2026/07/30 - 2026/07/30
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AandMさん
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バチカンはカトリック教会を主導している教皇庁があることで知られます。2020年統計によると住民数882人、専有面積0.44平方キロメートルの世界最小の都市国家ですが、国家自体が世界文化遺産の宝庫であることからユネスコ世界遺産にも登録されています。
バチカン市国で外国人観光客が入れる場所は、サン・ピエトロ広場、サン・ピエトロ大聖堂、システィナ礼拝堂、バチカン美術館周辺に限られています。イタリアとの国境があり、柵などで仕切られていますが、自由に出入りすることが出来ます。システィナ礼拝堂とバチカン美術館の方は既に訪問しましたので(https://4travel.jp/travelogue/12073382)、今回はサン・ピエトロ広場とサン・ピエトロ大聖堂およびその周辺を見学することにしました。
ローマで滞在していたテルミニ駅前のホテルからバチカンまで10kmほどあります。公共交通機関のバスを利用することにしました。バスや地下鉄などの切符は、自動券売機や町中にあるキオスクで購入可能です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ITAエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月29日、午後
ホテル近くにあったキオスク、ここでバス乗車券を購入します。 -
購入したのは24時間有効なチケット、バスや地下鉄に自由に乗り降り可能です。価格は8.5ユーロ(約1500円)でした。48時間、72時間有効なチケットもあります。
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テルミニ駅前のバス停からバスに乗車。購入したチケットを読み取り機に挿入すると、刻印もしくはパンチ穴が開けられます。この時点からチケットは24時間有効です。
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バスはローマ市内をクネクネと曲がりながら進み、40分ほどでバチカン最寄りのバス停(Acciaioli)に到着しました。ここで下車して、徒歩でバチカンに向かいます。
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バス停から1-2分ほど進むと、橋があります。テベレ川に架かるプリンス・アメデオ・サボイ・ブリッジアオスタ橋。1942年に架けられた橋で、名称はエチオピア戦争(1937-1941)で功績のあった王族出身の将軍アメデオ・サボイ・アオスタに因むそうです。
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橋から眺めたテベレ川、両岸沿いに樹木が植えられたホットさせられる景観です。
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橋を渡った先に城門があります。サント・スピリト門(Porta Santo Spirito)は16世紀にバチカンへの出入り口として建造されました。門の両側に城壁が続いています。
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ボルゴ・サント・スピリト通りを進むと、前方にサン・ピエトロ広場を囲む列柱廊の一部が見えてきました。
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サン・ピエトロ広場前。柵がありますが、これがイタリアとバチカンの国境のようです。
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広場中心に立つオベリスク(St. Peter Square Obelisk)
このオベリスクは、紀元前1世紀の古代ローマ時代、エジプトのアレキサンドリアに建てられたもので、紀元前40年頃にローマに運ばれ、16世紀後半にこの場所に建てられました。このオベリスクを含め、現在13基のオベリスクがローマ市内に残されていますが、いずれも古代ローマ皇帝達がエジプト遠征の戦利品などとして持ち帰ったものだそうです。サン ピエトロ広場 広場・公園
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ベルニーニの噴水、(双子の噴水)とも呼ばれています。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1680)は、バロックの時期を代表するイタリアの彫刻家、建築家で、1656~1667年にかけてサン・ピエトロ広場の建設をしました。この噴水だけでなく、後方にある列柱廊も彼の設計。サン・ピエトロ大聖堂やバチカン美術館にも彼の彫像作品があります。中世イタリアの美の巨匠です。 -
広場に巨大な群像ブロンズ作品があります。
「気付かぬうちに天使を宿している」と題するカナダの彫刻家ティモシー・シュマルツの作品で、ボートに身を寄せる様々な時代・人種・背景を持つ移民や難民の姿を表しています。2019年の「世界移民・難民の日」に設置されました。 -
前方から見ると、群衆が乘っているのはボートであることが分かります。
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サン・ピエトロ大聖堂を見学します。ただ暑い中、長い行列ができていました。
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行列の横に、ベンチに座っている旅人姿のブロンズ像がありました。カナダの彫刻家ティモシー・シュマルツの「ビー・ウェルカミング(Be Welcoming)」と題する作品
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行列に並んで20-30分程待ち、セキュリティー・チェックを受け、やっと大聖堂に入場できます。
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サン・ピエトロ大聖堂のファサード(正面)、建物上部の中央にキリスト像、両側に12人の使徒石像が並んでいます。
サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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大聖堂入口から振り返って眺めたサン・ピエトロ広場
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大聖堂の内部に入りました。黄金色ベースで豪華な装飾が施された半円形天井に目を奪われます。
サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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天井ドームの一つ、美しいフレスコ画が描かれています。
クーポラ (円屋根) 建造物
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祭壇と大天蓋(バルダッキィーノ)。ドームから漏れ込む光が神々しい雰囲気を醸し出しています。
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ブロンズ製の大天蓋(バルダッキィーノ)、ベルニーニの設計で1633年に製作されました。高さ29mあり、聖ペテロの墓所および教皇の主祭壇を覆っています。
バルダッキーノ 寺院・教会
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四本のねじれ柱に支えられた天蓋には、光陰を背景に鳩が描かれています。この大天蓋、バロック美術の最高傑作の一つと見做されています。
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光陰影が美しい正面祭壇、中央部はステンドグラスのようです。
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大聖堂の床にはカラフルな大理石が敷き詰められています。
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大聖堂内には、沢山の彫像、レリーフ、絵画があります。幾つかを見学します。
これはミケランジェロ(1475-1564)が製作したピエタ、数多く残されているミケランジェロ彫刻の中でもダビデ像と並ぶ最高傑作とされています。ラ ピエタ モニュメント・記念碑
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アレクサンドル7世の墓碑、ベルニーニが晩年に手掛けた最高傑作のひとつです。
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「教皇レオ1世(在位440-467)の祭壇」、アレクサンドロ・アルガルディの作品
アレクサンドロ・アルガルディはベルニーニのライバルでした。 -
「聖アンドリュー・サクリスティ像」
聖アンドリュー・サクリスティは12使徒の一人 -
「聖ペテロの像」、13世紀の彫刻家アルノルフォ・ディ・カンビオの作品
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「教皇ピウス10世(1835-1914)の像」
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「アルカンターラの聖ペテロ像」、フランチェスコ・ベルガラ・イ・バルトゥアルの作品(1753年)
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「アルカンターラの聖ペテロ像」の下部にある天使像が立派で目を引きます。白、茶、黒色大理石を巧みに活用した見事な彫刻です。
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「教皇の肖像画を支える天使像」、天使だけでなく下部に彫られた鳩レリーフも注目に値します。
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先の「教皇の肖像画を支える天使像」と同様構成のレリーフ像
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珍しい騎馬像、「神聖ローマ皇帝カール大帝の騎馬像」
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大聖堂には100基を超える墓碑や記念碑が置かれているそうです。先に紹介した立派な碑だけでなく、比較的地味な墓碑もあります。
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大聖堂には彫像だけでなく、絵画も置かれています。ただ、これ等の絵は油絵ではなく、モザイク画です。18世紀以降、湿気や経年劣化で傷みやすい祭壇画に代わり、半永久的に色あせないガラスモザイクへ置き換えられたそうです。
これはラファエロ絵画のモザイク画で「聖母の奉献」、1767年の製作 -
「聖ペテロ磔刑の祭壇」にあるモザイク画、ラファエロが最後(1520年)に描いた絵をガイド・レニ(1575-1642)がモザイク画に仕上げました。
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サン・ピエトロ大聖堂の壁と天井は見事です。照明が効果的で、豪華さが引き立っています。
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床の色大理石を組み合わせた模様も要注目
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天井のレリーフに色付けを施した模様、最高レベルの芸術作品です
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大聖堂内にショップがあります
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販売品に10-20ユーロの値札が付けられています。
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大聖堂内の見学を終え、扉を通って外にでます。大聖堂には五つの扉、「死の扉」、「善と悪の扉」、「中央の扉」、「秘蹟の扉」、「聖なる扉」があります。
