2026/03/27 - 2026/03/29
-位(同エリア619件中)
ひらしまさん
中国南部、ミャンマー国境に近い雲南省の標高5596mの玉龍雪山の麓にナシ族は暮らしてきた。明確な国家は持たず、漢族などの強大な王朝とはうまくつきあってきたらしい。
30年前の麗江地震で壊滅的被害を被った麗江(リージャン)は、ナシ族の伝統的な建築様式で再建され、世界遺産に指定され、今では観光地として大成功しているようだ。
その一方で、観光業に従事する漢族が増加するのと反対にナシ族は古鎮から押し出されてしまったと指摘されている。なんのための世界遺産指定だったのか、はなはだ不思議である。
それでも、麗江はともかくとして、周辺の小さな町である束河(シューフエ)や白沙(バイシャ)なら、昔ながらのナシ族の文化にも接することができるんじゃないか。そんな期待でこの地方を訪ねてみた。
☆ 3/24 上海泊
☆ 3/25 同里泊
☆ 3/26 上海泊
★ 3/27 麗江泊
★ 3/28 麗江泊
★ 3/29 大理泊
☆ 3/30 大理泊
☆ 3/31 羽田帰着
1元≒23円
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3月27日。上海浦東空港8時50分発の麗江行きフライトに乗るため、ホテルの朝食はあきらめて早めに空港に行く。
春秋航空のチェックインの列に20分ほど並んでようやくカウンターに近づいたところで、係員に「国内線は別のカウンターです」と言われ一瞬焦ったが、国内線カウンターへの行き方をわかりやすく教えてくれ、それに国内線カウンターの列は短かったので事なきを得た。
セキュリティでは妻のマイボトルに水が入ったままだったのを見つけられたが、係員はやさしく自分で水を捨てて、ボトルを返してくれた。
十数年前の訪中時に比べてどこでも優しくされてる気がするんだが、それは、中国人に余裕ができたからか、こちらが年をとったからか。あるいはその両方なのか。
初めてのLCC。CAは英語が通じないが笑顔はある。しかし、まったく動かないシートで4時間以上はさすがに疲れた。なにしろ、成田-上海より、上海-麗江の方が遠いのだ。
写真は窓から見えた玉龍雪山。 -
ここでの宿は、麗江ではなくその北隣にある束河という小さな町にとった。和潤天域という民宿。
麗江空港での迎えの車もその宿に依頼していたが、数分待たされて車は現れた。宿まで1時間弱。乗り心地よく眠ってしまった。100元。
しかし、宿に着くと、主人とおぼしき男性はなんだかご機嫌斜めの様子。どうも、迎車の遅れは宿側の問題だとこちらは思っているが、あちらはこちらの対応が悪いと思っている様子だ。
写真は宿の正面。なかなか立派な構えだった。 -
花に囲まれた池。
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その池に面してわたしたちの部屋がある。32㎡バスタブ付き1泊244元だから5600円ほど。この値段でこの部屋は期待以上だった。
宿の主人も機嫌を直したようで、屋上を案内してくれたり、束河古鎮への行き方を実地に教えてくれたりするようになった。
わたしはこの部屋で鳥のさえずりを聞きながらゆっくりしていたかったが、妻が歩きたいというので、古鎮散策に出かける。 -
束河古鎮に足を踏み入れてすぐ、がっかりした。
古鎮といっても新しい建物ばかりで、観光客相手の飲食店、土産物店が続く。みごとに商業化されたきれいな街並みなのだ。
麗江に続いて束河も観光地化が進んでいるという情報はあったけれど、少しは素朴なものが残っているのではないかと期待していた。でも、遅かった。
青龍橋の上などは、写真を撮るコスプレ観光客であふれ騒々しいことこの上ない。 -
宿の主人が勧めてくれた上流の九鼎龍潭へ行ってみよう。
途中にあった三眼井。上段は飲み水に、中段は食べ物を洗い、下段を洗濯に使うという決まりらしい。実際に畑の野菜を洗っている人がいた。 -
このあたりから九鼎龍潭だろうか。
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町中の喧噪を離れて緑の多い水辺を歩く。
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湧き水の池が九つあるということかな。
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水がとても澄んでいる。
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歩道は整備されているが人は少なく、自然にひたれる九鼎龍潭だった。
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町に戻ってプーアル茶を買う。
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なんだかわからない物がたくさん並んで売られている。
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スーパーで豆乳を買った。中国では豆乳の人気が高いようだ。
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いったん宿に帰ったあと、明日の白沙行きのバスの時刻確認にバス停に向かったが、古鎮を結ぶバスは時刻表がなく、路線バスの方はバス停自体が見つからなかった。
写真は宿のある高級住宅地「福瑞苑」の正門ゲート。驚いたことに福瑞苑の周囲はフェンスで囲まれていて、古鎮の行き帰りには宿のカギで扉を開ける必要がある。
