2026/09/05 - 2026/09/05
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mom Kさん
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“共同売店”
この名に惹かれて立ち寄ったのが始まり。建物、壁にそのままペンキで描かれている黒い文字の地区名を冠した店名、雑多に置かれている商品。そのセレクトに地区の暮らしが見えた。遠い昔の祖母の店の匂いがした。
コロナ禍の直前だったと思う。ようやく「奥共同売店」にたどりついた。かつては本島の至る所で活躍していた存在だったはず。私は知らない。本部の山中で出会った頃から、いつも心にある。レンタカーでは ”共同売店” を見逃さないようにしている。訪れると、あたたかい気持ちになる。
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宿で出合った米国人の青年Sクンと伊江島に渡るはずだった。彼が昨日偶然村の食堂で再会したというFちゃんも一緒に行きたいということで、朝7時に彼女をピックアップした。すると、彼女から開口一番、「伊江島へのフェリーが朝一便のみですよ。行きますか。」と衝撃の情報。伊江島発もその折り返し便だけで欠航らしい。
う~ん、私のショックは大きい。謝花さんにお会いすることだけを思っていた。
二人にはそんな目的などなく、私が伊江島に渡ると聞いての「行ってみたい。行きたい。」という前日の成り行き参加。
「どうします。どこかに行きますか。」と問うてみた。
二人共、どこにも行かないという考えは全然ないようで、お出かけ気分いっぱいに見えた。「私は、やんばるに行きたいです。」と言った。二人の若者に見せてあげたい親心もあった。
名護に入ったころ、雨が降り出した。まず「御嶽」に立ち寄った。
Sクンは経済第一主義のアメリカ嫌いで国をでて、日本で会社を興した人。この二日間、私を捕まえては、日本、日本人、沖縄について語る人。初めての沖縄にハマってしまっている。 -
次は、源河川に行く。8年前の夏、幼馴染とお互いの孫を連れてこの川の近くに滞在した。
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沖縄の新聞で小学生の男の子がここで大うなぎを捕まえたというニュースで、源河の地名と存在を知った。同じ少年が、過去にも掴まえたというので覚えている。
対岸の大きな木が折れていた。 -
このような看板が立てられていた。
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大勢の人がやってくる場所になったようだ。
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あの頃は川に張り出した大きな木に、誰かの手作りのようなブランコがかけられていた。清流の上を二人の少年は笑顔はじけさせて、漕ぎ合い、大きく振れた瞬間手を放し、どぼーんを繰り返していた。朝早く来ると、二人だけの川だった。昼間でも私達の他は一組か二組の訪れ。沖縄でこんな豊かな水の流れの清流を私はまだ知らない。
Fクンは、「アメガフッテモ コンナニミズガキレイ。」と感激し、Fちゃんも「魚がいる。」と言って、なかなか川から上がってこない。 -
つぎは大宜味村の古い方の道の駅(この名は使われていない)に車を停めた。軒下縁台に積み上げられている農産物で旬が分かる。いつものシークワーサーゼリーがあったので、二人に手渡すと、美味とその値段にも驚くFちゃん。
「大宜見集落の女性たちの手作りだから。」と教えた。私は今夜用に大宜味村パパイヤ漬物も購入。農村活性化センター 道の駅
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「次は、本島で最も古い鉄筋コンクリート建築を見に行きましょう。」と言って、大宜味村役場旧庁舎に向かった。
58号線からこの木の向こうに見えるので見過ごすことはない。 -
建物のそばのこの碑と鐘は、設置されていた。
さらに、これも、 -
不穏な世相に「私たちは何を望むのか」を考えよと言ってくれているような。友人たちへの土産話がまた一つ。
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外観も美しいが、彼らに中を見せてあげたかった。鍵が閉まっている。
(三枚の写真は、窓ガラスごしに撮影。)旧大宜味村役場庁舎 名所・史跡
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建物の真ん中では、2階部分が教会の塔のように高く見上げられた。八角形に広がる設計と、壁の白さと窓枠の形に西洋を感じ、設計者はどこでこの様式を見たのだろうと想像する。
