2026/06/13 - 2026/06/13
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j-ryuさん
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★6月13日 うん十年ぶりに尾瀬に行ってきました。
尾瀬は福島や群馬にまたがる標高1,660mの高層湿原。
特に5月下旬の水芭蕉や7月のニッコウキスゲなどを始め
様々な高山植物を見ることができる人気のサンクチャリーです。
しかし、尾瀬は福島県ではありますが我が家から車で片道3時間半。
じっくり見るなら福島県内とは言え山小屋1泊が基本です。
そんな事もあり長らく訪れていませんでしたが、
地元から乗車できる日帰りツアーがあったので
どんなものかと参加してみました。
往復7時間の運転をしないのはとても楽でしたが
案の定、現地滞在時間が短く少し正直消化不良ぎみ。
それでも初夏ならではのたくさんの野の花が見られ
久々に初夏のはるかな尾瀬を楽しむことができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐりルートMap1
(※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.1315612,139.8108301,70925m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDYxNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
我が家から尾瀬の桧枝岐口への最短ルートは
国道118→121→289→401→352ですが
今回はツアーなので白河でのピックアップがあり
東北道→国道289→121→289→401→352と
若干遠回りになりました。
途中、道の駅『下郷」でトイレ休憩。
道中は全て国道なので快適なルートです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐりルートMap2
(※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@36.9702869,139.2881379,14708m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDYxNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
国道352に入り桧枝岐村中心部を通り抜け御池駐車場までは
ツアーバスで御池でシャトルバスに乗り換え沼山峠口まで向かいます。
◆御池口駐車料金
最初の1時間無料 入庫後24時間/1,000円【車高 2.4メートル以内】 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐりルートMap3
(※Google mapに加筆)
尾瀬・沼山峠までの道路は自然環境への負荷軽減の為
一般観光客は全て御池口でシャトルバスに乗り換えます。
(一人片道900円) -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~会津駒ケ岳
須賀川ICからから白河を経由し会津駒ケ岳(2,133 m)が望める
桧枝岐村入口近くまでツアーバスで約2時間半ほどでした。
自家用車なら2時間ちょっとかなと思います。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・アルザ尾瀬の郷
10:07 AM 桧枝岐村の道の駅&アルザ尾瀬の郷前を通過しました。
帰路にアルザ尾瀬の郷(温泉)で日帰り入浴をします。
https://www.oze-info.jp/ozh_spa/aruzaoze/ -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・御池
10:32 AM 山の駅御池&御池駐車場に到着。
ここで尾瀬沼山峠口へのシャトルバスに乗り継ぎ鵜ます。
奥の建物が山の駅・御池で
手前が公衆トイレです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・山の駅・御池
山の駅・御池には食堂やお土産屋さんがあります。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・御池駐車場
この小屋が尾瀬沼山峠口までのシャトルバスの乗車券売り場で
写真右奥が御池駐車場(有料)です。
◆御池口駐車料金
最初の1時間無料 入庫後24時間/1,000円【車高 2.4メートル以内】 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~御池シャトルバス
この時乗車したシャトルバスは電気自動車でしたが
普通のガソリンバスも運行しています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬沼山峠入口
御池からシャトルバスで20分ほどで、尾瀬沼山峠口に到着。
この階段状の遊歩道が尾瀬沼方面への入口です。
この先、尾瀬沼湖畔の長蔵小屋まではトイレは無いので
この沼山峠口のトイレで済ませておきましょう。
11:00 AM 沼山登山口を出発しました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
沼山峠道(沼田街道)は最初だけ登りで、
後はずっと大江湿原まで下りですが
帰路は逆にずっと登りです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
11:27 AM 沼山峠の頂上付近で工事をしていました。
『沼山峠休憩テラス』を設置するようです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
◎ミツバオウレン(三葉黄連/ユキノシタ科オウレン属)
沼山峠を下り始めて遊歩道(沼田街道)沿いの
所々にミツバオウレンが咲いていました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
◎ミツバオウレン(三葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)