米国にゲートシティがあるのは知っていたが、まさか中華人民共和国でゲートシティを体験することになろうとは思わなかった。住宅地内には大きな家がゆったりと建ち、美しく整備されたせせらぎの小道を歩いていると足の疲れも軽くなった。
宿のウェブサイトで朝食を20元で提供するとあったのでWeChatで翌朝の分をお願いしたら、朝食の提供はしていないという返事があり、近くの米線店の地図が添付されてきた。じゃあ、その店に行こうと思っていたが、そのあとに宿の主人が来て、ビスケットや胡麻クッキーや牛乳などを大量に差し入れてくれた。
標高二千数百メートルの高地だけあって夜は寒く、エアコンだけでは足りず電気毛布も使って寝た。 -
3月28日。今日は白沙に行く。
朝食に宿が差し入れてくれたクッキーなどを美味しくいただき、出発。花や緑の多い福瑞苑を歩き、宿で教えてもらった6番バスのバス停に行った。
しかし、やはりバス停が見当たらない。近くで働いている人に聞いてみたがわからないようでDiDiを勧められた。6番バスはこの日結局見かけなかった。
初めてのDiDiはすぐに来てくれて、10分ほどで白沙に着いた。料金12.2元は紐付けてあるクレジットで引かれるので、謝謝と言って降りるだけでよかった。ただ、古鎮の入口はあっちだよと教えてくれたりもしないのがちょっとさびしい。 -
物々しい看板の掛かるお役所の門を横目に白沙古鎮にはいる。束河もそうだったけれど、入場料はとらなくなっているが改札口は残ったままだ。
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白沙は、ナシ族を支配した木氏が南宋末期に麗江に移るまで居を構えていた町。
今でも明清期の立派な建物が残り、ナシ族の歴史と文化を伝える博物館となっているらしい。 -
その文昌宮にはいる。
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重厚な門。
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舗装も素晴らしい。
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文昌宮の本殿。どのくらいの古さなのだろうか、木造建築ならではの風格を感じさせる。
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写真を中心とした展示で白沙とナシ族の歴史を伝えている。
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1980年代以降に発見された岩絵。
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トンパ文字として有名なナシ族の象形文字。
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トンパ経にはナシ族の神話・叙事詩が記されているという。
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展示室の扉の透かし彫りが見事だ。
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文昌宮を出て瑠璃殿へ。
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明代に制作された大きな仏教壁画。撮影禁止なので外に展示されている複製を撮影。
かなり色あせてはいるけれど、白沙が文化的にも経済的にも高い水準にあったことがわかる。
建物も植栽も手がかけられていて、無料では申し訳なく感じた博物館だった。 -
白沙の街を歩いてみよう。
しかし、ここも束河と同じで商業主義一色。土産物屋、食べ物屋がならぶナシ族建築風の街並みをコスプレ姉ちゃんたちが闊歩する。 -
写真は四方街の人混み。麗江の観光過熱は広く知られているけれど、束河も白沙もすでにそうだった。
生活にゆとりができた14億の中国人がみな観光を楽しみ始めた当然の結果で、結構なことだ。わたしなどが文句を言う筋合いは毛頭ない。 -
貸衣装と美容と写真がセットになった店も目につく。
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昼食は脇道の安そうな店を選んではいった。
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豆腐と白菜のスープ。おなかに優しくおいしい。
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竹筒飯はかつて広西で食べたのがなつかしくて頼んだ。店の女将さんがバケツを持ってきて、空いた竹筒はそこに入れろという。竹筒を音を立てて放り込むのもなんだかおもしろかった。
しめて30元だから700円くらい。家族経営のいい店だった。 -
雲南珈琲の店をのぞいてみたが、豆250gが200元~という高さに驚いた。それでいて試飲に出されたのは砂糖ミルク入りだから、買う気になれない。
試食でおいしかった松の実を、1袋25元を4袋50元で購入。 -
朝夕の人が少ない時間帯だったらもっと印象が違っただろうと思う白沙だった。
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南に迂回して戻る途中にあった地元住民向けの八百屋で、ミニトマトの10個ほどついたつるを1.7元で買って帰る。