旧大宜味村役場庁舎 名所・史跡
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私が最初に訪れたときは、保存の準備室のようなお仕事で、皆さん机に向かっておられた。中のお一人がそばに来て、建物の説明をしてくださった。
建物共、全て沖縄の観光案内書には掲載されていなかったころ。
画用紙に間取りが印刷されていて、切り抜いて組み立てられるしかけのものを頂いた。旧大宜味村役場庁舎 名所・史跡
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お昼ご飯は、「笑味の店」を思ったが、前日までの予約と知っている。それを口にすると、意外やSクンは「タベタヨ。」と言う。どうしてか。「ボク ニッコリシテ、『イイデスカ』ト イッタラ OKダッタ。」とのたまう。その笑顔を私たちに再現する。女子組、即「それだ!Sクンに任せよう。」と駐車場に入った。
彼一人行かせ、私たちは車内で結果を待った。待つほどもなく、彼、大きく腕で〇をしながら戻ってきて報告。「オトコノヒト ウ~ンテ カンガエタ。ホカノヒトニキイタ。OKニナッタ。」「三人って言った?」「ウン」
さすが見知らぬ国で起業した人物。女子組は彼に感謝した。笑味の店 グルメ・レストラン
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彼は、ビーガンのじゅうしいを作ってもらい、カラキヒラヤーチーと注文した。
初めてのFちゃんは、カラキの冷たいお茶がいたく気に入ったみたいで、「美味しい」を繰り返す。
全員大満足でドライブ再開。
次は、「道の駅 ゆいゆい国頭」で休憩と自由行動。
Sクンは、珈琲が飲みたかったとフードコートに駆け寄り、Fちゃんはお土産の建物に向かい、私は観光案内所で一人楽しんだ。笑味の店 グルメ・レストラン
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辺戸岬は、車窓観光で素通り。ヤンバルの森の中を“奥共同売店” へ向かった。
そこでは、思いがけない歓待を受けた。
店内に足を踏み入れた時だった。目の前に立った男性が、パックの天ぷらを私の前に差し出して、「どうぞ。」と言ってくれる。一人旅ではままあることで、「は、はい。これ(もずく天を指さして)、いいですか。」「どうぞ。」手に取ったら、テーブルに案内してくれた。続いて、コップに泡盛が注がれた。今日はドライバーがいるぞと私は思った。Fちゃんも加わった。国頭村奥共同店 専門店
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千載一遇。私は、尋ねたいことがいっぱい。分厚い郷土史編纂書がいつの間にか手元に来て、持って帰りなさいと言ってくれる。おそらく各家庭に一冊の貴重なもので、以前、御手洗行で大長に泊った時、”豊町史”を本棚に見つけ、読みふけったことを思い出した。装丁が全く一緒だったから、同じころ全国的に作成されたのかもしれない。厚さ5センチほどで重さも3キロはありそうなところも同じ。ゆっくり読ませてもらいたいが。
国頭村奥共同店 専門店
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奥共同売店の仕組みを話してもらった。久富共同売店のことを話したら、今は名前だけの「共同」で、個人経営になっていること。おそらく本来の「共同売店」として今も機能し、運営しているのは、ココだけだろうと言われた。
国頭村奥共同店 専門店
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今日は三人連れ、Sくんはゆんたくを楽しめない。そろそろ引き上げることにする。
その前にまだ店内を見ていなかったので、ざっと眺めて周った。時の変遷、訪れる人の流れを感じる。ベビー用の紙おむつは売店仕分けの3枚入り。国頭村奥共同店 専門店
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化粧品のトラベルセットも以前見かけていない。
国頭村奥共同店 専門店
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水タンクが並んでいた。
国頭村奥共同店 専門店
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なるほどなるほどの商品ばかりに立ち止まる。
国頭村奥共同店 専門店
