2024/01/24 - 2024/01/27
225位(同エリア251件中)
ちゃおさん
今回の西国観音霊場巡りは2泊3日の短いもので、しかも観音霊場は3ケ寺に過ぎない。霊場巡りもほぼ最終近く、取り残しの落穂拾いの感覚だ。今回の巡礼も昨日で終わり、今日は稲さんが隣町、加古川にある有名寺院鶴林寺に案内してくれると言う。朝、彼の自慢のアメリカ車でホテルまで迎いにやって来て、海沿いの神戸の街を西に進む。
神戸は過去数回来ていて、どこも聞き覚えのある町名だ。西の外れ、須磨を通るがここにある須磨寺、更にその先の須磨離宮にも去年やって来た。須磨寺と離宮は徒歩5-6分の近距離だった。須磨の直ぐ先が明石大橋の神戸側起点で、その脚橋を通過した先が、例の明石市だ。何故例かと言うと、明石駅からアーケードを通って1本の直線道が明石海峡のフェリー乗り場まで繋がっているが、ここが明石の一番の賑やかな通り。稲さんの話によれば去年統一教会問題で失脚した元経産大臣西村が汚名挽回の為、このアーケード入り口で良く街頭演説をしているとのことである。
その明石を過ぎると次は加古川だ。この加古川の上流にある加西市には今回の巡礼で昨日順拝した観音霊場一条寺があり、又この川の反対側、即ち東側の加東市には清水寺があって、そこには一昨日、伊丹空港から真っすぐ参拝に行った。この辺りは奈良時代以来播州の中心的土地だったのだ。加古川を挟んでの東西の町、加東と加西は分かりやすい町名だ。
川を渡って幅広の国道を暫く進むと目指すお寺鶴林寺にやってきた。鶴林寺は同名で以前四国八十八ケ寺巡礼で徳島の山中にあり、本堂の横に銅製の鶴の彫像があったが、寺名はどちらが先かどうかは自分には分からない。どちらも奈良時代からあるお寺だ。山門の横に事務所があって500円の入寺料を支払って境内に入ると、正面に大きな本堂が見える。後で知ったがこの本堂は国宝で、鎌倉時代の建造。聖徳太子所縁の寺で、寺も又太子創建と伝わる。江戸時代に一時荒廃したが、それ以前には多くの伽藍を有し、平安時代には西の法隆寺とも言われていた。
本堂の右横に聖徳太子を祀る太子堂がある。檜皮葺きの御堂は県内最古の建造物で、これも又国宝に指定されている。その更に奥に宝物館があり、聖徳太子伝来の宝物が展示されていた。絵画、雅楽、楽器等も多数展示され、中には重文その他貴重な文化財が展示され、成程ここが西の法隆寺と言われる由縁も納得できた。
宝物館を出た前方に三重塔も見え、太子所縁のこの寺は地元民からも慕われていたことがよく分かる。その三重塔の近くに忠魂碑があり、それは特攻隊員の碑を弔うものだった。この寺の近くに陸軍加古川飛行場があって、戦争末期特攻隊の出撃基地ともなり、世に有名な振武隊もここを基地とした。そうした戦争末期に特攻隊員として死んで行った英霊を祀る碑としてここに建立されたのだ。忠魂碑に一礼し、この寺を出た。
- 旅行の満足度
- 5.0
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