ミツバオウレンは北海道と本州(中部地方以北)の高山や深山の
やや湿り気のある草原や湿原に自生します。
海外ではアジア北東部や北米にも分布。
花茎は5~10cmくらい、花径は1cmほど。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
◎ミツバオウレン(三葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)
白いハナビラに見えるにはキンポウゲ科の特徴でもあるガク片で、
黄色いオシベ状のものが花弁で蜜を出し虫を呼び寄せます。
オシベは白く多数あり、メシベは薄茶色で鉤形のこん棒状です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
◎ミツバオウレン(三葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)
葉は根性葉で1枚の葉が縁鋸歯がある3枚の小葉なので
ミツバの名が付きました。 -
★福島県中通り奥羽山系のバイカオウレン
ミツバオウレンの仲間にはセリバオウレンやバイカオウレンなどがあります。
◎バイカオウレン(梅花黄蓮/キンポウゲ科オウレン属)。
バイカオウレンは福島県以南の本州と四国の主に
山地や亜高山帯の針葉樹林の林床や林縁に自生します。
バイカオウレンはその名のとおり、
ウメに似た形の白い花を咲かせる常緑の多年草です。
花の直径は1.5cmほどで、白い花弁に見える部分は萼片です。
花茎は3~10cmの花茎の先端に1輪咲きます。
白いハナビラ(花弁)に見えるのが萼片で
花弁(ハナビラ(は蜜腺に退化しており、黄色く目立ちます。 -
★福島県玉川村のセリバオウレン
オウレン属で福島県で一番早く開花するのが
ミツバオウレンの仲間、セリバオウレンです。
◎セリバオウレン(芹葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)
漢方薬で有名なオウレン(黄連)は奈良時代に中国から伝来しましたが
在来種の“カクマグサ(加久末久佐)”が同様の効果があることを知り
“カクマグサ”を漢名の“黄連”の音読みでオウレンと
呼ぶようになったそうです。
黄連は根茎がやや肥厚して節状に珠が連なっており、
その断面が鮮やかな黄色をしていることに由来しますが
私が見た限り日本のセリバオウレンの根はヒゲ根状で黄色くありません。
本州、四国の山地や里山に自生しオウレン属の中では
一番多くく見かけます。
株は雄株、雌株、両性株、雄花、雌花、両性花が
あります。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
沼山峠の道沿いではゴゼンタチバナも咲き始めていました。
◎ゴゼンタチバナ(御前橘/ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属)
ゴゼンタチバナは主に本州中部以北、北海道の亜高山の
針葉樹林下や高山のハイマツ下などに自生する
常緑の多年草で草丈は5~15cmほど、
ハナビラに見えるのは総苞で実際の花は中心部に多数集まったものです。
大きさはまったく違いますがヤマボウシやアメリカハナミズキの仲間です。
海外ではアジア北東部や北米にも分布します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
◎ゴゼンタチバナ(御前橘/ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属)
名前の由来は最初に確認されたのが石川県の御前峰なのでゴゼン、
果実の形がタチバナの実に似ているから、ゴゼンタチバナと
名付けられました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
遊歩道沿いにはイワナシもたくさん自生していましたが
花はまだ咲いていませんでした。 -
★福島県・磐梯吾妻浄土平のイワナシ
◎イワナシ(岩梨/ツツジ科イワナシ属)
イワナシは北海道南部~本州の主に日本海側の山地の樹林下や
崖などに自生します。
液果は初夏に熟し甘く、食べられるそうです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
沼山峠道がもう少しで終わろうとしている地点に
当然、防護柵が現れました。
大江湿原は日本最大級のニッコウキスゲの大群落で
有名でしたがニホンジカが尾瀬に侵出し、
多大な被害をもたらした為、
環境省は大江湿原をぐるっと取り囲むように
鳥獣防護柵を設置しています。 -
★大江湿原における防鹿柵- 環境省
https://www.env.go.jp/park/oze/H27ozeshikashiryou2.pdf
白丸地点が沼山峠から大江湿原入口地点(上記写真)です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・沼山峠
木道の先、明るい部分から先が尾瀬・大江湿原です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
11:52 AM 沼山峠口駐車場から徒歩約50分で
尾瀬・大江湿原に到着しました。
大江湿原は、尾瀬沼の東側に広がる湿原で、
尾瀬ヶ原と並ぶ代表的な観光エリアです。
大江湿原は「花の名所」として知られ、季節ごとに主役が変わります。
特に有名なのは、初夏のミズバショウやワタスゲ、
初夏のニッコウキスゲなどで、湿原一面に広がる群落が
見どころです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎木道沿いにコバイケイソウが見えてきましたが
まだ蕾(花序)が上がってきたばかりで
花はまだ先のようです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎コバイケイソウ(小梅ケイ草/ユリ科シュロソウ属)
コバイケイソウは中部以北~北海道の高地の
主に湿地や湿った草原などに自生する日本の固有種です。
近似種にバイケイソウ(小梅?挌草/ユリ科シュロソウ属)があり、
それより花が小さいのでコバイケイソウと呼ばれます。
草丈は80~100cmにもなる大型の植物で
自生していればすぐ分かります。
コバイケソウの仲間はアルカロイドを含む有毒植物で、
芽だしの頃は山菜のオオバギボウシと似ているので注意が必要です。 -