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最後に私は、”おくみどり”を購入するつもりだったので、それと今日のふるまい酒、泡盛を手に取った。
すると、私たちの前にパイナップルてんこ盛りのお盆が現れた。
おいとましようと思っていたのに・・・・FちゃんもSクンも遠慮なくほおばるが、私たちはもうテーブルには向かわない。おもてなし男性「これだけをどうする。持って帰る?」私たち、「いいえ、いいえ。」と後ずさり。国頭村奥共同店 専門店
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入口で記念写真をと申し出たら、彼はレジの女性にも声をかけてくれて、全員集合。
11月に皆さんに写真を持ってくると、私は決心。次はゼッタイ一人で。
レンタカーだから、泡盛をすすめられることはない。国頭村奥共同店 専門店
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Sクンは珈琲ファームでメニュー見つめて選んだが、「ベトナムノコーヒージャナイ。」と残念顔。ベトナムbeansでなくベトナムcoffee styleを望んでいたか。
でも、やんばるの風景を見て、「コドモノコロノ イエガアッタトコロト ニテイマス。」と懐かしむ。
「カヌーハ デキマスカ。」と聞いてきたので、東村に通りかかった時、私はその海岸を指さした。
女子組は、珈琲を買わなかった。Fちゃんに「レモネードの美味しいお店に寄ってみますか。」と聞くと、彼女は喜んで、「行きたいです。」と言ってくれた。 -
辺野古の「QUICK STOP」に。
二人の若者は、お腹が空いていたみたい。並ぶメニューに目を輝かせて選び始める。 -
レモネードを注文した私は、食べ始めた二人に断って、事務所へ飛んで行った。
辺野古の事故で気になっていたので、訪れるよい機会を得た。ニュースで強制捜査が入り、段ボール箱が運び出されるのを見ていた。
やはり、所内は以前と様子が違っていたが、守っておられる男性は、お変わりない様子。「元気ですよ。」と応えてくださった。 -
食べものの種類が毎回増えているように思うので、キッチンの男性にそれを言うと、
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「もうすぐ移転するのですよ。」「エッ、(辺野古事故の何かと頭がよぎる)どちらへですか。」「久志です。(近くの集落のご家族が開店したお店と聞いていた。そのことが嬉しかったから。)」ここはまだ開店して5年ほどのはず。残念。
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「新しいお店なのですか。」「いいえ、久富共同売店です。」「そこならわかります。これから帰りに寄ってみます。」「よろしくお願いします。」
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“久富共同売店”
名前も建物もそのままだったが、店内は激変にたじろぐほど。天井まで置かれていたものは消え、レジだったカウンターには何も並べられていない。氷の暖簾も無い。出て来られた女性も以前の女将さんではなかった。経営者が変わったみたい。クイックショップのスナックが少し並んでいた。
お向かいの大きな木は、記憶のままだった。
“ 奥共同店 ” は今年4月、創立120年を迎えた。 -
<編集後記>
奥売店での購入品・・・その1. 緑茶「おくみどり」(前回持ち帰り美味だったので)
国内で最も早い新茶の収穫地産。静岡に送られている。
政府と県の産業振興政策でお茶の栽培に手をあげたのは、
奥地区だけだった。候補の他の2地区は応じなかった。
・・・その2. 琉球泡盛「まるた」
やんばる酒造株式会社 大宜味村字田嘉里417
奥ナイスガイ3人にもてなされた思い出の泡盛。
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☆当日行き当たりばったりのstop地・・・58号線に入っての最後の走りで、Sクンが「キョウハ イクツ イキマシタカ?」と聞くので。
1.名護の御嶽 ー 2.源河川 ー 3.大宜見農村活性化センター ー 4.大宜味村役場旧庁舎 ー5.「笑味の店」ー 6.「ゆいゆい国頭道の駅」ー 7.「奥共同店」ー8.又吉COFFEE FARM ー 9.QUICK STOP ー 10. 久富共同売店 ー 11. 道の駅「ぎのざ」 午後5時帰館
(写真の冊子は、私一人が訪れた辺野古事務所でいただきました。)
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