2025/01/17 - 2025/01/17
4487位(同エリア4520件中)
morisukeさん
- morisukeさんTOP
- 旅行記171冊
- クチコミ2件
- Q&A回答0件
- 876,308アクセス
- フォロワー446人
オッサンネコです。
高雄──
台湾南部に位置する重工業と物流によって成長してきた港湾都市。
かつての高雄は、巨大な港湾施設と倉庫群が居並び、
観光とは少し距離を置いた、労働の匂いが色濃く残る都市でした。
ところが近年、高雄はその港の風景を書き換えてきました。
使われなくなった倉庫街を、アートの拠点として再配置するという選択。
そこではアートやイベントが日常の風景として溶け込んでいるそうな。
そのエリア「駁二芸術特区」と云ふ。
港に隣接する旧倉庫街一帯を舞台に広がるアート空間…
そんなファンキーな情報を聞いてしまった以上は…
行かねばならぬでしょう。
果たして、高雄再編の最前線では如何なる風景が広がっているのか。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- Agoda
-
どうもどうも、オッサンネコことモリネコです。
高雄でのお仕事を終え、あとは台北から帰国するだけという気楽な身。
夜はまるっと予定が空いたので、
そのまま高雄の夜景エリアへと突撃することにしました。
今回の行程は…贅沢な夜景巡りで〆ます。
一.高雄屈指の名所「旗津老街」を歩く ( ゚∀゚)ノ
二.高雄再生の象徴「駁二芸術特区」を歩く ( ゚∀゚)ノ
まずはMRTオレンジラインの終着駅、西子灣駅まで移動し、
そこから旗津行きフェリーの出る鼓山桟橋まで歩いて向かいます。 -
鼓山漁港。
もし旗津が観光の拠点になっていなければ、
このまま静かで鄙びた漁港として時を重ねていたのでしょう。
旅に出ると、なぜか無性に海が見たくなる。
どんな場所でも、海辺に立つと少しだけ心がほどける。
これもまた、旅人の業なのでしょうか ( ゚Д゚) -
こちらが鼓山と旗津を結ぶフェリー。
若干ボロさが目立つのは見ないふりしておきましょ。
それにしてもこの船… 難民船かと思うくらい、
際限なく人が乗り込んでくるのであります。
……ちょっとコワイ (´・ω・)
運賃は、悠遊カードを持っていれば20NT$(≒100円)。
所要時間は約10分。
潮風が薫る、なかなかに味わい深い船旅でござる。 -
フェリーは夕暮れの海をポコポコ進んでいきます。
目の前に見える岬の高台。
高雄の夜景を遠望できる旗後山になります。
刻々と色を変える空と海。
シャケの様にこの街に戻ってくる理由はこれで十分なのである。 -
旗津の海辺。
しばし日が暮れるまで小休憩。
ボーッと、ただボーッと…
空の色が少しずつ変わっていくのを眺めるのも、
なかなかオツな時間なのであります。
……が、
目の前を巨大なコンテナ船がゆっくりと通過していく様は圧巻の光景。
海運で栄えてきた港湾都市・高雄の日常的な風景ですな (*゚∀゚) ウヒョーッ! -
高雄灯台。
旗津の街を見下ろす旗後山に直立する、白亜の美しい灯台ざます。
資料によると、
この灯台が初めて灯をともしたのは1883年。
現在の灯台は1918年に改築されたものだそうな。
それ以来、100年以上にわたって船の安全を支え続けてきた、
まことに稀有な存在なのであります (゚∀゚≡゚∀゚) -
そして旗後山から遠望する高雄の夜景。
眼下には黒い海を切り裂くように進む大型船。
遥か遠くには高雄の街並みとビル群の灯り。
絶景じゃ━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━ぃ!!
