2024/09/14 - 2024/09/14
1502位(同エリア4263件中)
piglet2017さん
- piglet2017さんTOP
- 旅行記101冊
- クチコミ2708件
- Q&A回答5件
- 412,300アクセス
- フォロワー3人
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
2024年度は、かつてのヴェネツィア共和国の領土を中心に、北イタリアの世界遺産を巡ってきました。
ヴェネツィア観光初日はドルソドゥーロ地区を歩きます。午後は、アカデミア美術館、コーラス加盟教会のサン・セバスティアーノ教会とカルミニ教会、最後にカ・レッツォーニコを見学しました。
ヒエロニムス・ボス「祝福された者の昇天」
ボス独自の着想による斬新な天国へのトンネル!
- 旅行の満足度
- 5.0
-
ヴェネツィア共和国の崩壊後、ナポレオンの占領政策により修道院が廃止され、閉鎖となった教会などから集められた美術品が、かつてのサンタ・マリア・デッラ・カリタ教会、修道院、信徒会館の建物に展示され、アカデミア美術館となっています。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
サンタ・マリア・デッラ・カリタ信徒会館のホールには、ティツィアーノ「聖母の神殿への奉献」がオリジナルのまま残されていました。青い服を着た少女マリアが物怖じすることなく、神殿の階段を上がっていきます。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
桃のカクテルのベリーニは、画家ジョヴァンニ・ベッリーニに由来するとのことなので、作品のピンク色に注目してみました。
ジョヴァンニ・ベッリーニ「聖母子と洗礼者ヨハネと聖女」アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ヴェロネーゼ「聖ヒエロニムス」
石で胸を叩いている聖ヒエロニムスの足元には、おなじみのライオンが侍っています。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ヴェネツィアに、ボスの祭壇画が3つもあるとは知りませんでした。どれも厳重にガラスで保護されていました。
ボス「聖ヒエロニムス」
ボスが描く庵は、煙突を筆頭に非常に個性的なデザインです。真に迫った描写のヴェロネーゼと比較すると、ボスの聖ヒエロニムスはファンタジーの世界に住んでいます。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
左側には「聖アントニウス」がいました。やはり誘惑されているようです。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
水を汲もうとしている聖アントニウスのすぐ下では、「水よりもやはりワインでしょ?」とばかりに、魚の悪魔がワインを注いで誘惑しています。本を読んでいる悪魔もいました。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ボスの発想力が楽しめる、ユニークで可愛い悪魔たち。見ていて飽きません。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ボス『来世の幻視』の祭壇画から「地獄」
やはり悪魔のデザインが秀逸です。右端にはネズミのような悪魔、硫黄の池の向こうで左手を上げている悪魔は猫っぽい顔をしています。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ボス「祝福された者の昇天」
天国へ続く光のトンネルが具体的に描かれていて驚きました。まるで現代のコンクリート製のトンネルのようですが、車ではなく、歩いていかなければなりません。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ジョルジョーネ「嵐」
背景で稲妻が光る風景画です。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ナポレオン軍が略奪したヴェロネーゼ「レヴィ家の饗宴」は、帝政崩壊後にイタリアに返還されました。カメラに入りきらないほど大きな横長の作品でした。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
イエスが座っているテーブルの下では、猫が骨をおもちゃにして遊んでいます。そばでは犬が赤い舌を出して、骨をうらやましそうに見ています。異端裁判官は、神聖な宗教画に動物が描きこまれているのも問題にしたそうですが、パドヴァで見てきた14世紀のフレスコ画には、テーブルの下に犬や猫がいました。イタリアで宗教的に最も多様性を認めていたはずのヴェネツィア共和国ですが、16世紀には、かなり窮屈な雰囲気になってきたということなのでしょうか。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
集団画の中でイエスよりも目立っているのが、緑の服を着たヴェロネーゼ自身です。
アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ティントレット「聖マルコの遺骸の移送」
ラクダの背後で遺骸の移送をただ見ているだけの男性がティントレットです。自画像を自分の作品に描きこむのは同じでも、極力目立たないようにしています。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ロレンツォ・ロット「若者の肖像」
塩野七生さんの著書『小説イタリア・ルネサンス』では、架空の主人公マルコ・ダンドロの肖像画という設定になっていました。マルコ・ダンドロは歴史上の人物アルヴィーゼ・グリッティの親友で、画家ロレンツォ・ロットを紹介したのもアルヴィーゼです。ちょうど見始めているトルコドラマ「オスマン帝国外伝」にもアルヴィーゼ・グリッティが登場します。イタリアへ向かう機内で読んできた『小説イタリア・ルネサンス』の1巻は、アルヴィーゼ、スレイマン大帝、ヒュッレムの顛末が描かれていて興味深い内容でした。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ロンギ「占い師」
占いの結果は、棒を通してひっそりと伝えられたようです。アカデミア美術館(ベネチア) 博物館・美術館・ギャラリー
-
