2026/09/17 - 2026/09/18
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gyachung kangさん
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今年の夏後半戦は異例の天候不良に翻弄された方が多いのではと思われます。連日の長雨、台風と度重なる局所豪雨により広範囲で災害発生に至り被害に遭われた皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
地味に続く私の夏のアクティビティも例外に非ず。お山活動は自然の影響を受ける最たるもので、一時は身の安全最優先に徹し山行のシーズン打ち止めも頭をよぎりましたがプランした山行日程が幸運にも好天候に転じ決行となりました。行き先は新潟県と長野県にまたがる日本屈指の豪雪地帯秋山郷。この山域を代表する苗場山へ、ひと足早めの秋登山の巻。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
苗場山への道のりは手強い。まず東京からは上越新幹線で越後湯沢に入る。ここまではとにかく早い。で、ここから一気にローカル色が満載になる。越後湯沢駅で在来線のほくえつ急行ほくほく線直江津行きに乗り換える。
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窓の外には間もなく刈り取り期を迎えた水田景色。日本一の稲作地帯と言っていいでしょう。
この一帯をのんびりと走り抜けて十日町駅で再び飯山線に乗り換え。目指すのは津南駅。 -
津南駅に着いた。ここからバス路線になる。駅前でバス乗り場を探すがそれらしい匂いが全く無い。
駅員さんに尋ねると「あ、バス停はここに無いんですよ、この道を真っ直ぐ行って右に折れて下さい。1キロくらいです」
はあ、そう来たか。 -
田舎で1キロと言われて額面通りには受け取らない。予想通り1キロ半程歩いてバス停発見。こういう地ではバス停を発見できたことだけで喜びを感じる。ええ、ホントですよ。
定刻に現れたバスに乗りさらにもう一本乗り継ぎ、最後は最終目的地の小赤沢まで行く予約制デマンドタクシーを利用する。この行程だけで既にかなりのアドベンチャー気分を味わえる。さすがは日本屈指の秘境、秋山郷。 -
秋山郷の一角、小赤沢の集落に午後3時過ぎ到着。坂道の途中に私が電話で予約を入れていた民宿が見つかった。
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ベテランのお母さんがほぼ一人で切り盛りする民宿。玄関を入ってすぐの居間にはごく当たり前のように囲炉裏があった。
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宿泊者用の部屋は2階。登山での民宿利用は今季初となる。山小屋には山小屋ならではの味があるが民宿の良さも捨てがたい。以前に巻機山や会津駒ケ岳、雨飾山への登山でも民宿を利用したが宿の食事はもちろん宿主との会話、山や地元の話がより近距離で聞けるのが民宿の楽しさ。これがいいんだな。
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小赤沢には民宿利用者が300円で入れる温泉がある。その名は楽養館。お母さんからタオルが入った熊鈴付き手提げを受け取ってひと風呂浴びに行ってみる。
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楽養館へはこの木の橋を渡る。熊鈴の意味がちょっと理解できたかも。
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お、あったよ楽養館。この雰囲気は滅多にお目にかかれない。
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受付には男性が一人。2階があって飲食の提供サービスもあるらしいがこの時、利用者は私のみ。ってことで遠慮なくお風呂タイム。湯質は鉄分たっぷり、見たことがないくらいの赤茶色。男性から時期的に低温期という説明があって確かに温度はぬる目ではあったが野趣が溢れまくる赤湯にどっぷり浸って移動の疲れをしばし癒す。
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宿に帰って夕食は6時から。お膳に入り切らないほどの小皿料理、
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地元野菜の天ぷらに岩魚の塩焼き。この日の宿泊客は私と長野県内の茅野市在住60代後半ご夫婦一組。山好きが高じて埼玉から移住してきたそうである。料理を楽しみながらの話の輪に自然と宿のお母さんも加わって楽しい歓談の場になっていた。山小屋だとこういう展開は無いからね、秘境の民宿ってやっぱりイイですなあ~!