余談ですが、
旗津は元々、本土と陸続きの細長い半島(砂嘴)でした。
この地形を高雄港の港湾機能として存分に活用したい…
そこで南側の陸続きの部分を開削し、旗津は人工の島になります。
でも北側からも大型の船をバンバン入れたいなぁ…。
そこで北側の港口も拡幅し、大型船が通行可能な水道となったのです。
それが今目の前に見えている旗津海峡。
ものすごく狭い水路を大型船が行き交っているのですが、
その幅は狭いところで約100m程。
東京で言うと、隅田川よりほんの少し広いくらいなのです。 -
高雄港の遠望。
あゝふつくしい… ( ゚Д゚)
右手に見えているのが旗津の旧市街(老街)。
この旧市街は旗津の先端部分にあたる町で、
本格的な重工業エリアは、さらにその奥へと続いているのです。 -
旗後山から旧市街へと降る道もまた絶景なり。
古い街と工業都市のマリアージュ。
いい感じです (σ゚∀゚)σ -
こちらは旗津老街の中心通り。
通りの両脇は海鮮を名物にしたお店が軒を連ねています。
中華圏にしては珍しく、屋台があまりないので、
おひとり様で入店するのはさすがにハードルが高い気がする…。 -
個人的に結構好きな風景がこちら。
こういうオープンな食堂や屋台では、
だいたい店のおばちゃんが、
使用済みの食器とかをタライでゴシゴシ洗っています。
タイに住んでいた時は、このスタイルのお店ばっかりでした。
最初こそ、よくお腹を壊したものですが、
その内、お腹を壊すことがスタンダードになり、
お腹を壊しているかどうかも気にならなくなるシマツ。
人間の適応能力とは恐ろしいもので… (ΦωΦ)フフフ… -
老街の食堂。
屋台に書いてある「烏魚子」はカラスミの意味ですな。
もうひとつ、「烏魚腱」と言う謎めいた中国語が書かれてますが、
これはボラの胃袋ではないかと思います。
カラスミを越えるかなりマニアックな珍味で、
炒め物などで供されることが多いのだとか。
いや、食べたことないから知らんけど ( ゚Д゚) -
こちらは海の女神「媽祖」を祀る旗津天后宮。
夜になると、その派手さが倍モリくらいになります (*´∀`)
日本の神社が、厳かで重厚な佇まいを大切にするのに対し、
中華圏の廟は、信仰そのものを目に見える形で表現する文化。
要は、人にお金を落としてもらってナンボ。
派手で豪華じゃないとご利益なんてないっ!の考え方なので、
必然的に徳のある廟はこんな感じになります(笑) -
こちらが媽祖になります。
媽祖は中国沿岸や台湾一帯で信仰される海の守護女神で、
そのモデルは10世紀に実在した福建省の少女 林默(リン・モー)。
嵐の海に出た家族を祈りで救った、という逸話から、
海で人を救う霊力を持つ存在として神格化されました。
日本では海そのものを神格化するので、
あまりこう言う存在は馴染みがないのかもしれないっす。 -
見るものも見たので、そのまま鼓山に戻りましょう。
フェリーターミナルからずっと続く人の行列…
どんだけ… ( ゚Д゚)……。 -
ここから「駁二」エリアに突撃します (*゚∀゚)b
「駁二」は中国語で「ボーアー」と言います。
駁──
日本では「論駁・反駁」のような、議論に関連する漢字ですが、
中国語では、港や船の意味で使用されます。
なので、駁二は英語で「Pier-2」
日本語では「第二埠頭」の意味です。
駁二は今でこそ芸術特区として、華やかな観光地になっていますが、
元々は港のためだけに存在した物流倉庫と埠頭の一角でした。 -
駁二(港湾倉庫群)の生い立ちを簡単に整理すると、
起)1970年代:台湾南部の物流の中枢としてフル稼働
承)1990年代:産業構造の変化により稼働に陰りが…
転)2000年代:空き倉庫が目立ち再開発の対象に…
結)2010年代:駁二芸術特区として再生を果たす
シンプルに駁二が芸術特区になった理由は、
芸術が「工業都市からの脱却 × 資源活用」の最適解だった──
