地良さも感じます。
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鏡平山荘に着いた時には全身下着までびしょ濡れ。
レインウエアを脱げば、小屋内で休憩できるとのことでお邪魔させてもらいました。
ここでようやく、早朝に新穂高を出発したであろう健脚な方たちが追いついてくれて、ひと安心。
当たり前ですが、もれなくずぶ濡れの過酷な状況なため、自然と連帯感が生まれます。青年2人と凍えながら一緒にコーヒーを飲んだのですが、この後最終日まで何度も出会うことになり、今回の旅が楽しいでいっぱいになったのは、彼らのおかげでもあります。鏡平山荘 宿・ホテル
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鏡平山荘から弓折乗越までは岩場の急登。
ここから先は景色の良い稜線歩きらしいですが、真っ白です。 -
天気が悪い時のご褒美、雷鳥がいましたー。
一般的に遭遇が難しいと言われる、おこじょや白変種の雷鳥には出会ったことがあるのに、こげ茶の雷鳥に会うのは初めてで、迷うことなく「雷鳥だ」と確信が持てて嬉しかったです。 -
ようやく双六小屋が見えてきました。
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わさび平小屋を出発して8時間。だいぶ時間はかかりましたが無事に到着です。ここで後から来る友人と合流します。1泊2食付きで15500円。
双六小屋 宿・ホテル
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下のスペースを友人と使わせてもらいます。
元々は満室の予定でしたが、雨でキャンセルした方たちが多いらしく空いていました。8人の部屋に5人でした。乾燥室も通常レインウエアは干せないルールなのですが、人が少ないので干していいとのことで、強力パワーの乾燥室で濡れたもの全部綺麗に乾かすことができて、これはかなりありがたかったです。 -
無事友人も到着し、夕食は双六小屋名物の天ぷらをいただきます。最近はテント泊が多かったですが、小屋って本当に快適だなぁと感じました。
同室の女性2人組も翌日同じルートで槍ヶ岳を目指す予定だったので、予定をいろいろ確認しながら2日目も楽しい夜を過ごしました。 -
翌朝5時。天気は回復する予報でしたが、なぜか雨。西鎌尾根は稜線歩きで、危険カ所もあるので雨だったら止めようと思っていましたが、天気予報は晴れ間も出る予報。歩いているうちに回復するかもと微かな期待を胸に最初のピーク樅沢岳まで行ってみることに。
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山頂は見事に台風並みの横殴りの暴風雨。レインウエアは撥水機能を失って、すでに浸透し始めていました。自分達の技量と装備では危険と判断して、引き返すことにしました。 下山中、同室だった2人と会ったのですが、2人は九州からわざわざ遠征してきていることもあり、頑張って目指すとのことで無事を祈って別れました。
樅沢岳 自然・景勝地
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双六小屋に引き返します。時折サーッと雲が引いて光が当たることがあり、戻りながらもやっぱり行けたんじゃないかと割り切れない思いもありました。
下山後に確認したところ、やはり稜線はかなり過酷な雨風が続いていたようで、あのまま濡れた状態で進んでいたら低体温症になるリスクが高かったと思われ、今の自分達の能力では引き返して正解だったとあらためて感じました。 -
予約争奪戦で勝ち取った週末の槍ヶ岳山荘でしたが、事情を説明して残念ながらキャンセル。キャンセル料1000円を除いた料金を後日返金してもらえることになりました。
幸い双六小屋に空きがあったので、連泊させてもらうことにして、濡れた服を着替え、用意してもらっていたお弁当を談話室で食べさせてもらいました。
豪華なお弁当。 -
雨で槍ヶ岳に行けない場合は、双六岳、三俣蓮華岳方面に行くことは事前になんとなく考えていました。双六小屋から周回で約5時間ぐらいなのでちょうどよさそうです。荷物は小屋に置かせてもらって歩き出すと雨があがって青空が見え始めました。
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風が強くてすごい速さで雲が流れて行きます。この日、双六岳の青空はこの時だけでした。
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急な岩場を登りきったらこれ。
天空の滑走路と呼ばれる場所ですが、ガスの滑走路でした。 -
双六岳山頂。なんにも見えません。
双六岳 自然・景勝地
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三俣蓮華岳へは歩きやすい道が続いています。
ここで昨日鏡平山荘で会った青年2人と出会いました。昨日双六小屋に着いた時、余裕があったので三俣山荘まで一気に登ったそうで、今日は双六小屋でテントを張るそうです。テント泊装備なのに、若いって素晴らしい。 -
また少し晴れ間。草紅葉が綺麗です。
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三俣蓮華岳山頂。高い所に雲が留まっているので、山頂からはやはり何も見えません。
三俣蓮華岳 自然・景勝地