★羽鳥湖高原湿地のコバイケイソウ
尾瀬・大江湿原のコバイケイソウはまだ蕾なので
同じ福島県天栄村羽鳥湖高原湿地のコバイケイソウを
ご覧下さい。 -
★羽鳥湖高原湿地のコバイケイソウ
コバイケイソウの花穂は中心に立っている花穂は
小さな花の一つ一つが雌花ですが
少し横向きの花穂は雄花です。
雌花は中心部のメシベが充実しその周囲にオシベもあるが貧弱です。
雄花は中心部のメシベは退化しオシベが充実しています。 -
★福島県玉川村東野の清流のバイケイソウ
コバイケイソウついでに近縁種のバイケイソウも
ご覧下さい。
◎バイケイソウ(ユリ科シュロソウ属)
バイケイソウは花が梅に葉がケイランに似ていることから
付いた名前でヨーロッパ、シベリア、東アジア、アリューシャン列島、
アラスカ、日本では高地の湿地帯や湿った林内、渓流沿いなどに
自生し草丈は1mを超える大型の山野草です。 -
★福島県玉川村東野の清流のバイケイソウ
バイケイソウはコバイケイソウの仲間で
芽出しの頃から花が咲くまでは瓜二つで、
判別できないくらいそっくりです。
でも花が咲けば一目瞭然です。
大きな違いは小さな花の色と花の大きさで、
コバイケイソウは花径は約8mmで花色は白
バイケイソウは花径は2cmと大きく花色は白ですが黄緑の筋が入り
ハナビラの外縁がギザギザしています。
自生地が同じ地域なら花期はバイケイソウがやや遅く咲き出します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
木道脇のレンゲツツジも残念ながらまだ蕾です。
このツアーを催行する福島交通観光は例年の開花状況を
鑑み催行日を決めるわけで、昨年の今頃は恐らくミズバショウが
見頃だったのでしょう。
ところが今年は尾瀬の花全般に開花が2週間ほど早く
ツアーを企画募集した頃に催行日の変更はできなかったのだと思います。
その結果、ミズバショウは終わり、ニッコウキスゲには早いと言う
中途半端な催行になったのだと思います。
その点は自然相手の企画ツアーの難しさですね。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
ぱっと見は湿原の草っ原という印象ですが
ようく見ると木道沿いの足元には
小さな野の花が咲いています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
木道に隠れるかのように可憐なツマトリソウが咲いていました。
◎ツマトリソウ(褄取草/サクラソウ科ツマトリソウ属)
ツマトリソウは日本では本州、四国、北海道の亜高山帯、
海外では北半球の寒冷地域に広く分布し、林縁や明るい林下、
草地などに自生します。
草丈は10~15cmくらい、花径は2cm弱の可愛らしい花です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎ツマトリソウ(褄取草/サクラソウ科ツマトリソウ属)
名前の由来は、着物の裾の左右両端を褄(ツマ)と言い
着物の竪褄(たてづま=たてのへり)を手でつまんで持ち上げることを
褄取りと言うそうで、褄を持ち上げられると、
着物の赤い裏地が少し見えます。
ツマトリソウの花ビラにも、同じようにわずかに
赤い縁取りが見られるので
褄取草と名付けられたとのことです。
でも実際には花ビラが赤く縁取られているのは稀で、
殆どは白が多くがわずかに先端が赤みを帯びているくらいで、
肉眼ではほとんど白く見える花ばかりで
地域差があるのかも知れません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
天気予報は快晴でしたが、実際は雲が多い晴れって感じです。
青空が広がると萌える新緑も鮮やかに見えます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の真ん中を大江川が北から南へと流れ
尾瀬沼に注いでいます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原にはぱっと見は何も咲いていないように見えますが
ようく見ると小さな花がたくさん咲いています。
特にたくさん咲いているのがタテヤマリンドウです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
タテヤマリンドウは、リンドウ科リンドウ属の越年草。
ハルリンドウの高山型変種とされます。
北海道、本州の中部以北の日本海側に分布し、
高山や亜高山の湿原や湿り気のある場所に自生します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
名前の由来は主な自生地である富山県の名峰「立山」に
多く見られることから「立山竜胆(タテヤマリンドウ)」
と名付けられたとされていますが、
立山の固有種ではありません。 -
★福島県南会津町・駒止湿原のタテヤマリンドウ
福島県でタテヤマリンドウは奥羽山脈より西側の会津地方の
高山や亜高山の湿地で良く見られます。
駒止湿原のタテヤマリンドウは尾瀬のタテヤマリンドウより
少し大振りな気がしますが、大江湿原ほどは群生していません。 -
★福島県天栄村羽鳥湖高原湿地のハルリンドウ
◎ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)
ハルリンドウはタテヤマリンドウの母種とされ
本州~九州の平地や山あいの湿地など湿った場所に自生します。
草丈7~8cm、根生葉があり茎は根本から枝分かれし花が咲きます。 -
★福島県里地に咲くフデリンドウ
◎フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
ハルリンドウに良く似た仲間にフデリンドウがあります。
フデリンドウは全国に分布し山地から平地の
やや乾いた明るい草地に自生します。
ハルリンドウは根本から分岐しますが、
フデリンドウは茎の途中から分岐します。
また似たような環境にはフデリンドウより小型の
コケリンドウがあり、小型のリンドウは
ミヤマリンドウ以外はみな春に花を咲かせます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
この時期の大江湿原はご覧のようにミズバショウや
ニッコウキスゲのようなやや大振りな花は見当たらないので