そんな思惑があったような気がするのです ( ゚∀゚)ノ -
こちらは駁二芸術特区の象徴的オブジェ。
高雄の港と工業を支えた労働者たちへの集合的なオマージュである。
この像に敢えて名前が与えられていないことが、
芸術特区の洗練さと本気度が伝わってくる気がしますぞ (*`∀´) -
この象徴的オブジェ、女性像もあります。
日本の土偶にも似て、腰のくびれが妙に艶っぽいですな。
男性と女性を、ありがちな英雄とヒロインとして描くのではなく、
労働という営みの両極を示す対の存在を表現している様に見えます。
労働の記憶を、現実の重さのまま造形している、
うーん、コレはなかなか深いぞ ( ゚Д゚) -
駁二の核心的な場所。
このエリアは日中観光客で溢れかえってるそうなので、
夜にライトアップを楽しむくらいがちょうどいいのかも (*´艸`)ウヒヒ -
個人的には、こういうストリートペイントに強く惹かれます。
思うに、日本はストリートアート後進国。
その背景には、迷惑をかけない事を美徳とする文化があり、
どうしても表現よりも秩序が優先される風潮になってしまう…
そりゃストリートアートと相性悪すぎだな… ( ゚Д゚)
なので、海外のストリートアートが羨ましくも映るのです。 -
あ… なんかおる… ( ゚Д゚)…。
-
イチオシ
なんだ、チミたちは ( ゚Д゚) !!
昭和SFの世界から出張してきた、サンダーバード隊員か??
多分、任務は世界救済ではなく、
駁二のキヲクを見守ることではないかと。
いや、知らんけど ( ゚Д゚) -
壁画にもマッチョ高雄♂と、セクシー高雄♀のペアが。
夜、こんなんが暗いところから近づいてきたら、
間違いなくホラーの世界である (*´д`) -
高雄ライトレール。
Light Rail Transit 略してLRTですな。
日本でも富山や宇都宮で採用されている交通機関ですが、
高雄のLRTは、間違いなく最先端を行っている気がします。
なんとこの子…
停車中に充電しとるぅ ──(; ゚ロ゚) ──!!
駅に止まると車両に搭載されたパンタグラフが自動で立ち上がり、
ドアが閉まると同時に、また静かに畳まれるという画期的な仕組み。
バッテリーで動く電車。
マジ未来…。
そして踏切、遮断機がない… (((; ゚ロ゚))
電車が近づくとブザーがなり、信号が赤色になる仕組み。
もはや路面電車を超えた、都市交通としての鉄道である。
うーん、見惚れてしまったわい。 -
高雄ライトレール。
沿線は芝生できれいに整備されている。
バッテリー駆動車両なので、加速が滑らかでものすごく静か。
もうね、プリウスですよ。
無駄なストレスを感じさせず、
都市生活と路線の共存を、そのまま形にした様な交通機関。
こんな未来に、少し住んでみたくなったのでした (*`∀´) -
なんだ、このオブジェは ( ゚Д゚) !!
よーく見たら… この赤いやつ…
船に積むコンテナですやん──(; ゚ロ゚) ──!!
下に停めてある車と比較したら、この規模感が伝わるはず…。
駁二らしい、港に関連するダイナミックな現代アート。
グイグイ攻めてくるぞ、高雄ゥ (*`∀´) -
なんだ、このオブジェは ( ゚Д゚) !!
こういう街の雑踏に加える遊び心。
横のおじさんはランプの魔人でしょうか。
ひたすら、ウケる (ノ∀≦。)σ -
なんだ、このオブジェは ((( ゚Д゚))) !!
ライトレールの線路脇に突如現れる獰猛なモンスター。
口から今にも光線が出そうである。
子供の頃、ドラクエ2にキラータイガーという魔物がおりまして、
実物大で遭遇するとしたらこのサイズなのである。 -
イチオシ
このストーリー、続きがありまして ( ゚∀゚)ノ
モンスターの視線の先には、アイゼンみたいな戦士がいるのです。
師匠は最強だ! -
って、モップゥゥ───(((; ゚ロ゚) ───!!
