2026/04/25 - 2026/04/25
5位(同エリア739件中)
旅猫さん
お酒と写真と街歩きの古い友人の写真展を観るために、青梅を訪れた。河辺駅近くの会場に、15時半に伺うことにしていたので、その前に青梅の街を歩いてみることにする。
(2026.05.10 投稿)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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青梅へは、中央線を利用する。そのため、東京駅へ出る。そして、11時6分発の青梅特快青梅行に乗車。もちろん、グリーン車である。
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青梅駅には、10分ほど遅れて12時半ごろに着いた。駅舎を出て左手に歩くと、昨年訪れた時、友人に紹介された居酒屋『おきな』がある。某有名居酒屋番組で紹介されてしまい、最近は混み合うようである。
おきな グルメ・レストラン
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そのすぐ近くで、青梅市のマンホールを見つけた。市の鳥である鶯と、市の花である梅が描かれている。
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おきなのすぐ先で、路地へと入る。その先に、姿の良い松のある天婦羅屋があった。雰囲気の良い店だったので入ってみたかったが、歩き始めたばかりなので、止めておく。
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路地を抜けると、馴染みの場所に出た。この辺りには、渋い居酒屋が多い場所だ。その一軒、石忠の前を通る。
関忠 グルメ・レストラン
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その向かいに、猫の街青梅らしい絵がある。その右手には、『アトリエよぎ』と言う喫茶があった。ギャラリーやライブハウスとしても使われている店のようだ。
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その喫茶の前に佇むのが、居酒屋『銀嶺』。いかにも居酒屋と言う佇まいが良い感じであるが、この店も某番組で紹介されてしまい、混むようになってしまったそうだ。マスコミで紹介されてから訪れる人たちには、一時的なものではあるが、その間、地元の常連客にとっては、これほど迷惑なことはない。
銀嶺 グルメ・レストラン
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再び路地へと入る。その路地裏の角に、小さな石が置かれていた。屋敷と道との境界を示すための『傍示石』と呼ばれるものだそうだ。
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その路地の途中に、青梅名物の映画看板があった。かつては、街中にあった看板だが、老朽化による落下や台風被害などにより、今はほとんどが撤去されてしまった。描いていた看板師も亡くなられたため、復活することはないだろう。
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旧青梅街道に出ると、化粧品店のような店があったが、どうも様子が違うようだ。近寄ってみると、『青梅麦酒』と言う麦酒工房であった。
青梅麦酒 グルメ・レストラン
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気になるので入ってみる。注文は、スマホからと言う今時の店である。接続して品書きを見ると、ここで醸造している麦酒は一種類しかない。仕方が無いので、それを注文。つまみは、から揚げとポテトフライとした。
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一杯だけでは満足せず、神奈川県の工房で作られた麦酒を追加。軽快な感じの味わいである。それにしても、麦酒工房でそこで醸される麦酒が飲めないのは残念である。
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旧青梅街道を離れ、線路沿いの七兵衛通りに出る。そこに、石材店があった。駅からすぐの場所に石材店とは珍しい。しかも木造の建物で、なかなか風情があった。
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通りを西へと歩いて行く。すると、道端に猫と犬がいた。草に埋もれている。どちらも陶器であるが、絵になっていた。
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その先に、木造の民家があった。青梅でも、本瓦を載せた日本家屋が急速に失われている。今の新建材の建物は、工場で造られ、現場でプラモデルのように組み立てるだけなので、大工の技も必要ない。そのため、伝統的な日本家屋を建てることが出来る職人が減っている。この国は、それで良いのだろうか。
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さらに歩くと、もう一軒古風な民家があった。蔵もある。
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その向かい辺りには、大きな樹があった。ちょうど新緑で美しい。
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その樹のそばに、踏切があった。とても風情があり絵になる。
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その踏切からは、旅情あふれる景色が望めた。
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その踏切の先には、立派な門構えと石垣のある屋敷があった。
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旧青梅街道に戻り、さらに進むと、柳屋と言う古風な商店があった。かつては、米や茶葉を扱っていた店のようだ。今も商売をしているようだが、茶葉などの入れ物は使っていないようである。
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柳屋から少し歩くと、右手に旧稲葉家住宅が見えて来た。
旧稲葉家住宅 名所・史跡
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隣が更地となっているため、かつては観ることが出来なかった蔵側が見えている。普通であれば、同じ高さの建物が軒を連ねるため、その部分には窓や装飾を施さない。そのため、隣が無くなると、味気の無い姿を晒してしまうのだ。
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無料で見学できるので、入ってみる。稲葉家は、江戸時代に青梅宿の町年寄を務めた豪商だそうだ。表部分は店舗として利用されていて、奥が住居部分となっている。建てられたのは、江戸時代後期とされている。
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住居部分には、硝子戸が設けられている。歪みのある硝子が使われているので、明治から大正期の物だろう。