バス乗り場らしきところで6番のバスを待つが全然来ないので、あきらめてDiDiを呼ぶ。乗ってから、古鎮巡回バスが交差点の少し南に停まっているのを見たので、どうも6番バスは廃止され代わりに古鎮巡回バスが走っているようだ。
DiDiの降車場所に誤って束河古鎮の北入口を指定してしまったため、古鎮の中を南に歩き、パンなどを買って帰った。パンは高くて、ベーグルが1個13元もした。 -
夕食は宿の近くの店に入った。わたしは牛肉米線、妻はキノコと肉の炒めものを壁のメニューで指差し注文し、あまり辛くしないでとVoiceTraでお願いした。
ちょっと辛いよと言われた米線は、食べてみるとそう辛くなく安心。おいしかった。 -
ところが、炒め物の方は、壁メニューで上にずれた紅焼肉が出てきてしまい、作り直してもらったら、辣油がたっぷりかかってとても辛い炒め物が出てきた。せっかくつくった紅焼肉を無駄にさせた奴には手加減しねえぜ。これでも食らえ!って感じ。
しかし、”上に政策あれば下に対策あり”で、米線を食べたあとのスープでキノコや肉を洗って食べ、なんとか完食した。
迷惑をかけたことを詫び、多少上乗せした金額を受け取ってもらい、ハオチー、シエシエと数少ない知ってる中国語で挨拶して店をあとにした。 -
3月29日。今日は麗江を見てから大理に移動する。
世話になった宿の主人にWeChatで(顔を合わせないのは違和感あったけど)挨拶して、DiDiを呼ぶ。めずらしく笑顔のある女性運転手。春の花咲く道を麗江の客运站(長距離バスターミナル)まで運んでもらった。15.7元。 -
大理行きの切符(1人61元)を買ったあと、麗江街歩きのために荷物を預けようと思うけれど、最新式ロッカーの使い方がわからない。近くにいた若い人にお願いして手伝ってもらうが、空いているロッカーに入れたら勝手にロックされてしまった。彼女が係員を呼んできてくれ、結局有人窓口に預けることになった。スーツケース2つで15元。
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バスターミナルの外壁の装飾。方角を漢字とトンパ文字で表しているようだ。
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店の看板にもトンパ文字が見られる。観光客を喜ばせるためのような気もするけど。
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南東の門から麗江古城に入る。古城といっても城があるわけではなく、旧市街といった意味合いらしい。
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ナシ族建築風の街並みが見事だ。いきなりセブンイレブンがあってびっくり。
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たぶん束河や白沙より早く建て替えた分、建物に少し落ち着きが出てきているように感じる。
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もちろんこぎれいなテーマパークという批評はその通りだろうが、街が広いだけに人が少なくて静かなのがいい。
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どこを見ても絵になる。
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こんなのも楽しい。
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花の多い街だ。
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中心部に近づくに従い人が増えてきた。
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四方街。
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玉龍雪山の雪解け水を引いて街はつくられた。
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坂を登って文昌宮展望台に来ると、にわか雨が降ってきた。
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獅子山のようには高くないが、麗江旧市街を見渡すことができる。
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ここで甍の波を見ながら軽い昼食をとった。
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坂を下って、最後に木府を目指す。
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木府は麗江を支配した木氏が政治をおこなったところだが、色鮮やかなだけに最近つくりました感が強いのが残念。
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忠義市場も見たかったけどもう時間がない。
バスターミナルに戻ってきて、水を買うと2元(46円!)でうれしかった。
バスに乗ったら、座席指定はあるがみんな無視して前から座っている。2時に大理に向け出発した。
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