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翌日の朝 6時半
苗場山の登山口にやってきた。8月の終わりから毎日毎日気が滅入るほど雨の日が続いていたが、この日、私の狙いは奇跡的に当たった。天気予報は☀️勢揃い、雨天の憂い無し。最高の条件で苗場山登山、行ってみよう~ -
登山口は穏やかな雰囲気だ。
なんだか久しぶりだなあ、こんなの。 -
どでかい根っ子を越えて行く
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この小赤沢ルートには頂上までの経過表示がしっかりとある
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足元にはかなりの頻度でぬかるみが現れる。長雨のツケがたまってるってことでしょう。
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一方で天気は最高のコンディション。間違いなく今シーズン一番。
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5号目の標識の上に誰かが置いたと思われるこの珊瑚のように色づいた植物。AI調べだとゴウシュウアオギリソウと回答してくれたが正解ではないと思う。AIの解析力が自然に追いついていないことが判明。
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真夏のような暑さはなく明らかに秋の空気感。
快適な山登りになってきた。 -
7号目あたりからは鎖場が連続。
徐々に勾配がキツくなる。 -
8号目を過ぎて樹林帯が終わり一気に視界が広がる。
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この坂を越えると、ひょっとして
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出たあ~
苗場山の山頂下に広がる台地であります -
坪場と呼ばれるこの台地エリアには尾瀬のような木道が整備されていた
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池塘が点在する。これだけの池塘は平ヶ岳以来か。
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この坪場に足を踏み入れていた登山者は景色に目を奪われてみんな足が止まっていた。一度腰を下ろしたら居座ってしまいそうなエリアであるが、実はまだ9号目。ここはいったんぐっとこらえて山頂方向へ歩を進める。
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ラストの一合はゴロゴロと岩が転がるちょっと厄介な道があって
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紅く染まり始めた低木帯を抜け出すと
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再びの池塘台地へ
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西方角には北アルプスの連なりが切れ目なく覗いている。穂高と槍ケ岳から白馬、五竜、鹿嶋槍ケ岳まで。最奥には立山。この範囲で屏風のように並んで見えるのは私、初めてになる。いや、苗場山でなければこのパノラマは拝めないな。
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山頂まであと一息
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新潟小千谷市出身で登山振興に力を尽くした教育者大平晟(おおだいら あきら)氏のレリーフと飛鳥時代に修験道を開いたとされる人物、役行者(えんのぎょうじゃ)の碑を通り過ぎる。
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頂上脇に立っているのは唯一の山小屋、苗場山頂ヒュッテ。これが現れたら
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ゴールです
苗場山2145メートル、登頂! -
山頂の東方角は尾瀬になる。雲海の上に突き抜けているのはおそらく燧ケ岳と至仏山、いちばん遠くが奥白根山でしょう。北アルプスと尾瀬方面の山並みを同時にキャッチできる場所は限られている。私、苗場山の眺望力を完全に甘く見ておりました。
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ウッドデッキに陣取って秋晴れの下で山頂ブランチにする。宿のお母さんが用意してくれたおにぎり弁当には鮭、卵焼き、唐揚げ、煮物。最強過ぎるおかずメンバーにパクついた。うまか!
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苗場山の山頂部は全体がなだらかな丘陵地帯で2000メートル以上の標高地にこれだけまとまった台地があるとは登山口からはとても想像がつかない。この特徴を称して高層湿原のテーブルマウンテンと言われるようだが私も全く異論無し。
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時間を忘れて昼寝をしたい、そういう空間。
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真っ赤に染まったナナカマドの実。山頂でひと足早い秋に触れることができた。名残惜しいが下山路へ。
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この美しい景色をしっかりと目に焼きつけてテーブルマウンテンを後にする
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天空から下界への帰還口
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下山路は一気に猛々しい道のり
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恐ろしいほど滑る竹の根っこ。これには注意を払ったんだけど
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Wow~ ぬかるみに捕まった
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ん?2本の木が空中で一体化する自然の芸術
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oh! 幹が回転してドーナツリングを形成した自然の芸術
下山路でハッと気がついた苗場山のマジック。一級品の天然アートだ。 -
午後1時半、3号目登山口に無事下山。集落にある秋山郷栄村の観光案内所まで下って帰路の乗り合いタクシーを待つ。
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栄村オリジナルトマトジュースで喉を潤しホッと一息。際立つ素材感、これがたまらない。大田区のスーパーでも売って欲しいんですけど。
さて今回の苗場山。高層湿原のテーブルマウンテン、このキャッチに惹かれて登ってみたが、実際のところ評判に違わず。だだ広い頂上台地は山の険しさ厳しさを忘れそうになるほどの癒し度レベル最高値、ひとときの天空時間を満喫できました。最近手荒な山頂が続いてたからなあ笑
そうそうもう一つ。苗場山へ挑戦する場合、実はメインコースは越後湯沢駅最寄りの祓川登山口になります。当然こちらからは秋山郷にはアクセス無し。秘境秋山郷に入って栄村でアットホームな民宿に泊まってみたいと思う方は是非小赤沢コースからチャレンジして下さい。オススメです👍
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