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庭に出ると、石碑が建っていた。『休哲さまの碑石』と呼ばれるもので、江戸時代にこの辺りに住んでいた人に関するものだそうだ。人情と徳に溢れた人物だったらしく、名士でも無いのに、石碑が建立され、以来、地元の人々によって大切に祀られているものだそうだ。
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その庭には、大きな梅の木もあった。若菜が茂り、木造の建物との調和が美しい。
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空き地を挟んで左隣に、木造の民家があり、空き地の枯れ芒と良い風景を醸し出していた。
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その隣にあった酒屋の敷地には、『中武馬車鉄道森下駅跡』と刻まれた石碑があった。中武馬車鉄道は、埼玉の川越鉄道(現西武新宿線)の入間川駅と青梅とを結んでいた馬車鉄道だそうだ。明治34年(1901)に開業したが、僅か17年で廃線となっている。森下駅と言うのは俗称で、正式には青梅停留所だそうだ。
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その先で、道が桝形のように曲がっている。青梅宿の西端にあたるこの場所に鎮座しているのが、森下熊野神社である。この場所には、かつて八王子代官所の出先であった森下陣屋があったそうだ。この社は、その鎮守だったらしい。
熊野神社 (青梅市森下町) 寺・神社・教会
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森下駅跡まで戻り、南側へと入る。その先に金剛寺があり、長い塀が続いている。
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坂を下ると、涼し気な山門が現れた。金剛寺は、平将門の創建とされ、小田原北条氏の帰依を得た古刹だそうだ。
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その山門の傍らには、もう石楠花の花が咲いていた。
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駐車場を抜けると表門がある。簡素な四脚門だが、天保二年(1831)の火災の際、唯一焼失を免れた建物だそうだ。
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表門を入ると、すぐ左手に、大きな枝垂れ桜がある。その枝の奥に、本堂が見え、なかなかの風情である。
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境内には、青梅の地名の由来となった梅の木がある。この梅は、実が落ちるまで熟さず、青いままであることから『青梅』と呼ばれているそうだ。
金剛寺の青梅 自然・景勝地
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本堂前から振り返ると、枝垂桜が良く見える、この桜は、樹齢約150年と云われ、近くの梅岩寺の枝垂れ桜と姉妹桜だとされている。
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表門から出ると、塀の向こうに若葉が茂った樹が見えた。白い雲が浮く青空に映え、とても美しい光景である。
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金剛寺で散策を切り上げ、駅の方へと戻る。途中で、先程見掛けた柳屋が現れた。街道沿いの商家らしい佇まいである。
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しばらく歩くと、丁字路に出た。そこは、旧青梅街道と小曽木街道の分岐点となっている。小曽木と言う名は、かつて青梅市の北部にあった村の名である。小曽木街道は、そこを通り、埼玉県境へと続いている。
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丁字路を過ぎてしばらく歩くと、赤い板塀が残る町屋があった。人は住んでいないようで、飲食店として使われているようだ。
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そこから少し進むと、右手に大正庵と言う蕎麦屋があり、その並びの建物も風情があった。
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青梅駅前の交差点まだ戻って来たが、まだ少し時間があるので、一本裏手の道に入ってみる。すると、古い民家を利用した『ころん』と言う喫茶があった。喉が渇いていたので、そこで休むことにする。
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窓際の席に陣取る。店内は、なかなか洒落ていた。
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お品書きを見ると、シフォンケーキが名物のようだ。その下には、能登半島地震で被災した後に救出された輪島塗のお椀などが展示されていた。
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アイスコーヒーとシフォンケーキを注文。しばらく待ってから出て来たそれは、しっとりとした食感で美味しかった。あとで知ったのだが、ここのシフォンケーキは、『ちゃんちき堂』と言う工房で作られているそうだ。リアカーを引いて売る姿がテレビなどで紹介され、人気なのだそうだ。しかも、この喫茶自体が、『ちゃんちき堂』のレンタルカフェであった。知らずに訪れたが、空いていて良かった。
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この後、河辺駅へ移動し、歩いて数分の『カフェ チャティーフォー』へ向かう。そこで、友人の展覧会が開かれているのだ。二度目の来店であったが、変わらず素敵な空間である。この日が最終日で、撤収作業の後、近くの居酒屋『居ッ歩』へ移動。その店も、三回以上は来ている店だ。何と言っても、料理がおいしいのだ。今回もお任せである。ハンバーグを細かく千切り、チーズをのせたものも良かった。
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この日の一番は、小柱の茶碗蒸し。小柱と言えばかき揚げだが、茶碗蒸しに入っているのは初めてである。これがとても美味しかった。
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お酒は、まず『常山 超 純米辛口』。五百万石を使った辛口の酒である。その後、地元の『澤乃井 蒼天 純米吟醸 無濾過生原酒』をいただいた。どちらも飲みやすく、料理にぴったりであった。
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白身魚の蒸し焼きが出て来た。これも素晴らしい味である。この店の料理は、変に凝ったものも無く、かと言って手抜きのようなものも無い。一品一品がきちんと作られているのが嬉しい。次に出て来た出汁巻き卵も良かった。長居をしたかったが、帰るのに二時間ほどかかるため、早めに切り上げ、友人を残して店を辞す。帰りは、18時6分発の青梅特快のグリーン車である。友人の写真展を観るために訪れた青梅。のんびりと歩ける良い街である。
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