山野草に興味が無いと小さな花々を見過ごしてしまうかも知れません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
ぱっと見、何も咲いていないように見える湿原ですが
目を凝らせばご覧のような可憐なヒメシャクナゲも咲いています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎ヒメシャクナゲ(姫石楠花/ツツジ科ヒメシャクナゲ属)
ヒメシャクナゲは中部以北から北海道の寒冷な湿原に
自生する常緑小低木です。
茎は地上を這い、上部が斜上して高さは10-30cmになり
葉は互生し、葉の形は広線形から狭長楕円形。
長さ1.5-3.5cm、幅3-7mmになる。
葉の縁は裏面にまくれ、葉裏は白みを帯びる。
花期は6-7月。枝の先端に2-6個のピンク色の花からなる
散形花序をつける。花柄は直立して長さ1-2cmになり、
その先端に下向きに長さ5-6mmのつぼ形の花冠をつける。
花柄、萼片もピンク色になる。花冠は浅く5裂し、
裂片は反り返る。雄蕊は10本ある。果実は径3-4mmの蒴果となる。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
木道の影では可憐なイワカガミも健気に咲いていました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎イワカガミ(岩鏡/イワウメ科イワカガミ属)
イワカガミは北海道~九州の亜高山や高山の岩場やガレ場、草地などに
自生する常緑の多年草です。
葉に光沢があり岩場で多く見られるのでイワカガミと呼ばれます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
大江湿原ではあちこちにタテヤマリンドウが群生しています。
春に咲く小型のリンドウはみな越年草です。
花が終わり種が出来ると、種は自然に弾けこぼれ
秋に発芽します。
発芽した芽はそのまま年を越し
良く春に花を咲かせます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
秋に咲くリンドウの多くは多年草で花が枯れても
根は生きていて、冬を越し春に目覚め成長し
秋にまた開花します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
リンドウ(竜胆)の名前の由来は
リンドウは、別名『竜胆』と呼ばれ、漢方薬として利用され、
強烈な苦味があると言われています。
根茎を乾燥させたものは、胆汁のように苦く、
その苦味が「竜の肝のように苦い」ことからリュウタンと呼ばれ
それがリンドウに変化したと言われています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
花は小さいですが足の踏み場も無いくらい群生しています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の向こうにわずかに水面が見えてきました。
尾瀬沼です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
尾瀬沼の少し手前には島のような小さな丘があり
3本のカラマツが生えています。
大江湿原どころか尾瀬を象徴する風景として
写真やパンフ、絵葉書、Webなどで良く見かけます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
3本カラマツの事実を知ると少しガッカリするかも知れませんが
この3本のカラマツは自然に生えたものではなく、
近代になって植栽されたものです。
環境省などの資料によると、大江湿原の「三本カラマツ」は
自然に生えた大木ではなく、比較的新しい時代に人の手で
植えられたカラマツだとされています。
現在の木は、尾瀬沼周辺に伝わる「尾瀬中納言」
ゆかりの塚のそばにあり、
昔からの伝承の場所にあとから植栽されたものという位置づけです。
そのため、景観的には尾瀬沼のシンボルとして親しまれていますが、
生態学的な意味では「自然更新の巨木」というより
「歴史・伝承を示す記念樹」に近い存在と見るのが妥当だそうです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
コバイケイソウが群生していますが、
今年が開花年なのかは不明です。
コバイケイソウは6,7年に一度しか花が
咲かないと言われ、毎年ポツポツとは咲きますが
一斉開花には中々巡り合えません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
写真、やや左よりの川が大江川。
川幅は1.2mほどしかありませんが
川沿いには四季折々の花が見られます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
天気は晴れたり曇ったりを繰り返しています。
晴れると新緑がより鮮やかに見えます。
気象庁では、空全体を覆う雲の量(雲量)が「2~8割」のときの天気を
「晴れ」と定義し、雲が「1割以下」は快晴、
雲が「9割以上」は曇りと区別します。
え~・・・・雲が8割もあっても晴れなんだ・・・・
じゃあ、今日の天気予報は当たりってことです。
なんか一般的(私)な晴れの感覚と差があるような感じるのは
私だけ? -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江川沿いでは黄色いシナノキンバイや
終わりかけたミズバショウが見られました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江川沿いにシナノキンバイが点々と咲いています。
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
シナノキンバイは北海道~中部地方以北の高山帯に分布する高山植物。
雪渓が溶けたあとの湿った草原に生える。
高さは20~70cm。花は直径3~4cmのあざやかな黄色で
萼片が5~7個ついており、花弁のように見えます。
花期は7~8月。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
福島県でシナノキンバイはは吾妻連峰や飯豊連峰などでも