これは「善と悪の扉」で、ルチアーノ・ミングッツィ(1970-1977)が1980年に製作。左側の扉絵レリーフには「善」が描かれています。聖なる扉 建造物
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右側の扉絵レリーフには「悪」が描かれています。
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「善と悪の扉」の隣にあった「死の扉」、閉じられていました。
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「死の扉」のレリーフ像
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大聖堂を出た所に人が集まっていました。派手な衣装を纏ったスイス衛兵が門を護っています。
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教皇公邸に繋がるシュパン門はスイス衛兵によって警護されています。
バチカンのスイス衛兵制度は、1505年に教皇ユリウス2世によって創設されて以来、500年以上も継続する世界最古の制度だそうです。 -
サン・ピエトロ大聖堂の南側(帰路沿い)にあるバチカン郵便局
イタリア国内の郵便よりも正確で早く届くという評判で、ローマ在住のイタリア人利用者も多いとのことです。ただイタリア切手は無効で、バチカンで購入する必要があります。 -
郵便局の隣にインフォーメーションがあり、大聖堂関連のグッズやお土産品が売られていました。
バチカン観光案内所 散歩・街歩き
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サン・ピエトロ大聖堂訪問のルールなどが書かれた説明板
服装制限(帽子、短パン、袖の無いシャツなど)、タバコ、リュック、三脚、食べ物などの持ち込み制限が絵文字で書かれています。 -
サン・ピエトロ広場から東に向かって真っすぐと続く道路は、コンツィリアティオーネ通りで、先に進むとサンタンジェロ城に至ります。
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サン・ピエトロ広場から北に向かうボルタ・アンジェリカ通りを数十メートル進んだ個所に門があり、衛兵が警備しています。サンタンナ門です。バチカン警護するスイス衛兵ですが、ここでは青色の勤務服です。
観光客は門を通って進むことはできませんが、門内側右手にある教会への入場は問題ないとのことでしたので、教会を訪れました。バチカンでサン・ピエトロ大聖堂以外に教会があること、知りませんでした。 -
「サンタナ・デ・パラフレニエーリ教会, Chiesa di Sant'Anna dei Palafreinier」は、1565年の建造で、聖アンナ(聖母マリアの母)が祀られています。
サン・ピエトロ大聖堂の豪華さに比べると質素ですが、フレスコ画やレリーフが飾られています。落ち着いた色合いの品格が感じられる教会です。信者と思われる方々が静かな祈りをささげておられました。 -
祭壇には聖アンアと聖母子を描いた画が掲げられていました。
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ボルタ・アンジェリカ通りがサン・ピエトロ広場と交差する場所に噴水があり、沢山の人が集まっていました。「ティアラの噴水, Fontana dell Tiare」で、ピアトロ・ロンバルディが設計し1927年に建造されました。噴水が教皇の権威を象徴するティアラの形をしています。
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サン・ピエトロ広場から東に延びているコンチリツィオーネ通りを進みます。ここはバチカンではなく、イタリア領になります。
コンチリアツィオーネ通り 散歩・街歩き
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小さな教会がありました。
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「サンタ・マリア・イン・トランスポンティーナ教会, Chiesa Santa Maria in Transpontina」です。
この教会、以前はサンタンジェロ城の傍らにあったのですが、砲撃の障害になっていたため、16世紀に教皇ピウス4世(在位1559-1565)がこの場所に移動させたそうです。サンタ マリア イン トランスポンティーナ教会 寺院・教会
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教会内部は、先程訪れた「サンタナ・デ・パラフレニエーリ教会」と同様、落ち着いた品格が感じられます。
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祭壇です。
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教会の入口付近にあるのは、この教会のシンボルの聖母子像(カルミネの聖母)
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教会を出て通りを東に進み、ヴィットリオ・エマムエーレニ2世橋にきました。見事な彫刻があり、橋の両側の柱上に「翼を持つ勝利の女神」のブロンズ像が設置されています。1911年の建造です。
ポンテ ヴィットリオ エマヌエーレ2世橋 観光名所
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橋中ほどから眺めた景観、前方に見えるのはサンタンジェロ城とサンタンジェロ橋、です。良い景観です。
サンタンジェロ城 城・宮殿
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サンタンジェロ城を背景に写真を撮っている観光客、この場所は絶好の記念写真撮影スポットと思います。
この後、数十メートル南側にあるバス停(Lgt Sassia/S. Spirito)に移動し、循環バスに乗ってテルミニ駅前のホテルに戻りました。サン・ピエトロ大聖堂を中心にバチカンをしっかりと見学することができ、気温が30-33℃と暑かったけど、充実感があったように思います。
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