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帰りは巻き道で双六小屋へ帰ります。
この道が素敵でした。 -
チングルマの綿毛がいたるところに広がっています。この道は夏のお花の時期に絶対歩きに来たいです。
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北アルプスの奥まで来たんだなぁと感じる景色。
このあたりまではほぼ平坦でルンルン歩いていました。 -
突然の岩の激登り。もう登らないと思っていたからびっくりしていたら、テント泊装備で下りてくる人がいて、思わずこの激登りはどこまで続くのか聞いたところ、急登はもう終わるけど、その後もめんどくさい登りがずっと続くと教えていただきました。新穂高から上がってきて、やはり三俣山荘でテント泊をするそうで、羨ましい。
サコッシュのみの軽装の私を見て驚かれていたので、事情を説明し「散歩中なんです」と答えましたが、よくよく考えたら、5時間の山行は立派な登山なはず。北アルプスに入って3日目、過酷な山歩きを経て感覚がバグってると自分で可笑しくなりました。 -
双六岳への分岐に戻ってきました。
時折陽が差すので、もう1度双六岳へ登ろうか迷いましたが、下りてきた人がなーんにも見えないと教えてくれたので諦めました。 -
槍ヶ岳方面は1度も雲が抜けませんでした。
心の目で見ます。 -
小屋に戻ってコーヒー。鷲羽岳も妄想します。
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さすがに土曜日なので、昨日とは打って変わって小屋は混雑していました。夕食は2回転目の時間を指定されましたが、連泊が私と友人だけだったからか、2人だけの夕食会場で、連泊メニューの生姜焼きをゆったりいただきました。
双六小屋 宿・ホテル
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お部屋は昨日と別の部屋で6人入れる部屋でしたが、同室になる方がキャンセルになったのか、私と友人で貸し切りでした。
双六小屋、急な連泊も快く対応していただき、スタッフの方はみんな親切、ごはんは美味しいし、お部屋もトイレも乾燥室もすべて快適で、私と友人は終始絶賛していました。お世話になりました。 -
夜はまた雨風強まって、夜中に風で小屋が揺れた?地震?で目が覚め、テント泊をしているはずの青年2人が勝手に心配になりましたが、下山する時にテント場でちょうどテントを撤収していて、しっかり固定したから大丈夫だったと教えてくれて安心しました。
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最終日も雨は降りそうで降らない曇天。
帰りも曇天のご褒美、おそらく行きと同じ雷鳥に会えました。かわいいなぁ。 -
弓折乗越。笠ヶ岳への分岐です。
わさび平で同室だった女性は笠ヶ岳へ登って稜線歩きを楽しみにされていたので、どうだったかなぁと思いながら下山していたら、鏡平山荘の手前で偶然出会うことが出来ました。これから弓折乗越まで行ってコーヒーを飲んだら戻ってきて、鏡平山荘に連泊するそうです。
私が槍ヶ岳断念したことを伝えると、笠ヶ岳方面は雨は振らなかったと驚いていました。どうやら局所的な暴風雨だったようです。ピークハントにはこだわらない自分スタイルで山を楽しまれている素敵な女性で真似したいことがたくさんあリました。またいつかどこかの山でお会いしたいなぁ。
そして、私達よりだいぶ遅く下山を開始したはずの青年達に「追いついちゃいました」とあっさり追い抜かれ、もうこの後は会えるタイミングはないだろうと背中を見送りました。 -
秩父沢で休憩。下山はほぼ休憩せずに一気に下りてきたので、足が踏ん張れなくなり滑って尻もちをつきました。
そういえば、立山で強打した手の小指はその後真っ青に腫れ上がり今だに治りません。
今回はお尻でよかった。 -
無事新穂高まで戻ってきました。下りは6時間ぐらいかな。
元々上高地へ下山予定だったので、新穂高下山のリサーチをしていませんでしたが、わさび平同室の女性に教えてもらった中崎山荘の温泉へ立ち寄りたくて、頑張って下りてきました。着いた直後にゲリラ豪雨で危ないところでした。3日ぶりに汗を流して、露天風呂最高です。中崎山荘奥飛騨の湯 温泉
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温泉をあがって、館内で食事もとれます。
下山の安堵を感じながら食べる高山ラーメン。幸せ。
そしてなんとここで青年2人に再会。もう追いつくことはないだろうと思っていたので、笑っちゃうけど嬉しかった。
歩くのが遅い私達に、雨に当たらなかったか心配してくれて、なんて好青年なの。彼らは車なので、ここで本当にお別れ。3日間ありがとうとお互いに伝え、とても心地よい余韻の中帰りのバスに乗りました。 -
帰りは毎日あるぺん号で一気に東京駅へ。元々上高地から予約していた便は、新穂高始発だったので、乗車口を変更するだけで済みました。
3列シートのバスでしたが、天候のせいかガラガラでした。運転手さんが1列おきに座席指定してくれたので、さらにゆったり過ごせました。
ゲリラ豪雨が止んだ後の大きな虹。
連日の悪天候で、目標の槍ヶ岳は1度も見ることがなかったのに、不思議とマイナスな思いがなくて、こうして思い返してまた温かな気持ちになるそんな夏山の旅でした。
槍ヶ岳にはまだ呼ばれてなかったんだと思います。
またいつか。
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