群生が見られます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属) -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
木道沿いで目立ったスミレはオオタチツボスミレです。
◎オオタチツボスミレ(大立坪菫/スミレ科スミレ属)
和名のオオタチツボスミレは「大立坪菫」の意で[、
平地で良く見られるタチツボスミレ(立坪菫) に似るが、
全体に大型であることによります。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎オオタチツボスミレ(大立坪菫/スミレ科スミレ属)
オオタチツボスミレは南千島、北海道、本州、四国、九州に分布し、
山地の夏緑樹林内の湿り気のある明るい林床、林縁、草地に生育する。
日本海側地域に多い。
世界では、韓国の鬱陵島、千島列島、サハリンに分布します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
高山にはシナノキンバイに似た黄色花が色々あるので
特徴をよく把握しないと見極めが難しいです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
大江湿原ではシナノキンバイと良く似たリュウキンカも
大江川沿いに咲くので、ぱっと見では混同しがちです。
大雑把な印象としてはシナノキバイの花の方が
リュウキンカより少し大きいです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
ミズバショウは殆ど終わっていましたが
大江川沿いにわずかに名残りの水芭蕉が見られました。
◎ミズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミスバショウ(水芭蕉)は主にシベリア東部、サハリン、千島列島、
カムチャッカ半島と日本の北海道と中部地方以北の湿地に自生します。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
湿原の向こうに尾瀬のシンボルてきな山で
東北以北の最高峰・燧ヶ岳が見えてきました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
▲燧ケ岳(2,356 m)は福島県と群馬県の県境近くの山ですが
行政上は福島県桧枝岐村に属してします。
福島県の最高峰でもあり、東北以北&北海道の最高峰でもあります。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
▲燧ケ岳(2,356 m)
山頂は、最高峰(西峰)である柴安くら(しばやすぐら)(2356m)、
三角点の置かれた爼くら(まないたぐら)(2346m)、
ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、
御池(みいけ)岳(2280m)の五峰があり、
大江湿原からは最高峰の柴安くらは山頂部分のほんの少ししか見えません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
天気予報では晴れですが、尾瀬沼方面には
かなり怪しげな厚い雲があります。
午後はにわか雨の予報もあるので
天気がもつか少し心配です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の木道は基本的に2本が並立していて
先客を追い越す時以外は右側通行です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
3本カラマツと尾瀬沼が大分近づいてきました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
写真的に湿原には一見花は咲いていないように見えますが
人間の目には小さなタテヤマリンドウがたくさん咲いているのが
分かります。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属) -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
大江湿原は日本TOPクラスのニッコウキズゲの群落が
有名でしたが、ニホンジカの食害で
そのニッコウキスゲ群落の規模が同じ福島県の雄国沼に
少し劣るようになったと言われています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
でもタテヤマリンドウは全草が苦いからか
ニホンジカも苦手なのかも。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
タテヤマリンドウの群生が見られるのは
ニッコウキスゲの減少が影響しているのかも。
タテヤマリンドウは明るい湿地を好むので
ニッコウキスゲが増えると日陰が増え
秋の発芽に影響するのかも。
自然は人間の思うようにはなりませんね。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の木道から分岐し、3本カラマツや
尾瀬沼尻に向かう木道の橋で女性二人が尾瀬沼を眺めながら
休憩しています。
尾瀬沼と橋の間の湿原にはワタスゲが多くたなびいています。 -
★福島県南会津町駒止湿原のワタスゲ
今回、尾瀬ではあまりワタスゲは見られませんでしたが
昨年は駒止湿原でワタスゲの群落を堪能してきました。 -
★福島県南会津町駒止湿原のワタスゲ
★ワタスゲの花
ワタスゲの綿毛はタンポポのように種子に付いた毛と
思われがちですが白い綿毛は種子(果実、痩果)から出ているのではなく
その基部から伸びています。
これは花被片と呼ばれるもので、普通の花の萼や花弁に当たる。
このような種子はタンポポと同様に綿毛と共に風で飛びます。 -
★福島県南会津町駒止湿原のワタスゲ
◎ワタスゲ(綿菅カヤツリグサ科ワタスゲ属)
ワタスゲは北半球の高山や寒地に分布します。
日本では北海道から中部地方以北の高山帯から亜高山帯の
高層湿原に分布し大群生をつくることが多い多年草。 -
★福島県南会津町駒止湿原のサギスゲ
ぱっと見は雨や朝露に濡れたワタスゲのように見えるのは
ワタスゲの近縁種のサギスゲです。
◎サギスゲ(鷺菅/カヤツリグサ科ワタスゲ属)
サギスゲは
近畿地方以北の本州と北海道に分布し、国外では朝鮮半島から
ユーラシア、北アメリカと周極的に広く分布します。