師匠、さすがにモップで魔物は倒せませんぜ (*´罒`) -
そのままライトレール沿いをのんびり歩いてみます。
目の前に一際目立つ真っ黒なタワーが見えるのですが、
あれが高雄のランドマークでもある「高雄85」。
台湾第二の都市が、バブルの夢を形にした塔であり、
夢が未完のまま老いていった近代遺産でもあります。
完成は1997年。
当時は台湾一の高さを誇り、街の象徴として名を馳せていました。
遠くからでも一眼でわかる特徴的なデフォルメは、
龍が天に昇る姿を象徴していると言われています。
ところが皮肉なことに、1997年はアジア通貨危機があった年。
完成と同時に経済が冷え込み、
華やかな未来構想は、現実の壁にぶつかることになります。
現在では管理が分断された雑居ビルの様な形になり、
再開発の流れにも乗り切れないまま、
どこか廃墟に近い姿で街に取り残されています。
華やかな駁二から見える、再開発から置いてかれた街の象徴。
美しくも儚い高雄のアイロニーだと思うのです (*´ー`) -
高雄流行音樂中心。
高雄港エリアの再開発を象徴する、音楽と建築のランドマークですな。
ハチの巣みたいな六角形は海洋(サンゴ礁)を表現してるそうで、
高雄という港町の記憶を建築で現すとこうなったらしい。
なんでこうなる… ( ゚Д゚)
まぁ面白ければOKです。
っていうか圧倒感がすごいっす。 -
サンゴ礁の下では、ちょうど音楽イベントが開かれてました。
夜も更けてきたというのに、その熱気は衰える気配を見せず、
大音量のノイズが街全体を包み込んでいるかのやう。
経済の冷え込みに慣れてしまった日本の日常から来ると、
この南国特有の緩さと、若者たちのエネルギヰが、
少しだけ眩しく、そして少し羨ましく感じられたのでした (*´д`) -
イチオシ
最後は高雄市街の夜景で駁二を締めます。
遠く喧騒が聞こえる波止場に、ネオンの光が波間にゆらゆらり。
孤独もまた旅のスパイスなのだと実感する素敵な時間でした。 -
イチオシ
カトリック高雄教区
台湾南部におけるキリスト教信仰の拠点であり、
台湾で最も古いカトリック教会のひとつ。
現在の建物は1928年再建。
植民地時代、戦争、経済成長期をくぐり抜けて、
今も今も街の真ん中で存在感を放っています。
あゝふつくしい ( ゚Д゚) -
ホテルに戻るついでに六合夜市にふらっと寄ってみました♪
高雄で最も有名で、最も観光化された夜市ですな。
台北の士林夜市に近い匂いがするが、
こっちの方がコンパクトで歩きやすい気がする。
瑞豊夜市や鳳山夜市に比べると、ローカル感は少し薄め (*`∀´) -
中には「なんちゃって日本」の世界観も。
雷門的な雰囲気を醸し出していますが、お店は薬局です(笑)
赤提灯付けたら日本でしょ…
この概念、間違ってる事をそろそろ高らかに提唱したい (* ゚Д゚) -
小時候弾珠堂。
台湾在住の友人曰く、今台湾で人気急上昇中のゲーセンだそう。
ゲーセン…と言うよりはパチンコ屋…。
一応子キッズでも入店可能、健全な娯楽としてのパチンコですって。
コレが台湾全土で流行ってる… 謎である (* ゚Д゚) -
路上に並べられた赤いプラスチック椅子。
屋台から漂う湯気、雑踏の音、そして南国特有の熱気。
派手でもなく、お洒落でもなく、ただ正直な夜市の風景。
変わる高雄と変わらぬ高雄。
そんな夜に、少しだけ安心してしまう自分がいましたとさ。
本日の探索はここまで。
この話もう少し続きます。
それではまた~。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
高雄(台湾) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
40