ヴェロネーゼ美術館と呼ばれているサン・セバスティアーノ教会にやってきました。主祭壇はもちろん天井から壁まで、ヴェロネーゼの絵で飾られています。
サンセバスティアーノ教会 寺院・教会
-
天井には、ペルシャ王妃となったユダヤ人女性エステルの物語が描かれていました。「ペルシャ王から戴冠されるエステル」。天井で展開している物語を、下から見上げるアングルで描いています。
サンセバスティアーノ教会 寺院・教会
-
グリマーニ礼拝堂にあった美しい祭壇画です。聖母子のそばに控える聖カタリナのヘアスタイルも優雅です。
サンセバスティアーノ教会 寺院・教会
-
コーラス加盟のカルミニ教会にも立ち寄りました。
チーマ・ダ・コネリアーノ「羊飼いの礼拝」
飼い犬を連れた少年トビアスが大天使ラファエルに案内されたのか、礼拝に参加しています。カルミニ教会 寺院・教会
-
ヴェロネーゼ「幼子聖ヨハネと聖家族」
ヨハネ兄ちゃんが、聖母マリアの青いマントにちょっかいを出しているので、イエスも落ち着かない様子です。カルミニ教会 寺院・教会
-
サン・バルナバ広場にやってきました。サン・バルナバ教会は、旅行前に見てきた映画『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』のロケ地となっていました。教会の左側のお店は、古い映画『旅情』のロケ地ということですが、こちらはなかなか見る機会がありません。
サン バルナバ教会 寺院・教会
-
ヴェネツィア観光共通券City Pass - All Veniceの対象施設、レッツォーニコ家の宮殿「カ・レッツォーニコ」に入場します。内部は18世紀のヴェネツィア貴族の生活を垣間見ることができるミュージアムになっていました。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
最初の部屋は、個人の邸宅としてはヴェネツィアで一番の広さを誇る舞踏の間です。金色のシャンデリアは、レッツォーニコ家時代からのオリジナルです。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
玉座の間の天井画はティエポロが手がけました。左下の天使が手にしているのが、ヴェネツィア共和国の貴族名鑑『黄金の書』です。衰退期のヴェネツィア共和国では、国庫に多額の寄付をすれば『黄金の書』に名前を入れる権利も購入できるようになっていました。レッツォーニコ家もお金を出して、貴族の仲間入りをしました。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
クレメンス13世としてローマ教皇に選出されたカルロ・レッツォーニコです。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
商談など、応接室として使われた通路の広間ポルテゴです。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
窓からは大運河の対岸に建つグラッシ館が見えました。
パラッツォ グラッシ 建造物
-
ポルテゴの壁際には、豪華な半貴石象嵌が施されたテーブルが2つ置かれていました。ヴィチェンツァのサンタ・コロナ教会の主祭壇とよく似ていると感じましたが、思った通り、半貴石象嵌細工の製作を専門にしていたフィレンツェ出身の一族Corbarelli家が手がけた作品でした。中央にはフェニックス、周りを色とりどりの鳥が囲み、絡み合った枝にはカタツムリもいます。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
オルフェウスの音楽に聞き入る動物たちです。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
イソップ童話から「狐と鶴のごちそう」の場面です。鶴が細長い壺の中の肉を食べていますが、狐にはくちばしがないので食べられません。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
ティエポロの息子ジャンドメニコが自分の別荘に描いたフレスコ画の部屋も再現されていました。イタリアの道化師プルチネッラの間には、アクロバットを披露したり、女性に恋をする道化師の姿が描かれていました。
「ジャンドメニコ・ティエポロの間」の説明に、「経済的に衰退していくヴェネツィア人は貿易や旅行をやめて宮殿に引きこもり、前の世紀に蓄積した富に酔っているかのようにパーティに明け暮れた」と書かれていました。衰退期のヴェネツィア共和国の状況が、20世紀に蓄積した富で食いつないでいる現在の日本に重なり、怖くなってきました。ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
18世紀のヴェネツィア貴族の日常生活を描いたロンギの作品が集められた部屋もありました。「フリットレ売りの女」では、カーニバルの揚げ菓子フリットレを串に挿して売っています。
ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
ロンギ「香水売り」
貴族が付けている仮面は、新しい時代の変化になかなか順応できずに世界から取り残されていく、不都合な現実から逃避するためのものだったのでしょうか。ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
アントニオ・ディツィアーニ
「ガチョウにつながれて飛ぶベルトルディーノ」
一瞬、スウェーデンの児童文学『ニルスのふしぎな旅』かと思ってしまいました。AIによれば、ニルスよりもずっと古い16世紀にイタリアで人気を博した貧しい農民の息子ベルトルディーノの物語だそうです。ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー
-
帰りに、ドルソドゥーロ地区のBar Alla Tolettaに立ち寄りました。ヴェネツィア名物の白パンのサンドイッチ、トラメッツィーノの専門店です。閉店1時間前だったので、ほとんど完売状態で、4種類しか残っていませんでした。
Bar Alla Toletta パン屋
この旅行記のタグ
関連タグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
piglet2017さんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
ベネチア(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37