ワタスゲの分布は日本国内では中部地方以北[となっており、
本種の方がより南にも分布がありますが
ただしそれらはごく限られた数ヵ所の生育地に限られており、
氷河時代の生き残りで冷涼な気候を好み
主に高層湿原に自生します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
三本カラマツの横近くまで来ました。
この位置からはカラマツが重なりあまり3本には見えません。
やはり大江湿原の中程から見る眺めを意識して
植栽したので、こちらからはあまり印象的ではないかも。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
湿原の小川沿いにシナノキンバイのような
黄色い花が咲いていますが、
これはシナノキンバイではなく、リュウキンカです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎リュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
リュウキンカは本州~九州の山あいの湿地や沼地に自生し、
光沢のある黄色い花はまさに金のごとく華やかで
山野草の中でも一際存在感のある花です。
ハナビラに見えるのは萼片(がくへん)で、
これはキンポウゲ科の花に多くみられる特徴です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎リュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
リュウキンカは高地や冷涼な気候を好みますが
湧水など冷たい水のある環境なら低地でも自生します。 -
★福島県天栄村・涌井の清水のリュウキンカ
天栄村の涌井の清水の標高は400mと高地とは言い難いです。
でも常に冷涼な湧水が流れているので
リュウキンカにとっては居心地のいい楽園なのでしょう。
尾瀬より素晴らしい群落が見られます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の木道から3本カラマツや沼尻方面への分岐地点。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の木道から3本カラマツや沼尻方面への分岐地点から
3本カラマツを望むと木が重なり
あまり3本カラマツと言う印象はしないかも。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の木道から3本カラマツや沼尻方面への分岐地点から
望んだ燧ヶ岳。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
尾瀬の固有種である
オゼヌマタイゲキ(尾瀬沼大戟 /トウダイグサ科トウダイグサ属)かなと
思いましたが。花(苞)に赤みがあるので花(苞)が黄色い
オゼヌマタイゲキではなく里地にも自生しているナツトウダイでした。
オゼヌマタイゲキは名前に尾瀬と付きますが、尾瀬沼周辺には自生
しておらず尾瀬ヶ原の下田代や牛首~ヨッピ橋間で
見られるようです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎サンリンソウ(三輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ぱっと見はニリンソウに良く似た
サンリンソウも咲いていました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎サンリンソウ(三輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
日本では北海道、本州の中部地方以北に分布し、
亜高山帯やブナ帯の森林の林縁や林床に生育する。
アジアでは朝鮮、中国(東北部)の温帯上部から亜寒帯に分布し、
台湾の山岳部に隔離分布します。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎サンリンソウ(三輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
同属のニリンソウが輪生する茎葉に葉柄がないのに対して、
サンリンソウは短い柄をもつ。
また、ニリンソウにみられる葉の小さな斑がありません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎サンリンソウ(三輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
名前は三輪草ですが、一株に必ず3輪咲くわけではなく
2輪咲きもあれば4輪咲きもあります。 -
★福島県須賀川市大滝川渓谷で咲くニリンソウ
◎ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
こちらはサンリンソウと良く似たニリンソウ。
◎ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウは日本各地の主に山地の湿潤な林床や川沿いに自生します。
そう珍しい花ではありませんが
その清楚で気品のある姿はいつ見ても心洗われる花です。
ニリンソウは名前のように
1株から2輪の花を咲かせますが、最初に1輪が開花し、
数日後に2輪目が開花します。
基本的には1株で2輪咲きますが、稀に1輪や3輪咲きもあります。 -
★福島県玉川村で咲くイチリンソウ
◎イチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
基本的にイチリンソウは1株から一輪、ニリンソウは二輪咲きます。
花は似ていても圧倒的に違うのは花の大きさです。
ニリンソウの花径が約2cmほどなのに対し、
イチリンソウは4cm近くもあります。
オシベ(約)の色はニリンソウは少し黄ばんだ白で
イチリンソウは黄色なので良く目立ちます。
イチリンソウは遠くから見るとラッパスイセンかと思えるほどです。
ニリンソウは当地では山で普通に見られますが
イチリンソウはめったに見られません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
大江湿原の南端辺りから望んだ▲燧ケ岳(2,356 m)です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
そうそう、私は福島県民なので当然、
燧ヶ岳は『ひうちがだけ』と読めますが
一般的ぬは難解な漢字ですね。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
名前の由来は燧ケ岳が火山であることからとか
会津駒ケ岳方面から見た燧ケ岳の雪形(残雪)が
火打ち道具(火打ち石・火打ち鎌)に似ていたことから
「火打ち岳」→「燧ヶ岳」となったとする説があります。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原の南端から見た北側(沼山峠)方面。
尾瀬にはたくさんの湿原がありますが
大江湿原は尾瀬ヶ原に次いで大きな湿原です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
長蔵小屋の裏手に湿原側に展望テラスが迫り出して
尾瀬沼・燧ケ岳・大江湿原がよく望めます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
展望テラスから望む▲燧ケ岳(2,356 m)
山頂は、最高峰(西峰)である柴安くら(しばやすぐら)(2356m)、
三角点の置かれた爼くら(まないたぐら)(2346m)、
ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、
御池(みいけ)岳(2280m)の五峰があり、
展望テラスからモ最高峰の柴安くらは
山頂部分のほんの少ししか見えません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・長蔵小屋
大江湿原を抜け最初に見えてくる建物が長蔵小屋です。
https://chozogoya.com/
福島県桧枝岐生まれの平野長蔵氏は
明治22年(1889年)燧ヶ岳の麓に入山し、
長蔵小屋の前身となる社務所を建てたのが始まりです。
当初は信仰の山としての拠点でしたが、
次第に尾瀬の美しさに魅了された登山客が集まるようになりました。
「尾瀬沼ダム化計画」の反対を訴願し
天然記念物、国立公園、禁漁区などにして阻止せんと各地を奔走。
長蔵の訴えにより、自然保護がはじめて社会問題となりました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・長蔵小屋
https://chozogoya.com/
明治時代、尾瀬の開拓者である平野長蔵氏によって
創設されたこの小屋は、単なる宿泊施設以上の意味を持っています。
昭和9年(1934年)に建てられた現在の建物は、
木のぬくもりを感じさせる重厚な丸太造りが特徴で、
一歩足を踏み入れると、長い年月が刻んだ深い趣と
落ち着いた空間が広がっています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・長蔵小屋
長蔵小屋の窓から熊がこちらを覗いています。
熊はプーさんやクマモンなどキャラクターになると
とても可愛いのですが、昨今は人間との共存の難しさを
改めて問いかけています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・
◎尾瀬沼公衆トイレ
ぱっと見、山小屋のようですが公衆トイレです。
この他、この周辺に尾瀬沼ビジターセンターや
尾瀬沼ヒュッテ(宿)などが集中しています。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
長蔵小屋周辺でおのおの昼食をとり
同じ道を沼山峠口まで戻ります。
ツアーでは弁当支給とあったので当然弁当かおにぎりだろうと
思っていたら、なんとセブンで購入した軽食の詰め合わせでした。
詰め合わせでも構わないのですが、中身はおにぎり1個だけで
水1本、カリント饅頭、バターアンパン2個位入り、メロンパン、
カルパス、オレンジジュース。
子供の遠足じゃないんだから、
ちゃんとした大人の弁当にして欲しかったな(--〆)。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・燧ヶ岳
13:04 PM
やはり今回はツアーなので時間的制限があり
尾瀬沼湖畔の長蔵小屋で折り返しでした。
個人で来れば尾瀬沼周回(約2.5時間)はできるたと思います。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
往路と同じ大江湿原の木道を沼山峠口まで戻ります。
◎ハクサンチドリ(白山千鳥/ラン科ハクサンチドリ属)
湿原の所々でハクサンチドリが咲いていました。
高山の草地や湿地に生えるラン科多年草で、
高さは15~40cm。
花は淡い紅紫色で、茎先に総状に咲きます。
唇弁は三つに裂け先が尖っています。
和名は、石川県白山に多く見られ、
花が千鳥の飛ぶ姿を連想させることによります。
ノビネチドリ(下記)と似ていますが
ハクサンチドリの葉は波打たず真っすぐです。 -
◆初夏の磐梯吾妻スカイライン~樋沼探勝路のノビネチドリ
◎ノビネチドリ(延根千鳥/ラン科タテガタチドリ属)は
本州中部以北、四国、九州に分布し高原の湿り気ある草地などに自生。
北海道では里地にも自生するようです。
ハクサンチドリやテガタチドリは,葉の縁が真っ直ぐですが
ノビネチドリでは波打つのが見分けポイントです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原を北(沼山峠)から南(尾瀬沼)に流れる大江川。
この辺りは流れが緩やかで水鏡に空が映り込んでいます。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江川の尾瀬沼方面。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
大江湿原を取り囲む森のダケカンバの新緑が鮮やかです。
◎シラカバ(白樺)とダケカンバ(岳樺)の見分け方①
シラカバは温帯から亜寒帯地方に多く見られるカバノキ科の落葉樹で、
樹皮が白いことからシラカバと呼ばれています。
ダケカンバもカバノキ科ですが
シラカバよりも標高が高い場所に分布し
おおよその目安は標高1500mくらいが境界のようです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シラカバ(白樺)とダケカンバ(岳樺)の見分け方?
遠目では見分けにくいダケカンバとシラカバなので、
混在する場所では尚更難しいです。
芽吹きの時に白樺の方が早く芽吹くので見分け易いかも。
またダケカンバの樹皮は赤茶色がかっていて、紙のようにペラリと剥け
葉にやや光沢があります。
シラカバはダケカンバのような樹皮の剥け方はせず
樹皮色はペンキを塗ったようなにベッタリした白です。
私がいつも見分けの目安にしているのは成木の枝です。
ダケカンバの成木は細かい枝の先端近くまで白ですが
シラカバの枝は黒ずんでいます。
でも実際は近づいてみないと判別は難しいです(^^;)。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属) -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
大江川では10cmほどの魚が泳いでいました。
イワナ、アブラハヤ、ギンブナなどが生息しているようですが
私には見分けは出来ません。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
向こうの山並みの一番低い辺りが沼山峠だと思います。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
今回、大江湿原で名残りのミズバショウが一番咲いていた場所です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
ミズバショウの英名はAsian Skunk Cabbage。
ミズバショウはいい香りなのに
嫌な臭いの座禅草(Eastern Skunk Cabbage)の仲間だってことで
アジアン・スカンク・キャベツと安易な命名は失礼ですよね(^_^;)。
どちらも虫をおびき寄せるための香りですが
正反対の匂い作戦をとるのはなんとも不思議です(^^ゞ。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
水辺に黄色い花が咲いていると
リュウキンカと見分け辛いですが
ズームアップすれば見分けやすいと思います。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
葉っぱがギザギザしていたらシナノキンバイで
丸かったらリュウキンカです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
草丈はリュウキンカはずんぐりしていていますが(30cm以下)
シナノキンバイは20~70cmとスラっとし
花は直径3~4cmあり、約2cmのリュウキンカより大きいいです。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
◎シナノキンバイ(信濃金梅/キンポウゲ科キンバイ属)
遠くからだとリュウキンカとシナノキンバイは
中々見分けずらいので、カメラなどでズームアップして
確認するのが一番です。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・大江湿原
立ち枯れ状態の針葉樹はカラマツかオオシラビソだと思います。
樹木には気の毒ですが全部が緑の森より立ち枯れの白骨樹が
あった方が写真映えします。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・尾瀬・沼山峠口
14:26 PM 沼山峠口到着。
長蔵小屋から1時間20分ほどで沼山峠口に戻ってきました。
沼山峠(標高は1790m)は尾瀬沼(1660m)より標高が高いので
日陰にはまだ残雪が見られました。 -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・アルザ尾瀬
帰路は桧枝岐村のアルザ尾瀬の郷(温泉)で日帰り入浴をします。
https://www.oze-info.jp/ozh_spa/aruzaoze/ -
★初夏・はるかな尾瀬で野の花めぐり~桧枝岐村・アルザ尾瀬
https://www.oze-info.jp/ozh_spa/aruzaoze/
当初、帰路に日帰り温泉入浴だなんて忙しないなと思いましたが
やはりトレッキングで疲れた体に温泉は最高でした。
ネパールのヒマラヤ街道トレッキングでもお風呂に入れたら
さぞかし疲れが取れただろうな感じました。
やはり日本はいいな~(^^♪。
これで◆はるかな尾瀬で初夏の野の花めぐり2026はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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